『そして僕は恋をする』

『そして僕は恋をする』～COMMENT JE ME SUIS DISPUTE... (MA VIE SEXUELLE)(1996)フランス
監督：アルノー・デプレシャン
出演：マチュー・アマルリック、エマニュエル・ドゥヴォス、マリアンヌ・ドニクール、エマニュエル・サランジェ、ジャンヌ・バリバール、ティボール・ド・モンタレンベール、キアラ・マストロヤンニ、ドゥニ・ポダリデス、ファブリス・デブレシャン、マリオン・コティヤール　ほか

近所の100円VHSシリーズ。VHSと再販DVDのジャケってけっこー違うんだなぁ（大抵前のほうがイイ
178分は長いっ！90分でいいんじゃないかな。やたらと頭でっかちな恋愛論だったし。
フランス人は常にこんな哲学論を日常会話でしてるのか？？？それもお題は99％恋愛について。
主演のマチュー・アマルリックはくしゃっとした髪に、憎めない愛嬌ある表情でなかなか魅力的。
マリアンヌ・ドニクールはじめ、個性的な美しさを持つ女優さんもたくさん出演。

▼story
大学講師をしているポールは自他共に認める聡明さながら、論文を書きかけのまま放っておいて数年になる。
10年付き合ってるエステルは彼に頼りきりで、その責任の重さにウンザリして、
彼女の宿題を手伝って、通訳の学校に入学出来たのを機会に別れ話を切り出すも、
納得できずにちょくちょく会いに来るエステル。
親しい友人が集まるパーティで見かけたシルヴィアに恋するも、親友ナタンの彼女と判明。
２人はナタンに隠れて付き合うが、自活する気配もないポールは信用できないと彼女はナタンを選ぶ。
同時にシルヴィアの兄ジャンと同棲してるヴァレリーとも付き合いはじめるが、
父にレイプされた話とかのウソをついたりして、ポールは振り回され、ついにケンカに。。

たくさんの登場人物の複雑な関係とワケありな内面、セリフの多さと難解さについてゆくのがやっと。
女性陣に奇行が目立つのが気になる。唯一まともに見えるシルヴィアにしても、
歩道のコンクリートに溜まった雨をすくって飲んだりしてたし
ヴァレリーに至っては、分裂症では？と思ってしまう迷惑かけぶり。

ポールにしても、10年付き合ったエステルとの別れ話なのに、「君を愛し続けるよ。君は僕のすべてだ」みたいなことをゆってて、ワケがわからない。
相性が合わないと分かっていたなら、もっと早く結論を出すべきだろうし、
どーせ別れるならきっぱり嫌いだってゆってくれたほうが引きずらずに済むのに。これじゃ蛇の生殺し。
学生時代は仲の良かった友人が自分より出世したことに対する屈折した感情も妙だが、
その友人がそれ以上に妙な人。サルをペットに連れて歩いてるんだけど、ヒーターにはさまって死んでしまうシーンはムダにリアルすぎ