■『猫の帰還』 徳間書店
ロバート ウェストール (著), 坂崎 麻子 (翻訳)
『海辺の王国』と同じウェストール著。こんどは猫の旅の物語り。
共通してるのはイギリスが舞台とゆうことと、第二次世界大戦中だとゆうこと。
著者が一人息子を事故で亡くしているという絶対的な孤独、悲しみも反映されているのかも。
▼あらすじ
腕利き空軍パイロットのジェフリーが可愛がっていたロード・ゴートて名の黒猫は、
飼い主が仕事で遠くの空を飛んでいる気配を探して、家を出て旅をする。
まずは崖の詰め所で敵機を見張る監視部隊の男のもとでやっかいになり、見事敵機を仕留めた後は、
ひどい砲撃を受けた兵士らが帰ってくる駅で戦争を楽しんでいるような軍曹に可愛がられる。
その次は空襲で全滅したコヴェントリーの老いた農夫2人と馬と避難民らを救った。
ロード・ゴートはそこで子猫を産み、一番大きいコ以外は置いてまたかすかな匂いを頼りに旅を続けた。
その後、海軍兵の夫を海で亡くした小説家の未亡人のもとでやっかいになる。
生きる気力も失くしていた彼女は、猛雪の中で震える猫の親子を助けたことで自分も救われた。
そこに1匹の子猫を残して母猫はふたたび旅を続ける。
世界の空を飛びまわる飼い主とだいぶ接近したところで空軍のある飛行機に乗り込んで
優秀なドイツ機を撃ち落としたことですっかり「幸運のお守り」として崇められる黒猫。
けれども死も予告することから次第に敬遠され、パラシュートで逃げた兵とともにフランスに落下し、
スペインを経由してやっと故国にたどり着き、また子猫を産んだ。。
黒猫が横切ると不吉だってゆわないっけ?欧米では幸運のしるしらしい。
とくにお守り狂の空軍兵士にとっては、なにげないものでもお守りや迷信を信じ、今日1日の命の無事を祈る。
飢えや寒さと闘い、子どもを育て、敵機と戦災の間を逞しく生き延び、
さまざまな人間の中を渡り歩いてゆく猫を通して、
戦争でいかに人々、土地が変わってしまったかを見事に浮かび上がらせている。
実際聞いた話を元にして書いたフィクションだというから驚き。
ロバート ウェストール (著), 坂崎 麻子 (翻訳)
『海辺の王国』と同じウェストール著。こんどは猫の旅の物語り。
共通してるのはイギリスが舞台とゆうことと、第二次世界大戦中だとゆうこと。
著者が一人息子を事故で亡くしているという絶対的な孤独、悲しみも反映されているのかも。
▼あらすじ
腕利き空軍パイロットのジェフリーが可愛がっていたロード・ゴートて名の黒猫は、
飼い主が仕事で遠くの空を飛んでいる気配を探して、家を出て旅をする。
まずは崖の詰め所で敵機を見張る監視部隊の男のもとでやっかいになり、見事敵機を仕留めた後は、
ひどい砲撃を受けた兵士らが帰ってくる駅で戦争を楽しんでいるような軍曹に可愛がられる。
その次は空襲で全滅したコヴェントリーの老いた農夫2人と馬と避難民らを救った。
ロード・ゴートはそこで子猫を産み、一番大きいコ以外は置いてまたかすかな匂いを頼りに旅を続けた。
その後、海軍兵の夫を海で亡くした小説家の未亡人のもとでやっかいになる。
生きる気力も失くしていた彼女は、猛雪の中で震える猫の親子を助けたことで自分も救われた。
そこに1匹の子猫を残して母猫はふたたび旅を続ける。
世界の空を飛びまわる飼い主とだいぶ接近したところで空軍のある飛行機に乗り込んで
優秀なドイツ機を撃ち落としたことですっかり「幸運のお守り」として崇められる黒猫。
けれども死も予告することから次第に敬遠され、パラシュートで逃げた兵とともにフランスに落下し、
スペインを経由してやっと故国にたどり着き、また子猫を産んだ。。
黒猫が横切ると不吉だってゆわないっけ?欧米では幸運のしるしらしい。
とくにお守り狂の空軍兵士にとっては、なにげないものでもお守りや迷信を信じ、今日1日の命の無事を祈る。
飢えや寒さと闘い、子どもを育て、敵機と戦災の間を逞しく生き延び、
さまざまな人間の中を渡り歩いてゆく猫を通して、
戦争でいかに人々、土地が変わってしまったかを見事に浮かび上がらせている。
実際聞いた話を元にして書いたフィクションだというから驚き。