■子どもは欲しいけれど...不妊治療 理想と現実@週刊ニュース深読み
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小野文惠アナ(47歳)は、有働アナの次に好きなアナウンサーなんだけど、
「若い頃はがむしゃらに働いて、気づいたら子どもを産むタイミングを逃していた同世代として」と
涙を浮かべるシーンまであった今回のテーマ。
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女性の社会進出だけではなく、まだまだ育休が取りづらかったり、
「結婚しないの?」「子どもはまだ?」「2人目はどうするの?」攻撃、世間体、などなど、
老若男女1人1人が考えることがたくさんある。
まずは、なんでも正しく現状を知ることから。
それから、1人ずつ考えて、みんなで話し合うことで周囲を変えていこう。
【内容抜粋メモ】
定義
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さまざまな情報
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芸能人が40過ぎても出産したニュースなどを聞くと、まだ望みがあると思う。
一方で、「卵子の老化」などのニュースを聞くと、不安にもなる。
3つの不妊治療
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1.タイミング法
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体温をはかる等で、排卵日を知る方法。クリニックでは自然な方法をまず勧める。
2.人工授精
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夫がクリニックに行き、採取した精子を子宮内に入れる。2週間で結果が分かる。
3.体外受精
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1.2.で子どもが出来ない場合。あらかじめ受精させてから子宮に入れる。2週間で結果が分かる。
【課題】
・1回30~60万円と高額。1度で結果が出ないと繰り返し行く人も多い。
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・「排卵誘発剤」は副作用も強くて辛い。
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・産婦人科に行くと、不妊治療を受ける女性が多く、待合室で長時間待たされる
しかも、「同じ待合室で妊婦さんを見ているだけでも辛い」という声があった。
・経済的、ストレスなどから夫婦関係にも亀裂が生まれることがある。
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治療を受ける→結果を待つ→失敗の繰り返しで、年齢をさらに重ねて、妊娠の確率が下がるが、
可能性がゼロではないため、「諦め時も分からない」のが現状。
医師「患者さんの気持ちに寄り添うことが治療の根本」
精子の研究も行われているところだが、現状は、女性任せで、女性の負担が重い。
男女ともにクリニックに来て、一緒に考え、取り組むことが望まれる。
卵子の老化
不妊の原因の1つとして卵子の老化があげられる。それが言われはじめたのは近年。
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急速に進んだ治療と、年齢に伴う成功率の低下
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諦め時とは?
漫画家のご夫婦が、自分たちの不妊治療の体験をマンガに描いて出版し、大反響があった。
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「10年間、悩んだり、止めようと思ったり、病院を変えて再チャレンジしてみたりしていて、
ある日プッツリと気持ちが途切れてしまったというのが正直な気持ち。
諦めたというより、気が済んだ。疲れきったというのもある。
漫画化したのは、その後。自分の場合、夫と同じ仕事をしていて、常に一緒にいてくれたのが幸いだった」
助成金の年齢制限
これまでの妊娠成功率のデータからこの年齢に設定された(42歳までで、6回チャレンジして妊娠した場合
FAX:
そこまでして子どもが欲しかったのなら、早めに結婚したらいいのにと思う。
そこで税金が使われるのは無駄だと思う。
生まれない子どもに税金を使わないで、生まれてくる子ども、赤ちゃんに税金を使ってほしい。
東京都 20代 女性
(すごいなあ・・・子どもと金の問題でアッサリ片付けてしまえるコメント。
自分とはまったく縁のない問題として、他人に寄り添えない若者が、匿名で意見を言える時代。
これも無知からきていると思う。
私の母親が昔から「貧しい国の人たちは、食べるものもないのに、子どもばっかり産んでる」てゆってるのと同じ。
FAX:
周囲から「子どもまだ?」産まれたら産まれたで「2人目まだ?」と言われるのが苦痛。
FAX:
周囲から「子どもがいないからラクでいいわね」と言われるのが苦痛。世間体が気になる自分もいる。
医師:
これはけっして個人だけの問題ではなく、社会全体の問題。
体外受精が成功したのは1983年。ちょうど女性が社会進出しはじめた頃。
高齢出産が可能というニーズも増えて、どんどん技術が進んだ。
一生懸命働いて、産みたいと思った時に産めないというのは、社会のシステム、1人1人の意識を変える必要がある。
卵子の凍結保存は海外で多い。これも妊娠する可能性が100%ではない。
高額なので、若い女性にはまだピンとこないかもしれない。
高齢妊娠・高齢出産はリスクが上がるということも知って欲しい。
カウンセリングの重要性
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カウンセラー:
会社勤めの旦那さんだと、なかなか不妊治療をしている奥さんの気持ちは分かりにくい。
できれば一緒にクリニックに来て欲しい。
頭で確率とかが分かっていても、“ゼロではない”と望みをつなぐ。止め時が分からないという人も多い。
“幸せの形”はひとつだけ?~つらさ解消カウンセリング
1.まずは“子どもが授からなくて苦しい”と相談に来られる。
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2.どうして?と聞いてみる。
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「幸せ」のストーリー「生殖物語」
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カウンセラー:
「生殖物語」は、産まれてから2、3歳から始まります。「ごっこ遊び」もその1つ。
いざ不妊になった時、そのストーリーが続かなくなる。
治療=子どもを産む=幸せというイメージになり、治療自体が「目的」になる。
「願いが叶わない」=「不幸せ」か?と問いかけることから考えてみる。「発想の転換」
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カウンセラー:
若い“男女”への教育も必要。
まだまだ「カウンセリング」というと敷居が高いというイメージが日本にあるので、こうしたマンガなどはいいと思う。
医師:
「産みにくい男社会」を変える必要もある。
誰にも話せず1人で抱えている人が多いので、カウンセリングの存在は大きい。
これは「臨床心理士」さんでなければできない分野。
医師は、どうしても「確率」、「治療」というアプローチしか提供できない。
これからは「チーム医療」が重要。国、社会が注目するべき。
小野文惠アナ:
私もがむしゃらに働いて、気づけばタイミングを失っていたので、
同じ境遇の同僚と「私たちが“捨て石”になって、国が変わればいいね」と話した。
変わるためには、何が必要だとみなさん思われますか?
医師:
「不妊」自体が「タブー視」されている。
会社でも「育休」が取りくいのが現状。休む理由欄に「不妊治療のため」と書くのもためらわれる。
そういう有休の制度を変えたり、オープンな議論を増やすこと。
堀田:
夫婦でケンカもしたけれども、今、幸せです。
それは、いろいろ、段階的に話し合ってきたからだと思う。
まずは、知ることですね。
もっと当事者が声を上げることも大切。
*
いつもチラッと思うのは、世界には親の愛情を求めても得られない子どもたちが溢れているのに、
その子どもたちではダメなんだろうか?
子どもを育てたいのか、自分の血筋でなければダメなのか。
その辺がいつも分からないんだ。
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小野文惠アナ(47歳)は、有働アナの次に好きなアナウンサーなんだけど、
「若い頃はがむしゃらに働いて、気づいたら子どもを産むタイミングを逃していた同世代として」と
涙を浮かべるシーンまであった今回のテーマ。
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女性の社会進出だけではなく、まだまだ育休が取りづらかったり、
「結婚しないの?」「子どもはまだ?」「2人目はどうするの?」攻撃、世間体、などなど、
老若男女1人1人が考えることがたくさんある。
まずは、なんでも正しく現状を知ることから。
それから、1人ずつ考えて、みんなで話し合うことで周囲を変えていこう。
【内容抜粋メモ】
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芸能人が40過ぎても出産したニュースなどを聞くと、まだ望みがあると思う。
一方で、「卵子の老化」などのニュースを聞くと、不安にもなる。
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1.タイミング法
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体温をはかる等で、排卵日を知る方法。クリニックでは自然な方法をまず勧める。
2.人工授精
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夫がクリニックに行き、採取した精子を子宮内に入れる。2週間で結果が分かる。
3.体外受精
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1.2.で子どもが出来ない場合。あらかじめ受精させてから子宮に入れる。2週間で結果が分かる。
【課題】
・1回30~60万円と高額。1度で結果が出ないと繰り返し行く人も多い。
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・「排卵誘発剤」は副作用も強くて辛い。
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・産婦人科に行くと、不妊治療を受ける女性が多く、待合室で長時間待たされる
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・経済的、ストレスなどから夫婦関係にも亀裂が生まれることがある。
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治療を受ける→結果を待つ→失敗の繰り返しで、年齢をさらに重ねて、妊娠の確率が下がるが、
可能性がゼロではないため、「諦め時も分からない」のが現状。
医師「患者さんの気持ちに寄り添うことが治療の根本」
精子の研究も行われているところだが、現状は、女性任せで、女性の負担が重い。
男女ともにクリニックに来て、一緒に考え、取り組むことが望まれる。
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ある日プッツリと気持ちが途切れてしまったというのが正直な気持ち。
諦めたというより、気が済んだ。疲れきったというのもある。
漫画化したのは、その後。自分の場合、夫と同じ仕事をしていて、常に一緒にいてくれたのが幸いだった」
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これまでの妊娠成功率のデータからこの年齢に設定された(42歳までで、6回チャレンジして妊娠した場合
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そこまでして子どもが欲しかったのなら、早めに結婚したらいいのにと思う。
そこで税金が使われるのは無駄だと思う。
生まれない子どもに税金を使わないで、生まれてくる子ども、赤ちゃんに税金を使ってほしい。
東京都 20代 女性
(すごいなあ・・・子どもと金の問題でアッサリ片付けてしまえるコメント。
自分とはまったく縁のない問題として、他人に寄り添えない若者が、匿名で意見を言える時代。
これも無知からきていると思う。
私の母親が昔から「貧しい国の人たちは、食べるものもないのに、子どもばっかり産んでる」てゆってるのと同じ。
FAX:
周囲から「子どもまだ?」産まれたら産まれたで「2人目まだ?」と言われるのが苦痛。
FAX:
周囲から「子どもがいないからラクでいいわね」と言われるのが苦痛。世間体が気になる自分もいる。
医師:
これはけっして個人だけの問題ではなく、社会全体の問題。
体外受精が成功したのは1983年。ちょうど女性が社会進出しはじめた頃。
高齢出産が可能というニーズも増えて、どんどん技術が進んだ。
一生懸命働いて、産みたいと思った時に産めないというのは、社会のシステム、1人1人の意識を変える必要がある。
卵子の凍結保存は海外で多い。これも妊娠する可能性が100%ではない。
高額なので、若い女性にはまだピンとこないかもしれない。
高齢妊娠・高齢出産はリスクが上がるということも知って欲しい。
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カウンセラー:
会社勤めの旦那さんだと、なかなか不妊治療をしている奥さんの気持ちは分かりにくい。
できれば一緒にクリニックに来て欲しい。
頭で確率とかが分かっていても、“ゼロではない”と望みをつなぐ。止め時が分からないという人も多い。
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1.まずは“子どもが授からなくて苦しい”と相談に来られる。
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2.どうして?と聞いてみる。
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「幸せ」のストーリー「生殖物語」
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カウンセラー:
「生殖物語」は、産まれてから2、3歳から始まります。「ごっこ遊び」もその1つ。
いざ不妊になった時、そのストーリーが続かなくなる。
治療=子どもを産む=幸せというイメージになり、治療自体が「目的」になる。
「願いが叶わない」=「不幸せ」か?と問いかけることから考えてみる。「発想の転換」
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カウンセラー:
若い“男女”への教育も必要。
まだまだ「カウンセリング」というと敷居が高いというイメージが日本にあるので、こうしたマンガなどはいいと思う。
医師:
「産みにくい男社会」を変える必要もある。
誰にも話せず1人で抱えている人が多いので、カウンセリングの存在は大きい。
これは「臨床心理士」さんでなければできない分野。
医師は、どうしても「確率」、「治療」というアプローチしか提供できない。
これからは「チーム医療」が重要。国、社会が注目するべき。
小野文惠アナ:
私もがむしゃらに働いて、気づけばタイミングを失っていたので、
同じ境遇の同僚と「私たちが“捨て石”になって、国が変わればいいね」と話した。
変わるためには、何が必要だとみなさん思われますか?
医師:
「不妊」自体が「タブー視」されている。
会社でも「育休」が取りくいのが現状。休む理由欄に「不妊治療のため」と書くのもためらわれる。
そういう有休の制度を変えたり、オープンな議論を増やすこと。
堀田:
夫婦でケンカもしたけれども、今、幸せです。
それは、いろいろ、段階的に話し合ってきたからだと思う。
まずは、知ることですね。
もっと当事者が声を上げることも大切。
*
いつもチラッと思うのは、世界には親の愛情を求めても得られない子どもたちが溢れているのに、
その子どもたちではダメなんだろうか?
子どもを育てたいのか、自分の血筋でなければダメなのか。
その辺がいつも分からないんだ。