【MC】 森高千里 渡部建(アンジャッシュ)
【トーク&歌唱ゲスト】 星野源「Family Song」
【ライブゲスト】 never young beach「明るい未来」
【田島貴男のORIGINAL LOVE music】〈新譜紹介〉 Chara 銀杏BOYZ 石橋凌
【Come music】 ReVision of Sence Rei
【内容抜粋メモ】
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Q:なんだか忙しそうですね
げ:そうですね 色々なお仕事をやっているので
Q:
いろんなお仕事って、だいたい何かがうまくいって、何かががうまくいかないですが、
全部うまくいっちゃってるから 切り替えみたいなのは出来てるんですか?
げ:
音楽を自分で始めたのは、中学生ぐらいで、
それと同じ時期に演劇も始めたので、あんまり変わってないっていうか
ずっとこの生活なので、割と自然と現場に入る、スイッチが入る感じですね
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Q:今日は色々、音楽遍歴の話を
げ:
まず、小学生時代、僕が一番最初に「うわ、なんだこりゃ!」と思ったのは、マイケル・ジャクソンです
Smooth Criminal と言う曲のビデオを見たのが最初だったか
♪BAD だったかちょっと覚えてないんですけど、多分どっちかを見て
すごいカッコいい 体が勝手に動いちゃって
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「マイケルジャクソンにひかれた理由」
げ:
スネアの音が全然違う感じがして よく分かんなかったですけれども 当時は
他の曲と何か全然違う気がした ウキウキするような
ちっちゃい頃よく真似をして踊ったりして
「活発だった幼稚園生時代」
Q:結構曲を聴いて踊り出しちゃうような小学生でしたか?
げ:
そうなんです 幼稚園の時にめちゃくちゃ踊ってたらしいんですよ
なんか教頭先生に「レコードかけて」ってお願いして、
校庭の真ん中で踊る子どもだったらしくて
オバQ音頭 とか 記憶が全然ないですけどw
小学生などの社会性が増してくるにしたがって、そこに馴染めず、大人しくなっていくっていう
Q:当時の洋楽ってマイケルだけですか?
げ:
マイケルと、親がよくレコードを流していた ジャニス・ジョプリンとか(!
両親がずっとジャズをレコードで流していた
主にジャズで、たまに3、4枚、ロックのピンク・フロイドとかがあったりする
モダンジャズが流れてて、子ども時代は退屈だったんですけれども
だんだん年を重ねるにつれて、すごく落ち着いたりとか
後々、曲作りの中で実はすごく影響を受けていた
コード進行とか、テンションのつけ方とかが、なんかこっちのほうが気持ちいい
Q:ジャズの曲で、この曲はっていうのを覚えていたりします?
げ:
Clifford Brown & Max Roach の
チェロキーっていう曲があるんですけれども
このアレンジがすごく好きで
「1938年にレイ・ノーブルが作曲したジャズのスタンダードナンバー」
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「今の音楽活動に大きく影響している曲」
げ:
なんかあのすごく早いテンポで、4ビートで進んでいって
コードも多分2小節、テンションも含め変わっていってるんですけれども
メロディーがなんか民謡っていうか、日本の昔から歌われてる
すごくゆったりした、夕方に流れてくるみたいな感じで
すごく親近感があると同時に、ジャズっぽいカッコよさも感じて
自分で作る曲も、メロディーはゆっくり動いていて、
コードはめちゃくちゃいっぱい動くっていう曲がすごく多いんです
それは多分、この曲が影響している
Q:クラスメイトとそんな話は合わなかったでしょ?
げ:
でも、それと同時にJ-POPがすごく大好きで、それはそれで
アニメの曲も、それなりに聴いてたりとか
ゲームとかドラゴンクエストのサントラとかを買って聴いたりとかはしてた記憶はあります
Q:結構幅広い/驚
げ:
ちょうどレンタルCD屋さんが近所にあったっていうのもあって、ほぼ毎日何かしら借りてました
「中学生時代のユニコーン」
げ:
中学生になってからは、小学生の高学年ぐらいに、
いとこの家にユニコーンのCDがあって、
それを聴いてまた「なんじゃこりゃ!」ってなってずっと聴いてました
一番最初に聞いたのは『服部』っていうアルバム 今でも大好き
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渡部:名アルバムですよね、あれは
げ:
すごいふざけたような曲も入ってるし、真面目な曲もある
大迷惑 とかストリングスとロックで、
歌ってることがサラリーマンの悲哀っていうか
同じ時期か、もっと前、小学生の時にクレジーキャッツが大好きだったんですよ
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げ:
「オヨビでない奴」っていうドラマが昔あって、無責任一家みたいな
「オヨビでない奴」TBS 1987年10月~1988年3月
無責任な親子三世代が繰り広げるドタバタコメディドラマ
クレージーキャッツのメンバー植木等が祖父役で出演
その中でクレイジーキャッツの曲が流れていて、すごく好きで
それとは全然関係なくユニコーンもすごく好きになったんですけれども
後々に「ちょっと待て、これ同じじゃないか?」と思って
ユニコーンてクレイジーキャッツとロックとかポップスの融合なんだって気づいてから
後でインタビューとか読み返すと、民生さんとかが影響を受けているんです
ああそうなんだと思って どっちも好きなところに通じる何かがあったらしくて
Q:他にJ-POでは何か?
げ:
僕は小学校の時にB'zがすごい好きで、中1からギターをやり始めて、コピーしたりとかして
すごいロックな曲も大好きだったんですけど、
ZERO っていうシングルが出て
その2曲めのカップリング
恋心 っていう曲がすごい大好きで
なんで俺この曲が好きなんだろうと思うと、後々にEarth, Wind & Fireみたいだからだと思って
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この歌詞も好きで、恋に悩んでる稲葉さんが「松本に相談しようか」っていうところがすごい好きで
「なにその世界観は!」みたいな
決戦は金曜日/DREAMS COME TRUE(私も大好き!
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げ:
当時、家からちょっと行ったところにジャスコがあって、店の中でずっと流れてたんですよ(それはスーパーver?w
ちょうどリリースされた頃で「なんだこのすごい曲は!」みたいな感じで、店の中で聴いていました
完全にソウルミュージックで、当時は何で特別好きなのかっていうのは分かってなかったんですけど
ブラックミュージックの香りがするものが好きだったんだなと
ソウルやディスコティックなものとか、
いきなり触れたら、多分僕はそんなにすぐ好きになれたか分からないけれども
ああいう風に日本語で歌っていて、J-POPとして楽しさを伝えてくれるものがあったから
その本家に触れた時に、すごく自然に好きになれた
「高校2年の時の衝撃」
げ:
その時には音楽をやっていて、でも恥ずかしくてライブとかできなかったんです
家でひっそり音楽活動 一人で家の中でただ曲を作る
カセットテープにただアルバムを作っていくっていう
誰にもほとんど聴かせずに、たまに親に聴いてもらうくらいでw
Q:ちなみにその時のタイトルとか覚えていますか?
げ:
1個だけ、なんだっけな
人の関係 っていう
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メロディーはあまり覚えてないですけれども、とにかくよく分からないっていうことばっかり
人の気持ち、人間関係をどうしたらいいか分からないっていう
「人生を左右する出会い」
げ:
ユニコーンとかB'zとかすごく声が高くて、張り上げてて
そういう歌を自分も歌えたらいいなと思うんだけど、声もそんな感じじゃないし
その時、相当暗かったんで、幼稚園の時の面影はまるでない
まあ無理だなとしょんぼりしてた時に、細野晴臣さんに出会って
一番最初に聴いたのが「HOSONO HOUSE」って細野さんのソロの1枚目
恋は桃色(1973)
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「細野晴臣と出会って自信を持てた」
げ:
それを聴いて、声を張り上げたりするんじゃなくて
ボソボソって歌ってる感じなのに、こんなにカッコよくて
張り上げなくてもカッコいい歌を歌えるんだ
自分も自分なりのカッコいい音楽っていうのが出来るんじゃないか
はっぴいえんどとかを先に聴く方が多いらしいんですけれども
その時、演劇もやってて、大人計画という事務所に所属しているんですけれども
ワークショップを受けた時に、一緒に受けた先輩が細野さんのファンで
「とりあえず聴け」て言われたのが「HOSONO HOUSE」で
そのアルバムがすごい好きになれて良かったです
運命的な感じがありますね
「細野さんの世界観に出会ったきっかけ」
げ:
僕「AIR JAM世代」なんですけれども
「AIR JAM 世代」
メロディック・パンクバンド Hi-STANDARDが開催した音楽フェス「AIR JAM」(1997年~2000年)
に出演したアーティストに影響を受けた、当時20代前半までの世代
げ:
メロコアとかハードコアとかすごい流行ってて、
ギターをかき鳴らしたいっていう気持ちもあったんですけれども、
なんとなくそんな感じの見た目じゃないってことで諦めたんです なんか違うんじゃないかなと思ってw
結構パンク的な気持ちは、常に胸にはあるんですけれども
その時期に細野さんの曲を聴いて、「HOSONO HOUSE」の前に
小坂忠さんていうミュージシャンの
ありがとう っていう曲を作るんですよ
それはカントリー的な感じで、ぼそぼそと歌ってるんですけれども、すごく過激な歌詞なんです
ありがとう/細野晴臣 & 小坂忠 (1971)
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(急にバンバン寄りになったぞ/驚
げ:
俺もこういう方法で、パンク的なこと、過激なことをボソボソって言うことでもできるんだと思って
ファーストアルバムの『ばかのうた』ではボソボソって歌ってる感じの歌が多いんですけれども
そういう曲を一つずつ作るようになってきましたね
くせのうた
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「細野晴臣の影響が生活にも」
げ:
「トロピカル三部作」というものがありまして
その中で細野さんがマリンバを叩きながら歌っている写真があったんですよ
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それを見てカッコいいと思って マリンバをやりたいなと思って
マリンバを自分で叩くためにバイトしてお金貯めて買いました マイマリンバ
すごい高かったです、当時としては
音大には通ってないのに、音大の横にある楽器可なマンション
音を出してもいいところに引っ越して、
ベッドと、テレビと、机と、マリンバで全部埋まるっていう
マリンバの上に食器を置いて食べるみたいな ダメなことをしてたんですが
本当、全部に影響を受けて
「コスプレで細野晴臣と初対面」
げ:
初めてお会いした時に、好きすぎて細野さんのコスプレをして会いに行ったんですよ
マリンバを叩いてた頃の白いジャケットに、ネクタイ、横分けで、髭を書いて、眼鏡をかけて行ったんですよ
すごい怪しい見た目だったんですけど
雑誌連載をしますって時の1回目に、コスプレでお会いしに行って
普通だったら引くじゃないですか なんか面倒臭い奴来たなみたいな
でも喜んでくださって 優しいんですよすごく
しばらくして、SAKEROCKでインストルメンタルバンドをやってたんですけれども
僕の歌もちょっとだけ聴いてくださっていて「星野くん、ソロを出さない?」て
細野さんから言っていただいて、ファーストアルバムを作ったんです
恩人と言いますか お父さんと言いますか 師匠と言いますか
「ソロデビューのきっかけも細野晴臣」
げ:
歌うってことはすごく好きだったんですけれども、度胸がないというか
好きだからこそ、なにか言われるのが怖いなって思ってた時に
「出そうよ」って細野さんが言ってくださってるんだったら
もうなんか自信がないとかじゃない! やるしかない!と思って
やってみたら、いろんな人が喜んでくださって、今があるという感じです
「細野晴臣は“普通”が魅力」
Q:今のご活躍について細野さんは何とおっしゃってるんですか?
げ:
すごく喜んでくださっていて
細野さんがやっぱりすごいなと思うのは、普通なんです
あんなに世界中で神様と言われている人なのに、好きな食べ物はハンバーグだったりとかw
そういうのも含めて、アーティスティックなもの、そういう演技をしないというか
ご自身が持っている、本当にアートなものは自然に出てくる
カッコつけたり全然しないんですよね 普通に作るものがすごくカッコよくて
自然にアーティストになっていく
Q:星野さんにも継承されてますよね? 背伸びをしないで
げ:なるべく普通がいいなと思っていますね
「森高千里とも共演した細野さん」
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森高:
コマーシャルでご一緒させていただいて そこからすごい自然にお喋りしてくださって
お話ししている中で「なんか一緒にやりましょうか」っていう話になった
細野さんのスタジオに行ったり、細野さんの曲を私がカバーさせていただいたり
スチールドラムが、多分、細野さんのデモテープに入ってたと思うんですけれども
それを聴いて、私もちょっとやってみたいなと思って、レコーディングでもやったんですけど
すごく気に入って、私もスチールドラムを買ったんですよ!
そういうきっかけがないと、なかなかできないですよね
渡部:楽器を買わせる男w
げ:「導く力」が本当にすごい、細野さんて
森高:
全然押し付けない あんなに大御所の方なのに「やった方がいいんじゃない」みたいな感じで
レコーディングの時も優しくて
げ:
その頃、ほとんど細野さんは音楽をやってないんですよね 表立っては
だから「今年の夏はモア・ベター」が出た時にすごいビックリしたんですよ
マジか!と思って すごくカッコよくて、可愛くて、素敵なアルバムだった
「今年の夏はモア・ベター」
細野晴臣プロデュース 森高千里のアルバム 1998年
東京ラッシュ
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「細野晴臣との共演を振り返って」
森高:
懐かしい てか、細野さんにこんな演技をさせてしまって
本当に申し訳ないっていう気持ちだったんですけれども
げ:細野さんは、普段から、実はコメディアンだと思います こういうの 大好きです
「♪Family Song 歌詞に込めた思い」
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ナレ:
ミュージックビデオも話題となったこの曲
作詞に星野さん流のメッセージを込めたそうです
げ:
家族っていうのをテーマにして、家族ってなんだろうって色々考えて
これからは、いろんな家族の形があると思うので
例えば血が繋がってるとか、一緒に住んでいるとかの関係じゃなくても
犬とか、猫とかも含めて家族っていうことを考えると
相手の幸せとか、無事とかを心から祈るという関係が家族ってことなのかな
っていう風に思って、それで歌詞を書きました
Family Song
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森高:
やっぱり星野さんには世界観があるじゃないですか 声も特徴的だし
聴いたらフワっと入っていっちゃう 素敵な曲でした
渡部:
お芝居して、エッセイも書いて、コントもやってるんですよ、内村さんと
俺なんて10年以上コント番組やってないですよ 羨ましくてしょうがない
まだチャレンジしてみたいことはありますか?
げ:あの~休みたいですw 旅行にすごい行きたいですね
■田島貴男のORIGINAL LOVE music
〈新譜紹介〉 Chara 銀杏BOYZ 石橋凌
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え? 田島さん、毎週出てるの?!驚
Charaさんは私も大好きで、よくカラオケで歌ってた
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Chara
昨年デビュー25周年を迎えたシンガーソングライター
オリジナルアルバム『Sympathy』を発売
「
Sympathy/Chara を選んだ理由」
た:
いい曲ですね ビートルズみたいだね 70年代のシンガーソングライターみたいな感じですけど
Charaってあのキャラクターで、楽器とか弾けなそうなんだけど、実は弾けて、曲もすごい書ける
声は昔と変わってないですね この世界観の歌ですね
新曲だけど、相変わらず良い曲を書いていて
やるなあ、すごいなあと思いました
これ、どうやって声を出してるんだろうね?
今度やってみようかな できそうな感じするんだよ
スタッフ:Charaさんにそれ聞いたら、たぶん田島さんにも聞きたいと言うと思います
た:俺も人の事言えないですけど よく言われますw
エンジェルベイビー/銀杏BOYZ
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「銀杏BOYZを選んだ理由」
た:
曲が普通にいいですよね すげーいい曲
コンプレッサーかけすぎだろうみたいなw
メロディーと、歌もいいし、歌詞もいいし シューゲイザーぽいっていうか
メロディのセンスがいいですね
「シューゲイザー」
ノイジーなギターサウンドとポップなメロディーが特徴のロックミュージックジャンルの一つ
二回戦/銀杏BOYZ
MVで峯田和伸さんが熱いキスシーンをしていてビックリ
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サヨナラ!バディ/石橋凌
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た:
いいね めっちゃカッコよかった
“友だち最高だけど、結局みんなとさよならしちゃうんだ”っていう歌詞 いいよね
スタッフ:たぶん60歳を意識した作品集・・・
た:
なるほど ちゃんとミュージシャンと、ボーカリストと、リーダーがやりたいことをやって
ミュージシャンが音楽で聴かせてくれるっていいですね
勢いだけだ! 気合いだけだ! コンセプトだけだ! ていうよりも
グルーヴとフレーズで聴かせてくれる
ミュージシャン魂に溢れたアルバムだったのがビックリしちゃった 良かったですね
エンドレス・ロード
Q:今回キャリアが長いアーティストを選んだ田島さん 選考理由は何だったのでしょうか?
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た:
味出してますね 長いことを生きてきたぜみたいな
ちょっと言葉の表現とかも一筋縄ではいかないところを見せてくれてるし
僕も気持ちが引き締まるというか、頑張んないとっていう
自分の気持ちやモチベーションなんだろうね
これだけ続けていくには
自分が「終わっちゃった」って思ったら終わっちゃうだろうし
やっぱ音楽これでいいんだ!みたいな感じで行けたらいいんだろうね
石橋凌さんなんか「これでいいんだ!」っていう感じ全開な感じがしますね このアルバムは
ARBの時よりいいんじゃないですかw ビックリしました
ちょっと頑張ろうと思った やる気出てきましたね
<田島貴男さんが絶賛したnever young beach>
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「never young beach の魅力」
た:
この独特のゆるゆる感っていうかね
こないだも話しましたけど 他のバンドはテンポ速いでしょう
テンポ(BPM)170 で「ガーーーー」っといくみたいなさ 俺負けねえぞ!みたいな
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でも音楽って勝ち負けじゃないんだよね
対バンとかやってると「ウケなきゃ」「盛り上げなきゃ」ってなっちゃうんだけれども
ネバヤンってはじめから負けてるっていうかww
テンポすごい遅いし でも実はそうすることによって勝っちゃうみたいな それがイイよね
明るい未来/never young beach
加山雄三さんの若大将シリーズみたいな曲に感じた
ミュージシャン活動が忙しくても、みんな新旧の音楽を常に幅広くチェックしてるんだなあ
【トーク&歌唱ゲスト】 星野源「Family Song」
【ライブゲスト】 never young beach「明るい未来」
【田島貴男のORIGINAL LOVE music】〈新譜紹介〉 Chara 銀杏BOYZ 石橋凌
【Come music】 ReVision of Sence Rei
【内容抜粋メモ】
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Q:なんだか忙しそうですね
げ:そうですね 色々なお仕事をやっているので
Q:
いろんなお仕事って、だいたい何かがうまくいって、何かががうまくいかないですが、
全部うまくいっちゃってるから 切り替えみたいなのは出来てるんですか?
げ:
音楽を自分で始めたのは、中学生ぐらいで、
それと同じ時期に演劇も始めたので、あんまり変わってないっていうか
ずっとこの生活なので、割と自然と現場に入る、スイッチが入る感じですね
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Q:今日は色々、音楽遍歴の話を
げ:
まず、小学生時代、僕が一番最初に「うわ、なんだこりゃ!」と思ったのは、マイケル・ジャクソンです
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♪BAD だったかちょっと覚えてないんですけど、多分どっちかを見て
すごいカッコいい 体が勝手に動いちゃって
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「マイケルジャクソンにひかれた理由」
げ:
スネアの音が全然違う感じがして よく分かんなかったですけれども 当時は
他の曲と何か全然違う気がした ウキウキするような
ちっちゃい頃よく真似をして踊ったりして
「活発だった幼稚園生時代」
Q:結構曲を聴いて踊り出しちゃうような小学生でしたか?
げ:
そうなんです 幼稚園の時にめちゃくちゃ踊ってたらしいんですよ
なんか教頭先生に「レコードかけて」ってお願いして、
校庭の真ん中で踊る子どもだったらしくて
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小学生などの社会性が増してくるにしたがって、そこに馴染めず、大人しくなっていくっていう
Q:当時の洋楽ってマイケルだけですか?
げ:
マイケルと、親がよくレコードを流していた ジャニス・ジョプリンとか(!
両親がずっとジャズをレコードで流していた
主にジャズで、たまに3、4枚、ロックのピンク・フロイドとかがあったりする
モダンジャズが流れてて、子ども時代は退屈だったんですけれども
だんだん年を重ねるにつれて、すごく落ち着いたりとか
後々、曲作りの中で実はすごく影響を受けていた
コード進行とか、テンションのつけ方とかが、なんかこっちのほうが気持ちいい
Q:ジャズの曲で、この曲はっていうのを覚えていたりします?
げ:
Clifford Brown & Max Roach の
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このアレンジがすごく好きで
「1938年にレイ・ノーブルが作曲したジャズのスタンダードナンバー」
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「今の音楽活動に大きく影響している曲」
げ:
なんかあのすごく早いテンポで、4ビートで進んでいって
コードも多分2小節、テンションも含め変わっていってるんですけれども
メロディーがなんか民謡っていうか、日本の昔から歌われてる
すごくゆったりした、夕方に流れてくるみたいな感じで
すごく親近感があると同時に、ジャズっぽいカッコよさも感じて
自分で作る曲も、メロディーはゆっくり動いていて、
コードはめちゃくちゃいっぱい動くっていう曲がすごく多いんです
それは多分、この曲が影響している
Q:クラスメイトとそんな話は合わなかったでしょ?
げ:
でも、それと同時にJ-POPがすごく大好きで、それはそれで
アニメの曲も、それなりに聴いてたりとか
ゲームとかドラゴンクエストのサントラとかを買って聴いたりとかはしてた記憶はあります
Q:結構幅広い/驚
げ:
ちょうどレンタルCD屋さんが近所にあったっていうのもあって、ほぼ毎日何かしら借りてました
「中学生時代のユニコーン」
げ:
中学生になってからは、小学生の高学年ぐらいに、
いとこの家にユニコーンのCDがあって、
それを聴いてまた「なんじゃこりゃ!」ってなってずっと聴いてました
一番最初に聞いたのは『服部』っていうアルバム 今でも大好き
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渡部:名アルバムですよね、あれは
げ:
すごいふざけたような曲も入ってるし、真面目な曲もある
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歌ってることがサラリーマンの悲哀っていうか
同じ時期か、もっと前、小学生の時にクレジーキャッツが大好きだったんですよ
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げ:
「オヨビでない奴」っていうドラマが昔あって、無責任一家みたいな
「オヨビでない奴」TBS 1987年10月~1988年3月
無責任な親子三世代が繰り広げるドタバタコメディドラマ
クレージーキャッツのメンバー植木等が祖父役で出演
その中でクレイジーキャッツの曲が流れていて、すごく好きで
それとは全然関係なくユニコーンもすごく好きになったんですけれども
後々に「ちょっと待て、これ同じじゃないか?」と思って
ユニコーンてクレイジーキャッツとロックとかポップスの融合なんだって気づいてから
後でインタビューとか読み返すと、民生さんとかが影響を受けているんです
ああそうなんだと思って どっちも好きなところに通じる何かがあったらしくて
Q:他にJ-POでは何か?
げ:
僕は小学校の時にB'zがすごい好きで、中1からギターをやり始めて、コピーしたりとかして
すごいロックな曲も大好きだったんですけど、
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その2曲めのカップリング
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なんで俺この曲が好きなんだろうと思うと、後々にEarth, Wind & Fireみたいだからだと思って
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この歌詞も好きで、恋に悩んでる稲葉さんが「松本に相談しようか」っていうところがすごい好きで
「なにその世界観は!」みたいな
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げ:
当時、家からちょっと行ったところにジャスコがあって、店の中でずっと流れてたんですよ(それはスーパーver?w
ちょうどリリースされた頃で「なんだこのすごい曲は!」みたいな感じで、店の中で聴いていました
完全にソウルミュージックで、当時は何で特別好きなのかっていうのは分かってなかったんですけど
ブラックミュージックの香りがするものが好きだったんだなと
ソウルやディスコティックなものとか、
いきなり触れたら、多分僕はそんなにすぐ好きになれたか分からないけれども
ああいう風に日本語で歌っていて、J-POPとして楽しさを伝えてくれるものがあったから
その本家に触れた時に、すごく自然に好きになれた
「高校2年の時の衝撃」
げ:
その時には音楽をやっていて、でも恥ずかしくてライブとかできなかったんです
家でひっそり音楽活動 一人で家の中でただ曲を作る
カセットテープにただアルバムを作っていくっていう
誰にもほとんど聴かせずに、たまに親に聴いてもらうくらいでw
Q:ちなみにその時のタイトルとか覚えていますか?
げ:
1個だけ、なんだっけな
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メロディーはあまり覚えてないですけれども、とにかくよく分からないっていうことばっかり
人の気持ち、人間関係をどうしたらいいか分からないっていう
「人生を左右する出会い」
げ:
ユニコーンとかB'zとかすごく声が高くて、張り上げてて
そういう歌を自分も歌えたらいいなと思うんだけど、声もそんな感じじゃないし
その時、相当暗かったんで、幼稚園の時の面影はまるでない
まあ無理だなとしょんぼりしてた時に、細野晴臣さんに出会って
一番最初に聴いたのが「HOSONO HOUSE」って細野さんのソロの1枚目
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「細野晴臣と出会って自信を持てた」
げ:
それを聴いて、声を張り上げたりするんじゃなくて
ボソボソって歌ってる感じなのに、こんなにカッコよくて
張り上げなくてもカッコいい歌を歌えるんだ
自分も自分なりのカッコいい音楽っていうのが出来るんじゃないか
はっぴいえんどとかを先に聴く方が多いらしいんですけれども
その時、演劇もやってて、大人計画という事務所に所属しているんですけれども
ワークショップを受けた時に、一緒に受けた先輩が細野さんのファンで
「とりあえず聴け」て言われたのが「HOSONO HOUSE」で
そのアルバムがすごい好きになれて良かったです
運命的な感じがありますね
「細野さんの世界観に出会ったきっかけ」
げ:
僕「AIR JAM世代」なんですけれども
「AIR JAM 世代」
メロディック・パンクバンド Hi-STANDARDが開催した音楽フェス「AIR JAM」(1997年~2000年)
に出演したアーティストに影響を受けた、当時20代前半までの世代
げ:
メロコアとかハードコアとかすごい流行ってて、
ギターをかき鳴らしたいっていう気持ちもあったんですけれども、
なんとなくそんな感じの見た目じゃないってことで諦めたんです なんか違うんじゃないかなと思ってw
結構パンク的な気持ちは、常に胸にはあるんですけれども
その時期に細野さんの曲を聴いて、「HOSONO HOUSE」の前に
小坂忠さんていうミュージシャンの
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それはカントリー的な感じで、ぼそぼそと歌ってるんですけれども、すごく過激な歌詞なんです
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(急にバンバン寄りになったぞ/驚
げ:
俺もこういう方法で、パンク的なこと、過激なことをボソボソって言うことでもできるんだと思って
ファーストアルバムの『ばかのうた』ではボソボソって歌ってる感じの歌が多いんですけれども
そういう曲を一つずつ作るようになってきましたね
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「細野晴臣の影響が生活にも」
げ:
「トロピカル三部作」というものがありまして
その中で細野さんがマリンバを叩きながら歌っている写真があったんですよ
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それを見てカッコいいと思って マリンバをやりたいなと思って
マリンバを自分で叩くためにバイトしてお金貯めて買いました マイマリンバ
すごい高かったです、当時としては
音大には通ってないのに、音大の横にある楽器可なマンション
音を出してもいいところに引っ越して、
ベッドと、テレビと、机と、マリンバで全部埋まるっていう
マリンバの上に食器を置いて食べるみたいな ダメなことをしてたんですが
本当、全部に影響を受けて
「コスプレで細野晴臣と初対面」
げ:
初めてお会いした時に、好きすぎて細野さんのコスプレをして会いに行ったんですよ
マリンバを叩いてた頃の白いジャケットに、ネクタイ、横分けで、髭を書いて、眼鏡をかけて行ったんですよ
すごい怪しい見た目だったんですけど
雑誌連載をしますって時の1回目に、コスプレでお会いしに行って
普通だったら引くじゃないですか なんか面倒臭い奴来たなみたいな
でも喜んでくださって 優しいんですよすごく
しばらくして、SAKEROCKでインストルメンタルバンドをやってたんですけれども
僕の歌もちょっとだけ聴いてくださっていて「星野くん、ソロを出さない?」て
細野さんから言っていただいて、ファーストアルバムを作ったんです
恩人と言いますか お父さんと言いますか 師匠と言いますか
「ソロデビューのきっかけも細野晴臣」
げ:
歌うってことはすごく好きだったんですけれども、度胸がないというか
好きだからこそ、なにか言われるのが怖いなって思ってた時に
「出そうよ」って細野さんが言ってくださってるんだったら
もうなんか自信がないとかじゃない! やるしかない!と思って
やってみたら、いろんな人が喜んでくださって、今があるという感じです
「細野晴臣は“普通”が魅力」
Q:今のご活躍について細野さんは何とおっしゃってるんですか?
げ:
すごく喜んでくださっていて
細野さんがやっぱりすごいなと思うのは、普通なんです
あんなに世界中で神様と言われている人なのに、好きな食べ物はハンバーグだったりとかw
そういうのも含めて、アーティスティックなもの、そういう演技をしないというか
ご自身が持っている、本当にアートなものは自然に出てくる
カッコつけたり全然しないんですよね 普通に作るものがすごくカッコよくて
自然にアーティストになっていく
Q:星野さんにも継承されてますよね? 背伸びをしないで
げ:なるべく普通がいいなと思っていますね
「森高千里とも共演した細野さん」
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森高:
コマーシャルでご一緒させていただいて そこからすごい自然にお喋りしてくださって
お話ししている中で「なんか一緒にやりましょうか」っていう話になった
細野さんのスタジオに行ったり、細野さんの曲を私がカバーさせていただいたり
スチールドラムが、多分、細野さんのデモテープに入ってたと思うんですけれども
それを聴いて、私もちょっとやってみたいなと思って、レコーディングでもやったんですけど
すごく気に入って、私もスチールドラムを買ったんですよ!
そういうきっかけがないと、なかなかできないですよね
渡部:楽器を買わせる男w
げ:「導く力」が本当にすごい、細野さんて
森高:
全然押し付けない あんなに大御所の方なのに「やった方がいいんじゃない」みたいな感じで
レコーディングの時も優しくて
げ:
その頃、ほとんど細野さんは音楽をやってないんですよね 表立っては
だから「今年の夏はモア・ベター」が出た時にすごいビックリしたんですよ
マジか!と思って すごくカッコよくて、可愛くて、素敵なアルバムだった
「今年の夏はモア・ベター」
細野晴臣プロデュース 森高千里のアルバム 1998年
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「細野晴臣との共演を振り返って」
森高:
懐かしい てか、細野さんにこんな演技をさせてしまって
本当に申し訳ないっていう気持ちだったんですけれども
げ:細野さんは、普段から、実はコメディアンだと思います こういうの 大好きです
「♪Family Song 歌詞に込めた思い」
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ナレ:
ミュージックビデオも話題となったこの曲
作詞に星野さん流のメッセージを込めたそうです
げ:
家族っていうのをテーマにして、家族ってなんだろうって色々考えて
これからは、いろんな家族の形があると思うので
例えば血が繋がってるとか、一緒に住んでいるとかの関係じゃなくても
犬とか、猫とかも含めて家族っていうことを考えると
相手の幸せとか、無事とかを心から祈るという関係が家族ってことなのかな
っていう風に思って、それで歌詞を書きました
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森高:
やっぱり星野さんには世界観があるじゃないですか 声も特徴的だし
聴いたらフワっと入っていっちゃう 素敵な曲でした
渡部:
お芝居して、エッセイも書いて、コントもやってるんですよ、内村さんと
俺なんて10年以上コント番組やってないですよ 羨ましくてしょうがない
まだチャレンジしてみたいことはありますか?
げ:あの~休みたいですw 旅行にすごい行きたいですね
■田島貴男のORIGINAL LOVE music
〈新譜紹介〉 Chara 銀杏BOYZ 石橋凌
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え? 田島さん、毎週出てるの?!驚
Charaさんは私も大好きで、よくカラオケで歌ってた
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Chara
昨年デビュー25周年を迎えたシンガーソングライター
オリジナルアルバム『Sympathy』を発売
「
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た:
いい曲ですね ビートルズみたいだね 70年代のシンガーソングライターみたいな感じですけど
Charaってあのキャラクターで、楽器とか弾けなそうなんだけど、実は弾けて、曲もすごい書ける
声は昔と変わってないですね この世界観の歌ですね
新曲だけど、相変わらず良い曲を書いていて
やるなあ、すごいなあと思いました
これ、どうやって声を出してるんだろうね?
今度やってみようかな できそうな感じするんだよ
スタッフ:Charaさんにそれ聞いたら、たぶん田島さんにも聞きたいと言うと思います
た:俺も人の事言えないですけど よく言われますw
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「銀杏BOYZを選んだ理由」
た:
曲が普通にいいですよね すげーいい曲
コンプレッサーかけすぎだろうみたいなw
メロディーと、歌もいいし、歌詞もいいし シューゲイザーぽいっていうか
メロディのセンスがいいですね
「シューゲイザー」
ノイジーなギターサウンドとポップなメロディーが特徴のロックミュージックジャンルの一つ
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MVで峯田和伸さんが熱いキスシーンをしていてビックリ
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た:
いいね めっちゃカッコよかった
“友だち最高だけど、結局みんなとさよならしちゃうんだ”っていう歌詞 いいよね
スタッフ:たぶん60歳を意識した作品集・・・
た:
なるほど ちゃんとミュージシャンと、ボーカリストと、リーダーがやりたいことをやって
ミュージシャンが音楽で聴かせてくれるっていいですね
勢いだけだ! 気合いだけだ! コンセプトだけだ! ていうよりも
グルーヴとフレーズで聴かせてくれる
ミュージシャン魂に溢れたアルバムだったのがビックリしちゃった 良かったですね
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Q:今回キャリアが長いアーティストを選んだ田島さん 選考理由は何だったのでしょうか?
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た:
味出してますね 長いことを生きてきたぜみたいな
ちょっと言葉の表現とかも一筋縄ではいかないところを見せてくれてるし
僕も気持ちが引き締まるというか、頑張んないとっていう
自分の気持ちやモチベーションなんだろうね
これだけ続けていくには
自分が「終わっちゃった」って思ったら終わっちゃうだろうし
やっぱ音楽これでいいんだ!みたいな感じで行けたらいいんだろうね
石橋凌さんなんか「これでいいんだ!」っていう感じ全開な感じがしますね このアルバムは
ARBの時よりいいんじゃないですかw ビックリしました
ちょっと頑張ろうと思った やる気出てきましたね
<田島貴男さんが絶賛したnever young beach>
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「never young beach の魅力」
た:
この独特のゆるゆる感っていうかね
こないだも話しましたけど 他のバンドはテンポ速いでしょう
テンポ(BPM)170 で「ガーーーー」っといくみたいなさ 俺負けねえぞ!みたいな
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でも音楽って勝ち負けじゃないんだよね
対バンとかやってると「ウケなきゃ」「盛り上げなきゃ」ってなっちゃうんだけれども
ネバヤンってはじめから負けてるっていうかww
テンポすごい遅いし でも実はそうすることによって勝っちゃうみたいな それがイイよね
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加山雄三さんの若大将シリーズみたいな曲に感じた
ミュージシャン活動が忙しくても、みんな新旧の音楽を常に幅広くチェックしてるんだなあ