メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

「星の王子さま」@100分 de 名著 for ティーンズ 第1回

2018-09-28 16:01:11 | 
「星の王子さま」@100分 de 名著 for ティーンズ 第1回

【司会】伊集院光、島津有理子
【ゲスト講師】斎藤孝(明治大学教授)
【特別ゲスト】鈴木福、ヤマザキマリ
【朗読】谷原章介、小芝風花








予録のまとめ見シリーズ

この有名な児童文学を初めて知ったのは、短大で第二外国語にフランス語を選んで
「読めなくても、辞書を引きながら原書で読んでみて」と課題を出された時じゃなかったか?
もちろん読めなかったが、和訳本を読んで、ストーリーと世界観、哲学はがっつり私好みだった

「象を飲み込むうわばみ」が、後に大人になれず、母親の胎内から出られない子ども
「インナーチャイルド」にもつながると心理学で知ったり

作者が描いたイラストも可愛いから、昔「星の王子さまミュージアム」にもNさんと行って
グッズを買ってきたりした

サン・テグジュペリミュージアム(2000.6.17)



【内容抜粋メモ】

『星の王子様』は、300以上の国や地域で翻訳されたロングセラー



マリさんは母から本書を薦められて、こんなに読んだ本はないというほど繰り返し読んだ




斎藤:
一見、フワっとした子どもの本のように思いますが
すごい深い言葉が入っていると思います

日本の小学生は、結構本を読むんだけれども、中学校になると急にあんまり読まなくなる傾向がある
児童書のものから離れるんですね いきなり大人の本になってしまう
その架け橋として、この「星の王子さま」はいいんじゃないかと思います


作者の紹介 サン・テグジュペリ



島津:作者の経歴を見ると、ちょっと星の王子さまと重なるところがありますね

斎藤:
語り手の飛行士が、作品のもう一人の主人公
幼い頃に絵描きになりたかったけれども、周囲の大人に理解してもらえず
結局なれなくて挫折した そういう思いを抱いている飛行士
それが王子さまと出会うという話です




島津:その飛行士が書いた絵がこちら 福くん、何に見えますか?
福:本にも出てきますが、帽子とか山とかに見える

島津:実は象を飲み込んだうわばみ(大蛇)

マリ:
読者が「想像力」という努力を駆使しないと見えてこないもの
大人になるということは「合理性」を求めすぎちゃって、
その辺は二の次三の次になるという象徴的な絵じゃないですか

斎藤:
子どもだったら、これを見れば面白いと思うと思うんですよ
でも大人だと「だからなんだ」みたいな

大人にとっては「想像力」って、ちょっと無駄なもののように思えちゃう
本当は、これからの社会では「アイデア」って大事ですよね

マリ:
想像力が失われた社会ほど怖いものはない
これを見抜ける能力を失ってはいけないよっていうメッセージですよね



美しいバラの花
王子さまは、たった一人で小さな星に住んでいました
そこにある日、小さな種が芽をふき、それは美しいバラの花でした



王子さまはバラの花に惹かれ、世話を始めます
しかし、薔薇は自分の美しさを鼻にかけて王子さまを苦しめました






島津:福くんが花に言われたようなことを言われたらどう思いますか?

福:
なんか変だな 嫌だなと思うだろうけど
でも、薔薇のことが好きだからやってあげるかもしれない

マリ:
急に大人っぽいやりとりになる
薔薇を何かに例えているのかなとか 奥さんかなとか 色々思うわけです

自分が一緒に暮らすもの、愛しているものが、いくら愛しても、自分の思い通りにはならない
理想通りの存在ではないっていうことを、ここですごく具体的に説明してくれていますよね
だけども愛するっていう いろんな不都合があっても 想いはなえない



王子さまは旅に出ることを決意する
しかし、別れのときにバラの花はこんなことを言います






斎藤:
敢えて意地悪な態度をとることで自分を守る
バラの花にはそういう性質がありますね

それがその当時の王子さまには理解できなかった
もしかしてこの作品は、経験を積む良さも伝えているのかもしれない

マリ:
自分に都合が悪いものを「排除」すればいいと思っている大人は
今の世の中にもたくさんいるじゃないですか

でもそうじゃなくて「受け入れよう」と思う
寛容に彼女の欠点の部分も受け入れることで
分かることがあるかもしれないっていう懐の大きさと言うか

斎藤:この場面は福くんの恋愛に影響を与えますね

マリ:恋愛している?
福:してないです



故郷の星から旅立った王子さまは6つの星を巡る



「王さまの星」
自分以外の人は、みんな家来だと思っている王さまがいた

「うぬぼれ男の星」
この男は「自分に感心しろ」と王子さまに迫る

「呑み助の星」などなど

いろんな大人たちに出会って、王子さまは「大人って変だな」と思う


斎藤:
自分の中の弱さがあって、その弱さに鎧をつけて隠していく
偉くなるといろんな「肩書き」がつくでしょう それによっても守られている

マリ:
成長するにつれて、どんどん色々な「レイヤー」を身につける
「世間体が認める自由」という形にしていかないといけない

例えば、私は子どもの時から絵がすごく好きで、白いところがあればすぐ描いちゃう
成長すると、学校で「絵なんかじゃ食べていけませんよ」
「絵描きでどうやって生きていくんですか」

と言われるわけじゃないですか

私は、そこで「分かった じゃあ大人が言うように絵はやめて、
普通に会社とかで勤められる自分にしていかなきゃいけないのかな」と思っている時に

うちの母親がいきなり「ヨーロッパに一人で行って来い」と言い出して
1ヶ月くらいかけて旅して、最終的にルーブル美術館に行ったんですけど

アナ:お母さんも「画家の夢を諦めて欲しくない」という思いがあったんですか?

マリ:
諦めてほしくないというよりは、行ってくるべきだなと
情報とか狭い選択に囚われて、本当に分かりもしないことを押し付けてしまうのはちょっとどうかなと
あとはこの子の判断で決める 福くんと同じ14歳の時です



王子さまが最後にたどり着いたのは、7番目の星「地球」



王子さま:
あの花の言うことなんか取り上げずに
することで品定めしなけりゃいけなかったんだ

僕はあの花のおかげで、いい匂いに包まれていた 明るい光の中にいた
だけど、僕は、あんまり小さかったから、
あの花を愛するってことが分からなかったんだ







キツネが1匹現れる





王子さまが「一緒に遊ばないか」と誘うとキツネはこう言います

キツネ:俺、あんたとは遊べないよ 飼い慣らされちゃいないんだから
王子さま:飼いならすって、それ何のことだい?

キツネ:
仲良くなるってことさ
あんたの目から見ると、俺は10万ものキツネと同じなんだ

だけど、あんたが俺を飼いならすと、俺たちはもうお互いに離れちゃいられなくなるよ
あんたは、俺にとって、この世でたった一人の人になるし
俺は、あんたにとって、かけがえのないものになるんだよ
なんなら俺と仲良くしておくれよ





王子さま:
僕、とても仲良くなりたいんだよ
だけど、僕、あんまり暇がないんだ
友だちも見つけなきゃならないし
それに、知らなければいけないことが、たくさんあるんでね


キツネは仲良くするためにこんな提案をする



福:拘束されてるみたいで嫌な感じもしますよね お仕事みたい

斎藤:キツネも寂しがり屋 約束をすることで特別な存在になりたい

マリ:
一緒にいることで守ってあげる 一緒にいるから孤独を与えない
そういう友好関係ってどうなんだろうと思うわけですよね

人間がこの世で一番恐れているのは「孤独」だと思うんだけど
自分を守ってくれるものを敢えて捨てていく あえて拒絶していく


島津:キツネとは友好的な関係になれると思うんですけど、敢えて離れていくんですよね

斎藤:もっと広い世界で、いろんな見聞を広めてみたい

マリ:
頼りがいのある自分を作りたい

例えば私が子どもの時から旅を繰り返しているのは
誰かを頼ったり、依存するんじゃなくて、自分の中で、自分を俯瞰視してくれる
頼りがいのある自分が欲しいと思っているから
だから王子さまのこういう行動を本で読むと、すごくそこに自分の感覚を当てはめてしまう



キツネと王子さまの別れ



「肝心なことは目には見えない」 王子さまは、その言葉を大切に受け止めた


島津:有名なセリフが出てきました

「心で見なくちゃ物事はよく見えないってことさ 肝心なことは目に見えないんだよ」

マリ:
この本の中の一番のマジックというか、最大のテーマだと思うんです
「想像力」を失っていくことで、何が発生していくかというと

例えば今の社会では、「宗教戦争」「紛争」はまだ終わってないですよね
そんなことは何世紀も前から始まっていることなのに

あれっていうのはやっぱり、自分たちが信じていることを、他の人たちが信じないのは「許せない」とか
「想像力の欠落」からくると思う

何かがちょっと世間体とズレているのは「ダメだ」と言われてしまう
想像力が補ってくれると、人には豊かな暮らしが保証されるはず


斎藤:
想像力があると楽しくなることもありますよね
目の前にキツネはいない でも金色の穂を見ると
それだけで王子さまの金色の髪を思い出して幸せになる

想像力があると「一人幸せ」ができる
想像力は豊かな気持ちを提供してくれる
それによって生き方も変わってくると思う



王子さまは、飛行士とともに砂漠に井戸を探しに行く



王子さまは、飛行士にこんなふうに言います

「砂漠が美しいのは、どこかに井戸を隠しているからだよ」


マリ:
サン・テグジュペリがこの物語を書いた時っていうのは、
非常に世界の情勢が悪い状態の時で、戦争の真っ只中
それを砂漠と置き換えていたと思うんですね

それとは別に、先ほど出てきた色々なレイヤーをまとってしまった
不思議な大人たちが作り上げた社会をもうひとつの砂漠と捉えて

でも、その大人たちの中には、実はものすごく美しい泉のようなものがある
どこかで作者の望みや希望っていうものを垣間見せるような言葉じゃないかなと

彼はどこかで地球の美しさを信じている
人間はこうじゃないっていう気持ちを持っているのかなと感じます



最後に王子さまは故郷の星に帰る
そのためには重い体を捨てることが必要だった



“王子さまは、まだ何かもじもじしていましたが、やがて立ち上がりました
 王子さまの足首のそばには、黄色い光がキラッと光っただけでした

 王子さまは、ちょっとの間、身動きもしないでいました
 そして、一本の木が倒れでもするように静かに倒れました”


翌朝、王子さまの姿は影も形もなくなり、飛行士は故郷へ帰ったのだと納得します


福:
この後に帰って、もう1回薔薇と会話してというお話だったら、
もっとハッピーエンドでいいなって思うけど

斎藤:
サラっとしたお話なんだけど、いろんな見方もあるし
ずっとそのモヤモヤ感が余韻を残す

マリ:完全に想像力に投げてますよね

斎藤:この後は読者が想像するように

マリ:
星の王子さまの話をすると、読んだ経験者がみんな語りたがる
そして、みんなが腑に落ちない
世界中の人たちが「あれはどうなったんだ一体」って

いろんな大事な書籍があると思うけれども
私はこの「星の王子さま」が、どこに引っ越しても本棚にある

そう思うと、なにかぼんやりしたエンディングの中で
自分の探している答えっていうのは、その都度見えてくるのかなとか

本当にこれは、おばあさんになっても、死ぬまで
ふとした瞬間に、その場で見えてこなかったことが、見えてくるかもしれないと思う


***


最初に本書を読んだ時、私は王子さまが死んだと思っただろうか? 記憶がない
ファンタジーとして、浅く捉えていたかもしれない

バラの花を愛していることに気づいて、死すら選ぶってことも
改めてこうして振り返ると、その純粋さに泣きそうになる

「死んで可哀相」ではけしてなく、有機体の体を脱ぎ捨てれば、またバラに会える
飛行士にも「星を見れば、自分を思い出せる」と言う
これはとてもスピリチュアルな物語なんだ

1つだけ疑問に思うのは、ほかの星へは自由に行き来出来るのに
故郷に戻る時だけは、なぜ死ななきゃ帰れないのか、謎


今回は夏休みスペシャルとして、もっと子どもたちに本を読んで欲しいという企画だったけれども
私の大好きな『フラニーとゾーイ』なども、ぜひぜひ、手にとって世界に浸って欲しいなあ
感想文をネットから丸写しではなく

読んだ体験は、大人になっても自分を支えてくれるに違いない

都内には、駅からちょっと歩けばすぐに図書館がある
地方では考えられないほど恵まれているのに、なかなかそれに気づいていない人も多いし

最初から難しい本ではなく、児童書、「ヤングアダルト図書」
(児童書から一般書への橋渡し的意味合いで、中学・高校生世代へ提供する本)のコーナーは、
子どもだけでなく、大人のココロも癒して、貴重な学びがある


次回の予告は『ソロモンの指環』
読んだことがないけれども、なんだかいろんな動物に囲まれて、ヘヴン・・・
番組の予録はしなかったが、内容が気になる







【ブログ内関連記事】

『サン=テグジュペリ 大空をかけぬけた「星の王子さま」の作家』(小学館)

『フラニーとゾーイ』


コメント

「太陽のない世界 人類は生存可能か?」@モーガン・フリーマン 時空を超えて

2018-09-28 15:02:16 | テレビ・動画配信
「Fun Fun 物理」

こちらのサイトで見事にまとめられていて、素晴らしい!
けれども、やっぱり何を言っているのかは、全然分からない!

このシリーズは、科学雑誌『Newton』のように
テーマ、タイトルだけでも、SFファンにとってはワクワクするが
観ると、一体何を言っているのか皆目分からない

けれども、実際、それぞれ自分の仮説を信じて、長年研究している人がいて(主にアメリカだけど
とてつもない施設がもう出来ていることを、一般の人はほとんど知らないことに最も脅威を感じた

こないだ「チコちゃんに叱られる(11)」に出てきた
「大型ハドロン衝突型加速器」@スイス ジュネーブも出てきて
YOUさんが「何これ、怖い、怖い!!」てゆってたけど、本能的な恐怖だよな


今回も「太陽が消滅する」という話を前提に
人類が生き延びるためには、どうしたらいいか、
それぞれの信念によって、実際に動いているのに仰天した

こうした科学者がいたから、今のテクノロジーもあって便利になったけど
まずは、その莫大な費用と頭脳を、今日生きるか生きられないか分からない人たちに回してみてはどうか?とも思う


【怪しい内容抜粋メモ】(私自身、理解できてないので、聞きかじりメモ

モーガン:
太陽は滅亡へと進んでいる 人類は住みやすい星に引っ越すことができるのでしょうか?
メキシコは太陽と光に恵まれている
太陽は、古代から神として崇拝されている




ピーター:
約50億年で太陽は燃料を使い切り、ヘリウムを燃やし始める
太陽は一気に膨張し、地球を飲み込むのではないか




遠心力がある限り、地球は永遠に太陽の周りを回り続ける
そのうち太陽は質量の1/3を失う



重力が弱まるとどうなるか
太陽はプラズマで出来ていて、その形は常に一定ではない

地球の重力も太陽のプラズマに影響を与えて形を変える
膨張した太陽は、地球にとても近づく



計算によると、地球は太陽に飲み込まれる運命にある
地球は蒸発する





グレッグ:
地球を太陽から救う方法を突き止めた
地球上の生物が生き延びるためには、太陽からなんとか遠ざがらなければならない


小惑星から微小な惑星を取り出して、磁石を使って地球に近づけるという計画



小惑星は1万年に1回地球のそばを通り過ぎる
1回ごとに地球を50kmずつ引き寄せる

太陽との距離を保ち、小惑星と地球との衝突を避けなければならない
小惑星は、100万回地球に近づかなければならない
小惑星が宇宙ゴミなどと衝突してコースが変われば、地球に激突し、全ての命を消し去る


モーガン:
この太陽系には地球のように快適な惑星はありません
人類は岩だらけの惑星を作り変えることができるのでしょうか?




マッケイ:
過酷な土地を周り、生物が生き延びられるかを試している
人類が存在するには、酸素を作り、食料をもたらす「植物」が必要

植物に適した土地にするにはどうしたらよいでしょう?
「温室効果ガス」がある惑星を急速に暖められると考える





(まず、この煙をどうにかするほうが先では・・・

地球が黒焦げになった後も生き残る星、火星
火星の気温はマイナス60℃以下



2008年 「火星探査機 フェニックス」は、火星の土壌を採取し「パーフルオロカーボン」を作り出す
100年ほどで、人類は火星に住むことができると考えている





最初の開拓者たちは、酸素マスクが必要
時が経てば、植物が大気を変えてくれる





(こんなおっちゃんらと別の星に移住するくらいなら、地球の動植物といっしょに滅びたほうがマシだ



モーガン:
これも一時的な解決策に過ぎない
地球は、太陽が地球を破壊した後「白色矮星」へと変化する



その後、冷たい暗闇の中で、人類はどうエネルギーを得ればいいのでしょうか?
「人工太陽」を生み出す試みが行われている




モーゼス:
NIF(国立点火施設)を建てた(いつのまにこんなデカいものを!?
世界で最も強力なレーザービームを発射する装置がある









なんとか持続可能で、クリーンなエネルギーを作る
街全体を水でまかなおうとしている

この1杯の水だけで、サンフランシスコ、ワシントン、ボストンなど
人口100万人近い都市の1日分の電力を賄うことができます 35杯で1年分





太陽の中の水素は、太陽を1500万℃に保っている
1本のマッチの火から、数本のマッチを燃やすことができる

最終的に私たちが目指しているのは「核融合」の炎で地球に太陽を作ることです
(これ以上核のゴミを増やして、その後はどうする!? 廃棄方法を考えてから先に考えておくれ

核融合実験は、世界各地で行われている








モーガン:
しかし彼らは、一生人工の光で過ごすことになる 夕日もない
今のロケットでは、星に着く前に飛行士の命が尽きてしまう



銀河系の他の星へ、私たちの文明を丸ごと運ぶ新たな輸送手段
最先端の物理学が数億人の輸送を可能にしようとしている





ショーン:
アインシュタインが発見した方程式「E=MC2」
地球上でエネルギーを生み出す最も効率的な方法は「核融合」

それよりももっと良いエネルギー工場がある それは「ブラックホール」
質量のほぼ100%が純粋なエネルギーに変わる

「ブラックホール」は、完全な暗闇ではなく、エネルギーを放出する
私の計算では、宇宙船のエンジンにふさわしいのは、約200万トンの質量を持つブラックホール

小さなブラックホールを宇宙船につなぎ、そのエネルギーで船を前進させる
この力は約100年続く







私は、独自のブラックホールの作り方を編み出した
大きさはオーダーメイド

巨大な「ソーラーパネル」を軌道に乗せてブラックホールを生み出せば
一隻の宇宙船で数百万人を運べる





その速さは光の速さに達する 宇宙船が飲み込まれる心配もない
かつての開拓者のように、未来の探検家は、太陽系の向こうに
新たな世界を旅することができる 星から星へと渡り歩くのも夢ではない





モーガン:
しかし全ての星には寿命がある
いつかはすべての星が燃え尽きるという天文学者もいる
その時、人類は新しい宇宙をも生み出すのでしょうか?

太陽はいつか消える
宇宙が真っ暗になったら、今の生活を続けることができなくなるでしょう

しかし人類が滅亡するとは限りません




アギーレ:
宇宙とは存在するもの全てを意味しますが、最新宇宙学ではやや異なります
宇宙はどう生まれたかを理解するうちに、宇宙は繰り返し生まれるものと考えるようになった

「インフレーション」と呼ばれるもので、今でも新たな宇宙が生まれ続けていると考えている
小さなガラスが、息を吹き込むと大きく膨らむのに似ている





インフレーションを起こすには、わずか10kgほどの質量で新しい宇宙ができるという計算
それにはとても高い温度が必要
今一番、高温に到達できるのはスイスにある「大型ハドロン衝突型加速器」







それでも新しい家を作るには到底温度が足りません
しかし、はるかな未来には実現させているはずです

いつかは「パラレル宇宙」を生み出すことができるかもしれない
もし新しい宇宙を作れたとしても、人類がそこに到達できるかは難しい

今の宇宙と、新しい宇宙をつなぐ橋は限りなく小さく、信じられないほど寿命が短い
まず間違いなく「ブラックホール」へ落ちてしまう
小さいブラックホールなので、吸い込まれはしないですが


モーガン:
史上最大の脱出方法を研究している研究者がいる
彼次第で、人類は永遠に生き延びれるかもしれない
その鍵は「ワームホール」という抜け道
(「サイエンスZERO」かどこかで聞いた単語だけど、ブログ内検索でヒットしなかった




SF世界かと思ったら「ニューヨークタウンの下水処理場」









カク:
地球上で最大規模、最先端の設備が整った施設
毎日100万人以上が排出する下水を処理している 人類の技術進歩の象徴と言える

「タイプ1の文明」は、天候や地震を制御する技術を持ち「タイプ2」に発展する



「タイプ2」は、「スタートレック」に出てくる「惑星連邦」のような
複数の星と戯れ、銀河系を渡り歩くようになる 「銀河帝国」のようになる




私たちはまだ「タイプゼロ」に近い 「タイプ0.7の文明」(それを最前線科学とか呼んでるから可笑しい
地球の構造を制御しなければならない

水面に浮いている玉のように「時空構造」に私たちは浮いている
水の底には別の宇宙が存在しているかもしれない





必要なのは2つの宇宙をつなぐ橋
水は渦を作れば水面と底をつなぐことができる
それと同様に、2つの宇宙をつなぐことができると考えている
「ワームホール」という抜け道



安定して使うには「負のエネルギー」が必要
人類はそこを通過するかもしれない

「ワームホール」を作るには、惑星の力を使いこなす必要がある
「鏡の国のアリス」のように、鏡を通り抜けるようなもの

「ワームホール」を通って、別の宇宙に行くプロセスを永遠に繰り返すと
人類は永遠に生きられるかもしれない




いろいろ言ってるけれども、相当未来の話になりそう




【ブログ内関連記事】

『ビッグバン&ブラックホール 2大テーマから宇宙の謎にせまる』

サイエンスZERO@NHK

徹底解説!“宇宙の果て”に迫る!@サイエンスZERO(2015.10.18OA)

モーガン・フリーマン 時空を超えて・選「パラレルワールドは存在するのか?」

どこまで進む? 日本の宇宙開発@週刊ニュース深読み

などなど


コメント