メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

幼児虐待 児童相談所の対応は ほか

2019-06-20 14:37:00 | テレビ・動画配信
札幌女児虐待か 児童相談所の対応は@週刊まるわかりニュース

過去に虐待していた男性を取材



子どもが小学生に上がったくらいに部屋を与えた
その部屋が汚い状態を見てプツンと

「何やってるんだこいつ」っていきなり顔をひっぱたいた
指導している 「しつけ」だと思ってやっていた

Q:全く罪悪感はありませんでしたか?

なかった 自分の思い通りに全部動けよと思っていた

Q:子どもに手を出した時、奥さんは何か言わなかったですか?
言われなかった (妻への)威圧が始まる それが嫌だったのではないか


男性は一度離婚して、再婚 もめていた際、妻を階段から突き落としてしまった

男性:
やってしまった やっちゃいけないことをやった 全身打撲でした
階段から落ちた時に妻に言われたのが「厚生施設に一緒に行ってくれないか」

Q:それくらいになると気づくんですか?

気づきました 本人が気づくのが一番いいですが
自分の考えが100%間違っていないと思っているので
まるっきり聞く耳を持たないです


札幌市児童相談所の今回の対応




児童相談所に勤務経験のある川松さん(明星大学常勤教授)に聞いた

Q:なぜ児童相談所はこういう対応になってしまうのでしょうか?

自ら求められている使命をもう一度思い返して
基本的になすべきことをきちんと行う 基礎に戻ることが必要

忙しさを口実にすることはできませんが
「大丈夫だろう」という見立てをしてしまって
判断が甘くなったという可能性があります

Q:基本というのは、立ち入り調査を自分たちで行うことですよね

児童相談所として、福祉的な指導が必要かどうか、自分たちの目で見て、判断する
そして、必要な情報を継続的に集めるのが必要だと思いますけれども
それが行われたかどうかが問われている そこが行われていなかったのは非常に残念

Q:警察の同行を断った理由の一つとして「人繰りがつかない」 忙しさがある

<川松さんが児童福祉士として働いていた頃の1日の例>




朝の9時~夜の11時まで働いていた
会議、面接、家庭訪問など、様々な業務がある中で
「緊急対応」が夜中に入ってきたり、日中の時間に入ってきたりすることもある

川松さん:
いつ来るか分かりませんので
緊急対応が求められることが日常茶飯時
自分でスケジュールが組めないくらい追われている
自分の体がいくつも欲しいと思っていた

Q:一人一人にしっかりと向き合う余裕がないんじゃないですか?

私も児童福祉士をしていた時、100ケース以上担当していましたので
一つ一つのご家庭に丁寧に寄り添って、継続して支援するということが
なかなか難しいというもどかしい思いを抱えていました
その中で、取りこぼしや見落としが生まれてしまう可能性があるなと思います


アナ:
今回、虐待をしていた男性に話を聞きました
仮に児童福祉の人が家に来た場合、どういう対応をとるか聞いたところ

自分は悪いことをしていると思っていないので
「なぜ家に来るのか」と思って追い返してしまうことがあった
家庭に入り込むというのは大変難しいのではないですか?

川松さん:
そうですね 招かれざる客ですので「家に関わってほしくない」とか
「あなた達に私の気持ちが分かるのかですか?」
と言われて苦労することが多かったです

Q:その場合、具体的にはどんな対応をされるんですか?

「一時保護」をした場合は、かなり反発されることが多いので
怒鳴られたり、胸ぐらを掴まれたりという経験をしたこともあります

それでもやはり相談できるような関係を作っていくというのが児童福祉の役割なんですよね
そこをなんとかしていかなければいけない
でもそこに苦労している所があります

Q:人を増やしたりとか、児童福祉司をサポートするところはないんですか?

国のほうでも人が足りないのは認識している
欧米に比べても圧倒的に人が足りないので 非常に配置が少ない

ベテランの職員がスーパーバイズをする、研修をするのが難しい
新しい人たちがたくさん増えれば、一方でその方たちを育てなければいけないので
通常の業務をしながら、人材育成もしなければいけないという
もう一つ大きな課題も抱えている状況だなと思います


国は4年間かけて、児童福祉士を2000人程度増員する計画

川松さん:
質を保たないといけないということですね
質の向上をするような人材育成を考えなければいけないと思います

児童相談所だけでは対応できないケースもありますが
それには地域の関わりも必要になりますね


編集長のひと言:
私は以前、虐待された子どもの里親の方に聞いたことがあります

「みんな誰かを必要としている」

助けを求める子どもはもちろん、孤立を深めて行き詰まる親の方も
みんなでその小さな声を聞いていく地域を築く

こうした事件を聞くと、必ず「あの時、声を聞いていれば」という後悔が起きる
後悔しても命は戻らない

「自分には関係ない」と失われた小さな命を前に言うことができますでしょうか


【ブログ内関連記事】

ドラマ10「シングルマザーズ」全8回(2012)





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『アンチクライスト』(2009)

2019-06-20 13:46:19 | 映画
監督:ラース・フォン・トリアー

出演:
(彼女)シャルロット・ゲンズブール
(彼)ウィレム・デフォー
(ニック)ストルム・アヘシェ・サルストロ
ほか

“「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のラース・フォン・トリアー監督による衝撃作
 子供を亡くした夫婦の悲しみと苦悩を、美しくそして残酷に描き物議を醸した。
 狂気に染まる妻を怪演したシャルロット・ゲンズブールがカンヌ国際映画祭主演女優賞を受賞。”


好きな女優の一人シャルロット・ゲンズブール主演作でU-NEXTで観た
夫役がウィレム・デフォーって意外な組み合わせ

ビョークは好きだけど「ダンサー・イン・ザ・ダーク」は苦しい映画だったから
覚悟が必要かも



【内容抜粋メモ】

然るべきところで許可を得ている、というようなテロップ
最初からおどろおどろしい

プロローグ

穏やかな女性ヴォーカルの音楽
激しく抱き合う夫婦のモノクロ映像

子ども部屋で遊ぶ子ども
柵から出て、イスを運び、2階から下に落ちる
空を飛んでいるよう
こうした事故は実際多いんだよね




第1章 悲嘆
葬儀車のあとを歩く夫婦 妻が倒れる



入院先に見舞いに来る夫
1か月も眠っていたことに気づいていない妻

夫:
ウエインはクスリを与えすぎてる
今は典型的な悲嘆の時期だ

妻:私の責任だわ
夫:僕も一緒だった

妻:
私なら止められた ニック(息子)は夜中によく歩き回ってた
ベビーゲートも開けられるし

(いつもフシギに思うけど、子どもが亡くなった時に
 記者会見や取材に答えるのは必ず父親のほうなのはなぜだろう?

妻:退院させろと言われたそうね

夫:
病院では治らない 悲嘆は病気じゃない
愛する人が苦しむのを見ていられない
僕以上のセラピストはいないよ

濁った花の水のアップ

検死局から手紙が来る
子ども部屋は以前のまま
家に戻った妻はクスリをトイレに捨てるが泣くのが止められない



妻:死にたい
夫:死なせないぞ

妻:ずっとこのまま?
夫:変わるよ 近道はない



妻:
あなたはニックと距離を置いてた
父としても夫としても最後の夏なのに残念だわ

夫:君は一人になりたかった 論文を仕上げるために
妻:でも書かなかった 私のはあなたの言う通り薄っぺらだから

目や胸、手のアップ 悪夢で起きてパニック発作が出る
動悸、呼吸困難、口の渇き、奮え、吐き気・・・
深呼吸をさせる夫 ここまで寄り添う夫もいないな

夫:君の喪は新しい段階に入った 苦悩だ
妻:危険だわ

激しく体を求める妻に

夫:
セラピストとは寝るな 気持ちは分かるが
「エクスポージョン」 ほかは無意味だ 恐ろしい状況に身を置く
怖いもののリストを作ろう

妻:何が怖いか分からない

トイレでもパニック発作を起こす妻
便器に頭を打ちつけているのを止める夫

夫:どこで恐怖を感じる? 最悪な場所は?
妻:森のすべて エデン でもトップじゃない

高速に動く森と叫ぶ妻の顔(これは劇場で観賞は絶対ムリ

列車の中でも認知行動療法をさせる
医者じゃないのに医者みたい

イスを感じたりするのは「マインドフルネス」
本当は専門家が付き添ってやるものだけど
日本ではまだまだクスリでの対処療法しかない



夫:エデンにいるところを想像して

妻:
橋を渡ってる シダの間には鹿がいる
木立の間にキツネの穴 泥の中を歩いているみたい
大きな木が朽ちている 木には性格があるようにいつも感じていた






妻:小屋が見える

夫:
中に入るな 草の上に寝ろ 緑に溶け込んでほしい
何があってもそこにいる 恐怖を乗り越えられる






クルマで森に向かい、2人で山に登る
雨が降り始める

妻:地面が熱い 少し休んでいい?
子どものように眠る妻を置いて歩く夫

木立の中に鹿がいる
よく見ると死産した子どもがぶらさがっている


第2章 苦痛
橋に着く 恐れながら渡る妻 慌てて走り出して見失う
朽ちた木 小屋まで着き、中に入る ほぼ廃屋

ベッドに寝ている妻
子どもと一緒の写真の妻は不幸な顔




夜中に物音がして起きる
妻:ドングリが落ちる音よ




朝 夫の手に灰色のモノがいっぱいついていて慌てて取る 虫??

岩を運ぶ夫

夫:
エクササイズの準備だ 昨日のように走るのはよくない
この石からこの石まで歩く

妻:出来ない
夫:2人で一緒に歩こう 深呼吸して

めまいと過呼吸、幻影を見るが石にたどり着いて泣き出す妻
夫:君は素晴らしいよ

木から小鳥が落ちてきて、それを食べる猛禽類を見てまた泣き出す妻

妻:
あの子に会いたい
前はここが怖かった それで書くのを止めたの


<回想>

子どもの泣き声で外に出る妻
ニックを必死で探す

ニックは小屋にいる 泣いているのは誰?

夫:
エデンを恐れるあまり理性を超えた経験をして、それを結びつけた
恐怖は生きるために必要な自然な反応だ 泣き声は幻聴だったんだ

妻:
あなたは傲慢だわ これはまだ始まりに過ぎない
樫の木は100年に1本しか育たない
ドングリもそう どんどん落ちて死んでいく
分かったの エデンが美しく思えるのは忌まわしいから

夫:ドングリは泣かない 現実を歪めているんだ
妻:自然は悪魔の教会よ そこにいるわ

窓からもドングリが入ってくる(たしかに怖いよ

リストのトップに「悪魔」と書いて消す

妻:ニックはいつも離れていく子だった 私と一緒にいたくなかったのね

暖炉にマッチがつかない
ポケットに検死の手紙があることに気づいて見る妻
夫も幻影を見る 2人だけじゃヤバくない?




妻:よく眠れたわ あなたがここにいてくれて嬉しい 愛している
夫:変な夢ばかり見た

森を平気で歩く妻
妻:私、治ったわ! あなたのお蔭よ 喜んでくれないの?
怒って森の奥に消える妻





動くシダが気になる夫
自分の体を食べる小動物が言う 「カオスが支配する」
(怖いけど、動物は可愛い




第3章 絶望(殺戮)
また急に雨が降る

今度は屋根裏が気になる夫
ハシゴをかけて見る

拷問の絵ばかり 「殺戮」「3人の乞食」と書かれた資料
だんだん字が乱れている 木が数本倒れる






夫:
もう一度エクササイズだ
僕の役は恐怖 君は理性的に答える
僕は自然だ 君を傷つける 君を殺す

妻:自然は襲わない

夫:僕はそれ以上だ 外にも中にもいる

妻:
女性に悪魔的なことをするような?
それなら論文に書こうとした
男の本質が悪魔なら、すべての女性の本質も同じ
女の体を支配するのは、女の本質 論文にそう書いたの


夫:論文を書く前に鵜呑みにするな

抱かれながら「殴って」と言う妻
ハダカのまま夜の外に出る

樹の根元で抱き合う2人
枝に何体も手がある

夫:
善悪もセラピーとは関係ない
16Cには女であるだけで殺されたが
彼女たちが悪魔だったからじゃない

君の妄想だ 異常な行動を起こさせることはない

子どもの検死書を見つける妻
夫:君には伏せておきたかった

「足のわずかな変形はかなり前のもの 原因は不明」

夫:ニックの靴を左右逆に履かせただろう?
妻:ぼんやりしてたのね

どの写真を見ても逆なことに気づく
靴を履かせる時にニックは泣いていた 虐待?




恐怖リストのトップに「彼女自身」と書くと
いきなり後ろから殴りつける妻

妻:私を捨てる気でしょ!?
夫:助けたいんだ
妻:あなたなんて絶対に信じない!

板で股間を殴りつけて夫は失神
脚にドリルをねじこむ妻

小屋の下にドリルを投げ入れる

目を覚ますと脚に石の道具が刺さっている
(観ていられない 吐き気がする↓↓↓

脚を引きずりながら外に出る これは拷問?
小屋に戻り、夫を探す妻 霧で先が見えない

以前2人で見つけた樹のうろに隠れる夫
近くにいても気づかない妻
妻:私を助けると言ったクセに どこにいるの?! クソッタレ!

うろの奥をマッチで照らす
傷ついた黒い鳥が出てきて鳴きつづける
妻に聞こえたため殴るがなかなか死なない

うろに気づき脚を引っ張る妻
スコップで土を掘ると岩で塞がれる
逆側を掘ると頭が見える


第4章 3人の乞食
すっかり夜 謝りながら夫の体を出す
夫:石を外してくれ
妻:レンチがない

引っ張って小屋に戻す

夫:僕を殺す気か?
妻:まだよ 3人の乞食が現れたら誰かが死ぬ

妻:
(すがって泣く)泣く女はズルい女
ニセの脚 髪も歯もニセモノ

ナイフ?を持ち、隣りに寝る
子どもが亡くなった時のことを思い出して泣く

「抱いて」と言って、自分の股をハサミで刺す
(もう最悪だ・・・

そのまま外に出る

夜空を見て
夫:そんな星はないぞ



妻:すべてがムダよ

叫ぶと雹が降ってくる 鹿もいる
小動物がベルを鳴らす
床下からカラスの鳴き声もして3人の乞食がそろった?

そこにレンチを見つけて、妻が倒れている間に石を外す
その背を刺す妻

(もう血みどろのドロドロ
 だからウィレム・デフォーか おかしいと思った

妻の首を正確に締めて殺す
小屋の前で燃やし、杖をついて下山
周りは女体の山




エピローグ
草の実を食べながら下山
動物の幻影を見る また女性のヴォーカルが流れてモノクロに

下から登ってくる大勢の女たち
後ろからも来る 顔がない女たちでいっぱい

「3人の乞食」も揃う








「アンドレイ・タルコフスキーに捧ぐ」

***

これは観るんじゃなかった・・・
スプラッタ的要素があるなら、説明文にそう注意書きしてほしいな、これからは

タルコフスキーもこんな残忍で胸が悪くなるような映画は撮らないはず
すっかり具合が悪くなってしまった

これまで意味もなく差別され
「魔女狩り」などと称して殺された無数の女性たちの呪いか?

エンドロールの音楽もブキミに変わり
最後の最後まで後味が悪い

西欧人の恐怖の根源にはいつも原罪が背景に強くある
小さい頃から「悪魔」「7つの大罪」などを刷り込むのはいかがなものか

これを観ている私の目の前にも小指大の蜘蛛が現れた

小さい頃、親から「蜘蛛はご先祖さまの仕いだから殺してはダメ」と教わって育ったため
なにか私にコンタクトをとろうとして現れるようにいつも感じる

いつもはポジティヴに捉えるけれども
このタイミングで出てこられるとキツイよ

こういう映像を観た後は、動物や子どもの映像を観ないと
インスタでも観て癒されようっと



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