■大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』 第40回 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
脚本:宮藤官九郎
音楽:大友良英
ナレーター:ビートたけし(噺) / 森山未來(語り)
なんだかんだいって、もう今年の大河も残りあと少し
クドカンと大人計画、その他のキャスティングも私好みで
オリンピックに興味がなくても楽しめるドラマだった
そこに飛び込んできたこの話題
・沢尻容疑者逮捕 来年大河放送不透明「またか」の声
・大河ドラマ「麒麟がくる」 沢尻エリカ容疑者代役に川口春奈さん
6月からすでに撮影が始まっており、エリカさんは終始出ずっぱりで
撮影が終わったセットも壊してしまった「最悪中の最悪」てあらあら
『いだてん』が時代劇じゃないからって散々叩かれてきたのに
せっかくの時代劇でキャスティングミスって、やっちまったね
撮り直せないなら、テロップ付きでそのまま流して
その後は、別の女優さんに差し替えるか
それとも、フルCGで全シーンかえるとか?
こないだのフリマの後
私:NHKアーカイブス、その他、各局にある昔の貴重な映像も全部データ化してくれたらいいのに
ライヴ友さん:問題を起こした人を出すわけにいかないとか、いろいろ難しい事情が絡むのでは?
って話と見事リンクしてしまった
でも、例えば、勝新さんが麻薬で逮捕された時に、出演映画の封切りを止めたりしただろうか?
犯罪は犯罪、作品は作品で別物でいいのでは?と緩い私は思っちゃうんだけど
その犯罪が殺人とかだと、また話が変わってくるかもしれないが
とりあえず「いだてん」最終章 まだまだ人気俳優が目白押し!
【内容抜粋メモ】
志ん生は退院して帰宅
今松がおぶって敷居をまたぐ時に何度も頭を打つギャグww
五りんは黒坂に足袋を作ってもらう
黒坂:足の形が父ちゃんソックリで作りやすかった
それを履いて走ってみる五りん
■昭和39年(1964) 東京オリンピック
■昭和34年
東京はオリンピック招致が決まるかどうかの瀬戸際を迎えていた
新都知事 東龍太郎に大きな期待が寄せられる
東京都庁
外交官→NHK解説員となった平沢和重は婦人の人気を集めていた
平沢:今のままオリンピックを開催すれば恥をさらしかねない
2週間後、ミュンヘンでIRC総会がある
スピーチをするはずの北原が運動会のリレーで転倒しアキレス腱を切ってしまった
北原は平沢を推薦するが即行断る
嘉納治五郎の追悼本に平沢が寄稿した文章があると朗読
「心からオリンピックの成功を祈らざるを得ない」とある
平沢:
それは戦前のこと 今は時期尚早
敗戦からまだ14年
今必要なのは、金のかかるお祭りではない
その理由を説明する
田畑はテーブルの上で土下座をすると思いきや落語を始める
田畑:俺のオリンピック話を聞いてからにしてくれ!
毎回スキップしがちなOPも、少しずつ変えていくから見逃せないじゃん
ストップウォッチを1回転して止めるタバタの映像が入った
■昭和20年
終戦 焼け野原の中、田畑が向かったのは
カノウが造り、今や廃墟と化し、アメリカ軍に接収された明治神宮競技場
グラウンドではアメリカ兵がフットボールを楽しみ
日本男子は強制労働させられている
カノウのストップウォッチはまだ動いている
その後、ローズに行き、東龍太郎らと再会
田畑:オレはこの東京でオリンピックをやる
東龍太郎:
かのクーベルタン氏は普仏戦争でドイツに負けた祖国フランスを
スポーツで盛り上げようと考えた、それが近代オリンピックの始まり
生き残った者を集めて「日本体育協会」を作る田畑
体協会長は東龍太郎 田畑は水連理事長
元オリンピック選手の小池、宮崎が戦地から戻る
彼らを指導員にして強化合宿
田畑:
一番苦労したのは飯だ たんぱく質が足りない
酷い時はカエルを捕まえて食わせた
一番の有望株はフジヤマのトビウオ 古橋廣之進(北島康介さんが出演!
・いだてん:北島康介ドラマデビューで「チョー気持ちいい」のパロディー? 1位でゴールし「気持ちいいじゃんね!」
だが敗戦国日本は国際水泳連盟から除名されており公式記録は認められなかった
神宮競技場は進駐軍に没収され「ナイルキニック・スタジアム」と名を変える
プールは白人専用になってしまった
自由の女神まで建てられた(これは侵略されたってことだな
■昭和23年 12年ぶりのオリンピックがロンドンで開催
戦後初めての大会だが占領下の日本は参加を認められなかった
怒った田畑は「裏オリンピック」をやった
オリンピックと全く同じスケジュールにぶつけて「日本選手権」を開催
GHQも熱意に押され、4日間だけプールを許可した
田畑:
もしロンドン大会の記録より優れていれば
ワールドチャンピオンは君たちだ!
ロンドンと電話回線をつなぎ、同時刻にスタート
オリンピックの優勝タイムは19分18秒5
古橋は18分37、橋爪は18分37秒8
若者は奮起し、国際競技連名への復帰、全米水泳選手権に招待された
パスポートも発行出来ない時代
田畑はマッカーサーに直談判した(ほんとスゴイ人だね/驚
マッカーサーは戦前オリンピックに参加した経験があるスポーツマン(そーなの?!
マッカーサー:
アメリカと闘う時、少しの手心も加えるな
そうすれば、日本人を尊敬する それがアメリカという国だ
「全米水泳選手権」
日本は6種目中5種目を制して、古橋は世界新記録を出した
東はIOC委員に就任
■1952 ヘルシンキオリンピック
戦後初めて日本は参加を認められた
田畑は選手団長として103人の選手・役員を率いたが
ピークを過ぎた古橋は負けた
東:
なにより驚いたのは、市や国から一文ももらわず
入場料だけで賄ったことだ 貧しい日本人には到底ムリだ
田畑:
そんなことはない フレンケルは言った
「オリンピックは金儲けになる」(言っちゃった・・・
田畑と東は吉田首相に直談判
ヘルシンキでは観光収入が1年経っても増え続けている
田畑:政治家が動かないなら、オレが政治家になってやろうじゃないか!
田畑:会社辞めた 静岡の衆議院議員に立候補する
と妻・菊枝に報告してもコメントなし
平沢:選挙費用は?
田畑:実家だ オリンピックのたびに土地を切り売りして、2ヶ所残ったのみ
母・うらに土下座して金を借り、自民党公認候補として立候補
演説も「ナニがアレして・・・」とワケが分からない上
オリンピックを連呼して、「浜松のことを考えてくれ」とクレームが来て落選
■1956 メルボルンオリンピック
田畑は、英語堪能な岩田幸彰と地道に各国にアピールした甲斐あって
次のIOC総会が東京に決定
築34年の神宮競技場はボロボロ
田畑:懐かしくても古いものは古い 壊そう
昭和33年 神宮競技場→8万人収容可能の国立競技場へ
IOC委員らは、超短期間の工事と完成度の高さに驚き賛辞を送った
IOC会長:
1912年のオリンピックに日本は2人の選手のみでした
1932年のオリンピックでは、水泳で世界中を湧かせました ありがとう
東京にはオリンピック開催の可能性十分と太鼓判を押した
東に都知事になるよう頼む田端
岩田:都知事とIOC、体協を兼ねれば・・・
マリー:1人でオリンピック出来ちゃうじゃない!
東の妻・照子:
これ以上、主人をたきつけないでください
東家には代々、政治には関与しないという家訓がある
東:やらずに後悔するくらいなら、僕はこの東京にオリンピックを開きたいんだよ!
菊枝:
田畑の夢は1人では叶えられないんです
どうか力を貸してください
平沢:そもそも、なぜ皆さんがそうオリンピックに魅せられるのか理由が知りたい
フランス語で「平和」は「La Paix」「ペ」
田畑:
「ペ」のためにやってる
5年前の1954年、フィリピンにえん戦に行った
少年に「人殺し!」とボールを投げつけられ、大騒動となる
田畑:
歓迎されると思った自分を恥じた
彼らには戦争はまだ終わってなかったんだ
帰ろうという田畑に
選手:日本人はすぐ「自重せよ」「自粛せよ」って言うけど、泳ぎに来たんだから泳ごうぜ!
田畑:
アジア各地で酷いことしてきた俺たち日本人は
面白いことやんなきゃいけないんだよ!
オリンピックは一番面白いことだ
カノウ:これから一番面白いことをやるんだ、東京で! と言ったのを思いだす平沢
平沢:
なんだ面白いことか そこだよ、そこー!
面白いことならやらせて頂きます
原稿を棒読みでなく、自分の言葉で自由に喋らせてください
平沢:リョウコ(娘)、お父さん、外国人の前でオリンピックのスピーチをやることになった
リョウコ:
“オリンピック オリンピック こう聞いただけでも私たちの心は躍ります”
国語の教科書に載っているよ
■1959.5.26 IOC総会 ミュンヘン
平沢:
オリンピックこそが まことに世界最大の 平和の祭典ということができるでしょう
その時がついに来ました
オリンピックの紋章に表された“第五の大陸”
オリンピックを導くべきではないでしょうか アジアに
大きな拍手 ダントツの票で招致が決まる
なんだか、田畑さんの修造さん並みな熱量と説得力で
オリンピックが本当に「平和の祭典」のように思えてくるけれども
「大金」が動き「政治絡み」で「金儲け」なのも確かだし
その間もずっと「戦争」は続いている
ほんとうの「平和の祭典」なら、まず「国境」がいらないのでは?
*
平沢は外交官で、アメリカ赴任中、日米開戦を経験
戦後はNHK解説員を26年勤めた
平沢を師匠とする元NHKニュースキャスター 磯村さん:
その頃はNHKのニュース解説はラジオのスター番組の1つで
その中で一番評判がよかったのが平沢さん
偉そうな言葉を使って世間の人を感銘させるのではなく
本当のプロでなければ知らないという貴重な情報を入れていく
それを散々、弟子の私の解説に注文してましたし
そういう人が天の配剤かと思うような理想的な配役で出てきたことは
偶然と必然とが混ざったような運命のフシギさを感じます
平沢は「スピーチに必要なのは90%の分かりやすさと、10%の驚き」と信じていた
IOC委員らは、オリンピックの平和の精神が子どもたちにも根付いていると驚いた
*
今回は最終章の序章とあって、いきなり戦後に飛び
これまでの経緯を一気にまとめて振り返る回で
ようやくカノウさんとまーちゃんの夢が叶い招致にまでこぎつけた
これからも、紆余曲折がありまくりだろうけど
放送もあと1回 早いなあ
また時代劇に戻るのが、なんだか妙な感じがするくらい
昭和でも平成でも、なんなら縄文時代でもいいんじゃないの、面白ければ?
脚本:宮藤官九郎
音楽:大友良英
ナレーター:ビートたけし(噺) / 森山未來(語り)
なんだかんだいって、もう今年の大河も残りあと少し
クドカンと大人計画、その他のキャスティングも私好みで
オリンピックに興味がなくても楽しめるドラマだった
そこに飛び込んできたこの話題
・沢尻容疑者逮捕 来年大河放送不透明「またか」の声
・大河ドラマ「麒麟がくる」 沢尻エリカ容疑者代役に川口春奈さん
6月からすでに撮影が始まっており、エリカさんは終始出ずっぱりで
撮影が終わったセットも壊してしまった「最悪中の最悪」てあらあら
『いだてん』が時代劇じゃないからって散々叩かれてきたのに
せっかくの時代劇でキャスティングミスって、やっちまったね
撮り直せないなら、テロップ付きでそのまま流して
その後は、別の女優さんに差し替えるか
それとも、フルCGで全シーンかえるとか?
こないだのフリマの後
私:NHKアーカイブス、その他、各局にある昔の貴重な映像も全部データ化してくれたらいいのに
ライヴ友さん:問題を起こした人を出すわけにいかないとか、いろいろ難しい事情が絡むのでは?
って話と見事リンクしてしまった
でも、例えば、勝新さんが麻薬で逮捕された時に、出演映画の封切りを止めたりしただろうか?
犯罪は犯罪、作品は作品で別物でいいのでは?と緩い私は思っちゃうんだけど
その犯罪が殺人とかだと、また話が変わってくるかもしれないが
とりあえず「いだてん」最終章 まだまだ人気俳優が目白押し!
【内容抜粋メモ】
志ん生は退院して帰宅
今松がおぶって敷居をまたぐ時に何度も頭を打つギャグww
五りんは黒坂に足袋を作ってもらう
黒坂:足の形が父ちゃんソックリで作りやすかった
それを履いて走ってみる五りん
■昭和39年(1964) 東京オリンピック
■昭和34年
東京はオリンピック招致が決まるかどうかの瀬戸際を迎えていた
新都知事 東龍太郎に大きな期待が寄せられる
東京都庁
外交官→NHK解説員となった平沢和重は婦人の人気を集めていた
平沢:今のままオリンピックを開催すれば恥をさらしかねない
2週間後、ミュンヘンでIRC総会がある
スピーチをするはずの北原が運動会のリレーで転倒しアキレス腱を切ってしまった
北原は平沢を推薦するが即行断る
嘉納治五郎の追悼本に平沢が寄稿した文章があると朗読
「心からオリンピックの成功を祈らざるを得ない」とある
平沢:
それは戦前のこと 今は時期尚早
敗戦からまだ14年
今必要なのは、金のかかるお祭りではない
その理由を説明する
田畑はテーブルの上で土下座をすると思いきや落語を始める
田畑:俺のオリンピック話を聞いてからにしてくれ!
毎回スキップしがちなOPも、少しずつ変えていくから見逃せないじゃん
ストップウォッチを1回転して止めるタバタの映像が入った
■昭和20年
終戦 焼け野原の中、田畑が向かったのは
カノウが造り、今や廃墟と化し、アメリカ軍に接収された明治神宮競技場
グラウンドではアメリカ兵がフットボールを楽しみ
日本男子は強制労働させられている
カノウのストップウォッチはまだ動いている
その後、ローズに行き、東龍太郎らと再会
田畑:オレはこの東京でオリンピックをやる
東龍太郎:
かのクーベルタン氏は普仏戦争でドイツに負けた祖国フランスを
スポーツで盛り上げようと考えた、それが近代オリンピックの始まり
生き残った者を集めて「日本体育協会」を作る田畑
体協会長は東龍太郎 田畑は水連理事長
元オリンピック選手の小池、宮崎が戦地から戻る
彼らを指導員にして強化合宿
田畑:
一番苦労したのは飯だ たんぱく質が足りない
酷い時はカエルを捕まえて食わせた
一番の有望株はフジヤマのトビウオ 古橋廣之進(北島康介さんが出演!
・いだてん:北島康介ドラマデビューで「チョー気持ちいい」のパロディー? 1位でゴールし「気持ちいいじゃんね!」
だが敗戦国日本は国際水泳連盟から除名されており公式記録は認められなかった
神宮競技場は進駐軍に没収され「ナイルキニック・スタジアム」と名を変える
プールは白人専用になってしまった
自由の女神まで建てられた(これは侵略されたってことだな
■昭和23年 12年ぶりのオリンピックがロンドンで開催
戦後初めての大会だが占領下の日本は参加を認められなかった
怒った田畑は「裏オリンピック」をやった
オリンピックと全く同じスケジュールにぶつけて「日本選手権」を開催
GHQも熱意に押され、4日間だけプールを許可した
田畑:
もしロンドン大会の記録より優れていれば
ワールドチャンピオンは君たちだ!
ロンドンと電話回線をつなぎ、同時刻にスタート
オリンピックの優勝タイムは19分18秒5
古橋は18分37、橋爪は18分37秒8
若者は奮起し、国際競技連名への復帰、全米水泳選手権に招待された
パスポートも発行出来ない時代
田畑はマッカーサーに直談判した(ほんとスゴイ人だね/驚
マッカーサーは戦前オリンピックに参加した経験があるスポーツマン(そーなの?!
マッカーサー:
アメリカと闘う時、少しの手心も加えるな
そうすれば、日本人を尊敬する それがアメリカという国だ
「全米水泳選手権」
日本は6種目中5種目を制して、古橋は世界新記録を出した
東はIOC委員に就任
■1952 ヘルシンキオリンピック
戦後初めて日本は参加を認められた
田畑は選手団長として103人の選手・役員を率いたが
ピークを過ぎた古橋は負けた
東:
なにより驚いたのは、市や国から一文ももらわず
入場料だけで賄ったことだ 貧しい日本人には到底ムリだ
田畑:
そんなことはない フレンケルは言った
「オリンピックは金儲けになる」(言っちゃった・・・
田畑と東は吉田首相に直談判
ヘルシンキでは観光収入が1年経っても増え続けている
田畑:政治家が動かないなら、オレが政治家になってやろうじゃないか!
田畑:会社辞めた 静岡の衆議院議員に立候補する
と妻・菊枝に報告してもコメントなし
平沢:選挙費用は?
田畑:実家だ オリンピックのたびに土地を切り売りして、2ヶ所残ったのみ
母・うらに土下座して金を借り、自民党公認候補として立候補
演説も「ナニがアレして・・・」とワケが分からない上
オリンピックを連呼して、「浜松のことを考えてくれ」とクレームが来て落選
■1956 メルボルンオリンピック
田畑は、英語堪能な岩田幸彰と地道に各国にアピールした甲斐あって
次のIOC総会が東京に決定
築34年の神宮競技場はボロボロ
田畑:懐かしくても古いものは古い 壊そう
昭和33年 神宮競技場→8万人収容可能の国立競技場へ
IOC委員らは、超短期間の工事と完成度の高さに驚き賛辞を送った
IOC会長:
1912年のオリンピックに日本は2人の選手のみでした
1932年のオリンピックでは、水泳で世界中を湧かせました ありがとう
東京にはオリンピック開催の可能性十分と太鼓判を押した
東に都知事になるよう頼む田端
岩田:都知事とIOC、体協を兼ねれば・・・
マリー:1人でオリンピック出来ちゃうじゃない!
東の妻・照子:
これ以上、主人をたきつけないでください
東家には代々、政治には関与しないという家訓がある
東:やらずに後悔するくらいなら、僕はこの東京にオリンピックを開きたいんだよ!
菊枝:
田畑の夢は1人では叶えられないんです
どうか力を貸してください
平沢:そもそも、なぜ皆さんがそうオリンピックに魅せられるのか理由が知りたい
フランス語で「平和」は「La Paix」「ペ」
田畑:
「ペ」のためにやってる
5年前の1954年、フィリピンにえん戦に行った
少年に「人殺し!」とボールを投げつけられ、大騒動となる
田畑:
歓迎されると思った自分を恥じた
彼らには戦争はまだ終わってなかったんだ
帰ろうという田畑に
選手:日本人はすぐ「自重せよ」「自粛せよ」って言うけど、泳ぎに来たんだから泳ごうぜ!
田畑:
アジア各地で酷いことしてきた俺たち日本人は
面白いことやんなきゃいけないんだよ!
オリンピックは一番面白いことだ
カノウ:これから一番面白いことをやるんだ、東京で! と言ったのを思いだす平沢
平沢:
なんだ面白いことか そこだよ、そこー!
面白いことならやらせて頂きます
原稿を棒読みでなく、自分の言葉で自由に喋らせてください
平沢:リョウコ(娘)、お父さん、外国人の前でオリンピックのスピーチをやることになった
リョウコ:
“オリンピック オリンピック こう聞いただけでも私たちの心は躍ります”
国語の教科書に載っているよ
■1959.5.26 IOC総会 ミュンヘン
平沢:
オリンピックこそが まことに世界最大の 平和の祭典ということができるでしょう
その時がついに来ました
オリンピックの紋章に表された“第五の大陸”
オリンピックを導くべきではないでしょうか アジアに
大きな拍手 ダントツの票で招致が決まる
なんだか、田畑さんの修造さん並みな熱量と説得力で
オリンピックが本当に「平和の祭典」のように思えてくるけれども
「大金」が動き「政治絡み」で「金儲け」なのも確かだし
その間もずっと「戦争」は続いている
ほんとうの「平和の祭典」なら、まず「国境」がいらないのでは?
*
平沢は外交官で、アメリカ赴任中、日米開戦を経験
戦後はNHK解説員を26年勤めた
平沢を師匠とする元NHKニュースキャスター 磯村さん:
その頃はNHKのニュース解説はラジオのスター番組の1つで
その中で一番評判がよかったのが平沢さん
偉そうな言葉を使って世間の人を感銘させるのではなく
本当のプロでなければ知らないという貴重な情報を入れていく
それを散々、弟子の私の解説に注文してましたし
そういう人が天の配剤かと思うような理想的な配役で出てきたことは
偶然と必然とが混ざったような運命のフシギさを感じます
平沢は「スピーチに必要なのは90%の分かりやすさと、10%の驚き」と信じていた
IOC委員らは、オリンピックの平和の精神が子どもたちにも根付いていると驚いた
*
今回は最終章の序章とあって、いきなり戦後に飛び
これまでの経緯を一気にまとめて振り返る回で
ようやくカノウさんとまーちゃんの夢が叶い招致にまでこぎつけた
これからも、紆余曲折がありまくりだろうけど
放送もあと1回 早いなあ
また時代劇に戻るのが、なんだか妙な感じがするくらい
昭和でも平成でも、なんなら縄文時代でもいいんじゃないの、面白ければ?