【内容抜粋メモ】
ウィル・スミス:
季節が変わると木の葉は枯れ落ちます
変化を避けられないのは細胞も星も同じ
全てはいつか死ぬのです
しかし私たちの住むこの地球が生命を奪う場合もあります

宇宙空間に滞在した8人の宇宙飛行士たちなら
その経験から地球に本当は何が起こっているのかを語れるでしょう
宇宙飛行士:
宇宙から見下ろす地球は実に美しい青い球体です
しかしその素顔は怒れる天体なのです
地球は私たちの生命を支えるために存在しているわけではありません
宇宙空間から見た地球は荒々しく、美しく、凄まじく、猛烈でした
自然は殺しに長けた殺人犯です
私たちの地球には恐ろしい秘密があります
私たちが今ここにいるのは、それ以前に破滅的な出来事や大量絶滅があったのです
恐竜の滅亡はその一例に過ぎないのです
地球は宇宙で最も奇妙な場所かもしれません
ジェリー(宇宙滞在143日間):
全ての宇宙飛行士にとって宇宙へ行くことは命がけの行為です
私はそのことを5ヶ月間の体験から実感しました
ロシアの宇宙ステーション ミールでは毎日がサバイバルでした

(こんな狭い空間に1秒もいられないよ!
1997年2月
ミールでのミッションは私の人生で最も長く感じた5ヶ月でした
今でも目を閉じるとその記憶の中に戻れます

ミールの中は古い家の地下室のようでした
中は機器の残骸やゴミでいっぱいでした

(何これ大丈夫?!
ショックを受けました
それらを避けるのにかなりの時間を取られました
宇宙で生き続けるために精一杯働いてるうちに私はこう思いました
人の生存本能というのは何て強いんだろうと
滞在1か月を過ぎたある日、突然アラームが鳴り響きました
警告パネルがあかあかと光り
火災や電圧低下、煙の危険を告げていました
隅の方に置かれていた酸素の発生装置を見るとそこから大きな炎が上がっていたのです
猛烈な松明のように炎は数十センチの高さになり火花が飛び散りました
煙はあたりに充満しました
手遅れになる前に酸素を確保しようと思い
やっと酸素マスクを見つけました
しかし酸素が出てこない
臨死体験というのか、過去の人生の記憶が次々と頭に浮かびました


最初に思ったのは家族のこと
二度と会えなくなる幼い息子に呼びかけました
「さよならジョン ごめんね」と
私は受け入れていました
このまま死ぬのだと
しかし突然私の中で何かが変わりました
「なんとかするぞ!」と叫びました
火を消して息子にもう一度会うんだと思いました
私は行動しました
生き抜く本能です
(だから宇宙飛行士は家族持ちのほうがいいんだよね
地球に無事戻らなきゃいけない動機が強いから
どんなに生き抜く努力をしても
死は寿命や病気、事故以外の理由からももたらされます
地球では過去に5回生物の大量絶滅が起こりました
かつて存在した生物の99.9%は滅びています
カルー 南アフリカ

ロジャー・スミス(古生物学者):
約2億5000万年前 地球は死の星となりました
恐竜の時代のはるか以前、生物の約95%が絶滅しました
生命消滅の危機でした


全ての生命が途絶えかけたこの時代
地球では火山の大規模な噴火が繰り返し起きていました
大地はカラカラに乾き、海の水は酸性化しました
ほとんど全ての植物が死に絶え、地球上から森が消えました
地球は史上最悪の大量殺戮の現場と化したのです
今地球に生きている生物は
全てその時代を何とか生き延びた者たちの子孫なのです
地面に穴を掘る男たち

私たちは大昔の洪水の跡地で哺乳類の先祖となった生き物の化石を探しています
この辺りにあった複数の横穴は、土砂で自然に塞がれて岩の塊になっています
そこで骨のかけらを見つけ、ついに骨格全体を発見しました
トリナクソドンという哺乳類型爬虫類です
トリナクソドンはミーアキャットに似た小動物でした
体毛はなく、卵から生まれたと思われます
ミーアキャットと共通するのは、大きな爪で穴を掘り、地中に住んでいたことです
地中で暮らすことで日中の暑さと夜の寒さに耐えていたのです
発掘した化石の中に2匹のトリナクソドンが身を寄せ合っているものがありました
2匹は地上で得た体の熱を互いに分け合うことで体温調節をしていたと推測されます
爬虫類から哺乳類へと進化する過程が見られます


トリナクソドンのような生き物が生き延びたからこそ
哺乳類の進化、そして人類の誕生があるのです
(ここでは宇宙人が関与した説はないのね
ミーアキャットってあんなにフレンドリーなの?!
人がいるところに普通に寄ってきてる かあいい
私たちの祖先は大きくも悪賢くもありませんでしたが
たまたま地中に住んだことが幸運でした
運命とは不思議です
地球の生命の歴史は、様々な生物が登場しては消え去っていく繰り返しです
今日、地球はあらゆる場所で命が眩く輝いています
地球を1 km 以上掘った先にも小さな生き物がいます
深海の真ん中の熱湯が吹き出しているような場所でさえ生物の群れがいるのです
生物の多様性は命が続いていくことを確実にします
地球が攻撃を仕掛け、どんなパンチを打ってきても受け止められます
負ける生物がいても別の生物が生き延びるのです
(その「生物の多様性」を現代は根底から破壊しつづけているんだ
生物多様性を広げる鍵は交わることです
もし黒魔術が使えたら自分を複製すればいい
しかしクローンには弱点があります
すべての個体が全く同じだと、ひとつの病気や一つの災難で全滅してしまうかも
・クローン人間の恐怖@フランケンシュタインの誘惑 E + #20
カリブ海 メキシコ

カルロ・コルメネロ(環境保護活動家):
ここはメキシコの海底美術館です
彫刻がサンゴのすみかになります
サンゴは自分のクローンを増やすことができますが
将来の環境の変化から子孫を守るために不思議な生殖行動を行います
サンゴは年に一回、満月の輝く夜
一斉に卵と精子を放出します 膨大な量です


(自然の造形や色ってなんて美しいんだろう!
海中を漂う卵はまるで銀河系の星々のようです
卵は他のサンゴが放出した精子と合体します
交配は一斉に行われます
遺伝子が混じり合うチャンスを増やし
次の世代のサンゴの多様性を生み出すためです
こうしてサンゴは絶えず状況が変わる海で
2億5千万年の間、命をつないできました
宇宙飛行士:
2つの個体の DNA が混ざると
元のペアとは異なる生命体、異なる生き物が作り出されます
子どもは親とは異なる生き物となり、生存の可能性を広げます
私の子ども達を見ても、みんな私とは全く違った人間です
私より優秀w
ウィル・スミス:
セックスは快楽でもありますが、本質は間違いなく種の存続のためにあります
異なる遺伝子を混ぜ合わせるために生物はどんな苦労も惜しみません
アメリカ ミネソタ州 ミシシッピ川


水環境保護活動家:
カゲロウの幼虫は、まるでエイリアンのようです
泥の中で1年間成長し、外へ出て行くのに良いタイミングを待ちます
成熟した幼虫は水面を目指します
もたもたしていると魚に食べられてしまいます


やがて始まるのは不思議に満ちた生命のサイクル
まるで突然魚が鳥に変わるかのようです
(脱皮してトンボみたいになってる
成虫は食べることができません
口も消化器科もありません
カゲロウの成虫は子孫を残すためだけに生き
24時間以内に交尾を遂げて死んでいきます
(嘘でしょ?! それに何の意味があるの???
カゲロウの交尾は夏、一斉に行われます
(ひゃー! 壁一面にくっついてる!


雄は激しく上下に飛び回ります
近くに現れたメスをより早く捕まえた雄が交尾に成功します
交尾が終わると雄はそれで終わりです
メスはすぐに水場を見つけて卵を産みます
そしてやはり死にます
繁殖のためにだけ全力を尽くすのです
繁殖を成功させるにはただ生き抜くだけでは不十分です
相手を引きつけなければ
だから生命は装い、印象付けようとするのです
そこに美が生まれました
地球で生命が複雑に進化した大きな要因です


セックスによる繁殖がなければ、生命は多様にはならなかったでしょう
多様性は過酷な地球で生き抜くために絶対に必要なものです
生命体は子孫の多様性を獲得しましたが
その代償として死が宿命付けられます
人生で確実なのはいつか死ぬということ
小惑星の衝突や大きな災難が起こらなくても
人間のように複雑な生命体を維持していくのは大変なことです
人体は驚異的です
細胞の数は37兆個
銀河系の星より多いのです
今ここにいる私は、宇宙にいた私ではありません
日々何千億個もの細胞が入れ替わっているからです
今も体の中では大量の細胞が死んでいきます
そこで細胞を置き換えなければなりません
生物として生きていくために必要なことです
細胞の破壊は体の内部ばかりでなく、外側の皮膚でも起こります
地球にいるときは気になりませんが、宇宙ではそうはいきません
宇宙船の中でバキュームみたいなので掃除をしている

(自然と比較すると人工物はなんと醜いモノよ・・・
重力がほとんどない空間では、剥がれた皮膚は空中を漂います
掃除は毎週土曜日に行います
掃除機で剥がれた皮膚を吸います
宇宙船のあちこちのフィルターに溜まっているのです
靴下を脱ぐと皮膚の粉が飛びます
剥がれた皮膚は靴下の中に留まりません
雲のように浮かび宙を漂います

(皮膚だけじゃなくて、靴下の繊維とかもあるんじゃない?
細胞には寿命があります
細胞が複製されるたびに小さなエラーが生じ
外部からの損傷も加わってダメージは蓄積されていきます
ダメージはある限界を超えます
その時、私たちは死ぬのです
・『奇跡の星 生と死の循環 後編』
【ブログ内関連記事】
・映画『あたらしい野生の地ーリワイルディング』(ネタバレ注意)@渋谷アップリンク
ウィル・スミス:
季節が変わると木の葉は枯れ落ちます
変化を避けられないのは細胞も星も同じ
全てはいつか死ぬのです
しかし私たちの住むこの地球が生命を奪う場合もあります

宇宙空間に滞在した8人の宇宙飛行士たちなら
その経験から地球に本当は何が起こっているのかを語れるでしょう
宇宙飛行士:
宇宙から見下ろす地球は実に美しい青い球体です
しかしその素顔は怒れる天体なのです
地球は私たちの生命を支えるために存在しているわけではありません
宇宙空間から見た地球は荒々しく、美しく、凄まじく、猛烈でした
自然は殺しに長けた殺人犯です
私たちの地球には恐ろしい秘密があります
私たちが今ここにいるのは、それ以前に破滅的な出来事や大量絶滅があったのです
恐竜の滅亡はその一例に過ぎないのです
地球は宇宙で最も奇妙な場所かもしれません
ジェリー(宇宙滞在143日間):
全ての宇宙飛行士にとって宇宙へ行くことは命がけの行為です
私はそのことを5ヶ月間の体験から実感しました
ロシアの宇宙ステーション ミールでは毎日がサバイバルでした

(こんな狭い空間に1秒もいられないよ!
1997年2月
ミールでのミッションは私の人生で最も長く感じた5ヶ月でした
今でも目を閉じるとその記憶の中に戻れます

ミールの中は古い家の地下室のようでした
中は機器の残骸やゴミでいっぱいでした

(何これ大丈夫?!
ショックを受けました
それらを避けるのにかなりの時間を取られました
宇宙で生き続けるために精一杯働いてるうちに私はこう思いました
人の生存本能というのは何て強いんだろうと
滞在1か月を過ぎたある日、突然アラームが鳴り響きました
警告パネルがあかあかと光り
火災や電圧低下、煙の危険を告げていました
隅の方に置かれていた酸素の発生装置を見るとそこから大きな炎が上がっていたのです
猛烈な松明のように炎は数十センチの高さになり火花が飛び散りました
煙はあたりに充満しました
手遅れになる前に酸素を確保しようと思い
やっと酸素マスクを見つけました
しかし酸素が出てこない
臨死体験というのか、過去の人生の記憶が次々と頭に浮かびました


最初に思ったのは家族のこと
二度と会えなくなる幼い息子に呼びかけました
「さよならジョン ごめんね」と
私は受け入れていました
このまま死ぬのだと
しかし突然私の中で何かが変わりました
「なんとかするぞ!」と叫びました
火を消して息子にもう一度会うんだと思いました
私は行動しました
生き抜く本能です
(だから宇宙飛行士は家族持ちのほうがいいんだよね
地球に無事戻らなきゃいけない動機が強いから
どんなに生き抜く努力をしても
死は寿命や病気、事故以外の理由からももたらされます
地球では過去に5回生物の大量絶滅が起こりました
かつて存在した生物の99.9%は滅びています
カルー 南アフリカ

ロジャー・スミス(古生物学者):
約2億5000万年前 地球は死の星となりました
恐竜の時代のはるか以前、生物の約95%が絶滅しました
生命消滅の危機でした


全ての生命が途絶えかけたこの時代
地球では火山の大規模な噴火が繰り返し起きていました
大地はカラカラに乾き、海の水は酸性化しました
ほとんど全ての植物が死に絶え、地球上から森が消えました
地球は史上最悪の大量殺戮の現場と化したのです
今地球に生きている生物は
全てその時代を何とか生き延びた者たちの子孫なのです
地面に穴を掘る男たち

私たちは大昔の洪水の跡地で哺乳類の先祖となった生き物の化石を探しています
この辺りにあった複数の横穴は、土砂で自然に塞がれて岩の塊になっています
そこで骨のかけらを見つけ、ついに骨格全体を発見しました
トリナクソドンという哺乳類型爬虫類です
トリナクソドンはミーアキャットに似た小動物でした
体毛はなく、卵から生まれたと思われます
ミーアキャットと共通するのは、大きな爪で穴を掘り、地中に住んでいたことです
地中で暮らすことで日中の暑さと夜の寒さに耐えていたのです
発掘した化石の中に2匹のトリナクソドンが身を寄せ合っているものがありました
2匹は地上で得た体の熱を互いに分け合うことで体温調節をしていたと推測されます
爬虫類から哺乳類へと進化する過程が見られます


トリナクソドンのような生き物が生き延びたからこそ
哺乳類の進化、そして人類の誕生があるのです
(ここでは宇宙人が関与した説はないのね
ミーアキャットってあんなにフレンドリーなの?!
人がいるところに普通に寄ってきてる かあいい
私たちの祖先は大きくも悪賢くもありませんでしたが
たまたま地中に住んだことが幸運でした
運命とは不思議です
地球の生命の歴史は、様々な生物が登場しては消え去っていく繰り返しです
今日、地球はあらゆる場所で命が眩く輝いています
地球を1 km 以上掘った先にも小さな生き物がいます
深海の真ん中の熱湯が吹き出しているような場所でさえ生物の群れがいるのです
生物の多様性は命が続いていくことを確実にします
地球が攻撃を仕掛け、どんなパンチを打ってきても受け止められます
負ける生物がいても別の生物が生き延びるのです
(その「生物の多様性」を現代は根底から破壊しつづけているんだ
生物多様性を広げる鍵は交わることです
もし黒魔術が使えたら自分を複製すればいい
しかしクローンには弱点があります
すべての個体が全く同じだと、ひとつの病気や一つの災難で全滅してしまうかも
・クローン人間の恐怖@フランケンシュタインの誘惑 E + #20
カリブ海 メキシコ

カルロ・コルメネロ(環境保護活動家):
ここはメキシコの海底美術館です
彫刻がサンゴのすみかになります
サンゴは自分のクローンを増やすことができますが
将来の環境の変化から子孫を守るために不思議な生殖行動を行います
サンゴは年に一回、満月の輝く夜
一斉に卵と精子を放出します 膨大な量です


(自然の造形や色ってなんて美しいんだろう!
海中を漂う卵はまるで銀河系の星々のようです
卵は他のサンゴが放出した精子と合体します
交配は一斉に行われます
遺伝子が混じり合うチャンスを増やし
次の世代のサンゴの多様性を生み出すためです
こうしてサンゴは絶えず状況が変わる海で
2億5千万年の間、命をつないできました
宇宙飛行士:
2つの個体の DNA が混ざると
元のペアとは異なる生命体、異なる生き物が作り出されます
子どもは親とは異なる生き物となり、生存の可能性を広げます
私の子ども達を見ても、みんな私とは全く違った人間です
私より優秀w
ウィル・スミス:
セックスは快楽でもありますが、本質は間違いなく種の存続のためにあります
異なる遺伝子を混ぜ合わせるために生物はどんな苦労も惜しみません
アメリカ ミネソタ州 ミシシッピ川


水環境保護活動家:
カゲロウの幼虫は、まるでエイリアンのようです
泥の中で1年間成長し、外へ出て行くのに良いタイミングを待ちます
成熟した幼虫は水面を目指します
もたもたしていると魚に食べられてしまいます


やがて始まるのは不思議に満ちた生命のサイクル
まるで突然魚が鳥に変わるかのようです
(脱皮してトンボみたいになってる
成虫は食べることができません
口も消化器科もありません
カゲロウの成虫は子孫を残すためだけに生き
24時間以内に交尾を遂げて死んでいきます
(嘘でしょ?! それに何の意味があるの???
カゲロウの交尾は夏、一斉に行われます
(ひゃー! 壁一面にくっついてる!


雄は激しく上下に飛び回ります
近くに現れたメスをより早く捕まえた雄が交尾に成功します
交尾が終わると雄はそれで終わりです
メスはすぐに水場を見つけて卵を産みます
そしてやはり死にます
繁殖のためにだけ全力を尽くすのです
繁殖を成功させるにはただ生き抜くだけでは不十分です
相手を引きつけなければ
だから生命は装い、印象付けようとするのです
そこに美が生まれました
地球で生命が複雑に進化した大きな要因です


セックスによる繁殖がなければ、生命は多様にはならなかったでしょう
多様性は過酷な地球で生き抜くために絶対に必要なものです
生命体は子孫の多様性を獲得しましたが
その代償として死が宿命付けられます
人生で確実なのはいつか死ぬということ
小惑星の衝突や大きな災難が起こらなくても
人間のように複雑な生命体を維持していくのは大変なことです
人体は驚異的です
細胞の数は37兆個
銀河系の星より多いのです
今ここにいる私は、宇宙にいた私ではありません
日々何千億個もの細胞が入れ替わっているからです
今も体の中では大量の細胞が死んでいきます
そこで細胞を置き換えなければなりません
生物として生きていくために必要なことです
細胞の破壊は体の内部ばかりでなく、外側の皮膚でも起こります
地球にいるときは気になりませんが、宇宙ではそうはいきません
宇宙船の中でバキュームみたいなので掃除をしている

(自然と比較すると人工物はなんと醜いモノよ・・・
重力がほとんどない空間では、剥がれた皮膚は空中を漂います
掃除は毎週土曜日に行います
掃除機で剥がれた皮膚を吸います
宇宙船のあちこちのフィルターに溜まっているのです
靴下を脱ぐと皮膚の粉が飛びます
剥がれた皮膚は靴下の中に留まりません
雲のように浮かび宙を漂います

(皮膚だけじゃなくて、靴下の繊維とかもあるんじゃない?
細胞には寿命があります
細胞が複製されるたびに小さなエラーが生じ
外部からの損傷も加わってダメージは蓄積されていきます
ダメージはある限界を超えます
その時、私たちは死ぬのです
・『奇跡の星 生と死の循環 後編』
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・映画『あたらしい野生の地ーリワイルディング』(ネタバレ注意)@渋谷アップリンク