ずっと興味深く見ていたのに最終回なのは残念
出演:
はるひ
ヒデ
元バズフィードジャパン編集長 古田大輔
立教大学名誉教授 鳥飼さん
翻訳家 カズオ
【内容抜粋メモ】
これまで番組では世界各国からの投稿を紹介してきました
#NeverAgain
銃規制を目指すアメリカの若者たちが使ったハッシュタグ
・アメリカ、乱射事件の銃をモデルにキルト作品 銃所持の論議を問う ほか@ビッグイシュー
#RWC2019
#HongKongProtests
今回は出演者の心に残るハッシュタグを振り返ります
#(ハッシュタグ)=検索しやすくするキーワードのこと
はるひ:この2年間で SNS の状況は変わりましたか?
古田:
そうですね
やっぱりハッシュタグの使い方とか見ていると
この2、3年の間にハッシュタグが一つの国じゃなくて
国をまたいで世界中に広がる事例が増えた
鳥飼:
SNS の番組をやるなら、やっぱり自分でやらなきゃと思って
初めてソーシャルメディアを始めたら面白くなってしまって
みんなが対等な関係で言いたいことを言い合うという
それがとても面白くて今や病みつきです
カズオ:
SNS はいろいろ変わっていって進化するけれども
人間がそれについていけてるのかどうか
いろんな意見が出る中で
それに対してより寛容になったかというと
そうでもない部分もあると思います
<ヒデさんが選んだのは#overtourism(観光公害) >
・#Overtourism 観光公害@SNS 英語術
ヒデ:
今はコロナの影響でガラガラ状態じゃないですか
この時は凄かったわけですよ
古田:
観光業界でオーバーツーリズムという言葉が使われ始めたんですけど
それがあまりにもいろんなところで観光客が多すぎるから
そういう風景を映して広げるのに
この言葉をみんなが利用し始めたという流れがある
例:「ベネチアのポストが観光客のゴミで埋まっている」
同じベニスが今はこうなっている
「今が一番おそらくベネチアに行くにはいい時かもしれません
実際のベネチアの美しさを楽しむことができる
なぜなら群衆がいないから
でも町は空っぽではないんです
ちょっと見ると誰もいないように見えるけれども
なぜかと言うと住民が5万2000人しかいない
観光公害の問題で住んでいる人が減ってしまったから」
運河も綺麗になったしね
こう言って観光客を呼んだらまた汚くなっちゃうんじゃないの?
ヒデ:今回のコロナウイルスで観光業界で働いている方は大変でしょうね
古田:
特にイタリアは全土で移動の規制がかかっている状態なので
同じハッシュタグでも時期をずらしたら
全く違った情報が入ってくる
ハッシュタグで情報を収集するとき
多様な情報が集まってくるということを表していると思います
<鳥飼さんが選んだのは#NobelPrize 吉野さん>
鳥飼:
吉野さんが受賞者として恒例の記念講演をなさって
世界へのメッセージということで放送された部分があります
「これは世界に向けた私のメッセージです
革新はあらゆるところで持続可能な社会を
かなり早く可能にすることができる
リチウムイオン電池が中心的な役割を果たすでしょう」
「サスティナブルソサイエティ(持続可能な社会)」
サステナブルは今時代のキーワードになっている
「SDGs(持続可能な開発目標)」
Sustainable Development Goals
鳥飼:
国連が定めたもので、日本も含めて世界的に協力して取り組んでいる
ゴールズは複数なので目標がいくつもありますということ
吉野さんはこれについても熱心に取り組んでいらっしゃる
お仕事が電池で、まさしく深く関わっていることですので
これが中心的な役割を担うと自信を持っておっしゃっていた
スマートフォンもリチウムイオンがなかったら考えられないですし
・「ブレグジット」 イギリス EU 離脱@SNS 英語術
<古田さんが選んだのは#Nakamura>
古田:
12月4日にアフガニスタンで銃撃されてなくなった
医師の中村哲さんを追悼するハッシュタグが非常に印象に残っています
NGO ペシャワール会の医師としてアフガニスタンで働いていた中村さん
長年現地で用水路の整備など
農地の再生に取り組み砂漠を緑に変えていきました
中村さんの死後、SNS には現地の人から
追悼の言葉が次々と投稿されました
はるひ:これは本当に残念な事件でした
古田:
実は同じ福岡の高校の先輩にあたる方なんです
記者としても何度も取材させてもらって、本当に尊敬する方だった
「誰も行かないところに行く」
アフガニスタンの方が中村さんのすごく有名な言葉を引用して投稿したツイート
「私たちはみんなが行きたがるようなところには行かないという選択をしています
私たちはどうしても助けが必要とされているところで
誰も行きたがらないところに行こうと決めているんです」
古田:
これはペシャワール会という中村さんが臨時代表を務めていた
NGO の標語にもなっていた
9.11の後にアフガニスタンに空爆が始まって
世界中の支援団体が逃げ出した時も
中村さん達はそこに行って支援活動を続けた
現地の方々もとても追悼してくれた
次のツイートはたくさんのハッシュタグを使って気持ちを表明している
「この方が私達のヒーローです
中村さんは決して死なない
私たちは中村さんがアフガニスタンにしてくれたことを決して忘れません
本当に残念です 申し訳ないです 私たちを許してください
中村さん、私達は本当に寂しいです」
古田:
現地で率先して重機を使ったり
すごく親しまれていたので「カカムラ」と呼ばれていた
Twitter 上ではアフガニスタンからたくさんこういう声がツイートされていました
中心にいた方なので事業も一旦止まったんですけれども
その遺志をみんなで受け継ごうということで
今は再開していて、中村さんがやってきた医療活動だけではなく
灌漑で砂漠になった土地にもう一度緑を復活させるという事業についても
農作業がまた始まっていたり、掘削授業などもほぼを再開されているそうです
<はるひさんが選んだのは#FridaysForFuture>
このハッシュタグはこの番組でいち早く4月に紹介しました
去年3月15日フランス パリのデモ
世界各地で若者たちによる大規模なデモが行われました
彼らが訴えたのは「地球温暖化対策」
「未来のための金曜日」と呼ばれるこのデモは
フランスやドイツなどヨーロッパの国を始め
アメリカ、オーストラリア、アルゼンチン、香港など
120箇所以上で同時に開かれたのです
「グレタ・トゥーンベリさん」
これはスウェーデンの16歳の少女が SNS で呼びかけたものでした
彼女は1年7ヶ月前から毎週金曜日に学校を休んで
首都ストックホルムにある国会議事堂の前などに座り込み
温暖化対策を訴えてきました
「ストを実行中」とツイートすると
日に日に参加者が増えていきました
世界各地の学校ストライキや SNS 上で連携し、活動団体が立ち上がり
ついには数万人規模のデモに発展したのです
グレタさんはパリ協定の定める目標が満たされるまで
活動を続けるといいます
古田:グレタさんが運動の初期に投稿したツイートを見てみましょう
「学校ストライキ10週目 最初の初霜です」
古田:
これがグレタさんが一人で学校を休んで
スウェーデンの国会議事堂の前で座り込みを始めたときのツイートなんです
まだ一人だけ
それが世界で参加者が400万人を超えるデモに広がっていった
これは1月に行われたダボス会議の開催に合わせたデモに投稿されたツイートです
「ベビーブーム世代の皆さん 若者たちがやってきますよ」
・グレタさん「空虚な言葉、沈黙より悪い」 ダボスで皮肉
“会議に参加する世界の政財界の指導者に対し、化石燃料への投資や補助金拠出をやめることも提案した。”
「ベビーブーム世代は日本でいう団塊の世代」
古田:
「ブーマー」は日本で言うと「団塊の世代」みたいな感じ
第二次世界大戦の後に生まれて
アメリカだと1960年代半ばに生まれた世代
今の若い人たちがベビーブーマーの人たちのことをブーマーと呼んで
「考えが古い人たち」という意味で使っている
そのうねりがヨーロッパからアメリカやアフリカ、アジア
世界中に広がっていった
(1960年代にフラワームーブメントがあったのに
それ以降も彼女たちにとっては頭の固い年代なのか・・・
モンゴルからのツイート 2月
「わがモンゴルでも #FridaysForFuture が始まりました
気候変動はみんなの問題です
私たちにとっては大気汚染、それは石炭や車から出るものですが
それが私たちに被害を与えています」
ヒデ:これぞ SNS の力ですよね
「今日は私はモデルにしている人と会いました
それ以外何も言えないわよね」
古田:
グレタさんと一緒に写っているのは
2014年のノーベル平和賞マララ・ユスフザイさん
世代的にはちょっと上
はるひ:
気候変動にまつわる活動ですが、どうしてここまで広がったんですか?
古田:
グレタさんに特に代表される世代
今の高校生ぐらい、大学生に入るくらいの年代の人たちにとって
標語の一つになっている言葉が
「私たちの未来を奪うな
私たちの未来を盗むな」
気候変動って一番の影響は、未来に向かって加速度的に高くなっていく
環境問題について、今の大人の世代の人たちが何かしてくれないと
私たちの未来の地球がなくなってしまうではないかと
ヒデ:
あなた達はいいわよね
私たちが大人になったら大変なのよ!ってことですよね
【ブログ内関連記事】
・#ClimateChange 気候変動@SNS英語術
・topics~世界を変えるための17の目標 ほか
・落合陽一さんの未来予測 「2030年の世界帳」@中田敦彦のYouTube大学
「高校生が SNS で英語民間試験導入延期の声を上げた」
鳥飼:
日本では高校生にとって身近な大学入試は大改革になった
民間の英語試験を突然入れることになって
その制度に非常に不備があったものですから
学校の先生も説明できない
生徒達も分からない
その生徒たちが何をしたかと言うと
SNS で情報を集めてどうなってるか調べようと思ったら
「なんか変じゃない?」ってなって
いろんな意見をツイートし始めた
そしたらある時、当時の文部科学大臣が
「silent majority(物言わぬ多数派)は賛成です」
とツイートした
それに高校生がとても大きなショックを受けて
このまま黙っていると賛成だと思われちゃう
私達の事なんだから、本当の気持ちを言わなきゃだめだ
声を上げて反対しなきゃいけない
と言って、毎週金曜日に行われている抗議活動に参加するようになった
それで議員が動いて、マスコミも動いて
去年の11月に延期という発表を出した
彼らは政治に全く興味がない人達だったんだけれども、問題意識に目覚めて
今、とてもそのことが大きな糧というか、勉強になっていて
本当におかしいと思ったら行動しなきゃダメなんだ
おかしいことはおかしいと言わないと駄目だ
言えば動くことがあるんだ
っていうことを SNS を通して学んだんですよね
ヒデ:
世界のセレブ、スターとも直接やり取りができるっていうのも
この番組で紹介したじゃないですか
ですからそうやって国を動かしている方とも
つながることができるんですよね
やるかやらないかということですよね
鳥飼:
ソーシャルメディアは本当に対等なので
やるかやらないかですね
古田:
SNS がいいなと思うのは
文法とか単語の打ち間違いとかいっぱいあるんです
ネイティブの人でも間違ってるじゃんっていうのが分かるので
すごくハードルが低いんです
「自分は英語できないから」って思うんじゃなくて
飛び込んでみてやってみるといいんじゃないかなと思います
鳥飼:肩の力を抜いて英語でツイートする
カズオ:
ツイートを振り返ってみると、一つ一つが濃いじゃないですか
短い限られた文章なんですけれども
間違いも含めて英語的に解説するポイントがいっぱいありますし
ニュースっていう側面でも学ぶべき点も多いし、すごく深いですね
はるひ:
この番組を通して SNS やハッシュタグを見ることによって
自分の興味がなかったもの、知らなかったことがすごく分かって
世界が広がりました
声を上げるだけで国や世界が動く動かせるんだっていうのが
すごく大きかったです
これから若者にとって SNS というツールが
またどう進化して、どう利用されていくのか
鳥飼:上手に活用して、世界を良くしていって欲しいですよね
こういういい番組ほど早く消えるシステムなのか?
それともニーズが薄い(意識が低い)のか
みんな相変わらずバラエティー、タレントのスキャンダル、食レポとか
大好きだもんね
出演:
はるひ
ヒデ
元バズフィードジャパン編集長 古田大輔
立教大学名誉教授 鳥飼さん
翻訳家 カズオ
【内容抜粋メモ】
これまで番組では世界各国からの投稿を紹介してきました
#NeverAgain
銃規制を目指すアメリカの若者たちが使ったハッシュタグ
・アメリカ、乱射事件の銃をモデルにキルト作品 銃所持の論議を問う ほか@ビッグイシュー
#RWC2019
#HongKongProtests
今回は出演者の心に残るハッシュタグを振り返ります
#(ハッシュタグ)=検索しやすくするキーワードのこと
はるひ:この2年間で SNS の状況は変わりましたか?
古田:
そうですね
やっぱりハッシュタグの使い方とか見ていると
この2、3年の間にハッシュタグが一つの国じゃなくて
国をまたいで世界中に広がる事例が増えた
鳥飼:
SNS の番組をやるなら、やっぱり自分でやらなきゃと思って
初めてソーシャルメディアを始めたら面白くなってしまって
みんなが対等な関係で言いたいことを言い合うという
それがとても面白くて今や病みつきです
カズオ:
SNS はいろいろ変わっていって進化するけれども
人間がそれについていけてるのかどうか
いろんな意見が出る中で
それに対してより寛容になったかというと
そうでもない部分もあると思います
<ヒデさんが選んだのは#overtourism(観光公害) >
・#Overtourism 観光公害@SNS 英語術
ヒデ:
今はコロナの影響でガラガラ状態じゃないですか
この時は凄かったわけですよ
古田:
観光業界でオーバーツーリズムという言葉が使われ始めたんですけど
それがあまりにもいろんなところで観光客が多すぎるから
そういう風景を映して広げるのに
この言葉をみんなが利用し始めたという流れがある
例:「ベネチアのポストが観光客のゴミで埋まっている」
同じベニスが今はこうなっている
「今が一番おそらくベネチアに行くにはいい時かもしれません
実際のベネチアの美しさを楽しむことができる
なぜなら群衆がいないから
でも町は空っぽではないんです
ちょっと見ると誰もいないように見えるけれども
なぜかと言うと住民が5万2000人しかいない
観光公害の問題で住んでいる人が減ってしまったから」
運河も綺麗になったしね
こう言って観光客を呼んだらまた汚くなっちゃうんじゃないの?
ヒデ:今回のコロナウイルスで観光業界で働いている方は大変でしょうね
古田:
特にイタリアは全土で移動の規制がかかっている状態なので
同じハッシュタグでも時期をずらしたら
全く違った情報が入ってくる
ハッシュタグで情報を収集するとき
多様な情報が集まってくるということを表していると思います
<鳥飼さんが選んだのは#NobelPrize 吉野さん>
鳥飼:
吉野さんが受賞者として恒例の記念講演をなさって
世界へのメッセージということで放送された部分があります
「これは世界に向けた私のメッセージです
革新はあらゆるところで持続可能な社会を
かなり早く可能にすることができる
リチウムイオン電池が中心的な役割を果たすでしょう」
「サスティナブルソサイエティ(持続可能な社会)」
サステナブルは今時代のキーワードになっている
「SDGs(持続可能な開発目標)」
Sustainable Development Goals
鳥飼:
国連が定めたもので、日本も含めて世界的に協力して取り組んでいる
ゴールズは複数なので目標がいくつもありますということ
吉野さんはこれについても熱心に取り組んでいらっしゃる
お仕事が電池で、まさしく深く関わっていることですので
これが中心的な役割を担うと自信を持っておっしゃっていた
スマートフォンもリチウムイオンがなかったら考えられないですし
・「ブレグジット」 イギリス EU 離脱@SNS 英語術
<古田さんが選んだのは#Nakamura>
古田:
12月4日にアフガニスタンで銃撃されてなくなった
医師の中村哲さんを追悼するハッシュタグが非常に印象に残っています
NGO ペシャワール会の医師としてアフガニスタンで働いていた中村さん
長年現地で用水路の整備など
農地の再生に取り組み砂漠を緑に変えていきました
中村さんの死後、SNS には現地の人から
追悼の言葉が次々と投稿されました
はるひ:これは本当に残念な事件でした
古田:
実は同じ福岡の高校の先輩にあたる方なんです
記者としても何度も取材させてもらって、本当に尊敬する方だった
「誰も行かないところに行く」
アフガニスタンの方が中村さんのすごく有名な言葉を引用して投稿したツイート
「私たちはみんなが行きたがるようなところには行かないという選択をしています
私たちはどうしても助けが必要とされているところで
誰も行きたがらないところに行こうと決めているんです」
古田:
これはペシャワール会という中村さんが臨時代表を務めていた
NGO の標語にもなっていた
9.11の後にアフガニスタンに空爆が始まって
世界中の支援団体が逃げ出した時も
中村さん達はそこに行って支援活動を続けた
現地の方々もとても追悼してくれた
次のツイートはたくさんのハッシュタグを使って気持ちを表明している
「この方が私達のヒーローです
中村さんは決して死なない
私たちは中村さんがアフガニスタンにしてくれたことを決して忘れません
本当に残念です 申し訳ないです 私たちを許してください
中村さん、私達は本当に寂しいです」
古田:
現地で率先して重機を使ったり
すごく親しまれていたので「カカムラ」と呼ばれていた
Twitter 上ではアフガニスタンからたくさんこういう声がツイートされていました
中心にいた方なので事業も一旦止まったんですけれども
その遺志をみんなで受け継ごうということで
今は再開していて、中村さんがやってきた医療活動だけではなく
灌漑で砂漠になった土地にもう一度緑を復活させるという事業についても
農作業がまた始まっていたり、掘削授業などもほぼを再開されているそうです
<はるひさんが選んだのは#FridaysForFuture>
このハッシュタグはこの番組でいち早く4月に紹介しました
去年3月15日フランス パリのデモ
世界各地で若者たちによる大規模なデモが行われました
彼らが訴えたのは「地球温暖化対策」
「未来のための金曜日」と呼ばれるこのデモは
フランスやドイツなどヨーロッパの国を始め
アメリカ、オーストラリア、アルゼンチン、香港など
120箇所以上で同時に開かれたのです
「グレタ・トゥーンベリさん」
これはスウェーデンの16歳の少女が SNS で呼びかけたものでした
彼女は1年7ヶ月前から毎週金曜日に学校を休んで
首都ストックホルムにある国会議事堂の前などに座り込み
温暖化対策を訴えてきました
「ストを実行中」とツイートすると
日に日に参加者が増えていきました
世界各地の学校ストライキや SNS 上で連携し、活動団体が立ち上がり
ついには数万人規模のデモに発展したのです
グレタさんはパリ協定の定める目標が満たされるまで
活動を続けるといいます
古田:グレタさんが運動の初期に投稿したツイートを見てみましょう
「学校ストライキ10週目 最初の初霜です」
古田:
これがグレタさんが一人で学校を休んで
スウェーデンの国会議事堂の前で座り込みを始めたときのツイートなんです
まだ一人だけ
それが世界で参加者が400万人を超えるデモに広がっていった
これは1月に行われたダボス会議の開催に合わせたデモに投稿されたツイートです
「ベビーブーム世代の皆さん 若者たちがやってきますよ」
・グレタさん「空虚な言葉、沈黙より悪い」 ダボスで皮肉
“会議に参加する世界の政財界の指導者に対し、化石燃料への投資や補助金拠出をやめることも提案した。”
「ベビーブーム世代は日本でいう団塊の世代」
古田:
「ブーマー」は日本で言うと「団塊の世代」みたいな感じ
第二次世界大戦の後に生まれて
アメリカだと1960年代半ばに生まれた世代
今の若い人たちがベビーブーマーの人たちのことをブーマーと呼んで
「考えが古い人たち」という意味で使っている
そのうねりがヨーロッパからアメリカやアフリカ、アジア
世界中に広がっていった
(1960年代にフラワームーブメントがあったのに
それ以降も彼女たちにとっては頭の固い年代なのか・・・
モンゴルからのツイート 2月
「わがモンゴルでも #FridaysForFuture が始まりました
気候変動はみんなの問題です
私たちにとっては大気汚染、それは石炭や車から出るものですが
それが私たちに被害を与えています」
ヒデ:これぞ SNS の力ですよね
「今日は私はモデルにしている人と会いました
それ以外何も言えないわよね」
古田:
グレタさんと一緒に写っているのは
2014年のノーベル平和賞マララ・ユスフザイさん
世代的にはちょっと上
はるひ:
気候変動にまつわる活動ですが、どうしてここまで広がったんですか?
古田:
グレタさんに特に代表される世代
今の高校生ぐらい、大学生に入るくらいの年代の人たちにとって
標語の一つになっている言葉が
「私たちの未来を奪うな
私たちの未来を盗むな」
気候変動って一番の影響は、未来に向かって加速度的に高くなっていく
環境問題について、今の大人の世代の人たちが何かしてくれないと
私たちの未来の地球がなくなってしまうではないかと
ヒデ:
あなた達はいいわよね
私たちが大人になったら大変なのよ!ってことですよね
【ブログ内関連記事】
・#ClimateChange 気候変動@SNS英語術
・topics~世界を変えるための17の目標 ほか
・落合陽一さんの未来予測 「2030年の世界帳」@中田敦彦のYouTube大学
「高校生が SNS で英語民間試験導入延期の声を上げた」
鳥飼:
日本では高校生にとって身近な大学入試は大改革になった
民間の英語試験を突然入れることになって
その制度に非常に不備があったものですから
学校の先生も説明できない
生徒達も分からない
その生徒たちが何をしたかと言うと
SNS で情報を集めてどうなってるか調べようと思ったら
「なんか変じゃない?」ってなって
いろんな意見をツイートし始めた
そしたらある時、当時の文部科学大臣が
「silent majority(物言わぬ多数派)は賛成です」
とツイートした
それに高校生がとても大きなショックを受けて
このまま黙っていると賛成だと思われちゃう
私達の事なんだから、本当の気持ちを言わなきゃだめだ
声を上げて反対しなきゃいけない
と言って、毎週金曜日に行われている抗議活動に参加するようになった
それで議員が動いて、マスコミも動いて
去年の11月に延期という発表を出した
彼らは政治に全く興味がない人達だったんだけれども、問題意識に目覚めて
今、とてもそのことが大きな糧というか、勉強になっていて
本当におかしいと思ったら行動しなきゃダメなんだ
おかしいことはおかしいと言わないと駄目だ
言えば動くことがあるんだ
っていうことを SNS を通して学んだんですよね
ヒデ:
世界のセレブ、スターとも直接やり取りができるっていうのも
この番組で紹介したじゃないですか
ですからそうやって国を動かしている方とも
つながることができるんですよね
やるかやらないかということですよね
鳥飼:
ソーシャルメディアは本当に対等なので
やるかやらないかですね
古田:
SNS がいいなと思うのは
文法とか単語の打ち間違いとかいっぱいあるんです
ネイティブの人でも間違ってるじゃんっていうのが分かるので
すごくハードルが低いんです
「自分は英語できないから」って思うんじゃなくて
飛び込んでみてやってみるといいんじゃないかなと思います
鳥飼:肩の力を抜いて英語でツイートする
カズオ:
ツイートを振り返ってみると、一つ一つが濃いじゃないですか
短い限られた文章なんですけれども
間違いも含めて英語的に解説するポイントがいっぱいありますし
ニュースっていう側面でも学ぶべき点も多いし、すごく深いですね
はるひ:
この番組を通して SNS やハッシュタグを見ることによって
自分の興味がなかったもの、知らなかったことがすごく分かって
世界が広がりました
声を上げるだけで国や世界が動く動かせるんだっていうのが
すごく大きかったです
これから若者にとって SNS というツールが
またどう進化して、どう利用されていくのか
鳥飼:上手に活用して、世界を良くしていって欲しいですよね
こういういい番組ほど早く消えるシステムなのか?
それともニーズが薄い(意識が低い)のか
みんな相変わらずバラエティー、タレントのスキャンダル、食レポとか
大好きだもんね