メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

ドラマ『義母と娘のブルース』(6話~10話)

2020-03-01 13:52:18 | ドラマ
ドラマ『義母と娘のブルース』(1話~5話)

第6話 さらば愛しき人よ!  最後に届く奇跡とは!?  私、背中で魅せます

2009年9月
ミユキは友だちからデブと仲がいいと言われて否定し
ヒロキから話かけられると「キモい」と言って去る




先生から呼び止められ、もうリョウイチさん亡くなってる!
(医者の嘘つき 高い医療費返しておくれよ・・・




アキコ:これは何の冗談なのかしらね

アキコは泣くこともなく完璧に喪主を務める
リョウイチは享年46歳

弔問客はアキコがミユキをこのまま育てるかどうかという噂話をしているのを聞くミユキ

弔問客:
普通なら血の繋がった方が引き取ったりするんじゃない
でも他の親戚の人達、距離感がちょっと微妙じゃなかった?





下山:
キャリアウーマンっていうのはバカなのかい!?
あんたの役目はミユキちゃんと一緒に悲しむことだよ
あんたにやってることは形ばっかりで供養にも何もなっちゃいない
ミユキちゃんの母親はあんたしかいないんだよ!





一人で食器洗いをしているミユキ

ミユキ:
これからはもっとしっかりしなくちゃ
パパ死んじゃったからアキコさんいなくなっちゃうでしょ

親を失った時の自分と重ね合わせるアキコ

アキコ:
私はリョウイチさんがとても好きでした
パパは温かくて、そばにいると時間がゆっくり流れていくような人でしたね
私たちどうしましょうか
どうしたらいいんでしょうね

ミユキ:お母さん! と繰り返しながら泣くミユキを抱きしめる

その日、アキコさんはずーっと泣いていて
次の日もまだ泣いていた

下山:今までよっぽど泣かなかったんだろうねえ

部長は棺を開けて
部長:おい 会社行くぞ 起きろ!
と言っているのを見て、また号泣するアキコ


霊柩車の運転手はアキラ




アキラ:
あの子 もう親孝行できないんだよな
俺、帰ります 運転手を辞める


アキコ:
実は亡くなる直前に3人で家族写真を撮ろうと言う話をしていたのです
でも現実は私達は真っ黒な喪服で
リョウイチさんは白い着物を着ていた

ミユキ:
パパ間抜け でもそれって奇跡みたいなタイミングで言っちゃったってことじゃない?
パパ、あたし達に言ってるのかも
小さな奇跡はいっぱいあるよ
毎日それを見つけてけばいいんだよって


朝食を3人分作っていることに気づく




ミユキ:アキコさん、今日フツー 顔が普通に動いてるんだ!
アキコ:あんなに泣いたからですかね
ミユキ:それもパパがくれた奇跡だね!

公園でまた自転車の練習をする2人
ミユキは空に向かって「パパ乗れたよ!」と叫ぶ
アキコ:リョウイチさん、見てますか?





(これが本来の魂の見送り方なんだよね


それからしばらくして学校からヒロキがいなくなっていた
お父さんが転勤になったらしい

お母さんにはいろんな会社からスカウトが来たものの
当分は私の側にいることが最優先だと言って断る

心配するミユキに通帳を見せる
アキコ:趣味なし、男なし、休みなしのキャリアウーマンの貯金を舐めないでください
ミユキ:参りました と土下座をする

私たちは小さな奇跡を拾い集めながら暮らした

そして私は高校3年生になった





相変わらず私の人生はブルースだ

電車の中でなぜかおじさんと手をつないでいる男子学生を見て驚くミユキ




アキコはベーカリー麦田の求人チラシを拾う 相変わらず誤字だらけ




アキラはあれだけ嫌がっていたベーカリー麦田を継いでいる
ビジネスとして成り立っているのか心配になるアキコ






アキコ:
ミユキは自分の将来についてどのように考えているのですか?
希望する職業などによって選ぶ大学も変わってきたりするのではないかと
(まだ敬語なんだ

ミユキ:
食べていければそれでいいって言うか
今みたいにのんびり暮らしていければ
できればお母さんみたいになりたいです
デイトレ! 午前中パソコンちょっといじって
その後は自由とか 上司がお母さんとか よくない?

アキコ:
しかしこのような仕事は人との出会いも希薄で・・・
デイトレを仕事にした場合には、非常なリスクを伴いますし

ミユキ:とにかく今は受験頑張る

アキコ:
貯蓄をベースに足りない部分をリターンで補う形でやってきたのですが
それがミユキちゃんにとって“楽して儲けている”と錯覚させてしまったのですかね
とリョウイチの写真に話しかけている


麦田のアンパンが美味しいとわかる




一口食べるたびに店がどんどん繁盛していくイメージが湧く
長い行列ができ、取材班が押し寄せる
成功の秘訣を教えてくださいと聞かれ






アキコ:
膨大なリサーチとマーケティングでしょう
ベストなソリューションを導き出した結果
ベーカリー麦田はトップを取ることができたのです

(こうして具体的に夢を描くって現実になる可能性が高いんだよね

「仕事って尊いんだね 私も頑張りたい!」と言うミユキも想像し
アキコは麦田に勤めると決める


アキラ:
うち、パン屋なんですよ
時給960円なんですけど、元部長だからって「なにそれ?」はないですよ

アキコ:
自分の給与は自分で稼ぎ出す心づもりです
確か募集には「歩合制」とあり
私がパンを大量に売れば、私は望みの給料を得ることも可能

友だちのトモヨが言った歩合制の意味を初めて知るアキラ

アキコ:私はこの店が第二のキムタヤ(w)になると確信しております
アキラ:おばちゃん最高!
軽いノリで即採用される




早速、他のパン屋を視察していると
下山は1年間家賃を滞納している帳簿を見せる

下山:
オーナーから立ち退けって言われるのも時間の問題
あそこはアンパンしか美味くない
アンパンだけは先代直伝だから




今の店長は先代の息子なんだけど
親の跡継ぐのダセーとか言って、高校出てすぐ家を出たけど
何やってもうまくいかなかったみたいで
やっぱりパン屋になるって舞い戻ってきて

顧客のところに行って「顔が広いですね」を間違えて「顔がでかい」と言ったりするから
外回りは無理だろうと厨房に入れたら
やり方が雑で、職人さん達が嫌になってやめてしまった
親父さんもここらが潮時だと店を閉めて田舎に戻ることにした

アキラ:俺が注いでやる
父:やれるもんならやってみろ! と喧嘩別れした

アキコ:
やはり理想的です
潰れかかった店を再生し、再びブレイクさせる
喜ぶカスタマー、喜ぶオーナー
そこには仕事というものの本質がある

私はミユキにそれを見せたい


電車に乗るとこないだのイケメンが別のおじさんと手をつないでいる
電車を一緒に降りると「触ってたでしょ!」「触ってない!」と口論している
痴漢を未遂にしていたと分かる




ヒロキ:相変わらずブスだなお前
ミユキ:ヒロキくん?! どうやって痩せたの? 教えて!

これまでの小さな奇跡は全部ヒロキだと分かると走り去ってしまう






アキコはミユキにデイトレはやめ、麦田で働くと宣言
徹夜で麦田のパンを試食し解析をしていたアキコの話もそこそこに
家を出て、駅でヒロキを探すミユキ

ミユキ:
黒田ヒロキさま!
今日に至るまでの様々なご配慮に御礼申し上げるとともに
数々の無礼千万な振る舞い誠に申し訳ございませんでした!と敬礼
昔いつもヒロキくん気を遣ってくれてたのに1回もお礼言ってないし
ヒロキ君てお助けマンだよね

ヒロキ:俺はミユキが好きで勝手にやってただけだから
聞いて驚き、「ごめんなさい!」と言って走り去る




ミユキ:
父が亡くなって9年
私は生まれて初めて告白され
義母は再び働きに出た
ただそれだけのことが義母と私の親子関係を抉ることになってしまうのだった

開店9時になってもいつも寝坊して開いていない麦田





第7話  絶体絶命大ピンチ!!  娘の反抗と私の解雇!?  再就職先は倒産寸前

2018年9月

アキラ:
昨日のパンが残っているから午前中はこれでいけるっしょ
開店30分前でも余裕っすよ

(ある意味、捨てないだけ偉いかも

アキコはまず店と店長アキラの1日をチェック
一般的にはランチタイムはかき入れ時だが
正午になっても、おやつタイムの14時頃も客がいない

ゴールデンタイム午後5時の近くのパン屋はとても賑わっている
ベーカリー麦田は午後6時で閉店
レジの売上を見てさすがのアキコもたじろぐ

アキコ:
このままでは確実にこの店は潰れます
現在開店しているだけでも赤字の状態です

アキラ:ちゃんとキムタヤにしてくださいよ 店長命令ですから

焼き鳥の香りに惹かれて思わず買ってしまったことでひらめくアキコ





ヒロキはミユキに告白を断った理由が知りたいと聞く
ミユキ:今は受験中で他の事をしている暇がない
ヒロキは自分が嫌われているのではないと喜び、家庭教師をしてやると言う

ミユキはヒロキのことを隠して「塾友と勉強していた」とアキコに嘘をつく
翌朝、塾友のぶんまでお弁当を作ってくれて後ろめたいミユキ


アキコ:
この店は1日5万円売り上げて初めて赤字ではなくなるということです
昨日の売上は5000円(5000円も売れたらすごくない?
お客様1人当たり平均単価500円と考えて1日100人来れば大丈夫

提案するのはいつでも焼きたて作戦
人は匂いにひきつけられる
これからは日に3度パンを焼いてください
焼き上がりは11時半、14時半、16時半
メニューも決めて命令する

11時半、1人のお客さんが入ってくる
客:歩いていたらとてもいい匂いがしてきて
アキコ:当店はいつでも焼きたてでございます!
次々と客が入ってくる

アキコ:今日は昨日の3倍売れました とミユキに報告


翌日、サクラとして下山を呼んでくる
店内に人がいると客が入りやすいという心理を利用する
(それはあるよね フリマをやっててもわかる!




イートインスペースも作り
焼き時間もわかりやすいイラストで表示
焼き時間を倍の6回に増やすアキコ

売り上げが順調に伸びていることを
棒グラフでわかりやすく示してアキラのモチベーションを上げる

朝7時から焼くことになり、朝食を用意してミユキよりも早く出社するアキコ

売上総額がすぐに5万円を超えてさらにテンションが上がるアキラ
しかし、翌日、客を呼び込もうとすると断られ
別のパン屋の袋を持っている


ヒロキ:
病気をして1年遅れ、まだ高2 痩せたのもそれがきっかけ
薬を作る仕事に就きたい 創薬
そういう仕事するにはいいとこの薬学部に行かなきゃいけない
受かろうと思ったら今から受験勉強をやらないと追いつかない


最初の売り上げが少しずつ下がっているグラフを見せる

アキコ:
リピート率が低い
一度買ったお客様がもう一度ここのパンを買ってくれていない
天候と売上は無関係
周辺のパン屋を調べても因果関係はなかった
つまり麦田のパンに魅力が欠けている
私がもう一度購入したいと思ったのはアンパンのみ

アキラ:
もう辞めます
あんだけ頑張ったのに不味いて言われたら
俺に才能がないってことじゃん
アンパンは親父のレシピだから
あれだけは完コピできるんだよね
俺が考えたのは全部駄目ってこと

アキコ:お父さんから全てのレシピを譲って頂いてはいかがですか?
アキラ:譲ってくれなかったからこうなってるわけで

アキコ:
店長が輝けないのは才能の問題でもない
だからやめる、が最大の要因かと

アキラ:クビ!
すぐに出ていくアキコにたじろぐアキラ


塾に行くとミユキは今日は自習室にいないと言われる
(塾って行ったことがないけど、受付がどこかの企業みたい




嘘がバレて、ヒロキと歩いているところを駅で待ち構えているアキコ
アキコ:毎日この方とどこで何をしているのですか?
ヒロキ:ご無沙汰してます ヒロキです

アキコ:2人はいつからお付き合いを?

ミユキ:
勉強教えてもらってるだけ!
私立のそこそこ名前がある所に行ければなと思ってる

アキコ:
一度、名前に対するこだわりを捨てて
自分の好きなことや、興味のあることを見直せば
意外な学校が選択肢に浮かび上がるかもしれません

ミユキ:
アキコさんの娘ならそうするんだろうね
でもやりたいことがないから
アキコさんに喜んでもらいたいっていう理由はだめなの?

アキコ:
私はミユキを自分が産んだ娘だったらと思ったことは一度もありませんし
自分に似てほしいなどと思ったことも・・・


ミユキ:
全然知ってる! でもこっちは勝手に思っちゃう
アキコさんてすごいな 私、どこも似てないな
すごく大事に育ててくれてるのに 馬鹿でごめん

アキラはトモヨにアキコのことを愚痴る




トモヨ:
惚れてるんじゃないのその人に
今うちでダメな飲食店を立て直すって言う企画やってるのよ
これ貰っていい? スゲー参考になりそう
プロに頼んだら何百万って取られるやつ

【麦田店長に関する今後の展開案】
小売店では店主のキャラクターも繁盛店の一つの要素
麦田店長の性格は飽っぽく面倒くさがり ただし悪意は受けない
フレンドリーな名物店長として PR する方向性も検討すべきかと考える
彼の作るパンの特徴として、味は改善の余地を残すが
フォルムが美しいことは特記に値する


翌日アキコは麦田を訪ねる

アキコ:ずっと私の名前を岩本と呼び続けていたので
自分のことではないと解釈しクビを撤回させる

アキラ:今日から焼き時間は3回にして、余った時間を改良に充てたいと思います

店では釣り銭を間違えたり、レジに頭をぶつけたりしているアキコ
それをアキラに指摘され、また落ち込む




ヒロキ:
あの人はミユキの生まれ持った良いところを
大事にしてほしいって思ってるんじゃないかな

パパみたいに優しかったり、人を和ませる力があったり

アキコはミユキのことをアキラに相談
アキコ:私を見ているとプレッシャーを感じて、自分を否定されている感じがするらしくて

アキラ:
俺も分かるなあ 娘さんの気持ち
俺も周りからずっと言われてきた 親父は立派なのにって

ぶっちゃけ娘さんのほうがまだマシですね
血が繋がってないんだから似てないのは当たり前
こっちは血が繋がってるのに似てないって逃げ場がない


泣いてしまうアキコ

アキコ:
私は親というものがよく分かっていない
血が繋がっていようがいまいが
これはどんな親子でも起こりうることだと教えられ、大変ほっといたしました
血がつながらないことを理由にしてはいけませんね


夜のパン屋にミユキとヒロキが来る
2人で自分が悪かったと謝り合い同時に土下座w




店長に頭を下げてお礼を言うと、そのうなじを見て胸がドキンとするアキラ
アキラ:大丈夫ですか 避妊の話とかしてんですか?
アキコ:普通、親からそういう話をするものなんですか?!

慌てて店を出て、ミユキに聞く

ミユキ:
一応ちゃんとやってると思うけど
ベッドの所にずっと置いてるよ おかしい親子/爆

ミユキは避難用リュックのことだと思っていて、爆笑するアキコ




店頭販売で試食も始めるアキコ
心ここに在らずのアキラは変なパンを作っている







第8話 就職先の最終決戦!!  完全復活の味は親の味娘の意見承ります!?
一挙再放送の日付が年をまたいでいて
もしかして同じ再放送なのか分からなかったけれども
万一を考えて予録しておいて良かったv
1〜7話は7時間、最後の3話は1月2日で3時間に分かれていた

2018年10月
食パンの試食販売をしているアキコ
材料を国産の小麦にこだわったと言っても通り過ぎる人々
アキコ:もはや・・・

<アキラの回想>
(佐藤健君が朝ドラのイメージと全然違うチャラい役で可笑しい



アキラ:
言うまでもないが人生モテてきた
黙っていれば女のほうから寄ってきた
なぜかすぐにて去っていったが、次が寄ってくるので問題なかった
そんな見詰められぱなしの俺がついつい見つめてしまうのは元キャリアウーマンのおばさん
(おばさんて、どれだけ歳が離れてるんだろう?

パンに書いたのは愛してるっていう漢字だったのか
「夜露四苦」みたいな?w 調べたらいっぱいあって笑える→here


アキコ:
ベーカリー麦田は一旦閉店してしまいましょう
パンの改良に伴いアピールしてきましたが一向に客足が戻りません
人を集めた挙句、ここのパンは大して美味しくないとアピールしてしまった

改めてご提案したいのがリニューアルオープンです
店構え、商品のラインナップなども一新し、キャンペーンを打ち
お客様にこの店は本当に生まれ変わったんだと認識していただく




どう変えるかノープランだったため
すぐに色んなパン屋を巡り歩きパンを買いまくるアキコ

ミユキが帰宅すると近所の友だちと一緒にパンの試食会をしているアキコ

・麦田のパンは印象に残らない
・他の店はおしゃれで洗練されている
・オーガニック 天然酵母 安全・安心 etc...

アキコ:昔の繁盛していた頃のベーカリー麦田はどんな店だったんですか?

下山:
普通の町のパン屋さん
今より美味しかった すごく買いやすかった
値段ていうより色々浮気しても結局戻るっていうか
息子さんがやるようになってそういう感じがなくなっちゃった

(おしゃれなパン屋さんは全国、世界中にいっぱいあるけど
 そこまで行くのも面倒だし、確かに味は普通でも
 時々行くパン屋は同じっていうのはあるよね

アキコ:
店長のお父上に私をご紹介いただけませんでしょうか?
それだけ親しまれていたならばベーカリー麦田のカンバック
これが最も確実にお客を確保できる方向性ではないでしょうか


早速、頑固親父に会いに行くアキコ




アキコ:
秘伝のレシピがあるとお伺いしました
せめてそれをお貸しいただくことはできませんでしょうか と土下座する


アキコがアキラに提案したのは先代の味の復活




アキラ:これだけは無理っすよ 親父が俺にレシピを譲るはずないから

アキコは父親を連れて来ていた




アキコ:
店長は麦田を復活させることについて前向きだそうです
しかし譲りたくてもレシピはすでに紛失
店長が前向きならマンツーマンでパン作りの特訓をなさってくれるそうです
キムタヤへの第一歩です
聞くはいっときの恥 聞かぬは一生の恥です

父親:
礼儀知らずは俺のせいです
まず、お前のやり方で角食(食パンのことか!)焼いてもらおうか

アキコが戻ると、ケンカになっている親子

アキラ:
何を焼いても美味いも不味いも言わないし
どうしろとも言わないし なんなんだよ!

父親:
何も言わないのは、何も言うことがないからだ
取り立てて美味くも不味くもない
本当にこれを食べて欲しいと思って作ってるか?

アキラは出ていく

父親:
分量も手順も私がやっていた頃とほとんど変わらない
むしろ改良されているところもある
味もまずいわけではない

でもこれを出した時、世間様が美味いとは言わねえだろうな
もし俺とあいつで何か違うとしたら思い入れしかないんじゃないか

俺はどのパンもこれが世界一美味いと思って出していた
露骨に売れ残ったものもあって
こいつのどこが気に入らないんだ
どうしたら良さが分かってもらえるのかって
試行錯誤して、ようやく落ち着くところが見えてきて
どれもこれもそうやってできたレシピだった

思い入れを込めて作れってあいつに言っても無理だろう
これ続けますか?

父親は実家に帰る
(アキラが作ったパン、全部捨ててるのかな?泣

アキコ:
先代は世界一美味しいと思うパンを作り
お客さんの声を聞きながら PDCA(試行錯誤)を繰り返したそうです

先代のコピーではなく、店長自身が同じスピリット持つということだと教えられた気がします
お門違いのご提案をしましたことをお詫び申し上げます と土下座する

アキラ:
俺、角食の耳嫌いなんですよ
耳まで美味い角食を作りたいと思ってて
そんなんでもいいですか?

急にやる気を出すアキラ
いろんな粉や練り方、焼き方を変えて試食してみる




アキラ:耳優先にすると柔らかすぎて、焼きすぎると固くなる
ヒロキ:条件を整理してみましょうか

計算によって導きされたされた角食を2人で試食してみる
(今は何でもコンピューターで分析する時代なんだな 人の勘とかじゃなくて




アキコとミユキにも試食してもらう
ミユキ:ヤバい これ無限にイケる!
アキコも絶賛

アキラ:俺、初めて楽しかったです パン作るの

アキコ:
パン屋を開くなら、少なくとも30種類の品目は揃えたいところです
リニューアルまでの角食、バケットなどの定番などを2週間で改良・開発お願いします
アキコはまたリストを渡す


ミユキ:
なんかお母さんが言ったことを分かる気がする
やりたいことを見つけないと
楽しいことをやらないで終わっちゃうからなんだなんだね



最後のレシピは、アキコから発想を得たミニあんぱん 美味しそう!

アキコ:
全部違う餡が入っているセット とてもいいと思います!
美味しいし、見た目も可愛いし
何よりこのパーティー性は爆発的にウケるポテンシャルを秘めている気がします
キムタヤへのショートカットになるかもしれません
私、これ売ってみたいです!




2人で頑張る姿を影で見ているミユキ
ミユキ:店長ってお母さんのこと好きなのかな


ベーカリー麦田 リニューアルオープンの日
父からの寄付で新調した屋根




アキコ:
お父様のオレンジの上に店長の色がのって
また店長が変わった時にはもう一つ色が足される
この店がそうして続いていくようにと僭越ながら選ばせていただきました

アキコ:
今日は11時から駅前広場でショーがある
勝負はその見物客たちが引き上げる昼時
そこで一気に客足を掴む算段
そのために強力なサポーターをお呼びしています

ハルミたちがチラシを配っている

ミユキらはコスプレ作戦で子どもたちを惹きつける
アキコ:来る! プチキュア(w)には魔法の力がありますので(色々パクってるな








アキコもモグタン?の帽子をかぶり
アキコ:1580円になりモグタン♪(はるかちゃん可愛い






すべて完売して驚くアキラ
ハイタッチもようやく気が合う
それを見て複雑な顔のミユキを心配するヒロキ



第9話 大決断な愛の告白!!  私の愛の最終選択か!?  二人で歩んだ9年間

ヒロキ:仮に店長がそうだとしても、アキコさんはそういう気持ちを持ってないと思うけどな

ミユキ:
パパがいなくなってもう9年だし
好きな人の一人くらい出来て当たり前だよね


ヒロキ:せめて記念写真くらい撮りません?
ほとんど背後霊ってww






アキラは取材のため、スマホで動画に撮って練習している
店には従業員を2人も増やしてる

インタビューアー:
この店に元バリバリのキャリアウーマンだった凄腕の仕掛け人がいると伺ったんですが

アキコ:
それは私です
しかしながら一番の成功要因は、店長のパンが世界一美味しいことです




アキラ:
一生俺のパンを食べてくれますか?!
宮本さんのためにもっと頑張りますから!

決意してプロポーズしたつもりが

アキコ:
それはさすがにお引き受けできかねます
この際なので告白いたしますが
私、本当はご飯党なんです

私は商品として麦田のパンをこよなく愛しております
自分の扱う商品がこの世で最高だと思うことは営業マンのベーシックマインドです

ものすごいショックを受けるアキラ


一人でバーに飲みに来ると、田口も同様にため息をついてウェディングのチラシを見ている




アキラ:
惚れた女がマジで鈍感なんですよ
仕事はめっちゃできるんですよ
プロポーズしても気がつかないんです

田口:
いますよそういう人!
俺が昔好きだった人はひどかったんです
へそに絵を描いてくれとかいうわけです
なんかあなたと初めて会った気がしないな と意気投合

アキラは田口を矢口と間違えて、結婚披露宴にパンを250個納品することになった
アキコは完璧なホームページを作って、宅配サービスまで考えている




完璧なPR に感動してハイタッチをしようとしたら
アキコがこけて抱き合ってしまう




それを偶然見てしまうミユキとヒロキ
こういうところが原作漫画だよね

アキラ:結婚指輪しないんですね
アキコ:頂いていない 装飾品が苦手なのでお断りした 式も挙げていない

アキラ:宮本さんはどんな人だったんですか?
アキコ:のんびりした芯の強い人でした 陽だまりのような

アキラ:そういう人がタイプなんですか?
アキコ:そうかもしれませんね

ヒロキはアキラがアキコを好きなのか探りを入れる
アキラ:俺が好きになったらなんかいけねえのかよ!
腕に「あきこ命」って書いてあるww

ヒロキ:
ミユキは複雑だと思うんです
もしアキコさんと付き合いたいならミユキのその辺の気持ちも分かっててほしい

アキラ:ミユキの嫌がることなんか俺できないよ
書いたんじゃなくてシールだったww


ミユキ:
私は店長とお母さんがうまくいって欲しいと思っている
アキコさんと父は今で言う契約結婚ってやつだったと思うんです

父は自分が長くないことを分かってて
自分が死んだ後に私を育ててくれる人が欲しくて
アキコさんに頼み込んだんじゃないかって思うんです

二人は仲良かった
でもそれはやっぱり恋愛ではなかったというか
アキコさんは律儀だから約束を守って
仕事も辞めてずっと私のお母さんをやってきてくれた

でもそれってすごく長い時間をアキコさんから取っちゃったじゃないかなって
もし私に寄り添ってなかったら、もっとお仕事もできただろうし
普通に好きな人と一緒になって子どもを産んでたかもしれない

母には幸せになってほしいって思ってます
もし母が好きなら諦めないでください
うちの母を幸せにしてください!

アキラ:俺はぶっちぎりでお前の父ちゃんになるぞ!
ミユキ:私も応援します!


翌朝、ミユキは店長って相当イケメンだよねとプレゼン
ミユキ:結婚するのに相当良好物件だと思うんだよね

アキコはミユキがアキラと結婚したいのかと勘違いして焦り
店でも徹底的にアキラを避けるアキコ

ミユキ:
それは照れてるんだと思います
今朝、店長の事をかなり分かりやすくプッシュしたんで

店に田口がやってくる
田口:嫁にまずパンを買って来いと言われた
店内にアキコがいてびっくり




アキラの言い間違いに、以前配達を間違えた男を思い出す
アキコ:ロシアンあんぱんは私からのお祝いにさせてください
田口:いいです 買います




アキラはアキコにプロポーズのつもりで料理店に呼ぶが
アキコはミユキのことだと思い対決姿勢

アキコ:ミユキと付き合うならば真剣勝負でお願い致したく存じます!
アキラ:宮本さんはすごい方向に勘違いしますよね

アキラがバイク便の次は奇跡の花屋をしていたと言い
リョウイチとの会話を思い出す

アキラ:
車好きなんで、最後は霊柩車に乗って
あれって人間が最後に乗る車じゃないですか
最後に行ったのが緑ヶ丘で奥さんがずっと泣いてて小さい女の子もいて
それを見てたら俺このまま行くとこの子みたいに親孝行したくてもできなくなる

アキコ:
それ私とミユキです
ひょっとしたら私はあの方から何か買ったかもしれない
あの方とは同じ郵便局でボールペンを譲り合ったかもしれない
そんなふうに私たちは知らないうちに知り合ってるものなんでしょうか
つまり店長は私にとって小さな奇跡ということです





(同じ時代、同じ場所に生きているだけでも相当深い縁だと思う


アキラ:
ありがとう 旦那さーん!
宮本さんに引き合わせてくれてありがとうございます
俺が生まれてから今までで一番出会えてよかった人は宮本さんです!




好きだって言ってます!
宮本さんが旦那さんにしてもらいたかったこととか
旦那さんが宮本さんにしたくてもしてあげられなかったこととか
全部やりますから

焼けって言うなら米でパン焼きます
(いいね、米粉パンはヴィーガンv




ずっとパン屋の前で心配して待っている
ミユキとヒロキのところに戻ってきたのはアキラ一人

一人で街を歩いているアキコは、ずっとリョウイチのことを思い出している

結果、アキラはサムズアップ





最終話 完結〜さらば義母!!  愛が起こす奇跡の果て 私は娘を愛してます

2019年2月
実は、断られたアキラ

アキコ:
店長の手を見ても思い出してしまうのは夫のことで
そのような状態で店長の世話になることは失礼かと存じます

私は満たされてしまっているのだと思います
生きることを諦めていたあの人が
私と出会ってもう一度生きてみるって戦ってくれた

私は夫からミユキという宝物をいただき
私自身素晴らしい年月を重ねることができました


アキラ:2人はちゃんと好き同士だったっていうことだ

ヒロキ:
むしろ顔で負けたんじゃないですか
ミユキの父ちゃんやばいくらいイケメンだったんですよ 陽だまりみたいで


店に戻ると父からレシピノートが届いている
レシピ1 愛を知ること




この現実世界にも色んな奇跡があって
偶然に見える必然があって
みんなただそれに気づくか気づかないかで
幸せか不幸せかの判断をしているんだと思う


部屋で「退職願」を書いていると
カサハラ部長から久々電話がくる


もう受験日
ミユキを送り出してもまだ心配でならないアキコ
カサハラ部長から有名な経営コンサルティングファームの話をもらって驚く

カサハラ:
代表の桜沢は野球部の後輩
忘年会で会ってたまたまアキコさんの話をしたら引き抜けないかって話して
1つ厄介な問題があって、勤務地が大阪になりなりそう
ミユキちゃんも大学生だし、一人暮らししてもおかしくない

アキコ:ミユキに何かあれば宮本にも愛さんにも顔向けができないので
と断り、そのまま喫茶店で倒れる

試験が終わったミユキのもとにアキラが来て事情を告げる
目の前で突然倒れた父のこと思い出す

ミユキ:
いつだって私の人生はブルースだった
お別ればかりのブルース
くそくらえだ もうブルースなんていらない!





ひどい寝不足と過労だとわかる

アキラとカサハラがアキコを引き抜く話をしているのを聞き
ミユキのために断ったことを知るミユキ

ミユキ:母はこの仕事に行きたそうでしたか?
カサハラ:一瞬迷ってたけどね


アキコは「一過性意識消失発作」と診断された
睡眠負債が溜まりに溜まって脳が寝てしまう 一週間入院が必要
ミユキ:元気でいてくれることが一番私のためだって思わない?


合格発表
第一志望に合格したのに、なぜかヒロキとアキコに落ちたと言う
次も受験するが答案用紙には漫画を描いているミユキ

アキコが帰宅すると合格通知が来ている
(家に来るものなんだ
大学に確認を取り何か裏があるとひらめくアキコ

ヒロキと喫茶店で会う

アキコ:
ヒロキ君にも嘘をついていたということは、下手に動くと感づかれ
さらにドラスティックな隠蔽工作を行う可能性があります
気づかないふりをしたら本音を漏らすかもしれない
その折にはご連絡いただけますか?

アキコは試験官?を装って受験会場のミユキをチェック!
(こういうバイト結構あるよね 時給安いけど
ミユキはまた答案用紙に漫画を書いているのを見る




ミユキ:普通に言ったら言い負かされちゃうんで
カサハラ:本当に大学行かなくていいの?

ミユキ:
私が大学行かないでする後悔より
この話を蹴ってお母さんがする後悔のほうが大きいっていうか

カサハラ:
宮本ちゃんも昔、自分が辞めたほうがいいんじゃないかって言ったことを思い出してね

アキコ:
私が本当の親ならミユキはそんな異様な気遣いをするでしょうか?
私はそれが悔しいんです!!


最後の受験日 (今の大学生って何箇所受けてるんだろう?
全部落ちたと謝るミユキ

ミユキ:
春から麦田で働こうかな
社会人になって一人暮らしを始めようかなって

アキコ:
第一志望は受かっていたようですよ
人生の舵は自分で切りますので
以後このような気遣いはご遠慮ください

ミユキ:
人生なんていつ終わるか分かんないって言ってるの!
お母さんも年をとるし、いつか死ぬ時が来る
これから時間はどんどん短くなる
だったらやりたいことをやってほしいと思うじゃん
これ以上私のためにばかり時間を使わないでって思うじゃん
私もうお母さんから時間を取り上げたくない

(ある程度の年齢になったら好きにさせてっていう気持ちはわかる 過干渉という意味で

アキコ:
私があなたを育てた理由は単なる私のエゴイズムです

私が両親を亡くしたのは小学校3年の時 事故でした
私はその後祖母に引き取られ育てられた

祖母はいつもこう言っていた
「私はあんたよりきっと随分先に亡くなる
 だからあんたは誰にも頼らず自分一人で生きていけるようにならないといけないよ」


祖母も中学の時に亡くなり、私は施設に入った
そこで私はひたすら勉強した
周りは小さい子だらけで話し相手は一人もいませんでした

なんとか高校を卒業し、ミツトモに拾ってもらった
なりふり構わず自分をアピールしたのを認めてもらって出世した

24時間仕事のことしか考えず、私の人生はこれで十分だ
これ以上望んだらバチが当たる

でもいつのまにか心にぽっかりと穴が開いていた
そんな時声をかけてくれたのがリョウイチさんでした

あなたの母親になる人が欲しくて
私は心の穴を埋める存在が欲しくて
リョウイチさんの提案に乗りあなたと出会った

リョウイチさんに心配をかけまいとするあなたを見てわかったんです
この子は私なんだって
この子を安心させてやりたいと思いました

思い切りわがままを言える場所を与えてやりたい
私が欲しかったものを全部この子にあげたい
あなたが笑えば私も笑ってるような気になりました

私はあなたと自分を混同していた
あなたを育てると口では言いながら
満たされなかった自分を憐れみ、育て直していたんです
だから恩に着る必要など何一つないんです

(世界中の親がそうなのに
 そこに気づかず、恩に着せる親がどれほどいるか/涙

ミユキ:
お母さんバカなんじゃないの
そういうの世間じゃって言うんだよ
やりたいことやってよお母さん

(子どもにとっての本当の幸せって
 親がやりたいことをやって楽しそうにしていることなんだよね
 自分を心配してると言って欲しいんじゃない

アキコ:
自分で子どもを産まなくて良かったです
あなたみたいないい子は絶対私からは生まれてきません






アキラはアキコにクビだと言う

アキラ:
キムタヤにする件は俺がやります
宮本さんの輝ける場所は別にあるんじゃないですかね

アキコも退職願を出す
アキコ:私も頑張ってきます
額にキスをして退職金だと言う




アキコはマンションを引き払うと下山に言う

アンナも春から北海道




ハルミ:
お互い母親業はこれで卒業だね
お弁当を作ったり、洗濯したり
掃除しなさいって怒鳴ったり
親はずっと親だけど形は変わってくるね

(世の中の母親がみんなこうすっきり子離れしてくれるといいんだけど
 母親と娘の関係ってもっとドロドロして複雑なもの

アキコ:この部屋、こんなに大きかったんですね



(どこに引っ越しても最初は広々としているのに
 暮らすごとに年々物が増えて狭くなっていくんだよね・・・


アキラがミユキにバイトの名刺を作ってくれた






ミユキ:
私このようなものでございます
お母さんこれからもよろしくね
お母さんに聞きたいことまだまだいっぱいあるから

2人で「行ってらっしゃいませ」と声をかけ
頭を下げあって二手に分かれる


ポップス、ロック、クラシック、ジャズ、民謡、演歌、オペラ
地球は歌で溢れてる


もし私の人生を歌にしたとすれば
それはきっとブルースだ
お別ればかりのブルース

別れなんて来ないほうがいいに決まってる
だけど別れたからこそ巡り会える人がいる

曲がらなかったはずの曲がり角
歩かなかったはずの道がある
そこにはなかったはずの明日がある
その先には出会わなかったはずの小さな奇跡が・・・


新しい一人暮らしのアパートに入ると、なぜかそこにアキコがいる
新幹線のチケットが見当たらないと言い
スーツケースの上にある本の中に挟まっていたチケットを見ると
大阪行きではなく東京→東京になっている

アキコ:奇跡?




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