「デジタルヘルス」
診察や治療にパソコンやスマートフォンなどITを活用したサービス
新型コロナウイルスが拡大する中
新しい医療形態として注目を集めています
今回は命を守るデジタルテクノロジーの可能性を
数々のつぶやきとともに探っていきます
ビル・ゲイツはずいぶん前から感染症対策に取り組んでいた(怪しい
「ゲイツ団体による治療薬開発プロジェクト」
治療薬の開発のためにイギリス政府や
Facebook の創業者マーク・ザッカーバーグ
歌手のマドンナなどが資金提供をして
治療薬の開発のプロジェクトを始めた
GAFAをはじめとするIT業界は
次のマーケットはインターネットではなく
医療と健康の分野だと明確に意識して
今ものすごい交渉している
医師の格好していますが大手 IT 企業
Amazon のジェフ・ベゾス CEO
「あなたの命をジェフ・ベゾスに預けますか?」という見出し
“Amazon はこんなサービスを発表している
会社は
オンライン診療のサービスを公開した”
2019年秋 Amazon は医療部門を設立
オンライン診療と
訪問診療の試験運用を開始
「バーチャルクリニックサービス Amazon ケア」と言う医療サービス部門を立ち上げた
これから届くのは商品だけではなくて
お医者さんやお薬まで届いちゃうかもしれない
昔は往診と言って家までお医者さんが来てくれた
テレヘルスのお客さんが増えている
小さな子どもを持つ親のつぶやき
「生まれつき鼻水がだらだらと出る小さな子どもが2人いる
オンライン診療のことを初めて知った」
専門家:
今、病院がクラスターになったりして
あまり行きたくないという方が増えていると思うので
太田:
アメリカだからかな
日本だとみんな保険に入ってて
どっちかというと国に任せておけばという感覚だけど
「アメリカの医療制度」
公的保険の対象は高齢者や障害者などに限定され
国民の大半は民間の保険プランに加入している
専門家:デジタルで繋がっているとスピーディーです
「オンライン診療のメリット」
過去の治療や処方薬のデータが蓄積される
医師が変わってもカルテが共有できる
アナ:今日本でもオンライン診療の需要が高まりそうですよね
太田:
合理的ですごく素晴らしいけれども
今回みたいな場合、民間がやるということにおいてどうなんだろう?
台湾 マスク不足の混乱を回避
政府が主導したIT戦略でマスク不足の混乱を回避した
「
eMask2.0間もなく公開
IT 大臣オードリーの魔力の陰にはeMask制作チームの努力がある
デジタルがより良い世界を作る」
マスク不足の兆しが見えた2月
政府は国民健康保険証の ID ナンバー認証によって
枚数制限をしながら購入できるシステムを導入した
マスクの増産にも着手
販売店の在庫数のデータを公開
この情報公開によりマスクを購入できる店を
リアルタイムで確認できるマップが民間によって作成された
予約購入できるアプリの誕生
確実にマスクが購入できるようになり
不安は解消され SNS にも喜びの声
「すごくいいね!
台湾政府はマスク配給の新システムを公開しようとしている
もう並ばなくていい やったね!」
太田:
これは話題になってましたよね
対応の早さとか
これが WHO と連携できればいいのにともどかしい感じがあった
「2.0」はバージョンアップの意味
1から2になったというのがもと
イーマスク製作を牽引したデジタル担当の閣僚
オードリー・タン
天才プログラマーとして知られていて
35歳の最年少で閣僚入りした
「デジタル医療のメリット」
GPS で位置情報を確認できるため
感染者の隔離政策には有効
これを別の目的で使われるとある種の
国民監視になってしまう
「デジタル医療のデメリット」
監視社会が強化され、個人情報が悪用される危惧がある
専門家:単独の企業が行ってもやはり個人情報を悪用されるおそれが出てくる
太田:
やっぱりスピードが必要な時、日本の病院にはいくつかの段階があって
政府の政策などもゴテゴテになっていると言われているのは
やっぱり
スピード感が足りないというか
そういう意味ではITというのはスピードがすごいし、そのぶん危険度は上がる
アフリカのルワンダ
2018年に公開された
映画『ブラックパンサー』
すべて黒人キャストで撮られた SF アクション大作
(キャストを黒人にかえただけで、暴力、カーアクションなどの設定は同じじゃん
制作したのがハリウッドの白人なのでは?
舞台はアフリカの架空の国
高度な医療技術が進むワカンダ
映画を見たファンからはルワンダに関するこんな投稿が寄せられていた
「ルアンダは実在するワカンダだ」
「アフリカのデジタルヘルスについて
ルアンダがリーダーの座にあることはとても興味深い」
アフリカ東部に位置するルワンダ
1994年 民族紛争により80万人が虐殺された
『ルワンダの涙 Shooting Dogs』 (2005)
それから数十年あまり
首都キガリには高層ビルが建ち並び
その復興は
「アフリカの奇跡」と呼ばれている
全国に光ファイバーケーブルが敷設され
国民の携帯電話普及率は70%以上
世界経済フォーラムのリポートでは
情報通信技術の活用促進で最も成功した政府として世界1位に選ばれた
重点を置いた一つが医療の IT 化
アフリカでいち早くオンライン診療を導入した
2016年に完成したドローンの空港
政府はアメリカのベンチャー企業と提携し
遠隔地の病院へ医薬品や血液の輸送を始めた
緊急オペが発生した病院からオーダーが入ると
10分程で冷凍保存された血液がドローンに梱包される
最短ルートを AI が自動的に選択し
ドローンが目的地に向かう
道路整備が行き届かず、起伏が多い場所も目立つルアンダ
車で2時間かかる距離もドローンを使えばわずか15分ほど
目的地の病院に自動的に投下される(パラシュート?!
このシステムで
感染症マラリアの対策も始まっている
ルワンダの若き起業家がマラリアを媒介する蚊の繁殖地に殺虫剤の散布を政府に提案
人が行けない奥地を狙い、効果的にマラリアの発生を防止できると考えています
2020年2月 ルワンダで開催された「アフリカ・ドローン・フォーラム」
世界で約40カ国の企業が参加
スローガンは「アフリカの空を解き放て」
医療ドローンの活用を推進してきたルワンダの大統領はこう宣言:
アフリカ・ドローン・フォーラムは問題をチャンスと捉えている
専門家:
4年前にルワンダを訪れた
びっくりしたのは本当に美しい街なんです
「 K Lab」
若手によるIT企業促進が目的の政府施設
誰でも無料で利用できる
日本の人達も来ている
ルワンダの若きIT企業家たちがITベンチャーを立ち上げている場所
バス停に手洗い場を設置
注目すべき点は、ルワンダでは新型コロナウイルスの感染者が出たのは3月14日
このバス停の手洗いはその前から行なっていたということ
感染症に対する予防意識が非常に高かった
アナ:
医療現場で感染のリスクが高くなってしまうという問題も指摘されていますが
ドローンはそういういったところでも活躍するかもしれないですね
太田:
日本ではいろいろ規制もあるだろうし
ドローンもなかなか飛ばしてにくかったり
そこの段取りをどう乗り越えていくのかが日本の課題
象徴的だと思った
割と乱暴に落下傘で落としたり
<太田のつぶやき>
「重要なのはジャンプ」
文明の発達は、順番を追って、先進国から段階的に発達していくと思っていた
これからは点が点に飛んでいく
デジタル的な発展の仕方をしていく
逆にインフラが整っている先進国は
技術的な跳躍が意外に難しいのかと思ったりした
(これまでも思想の跳躍がさまざまな変革を促してきたよね
インスピレーションといってもいい