2018年6月29日放送の再放送 初めて見る番組
図書館という言葉に惹かれて録画した
ジャズが流れてものすごく凝ったオープニング
語り:木村多江
草刈正雄さんが家で書類を整理していると
図書カードが出てくる
多江さんと会話しながら進行する
【内容抜粋メモ】
全国には6000を超える大小の図書館があります
「空間」
■宮城県図書館
仙台市の北、森の中に姿を現した銀色の物体
(でっかいなあ! 古墳みたい!
全長200 m 森の谷間に沿って建てられた
メタリックな建物を彩るのは木々の緑
エスカレーターでロビーを上っていくと
柱は1本もなく、緩やかにうねる天井の下に本棚が並んでいます
蔵書数は資料を含めて約110万!
東北地方最大の規模を誇ります
(ここで泊まりたい
この長い建物になったのには理由がありました
司書:
もともとこの辺りは大変緑の多い地域で
それをなるべく伐採しないように
木々をなるべくたくさん残したいというのが一つと
谷間になっている地形を生かしたいということで考えられたのが
この東西に200 m に長い形になった理由
シンプルな直線になっていますので
散策していくうちに本に出会えるような仕組みになっています
今、図書館は家でも学校でも職場でもない
第三の場所「サードプレイス」として使われることが求められています
サードプレイスというのは
私らしく私でいられるような場所だと思います
(テーブルもメタリックなんだ
これだけ席数あれば学生も受験勉強で集まれるね
窓からは新緑が見えてとても気持ち良さそう
一つ目の壺:書物の森に誘われ
国際教養大学中嶋記念図書館(秋田市)
背景に広がる巨大な空間
階段教室のように高低差が設けられています
天井の木組みに使われているのは秋田杉
(全国にある杉をこうした図書館とかに全部使って欲しい
花粉症も止まって一石二鳥v
和傘のように広がります
地元秋田の名産をシンボリックに取り入れました
図書館の設計をした仙田さん
長年、建物と環境のあり方を追求してきました
仙田さん:
この図書館はブックコロシアムというコンセプトで作った
もともとの発想は、私は50年間、子どもの生育環境の研究と
デザインというのをやってきたんですけれども
幼稚園、保育園をはじめ
今回この図書館も楽しい空間
遊びは学びだ
本を探す、探索する面白さ
新しい知に出会う面白さ
そういうものを体験するような図書館として考えた
(こんなに広いのに、長いテーブルに1人ずつって利用者が少ないのかな?
緩やかにカーブした書棚には約8万冊の蔵書
半数以上が洋書です
その理由は、この大学の授業が全て英語で行われているからだそうです
(大学生しか使っちゃいけないのかな?
本を探す手がかりはカーペットの色で分かります(オシャレ
黄色のゾーンには歴史の本
男子学生:
よく授業で本を読まなきゃならない時があるので
探したりするんですけれども
この図書館は形が筒状になっているので非常に本を探しやすくて
目当ての本が見つかった時は“やった!”って感じになりますね
たまにはハシゴの上に登りながら
今日はどんな本があるんだろうみたいな
すごい楽しいです
(私の大好きな児童書はなさそう
大学生をターゲットにした専門図書館なのか?
だとしたらもったいなさすぎ
書棚に沿って設けられた閲覧席
机の高さにも工夫がされています
(それぞれに USB をさすところがあるって
よほどお金をかけたんだな
女子学生:
見回すと他の学生の顔が見えないですけど
みんな頑張ってるなって
自分もまた勉強に向き合うことができます
私は毎日のように図書館に来るんですけれども
例えば夏場の季節がいい時だと
窓から外が見渡せる席があって
そちらに行くことが多いです
冬場だと上のほうが暖かいので
毎日上まであがって勉強することが多いです
(日本は本当に恵まれた国だなあ!
この図書館は、学びたい時にいつでも学べるよう
24時間、365日学生に開放しています
(やっぱり学生だけ?
にしても年中無休って司書が大変じゃない?
■洲本市立洲本図書館@兵庫県淡路島
島の中央に位置する洲本市は
明治から昭和にかけて西日本最大級の紡績の町として栄えました
たくさんの工場や社宅が立ち並ぶ活気に溢れた街
しかしオイルショックの後
不況の波が押し寄せ
工場は閉鎖を余儀なくされました
ごくわずかに残ったレンガの建物
その一つを改築して生まれ変わったのが洲本市立洲本図書館
(赤羽のレンガの図書館みたいだね
入り口にはレンガでできた高い塵突があります
工場から出る綿ぼこりや糸くずなどを集めて排出する
紡績工場ならではの設備でした
図書館入り口の広場にもたくさんのレンガが使われています
壊されていった工場から出た
約2万個のレンガを大切に取り出して敷き詰めました
(アスファルトよりも全然いいねv
でもこういう道も切削機械で騒音を出しながら掘る方法なのかな?汗
館内に入るとここにもレンガの壁がそのまま残されています
図書館館長:
ここはかつて紡績機がズラッと並ぶ工場の中枢であった場所でした
今でも歴史を象徴する建物として姿を留めています
最新の機織り機が300台も並んでいたと言う空間
今は静かな閲覧室になりました
高い天窓から降り注ぐ光は柔らかく
訪れる人を包み込みます
蔵書は約24万冊
棚の下の段は傾斜をつけて見やすく
取り出しやすいように工夫されています
(それはありがたい!
下の本を見るためにいつも跪いて探しているから
入口付近にはゆったりとした読書コーナーもあります
レンガと緑が織りなす絵画のような風景
(真ん中の1本の木が可愛い
外にも木の椅子があって
ここで読むのも気持ちが良さそう
二つ目の壺:歴史の香りに包まれて
■甲良町立図書館
昭和8年に建てられた総檜作りの甲良東小学校の木造校舎を移築し、再利用したもの
64メートルもの長い廊下
教室の壁を取り払い、ずらっと本が並んでいます
木のぬくもりに溢れた図書館です
(木造りって本当に癒される
現在までずっと同じ姿で残ってるって素晴らしいね
どこも行ってみたい図書館ばかり!
天井にはモダンな灯り
この部屋はかつて大切な客を迎えた応接室でした
書棚には地域にまつわる貴重な本が並びます
ページを開くと学校の懐かしい歴史が記されていました
大正13年の棟上げ式の写真
材木はすべてヒノキが使われ
10年の歳月をかけて村人が力を合わせて建てました
この学校の歴史を知る卒業生の男性:
親から聞いた話だけど
昔の学校は「破れ学校」「障子学校」と言われて
この道をよその学校の生徒が石を投げたとも聞いたことがある
日本一の建物を建てようと村長が言って
みんなで10年間かかって倹約して
村民が一丸となって節約して資金を貯めて
宝物を作り上げた
昭和8年
村人たちの思いを込めた校舎が完成します
「日本一贅沢な学校」と言われ
地元の人たちの誇りとなりました
60年経った平成4年
雨漏りなどの老朽化を理由に取り壊しが決まります
「自慢の校舎がなくなってしまう」
「大切な思い出も消えてしまう」
村では保存運動が巻き起こります
その運動を後押ししたのが宮大工の西岡さん
法隆寺、薬師寺などヒノキを使った伝統建築の技を受け継ぐ宮大工でした
西岡さんが町に宛てた手紙:
檜造りの校舎との由
文化財に指定して永く温存すべきかと存じます
保存利用こそ本道と信じます
甲良東小学校での思い出を持っている人がたくさんいたので
その人たちも保存のために色々署名運動で
動いていただいたりしたことも
大いに力づけられた一つの想いがあります
平成5年 移築・保存
長い校舎は二つに分断され
大移動の末、現在の場所に移されました
昔の校舎の面影を残しながら
図書館として生まれ変わりました
平成11年 図書館開館
ただ残しただけじゃなくて
こういう形で利用してもらえる
活用できるという形になったことは
本当にすごいこと
ものすごく嬉しい
昔も今も愛され続ける町の宝物です
(児童書もたくさんあるし、窓から田んぼが見える!
草刈正雄:
今、図書館でスタンプラリーをやっていて
30冊読むと特製しおりがもらえるんです
(武士の本が多いような? 大河ドラマを演っていた頃か?
「未来」
京都府立植物園
鬱蒼とした緑のジャングル
日本最大級の温室では、世界の珍しい植物と出会えます
猿の顔のような植物や
『スターウォーズ』に出てくる宇宙の悪役も
(珍しい花の名前がドラマ『植物男子ベランダー』を思い出すw
・ドラマ『植物男子ベランダー』 SEASON2(2015) vol.1
■きのこ文庫
温室の隣には色とりどりのキノコ
(この色合い草間彌生ちゃんみたい♪
扉を開けると本が出てきました
子供達に植物の世界を楽しく学んでもらおうと設置されました
(いい感じに古くなった児童書がいっぱいある!
昔ながらの三段のラベルシールが貼られている
花や虫など自然科学の本を中心に
地元の奉仕団体が毎年寄贈しています
今ではきのこが4つに増え
それぞれにどんな本があるのか探す楽しさも生まれました
(丸い窓からちょっとだけ本が見えるんだ
子どもが自分で扉を開けてる
読み聞かせするママさん
ここにもパパさんはいないのね
植物園で草花に触れ、きのこ文庫で確かめる
自然観察と読書が同時に楽しめます
ママ:
すぐに調べたら子どもも覚えるでしょうし
お母さんとコミュニケーションもたくさんとれて
親子で植物に対して興味もわいて、いい距離感ですよね
別のママ:
よく図書館は行くんですけど
やっぱりどうしても静かにしないといけない
でも子どもは選んだ本を
「これ見て見て! 読んで読んで!」ってくるので
なかなか普通の図書館だと難しいですけど
ここは大きい声を出しても迷惑にもならないので
とてもいいなと思います
(なるほどね
子どもにとっては本を自由に読みたいのに
図書館では絶対「しー!」ってなるもんね/汗
青空の下、子どもの好奇心と笑い声があふれています
壺3:本と出会う新たな形
成蹊大学図書館@東京武蔵野市
SF 映画の1場面のような不思議な空間
学生たちが次々とやってきます
一日中学生たちで賑わう図書館
(スマホでピッてやらないと入れないのか?
螺旋階段を上ると囁き声が聞こえてきました
大きなテーブルで静かに会話を交わしながら学んでいます
設計したのは建築家・坂茂さん
建築分野の国際的分野のプリツカー賞を受賞しました
坂:
しゃべれる図書館
周りに迷惑をかけない程度であれば
逆にディスカッションが起こる場所こそ図書館なのではないのか
そしてまた静かに本を読む場所も必要だから
それを分けていくシークエンスとして
だんだん喋れるところから奥に行くにしたがって
静かな場所に変わっていくようにすれば学生が集まりやすい
それを一つの大きなコンセプトとして設計しました
この図書館はゾーンごとに静寂の度合いを変えています
3階には仕切りのある机がずらりと並んでいます
ここは静かに学ぶための読書ゾーン
その奥は、書庫が並びます
(イヤホンで聴きながら本を読んでいる人がいる/驚
坂:
シークエンスの一番最後はガラス張りの
完全に個室のリーディングルームにした
ここは完全に静かになれる場所なんです
周囲に配置した理由はいくつかあるんですけれども
まず本を読むと目も疲れますから、緑が一番見える場所
この学校の周りにはたくさん木がありますので
個人のリーディングルームから
全部緑が見えるようにしたんです
図書館の中央にはカプセルのように浮かぶ球体
(なんだか息苦しそう…
坂:
「プラネット」と呼ぶ楕円形のガラスで囲まれた中で
大いにしゃべったりディスカッションしてもらおうという場所を作った
外から音は聞こえませんが
中に入るとゼミの真っ最中でした
女子学生:
私も一番最初に来た時はすごい驚いたんですけれども
ちょっと本を探してきますって言って、持ってきて
もう1回グループワークを再開することもできるので
そういうメリットもあると思います
別の女子学生:
この図書館はすごく使いやすくて
本の数もすごく豊富で
読みたい本がいつでもある
(外見はいいけれども
一般の人は気軽に中に入れなさそう・・・
***
私も都心にあるいくつかの短大の中から選んだのは
最も蔵書数の多い図書館を持つ短大で
ゼミの間などに1人で入り浸っていたことを思い出す
当時はたしかビデオを借りて
イヤフォンでいろんな動物や文化の映像を見たり
図書館は大好きだけれども
図書館や喫茶店でじっくり本を読む習慣はない
家でくつろいで読むのが一番
図書館って大体借りられる期間が2週間で
延長期間は2週間が多い
もともと児童書が好きだから
絵本なら最大10冊まで借りることがあるけれども
持ち運びが重いんだよね/汗
本つながりで、日本のステキな本屋さんも紹介してほしい
図書館という言葉に惹かれて録画した
ジャズが流れてものすごく凝ったオープニング
語り:木村多江
草刈正雄さんが家で書類を整理していると
図書カードが出てくる
多江さんと会話しながら進行する
【内容抜粋メモ】
全国には6000を超える大小の図書館があります
「空間」
■宮城県図書館
仙台市の北、森の中に姿を現した銀色の物体
(でっかいなあ! 古墳みたい!
全長200 m 森の谷間に沿って建てられた
メタリックな建物を彩るのは木々の緑
エスカレーターでロビーを上っていくと
柱は1本もなく、緩やかにうねる天井の下に本棚が並んでいます
蔵書数は資料を含めて約110万!
東北地方最大の規模を誇ります
(ここで泊まりたい
この長い建物になったのには理由がありました
司書:
もともとこの辺りは大変緑の多い地域で
それをなるべく伐採しないように
木々をなるべくたくさん残したいというのが一つと
谷間になっている地形を生かしたいということで考えられたのが
この東西に200 m に長い形になった理由
シンプルな直線になっていますので
散策していくうちに本に出会えるような仕組みになっています
今、図書館は家でも学校でも職場でもない
第三の場所「サードプレイス」として使われることが求められています
サードプレイスというのは
私らしく私でいられるような場所だと思います
(テーブルもメタリックなんだ
これだけ席数あれば学生も受験勉強で集まれるね
窓からは新緑が見えてとても気持ち良さそう
一つ目の壺:書物の森に誘われ
国際教養大学中嶋記念図書館(秋田市)
背景に広がる巨大な空間
階段教室のように高低差が設けられています
天井の木組みに使われているのは秋田杉
(全国にある杉をこうした図書館とかに全部使って欲しい
花粉症も止まって一石二鳥v
和傘のように広がります
地元秋田の名産をシンボリックに取り入れました
図書館の設計をした仙田さん
長年、建物と環境のあり方を追求してきました
仙田さん:
この図書館はブックコロシアムというコンセプトで作った
もともとの発想は、私は50年間、子どもの生育環境の研究と
デザインというのをやってきたんですけれども
幼稚園、保育園をはじめ
今回この図書館も楽しい空間
遊びは学びだ
本を探す、探索する面白さ
新しい知に出会う面白さ
そういうものを体験するような図書館として考えた
(こんなに広いのに、長いテーブルに1人ずつって利用者が少ないのかな?
緩やかにカーブした書棚には約8万冊の蔵書
半数以上が洋書です
その理由は、この大学の授業が全て英語で行われているからだそうです
(大学生しか使っちゃいけないのかな?
本を探す手がかりはカーペットの色で分かります(オシャレ
黄色のゾーンには歴史の本
男子学生:
よく授業で本を読まなきゃならない時があるので
探したりするんですけれども
この図書館は形が筒状になっているので非常に本を探しやすくて
目当ての本が見つかった時は“やった!”って感じになりますね
たまにはハシゴの上に登りながら
今日はどんな本があるんだろうみたいな
すごい楽しいです
(私の大好きな児童書はなさそう
大学生をターゲットにした専門図書館なのか?
だとしたらもったいなさすぎ
書棚に沿って設けられた閲覧席
机の高さにも工夫がされています
(それぞれに USB をさすところがあるって
よほどお金をかけたんだな
女子学生:
見回すと他の学生の顔が見えないですけど
みんな頑張ってるなって
自分もまた勉強に向き合うことができます
私は毎日のように図書館に来るんですけれども
例えば夏場の季節がいい時だと
窓から外が見渡せる席があって
そちらに行くことが多いです
冬場だと上のほうが暖かいので
毎日上まであがって勉強することが多いです
(日本は本当に恵まれた国だなあ!
この図書館は、学びたい時にいつでも学べるよう
24時間、365日学生に開放しています
(やっぱり学生だけ?
にしても年中無休って司書が大変じゃない?
■洲本市立洲本図書館@兵庫県淡路島
島の中央に位置する洲本市は
明治から昭和にかけて西日本最大級の紡績の町として栄えました
たくさんの工場や社宅が立ち並ぶ活気に溢れた街
しかしオイルショックの後
不況の波が押し寄せ
工場は閉鎖を余儀なくされました
ごくわずかに残ったレンガの建物
その一つを改築して生まれ変わったのが洲本市立洲本図書館
(赤羽のレンガの図書館みたいだね
入り口にはレンガでできた高い塵突があります
工場から出る綿ぼこりや糸くずなどを集めて排出する
紡績工場ならではの設備でした
図書館入り口の広場にもたくさんのレンガが使われています
壊されていった工場から出た
約2万個のレンガを大切に取り出して敷き詰めました
(アスファルトよりも全然いいねv
でもこういう道も切削機械で騒音を出しながら掘る方法なのかな?汗
館内に入るとここにもレンガの壁がそのまま残されています
図書館館長:
ここはかつて紡績機がズラッと並ぶ工場の中枢であった場所でした
今でも歴史を象徴する建物として姿を留めています
最新の機織り機が300台も並んでいたと言う空間
今は静かな閲覧室になりました
高い天窓から降り注ぐ光は柔らかく
訪れる人を包み込みます
蔵書は約24万冊
棚の下の段は傾斜をつけて見やすく
取り出しやすいように工夫されています
(それはありがたい!
下の本を見るためにいつも跪いて探しているから
入口付近にはゆったりとした読書コーナーもあります
レンガと緑が織りなす絵画のような風景
(真ん中の1本の木が可愛い
外にも木の椅子があって
ここで読むのも気持ちが良さそう
二つ目の壺:歴史の香りに包まれて
■甲良町立図書館
昭和8年に建てられた総檜作りの甲良東小学校の木造校舎を移築し、再利用したもの
64メートルもの長い廊下
教室の壁を取り払い、ずらっと本が並んでいます
木のぬくもりに溢れた図書館です
(木造りって本当に癒される
現在までずっと同じ姿で残ってるって素晴らしいね
どこも行ってみたい図書館ばかり!
天井にはモダンな灯り
この部屋はかつて大切な客を迎えた応接室でした
書棚には地域にまつわる貴重な本が並びます
ページを開くと学校の懐かしい歴史が記されていました
大正13年の棟上げ式の写真
材木はすべてヒノキが使われ
10年の歳月をかけて村人が力を合わせて建てました
この学校の歴史を知る卒業生の男性:
親から聞いた話だけど
昔の学校は「破れ学校」「障子学校」と言われて
この道をよその学校の生徒が石を投げたとも聞いたことがある
日本一の建物を建てようと村長が言って
みんなで10年間かかって倹約して
村民が一丸となって節約して資金を貯めて
宝物を作り上げた
昭和8年
村人たちの思いを込めた校舎が完成します
「日本一贅沢な学校」と言われ
地元の人たちの誇りとなりました
60年経った平成4年
雨漏りなどの老朽化を理由に取り壊しが決まります
「自慢の校舎がなくなってしまう」
「大切な思い出も消えてしまう」
村では保存運動が巻き起こります
その運動を後押ししたのが宮大工の西岡さん
法隆寺、薬師寺などヒノキを使った伝統建築の技を受け継ぐ宮大工でした
西岡さんが町に宛てた手紙:
檜造りの校舎との由
文化財に指定して永く温存すべきかと存じます
保存利用こそ本道と信じます
甲良東小学校での思い出を持っている人がたくさんいたので
その人たちも保存のために色々署名運動で
動いていただいたりしたことも
大いに力づけられた一つの想いがあります
平成5年 移築・保存
長い校舎は二つに分断され
大移動の末、現在の場所に移されました
昔の校舎の面影を残しながら
図書館として生まれ変わりました
平成11年 図書館開館
ただ残しただけじゃなくて
こういう形で利用してもらえる
活用できるという形になったことは
本当にすごいこと
ものすごく嬉しい
昔も今も愛され続ける町の宝物です
(児童書もたくさんあるし、窓から田んぼが見える!
草刈正雄:
今、図書館でスタンプラリーをやっていて
30冊読むと特製しおりがもらえるんです
(武士の本が多いような? 大河ドラマを演っていた頃か?
「未来」
京都府立植物園
鬱蒼とした緑のジャングル
日本最大級の温室では、世界の珍しい植物と出会えます
猿の顔のような植物や
『スターウォーズ』に出てくる宇宙の悪役も
(珍しい花の名前がドラマ『植物男子ベランダー』を思い出すw
・ドラマ『植物男子ベランダー』 SEASON2(2015) vol.1
■きのこ文庫
温室の隣には色とりどりのキノコ
(この色合い草間彌生ちゃんみたい♪
扉を開けると本が出てきました
子供達に植物の世界を楽しく学んでもらおうと設置されました
(いい感じに古くなった児童書がいっぱいある!
昔ながらの三段のラベルシールが貼られている
花や虫など自然科学の本を中心に
地元の奉仕団体が毎年寄贈しています
今ではきのこが4つに増え
それぞれにどんな本があるのか探す楽しさも生まれました
(丸い窓からちょっとだけ本が見えるんだ
子どもが自分で扉を開けてる
読み聞かせするママさん
ここにもパパさんはいないのね
植物園で草花に触れ、きのこ文庫で確かめる
自然観察と読書が同時に楽しめます
ママ:
すぐに調べたら子どもも覚えるでしょうし
お母さんとコミュニケーションもたくさんとれて
親子で植物に対して興味もわいて、いい距離感ですよね
別のママ:
よく図書館は行くんですけど
やっぱりどうしても静かにしないといけない
でも子どもは選んだ本を
「これ見て見て! 読んで読んで!」ってくるので
なかなか普通の図書館だと難しいですけど
ここは大きい声を出しても迷惑にもならないので
とてもいいなと思います
(なるほどね
子どもにとっては本を自由に読みたいのに
図書館では絶対「しー!」ってなるもんね/汗
青空の下、子どもの好奇心と笑い声があふれています
壺3:本と出会う新たな形
成蹊大学図書館@東京武蔵野市
SF 映画の1場面のような不思議な空間
学生たちが次々とやってきます
一日中学生たちで賑わう図書館
(スマホでピッてやらないと入れないのか?
螺旋階段を上ると囁き声が聞こえてきました
大きなテーブルで静かに会話を交わしながら学んでいます
設計したのは建築家・坂茂さん
建築分野の国際的分野のプリツカー賞を受賞しました
坂:
しゃべれる図書館
周りに迷惑をかけない程度であれば
逆にディスカッションが起こる場所こそ図書館なのではないのか
そしてまた静かに本を読む場所も必要だから
それを分けていくシークエンスとして
だんだん喋れるところから奥に行くにしたがって
静かな場所に変わっていくようにすれば学生が集まりやすい
それを一つの大きなコンセプトとして設計しました
この図書館はゾーンごとに静寂の度合いを変えています
3階には仕切りのある机がずらりと並んでいます
ここは静かに学ぶための読書ゾーン
その奥は、書庫が並びます
(イヤホンで聴きながら本を読んでいる人がいる/驚
坂:
シークエンスの一番最後はガラス張りの
完全に個室のリーディングルームにした
ここは完全に静かになれる場所なんです
周囲に配置した理由はいくつかあるんですけれども
まず本を読むと目も疲れますから、緑が一番見える場所
この学校の周りにはたくさん木がありますので
個人のリーディングルームから
全部緑が見えるようにしたんです
図書館の中央にはカプセルのように浮かぶ球体
(なんだか息苦しそう…
坂:
「プラネット」と呼ぶ楕円形のガラスで囲まれた中で
大いにしゃべったりディスカッションしてもらおうという場所を作った
外から音は聞こえませんが
中に入るとゼミの真っ最中でした
女子学生:
私も一番最初に来た時はすごい驚いたんですけれども
ちょっと本を探してきますって言って、持ってきて
もう1回グループワークを再開することもできるので
そういうメリットもあると思います
別の女子学生:
この図書館はすごく使いやすくて
本の数もすごく豊富で
読みたい本がいつでもある
(外見はいいけれども
一般の人は気軽に中に入れなさそう・・・
***
私も都心にあるいくつかの短大の中から選んだのは
最も蔵書数の多い図書館を持つ短大で
ゼミの間などに1人で入り浸っていたことを思い出す
当時はたしかビデオを借りて
イヤフォンでいろんな動物や文化の映像を見たり
図書館は大好きだけれども
図書館や喫茶店でじっくり本を読む習慣はない
家でくつろいで読むのが一番
図書館って大体借りられる期間が2週間で
延長期間は2週間が多い
もともと児童書が好きだから
絵本なら最大10冊まで借りることがあるけれども
持ち運びが重いんだよね/汗
本つながりで、日本のステキな本屋さんも紹介してほしい