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朝ドラ『エール』 ~6週
だいぶ前にメモったから
ほぼ内容忘れてしまった/汗
●
夢の新婚生活
朝ドラでラブラブな様子のカメラワークって新鮮
朝からすごいごちそう
味噌汁の味噌は八丁味噌で具がない!
コロンブスレコードでは西洋音楽を扱う青レーベルと、流行歌を扱う赤レーベルがある
ユウイチが契約したのは赤レーベル
赤レーベルの売り上げが会社の主な収益
作曲家の部屋がありサロンみたい
誉はいきなり原稿を渡して
これに曲をつけてくれと頼む
音:
牛島豊って聞いたことある
♪海の喫茶店 の作曲家でしょう
誉に見せると
誉:これじゃだめだな やり直して
2回目 誉:ちょっと違うかな
その後もユウイチの曲は全く採用されず
半年後の春
21曲連続不採用でぐったりの2人
契約金は印税の前払いと初めて聞く
木枯:
売れなかったら全額返さなきゃいけない
音に事情を話すと契約書には
前払いとはあるがお金を返済しろとは書いていない
音の入学式
筒井潔子、今村和子と仲良くなる
最年少で帝国コンクールで受賞した夏目千鶴子もいる
学校の授業の課題は♪ドン・ジョバンニ
そこにいつかの謎の男が現れる
この学校のプリンス
頭脳明晰みんなのスター
夏目を選んで歌ってみせる
筒井:記念公演のプリマドンナは夏目さんで決まりね
創立記念日に開かれる音楽会
特別に優秀な人だけが舞台に上がれる
レコード会社のスカウトも大勢来るし
デビューへの一番の近道と言われている
ユウイチは木枯を家に連れてくる
木枯:
西洋音楽なんて聴いたこともなかった
貧乏だったし
音楽って言ったら母ちゃんが鼻歌で歌ってた民謡ぐらい
田舎は福岡 家捨てて飛び出してきた
夏目をお昼に誘うと断られる
夏目:
友達ごっこは性に合わないの
ここにいる人たちはみんなライバルでしょ
才能って言葉私は大嫌い
努力もしないで誰かを羨むだけの人って理解できない
アカネに譜面を渡しに行くと
木枯はレコーディング中
木枯:これA面で採用してもらえるっていう話でしたよね
誉:やっぱりB面でしょう なんか地味だし
木枯はユウイチを
カフェー「パピヨン」に誘う
木枯は常連の様子
木枯:
大衆の求める音楽を作るなら、まず大衆を知らなきゃ
生々しいだろう、ここ
見てると自然と音が浮かんで
書きたい衝動が湧いてくる
ママからまた歌ってと頼まれ
歌い始めると自然と客が集まってくる
帰り道、あんな退屈なメロディーなのになんで心を打つんだろうと考え込むユウイチ
香水の匂いとシャツに口紅がついていてキレる音
(わざわざ見えるところに口紅をつけるって確信犯だよね
派手な喧嘩をして翌朝の朝食はご飯が少ない
それを見て音の大嫌いな納豆を持ってくるユウイチ
姿勢を直したら声が通るようになったと言われて
やっと謎の男がプリンスとつながる
プリンス:
伸びる人ほど助言を素直に受け入れる
君は見込みがある
プリンス:
確かに彼女(夏目)の声は優れている
幼い頃から最高の環境で教育を受けてきたから
自分だけの something を見つけるんだ
そこにユウイチが戻ってきて
小さい頃こましゃくれたこと言っていた佐藤久志だとわかる
佐藤を家に呼び、あっけなく仲直りする二人
佐藤:
焦ることないよ
君は選ばれし者なんだ
いつか必ず道は開ける
その後、半年たっても採用されないユウイチ
誉:
来季の給料1700円でいいかな
君はレコード1枚出せていない
本来なら金を返せという権利がある
帰宅すると音が仕事の役に立つと思い
奮発して
最新型の蓄音機を買っている
今のお金で言うと30万円ほど
翌朝、減給された話をすると激怒して
音:私にはあなたの音楽家としての価値を守る義務がある と会社に乗り込む
小山田とすれ違う
誉:
立派な賞を取ろうと、庶民が喜ぶ音楽を作れなきゃ失格なんです
赤レーベルは居酒屋のおじさん達に聞かせる音楽なの
彼はそこら辺がわかってないんじゃないかな
余計なことをして台無しにして鼻につく
音:
ということは、あなたは小山田先生をぞんざいに扱ってるって事ですよね
いっそ先生に直接お願いしたほうが話は早いかもしれませんね
というわけで無事去年と同じ3500円で交渉成立しました
でも今度はレコードが売れなかったら返済しろって
佐藤:
その行動力、自分の為にも使ってみたら?
記念公演の募集始まるみたいだよ
会社に小山田がいて声をかける
ユウイチ:幼少の頃から小山田先生の本で音楽の勉強を!
小山田:君は赤レーベルでどんな曲を出したのかな?
ユウイチ:実はまだ採用には至らずで
小山田のモデルは誰か調べたら
山田耕筰!
♪この道 や♪ペチカ など大好き
帰宅して徹夜で作曲するユウイチ
何枚も書いては捨てていくが誉にボロクソ言われる
音は公演に応募する
選考会当日
ユウイチがお腹をおさえて倒れる
医師:心労が重なると胃が痛くなることがあります
9時から始まる試験でギリギリ到着するも
認められないと言われるが
夏目と佐藤が助け舟を出してくれる
一次審査合格者の一番最後に音も入っている
佐藤にユウイチがプレッシャーを感じていると相談すると
その後、学生たちが大勢押しかけてくる
田中:私は早稲田大学応援部5代目団長田中隆と言います!
●
紺碧の空
なぜか自宅に早稲田大学応援部の田中隆らが来て、派手に応援する
1903年(明治36年)早稲田大学の野球部が慶應義塾大学に挑戦状を出したことから始まった
(「LIFE!」のコントみたいw
両者の応援が盛り上がりすぎて中止
東京六大学野球の創設をきっかけに復活
早慶戦はラジオの普及に伴って空前の人気に
および国民的関心事となった
1931年
これで慶應に11連敗だ!
この連敗は慶應義塾の新しい応援歌
♪若き血 が歌われ出したことから始まった
当時、応援歌は勝敗を左右するほどに大きな力を持っていた
俺らにも新しい応援歌が必要だと
詩は学生たちから公募した
当時、早稲田の教授であった詩人・
西条八十!に選考を頼んだ
5ヶ月後
西条八十が選んだ♪紺碧の空は、その後ずっと歌い継がれることになる
試合まで2週間しかない
作曲家には若い人が適任
佐藤のいとこ・コウタロウが佐藤の名前を出し、音に話が来た
佐藤:早稲田の応援歌って結構偉い人が作ってて、小山田先生も名を連ねている
ユウイチは引き受ける
会社に行くと♪丘を越えてゆこうよ が聴こえて
歌っているのは、山藤太郎
山藤は慶応義塾からの東京音楽学校声楽科のエリートだが
家庭の事情でお金が必要で芸名を使って歌っている
レコーディングのスタッフ:
君みたいな新人をいっぱい見てきたよ
己にこだわって才能を生かせない人
木枯:君の曲は山藤さんにきっと合うよ と紹介する
山藤:応援団に歌唱指導したのは僕なんです
♪若き血 が応援歌になって以来、早稲田は連戦連勝
保:
ユウイチくんが書けないのは
自分の音楽を作ろうとしているからじゃないかな
音:廿日市さんも言ってた「曲が鼻につく」って
ユウイチ:自分の音楽を捨てたら意味ないよ
佐藤:
ユウイチみたいに独学でやってきた人間がはまりやすいケースだ
ユウイチの最大の幸福は君だ
音楽の才能はその次
応援歌を作ることで何かが変わる
応援歌は人を元気づける歌だからね
メグミは徳川家康公御遺訓を見せる
ユウイチ:出来た 最高傑作かもしれない
ユウイチが書いたのは♪反逆の詩 という西洋音楽
じりじりと待つ応援部に教師が入ってきて
教師:曲は小山田先生に作ってもらいます
ユウイチは、自分の才能を証明したい一心で小山田に自分の曲を見てもらうが
小山田は苦笑して「で?」という一言で去る
失意で部屋を無茶苦茶にして泣くユウイチ
応援団が喫茶店に来て
当時、滋養食とされていたミルクセーキを飲み干す
慶應義塾の応援部団長 ミソノが来る
アメリカで学んだことを鼻にかけ
大声や力任せの団員らを馬鹿にすると
メグミ:
思い出すわ 私がオックスフォード大学で法律を学んでいた時のこと
底抜けのバカが現れたの
私は悟った
所詮
人は感情の生き物だって
若かった私は大学を辞めた
だって論理が全てじゃないもの
あなた負けるわよ
だってこの人たち底抜けの馬鹿だから
ユウイチ:
1行も書けてない
他の人に頼んでください
応援歌って勝ち負けに関係ありますか?
早稲田が負けるのは弱いからです
田中:応援ってわしらの自己満足じゃないだろうか
それを聞いていた音は豊橋に帰る
吟は婚約者のカブラギとともに実家に帰っている
カブラギ:
軍人が命を賭けて戦えるのは誰かのためだからです
祖国、両親、友人、正義のために戦うのです
ユウイチさんはどうですか?
ミツコ:梅も東京に行きたいみたいだから、よろしくね
佐藤:
音は学年で2番目
1番目との差は相当あるけど
「タマキの再来だ」という人もいる
音は田中に説得するよう頼む
音:
凝り固まった頭を吹っ飛ばして
早稲田の勝利、古山家の未来
古山裕一の音楽人生の全てはあなたにかかってます!
田中が家に来る
田中:
俺は九州の片田舎で生まれました
中学時代は野球をやっていて、
甲子園に行けるって期待されてました
その原動力が幼い頃から一緒に遊んだ清水でした
雨で練習の無い日、キャッチボールをしていた
おれはわざと遠くにフライを投げた
清水はその球を取ろうとして足に大きな傷を負った
麻酔が効かず、何が必要かと聞いたらラジオで早慶戦を聞かせてくれと言う
手術はうまくいったが足は元に戻らず、学校を辞めた
その後、清水に会い、早稲田を勝たせてくれと言われた
その時気付いた
野球を頑張ってる人のラジオを聴いて頑張れる人がいる
俺に野球の技量はない
応援することしかないと思って
なのに全く勝てない
清水に申し訳ない と泣く
ユウイチ:なんで僕なんですか?
田中:おれは器用な奴は好きじゃない 先生は不器用だから
ユウイチ:賞を取ったからじゃないんだ
田中:先生、書いてください 清水のために
ユウイチはようやく歌を書く
初戦は1対2で敗北
2戦目は念願の勝利
最終戦 ユウイチらも一緒に応援して、勝つ
田中:全く曲が採用されない先生のためにエールを送りたいと思います
2人の前で♪紺碧の空 を歌う
有名な音楽家が作った♪紺碧の空 は
早稲田の第一応援歌に昇格し、現在も力を与え続けている
教師は小山田に謝罪に行く
小山田:それはもういいって言ってるだろう! と怒る
ユウイチ:
もう1回頑張ってみようと思ってる
ずっと自分を見てた 自分、自分、自分
木枯:
やっぱり君は天才だよ
天才だから気づかないんだ
目を閉じて誰か思い浮かべてみたら?
ユウイチ:
これまでのやり方じゃダメだ!
今できることを頑張ってやってみるから
夏目:
2次選考会まであと2週間
なのにあなたは先週休んだ
あなた本気で歌手を目指してるの?
それとも私がいるから諦めてるの?
音:
音楽は技量だけじゃない
心から生まれるものだっていうことを昨日彼のおかげで知りました
ヴィオレッタ 本気で勝ち取りに行きます
ユウイチはムラノと会う
ユウイチ:
一緒に曲作らないか?
君もそろそろ夢に向かって進む時期だ
しかも歌うのはヒサシだ
●
東京恋物語
ムラノが詩を書いて、ユウイチが曲を書いて、ヒサシが歌う夢をコーフンして話すが
ムラノは仕事を辞めて福島を出る時期ではないと断る
学校に特別講師としてタマキが来る
記念公演の審査もする
音は小さい頃に会った話をすると覚えている
タマキは夏目のソロを褒める
誉はユウイチが応援顔作った話を聞いて
地方小唄(ご当地ソング)を作ってみないかと持ちかける
横浜の詩を書いてくれてるのは
第2の西条八十と呼ばれている磯貝おうじろう
第2次審査
どの生徒もそれぞれうまい
タマキ:
皆さんに一つ質問があります
歌っている時何を考えていましたか?
「無心でした」
「音程と流れを意識していました」
「発音に気をつけていました」
夏目:観客に喜んでもらえるようにと考えていました
音:私は歌って楽しいなって思いながら歌っていました
最終選考に残ったのは夏目と音の2人
タマキ:
最終選考で勝つのは難しいでしょうね
正直言うとあなたの歌には惹かれるものがなかった
自分だけが楽しんでいるようではプロとしては通用しない
あなたは何を伝えたいの?
どこまで役を理解している?
ストーリーをなぜか演じるマスターら
メグミ:旅芸人の一座にいたことを思い出すわ
ストーリー:
社交界の花ヴィオレッタ・椿姫を愛する田舎の御曹司アルフレード
2人は愛し合うがアルフレードの父親が
君といる限り息子は幸せになれないと仲を裂く
ヴィオレッタは他に好きな人がいるという手紙を残して去る
アルフレードが来た時、ヴィオレッタは胸の病で亡くなる
音:好きなら好きって言うべきよ
佐藤:彼女の気持ちを理解するには、もっと沢山の恋愛をしないとだめかもしれない
ムラノはまた休暇届を出して東京に赴く
会社に社長と娘がやってくる
娘はムラノが好き
横浜の小唄の詩を読むと
音:気持ちいいぐらいに中身がないね/爆
音は恋愛を学ぶためオトエと名乗ってカフェーで働き始める
社長か誰かのネクタイを褒めていると
田舎で見た毛虫みたいだといい
面白い子だね とお金?をもらう
ママ:
ここは夢を売る場所だから
思ったことを口にしているようじゃ
この世界は務まらないの
もう少し頭を使ってちょうだい
ユウイチの小唄は誉にまたボツにされる
木枯:
作詞したのは重役の息子だって
親の七光りで作詞家になろうとしているボンクラだよ
昨日カフェーで見てきた
彼女なかなかやるね
男を喜ばせるコツをよく知ってる
音は男性客でも同等に話して励まし
いろんな客から指名がかかる
クレーマーのような客から
「女給の分際で!」と言われて酒をかけられ、逆に水をかけ返す
ママが激怒すると、フォローしてくれるキヨコ
音:
キヨコさんは私にないものを全部持ってる
実は私、恋愛の機微を学びたくてきたんです
キヨコさんはお客さんを好きになったことありますか?
キヨコ:ここではないかな
指名されて行くとムラノ
ムラノが探していたのはキヨコ
ムラノ:何で急にいなくなったんだ?
キヨコが仲居をしていた料亭で知り合い付き合っていた
社長の娘ヒトミがムラノを好きで
社長:うちの会社をゆくゆくは君に任せたいと思ってる と言うのを聞き
ムラノが社長の娘と結婚すると思ったキヨコは身を引いて上京した
ムラノ:
貧しい家に育って、今も病気の親を抱えて苦労してるのに、健気で明るくて
福島に連れて帰って、キヨコと一緒になりたい
音が人妻と知り驚く友人、睨む夏目
夏目:
最終選考まであと少し
必死で練習するのが普通じゃないの?
私は子供の頃から音楽のために全てを犠牲にしてきた
なのにあなたは音楽も家庭も友達も恋愛も何でも欲しがって手を伸ばす
あなたみたいな強欲な人に私は負けない!
姉:
うちの旦那様はなんだかんだ言って亭主関白
ユウイチさんは何でも自由にさせてくれていいわね
音:私って強欲?
姉:
今頃気づいたの?
それがあんたのいいところじゃん 強欲上等
カフェー最終日
ママ:残念だわ あなた鍛えれば一流になれそうなのに
またムラノが店に来る
キヨコ:福島を離れたのはあなたが重荷になったからです
まるでビオレッタの世界
ムラノはまた詩を書いたとユウイチらに見せる ♪福島行進曲?
ユウイチ:
♪紺碧の空 を書いた時
歌詞に共感するってすごく大事だってわかったんだ
こういう心にグッとくる詩をずっと待ってた
僕は福島を捨ててここに来たんだ
でも忘れたことは一度もない
僕にこの詩に曲をつけさせてくれ!
誉に見せる
アカネ:
とても良い曲だと思います
他の会社もまだ目をつけていない東北地方の小唄なら話題になるかも
ユウイチの初めてのレコーディング
ただし歌うのは佐藤ではなく、誉が連れてきた女性歌手
上京して2年
ついにユウイチはプロの作曲家でデビューを果たした
音:
最近ようやくわかった
人はあべこべ
テツオさんのことを祝ってくれませんか?
キヨコ:
二度と会わない約束だから
前に彼の社長が訪ねてきた
社長:
結婚する前に身辺を綺麗にしといてもらいたい
この金でお父さんの病気を治してあげなさい
キヨコ:
その申し出を拒むなら彼を解雇するって
ムラノさんの邪魔をしたくない
お祝いパーティーに来るキヨコ
佐藤の機転でみんなで曲を聴く
ムラノ:
やっぱりキヨコじゃないと駄目だ
おれはずっと自分の生い立ちを恨んでた
なんで俺ばかりひねくれて
世の中を恨んで、人を妬んで
こんなどうしようもない俺に君は寄り添ってくれた
君のおかげで世の中捨てたもんじゃないと思えるようになった
君は時々嘘をつくのは自分のためじゃない いつでも人のため
でももう一人で頑張らなくていい
俺と一緒に生きてくれないか?
キヨコ:
私結婚が決まったんです
彼は頼りがいがあって、経済力もあって
私のことをとても大事にしてくれて
だからもご心配いただけなくて大丈夫です さよなら
最終選考
音はキヨコとテツオの別れを思いながら歌い
見事ビオレッタの役を勝ち取る
キヨコはまた別の町に行く
縁がなかったってことか…
●
響きあう夢
♪福島行進曲 は全く売れなかった
ムラノ:
会社を辞めてきた 東京で暮らす
早速だけどコロンブスレコードに紹介してくれないか?
ヴィオレッタ演出担当の黒崎:
椿の花はヴィオレッタの象徴
1幕は赤、2幕は白、3幕は枯れている
監修のタマキ:
かなり頑張らないと厳しいでしょうね
あなたが選ばれた理由は2つ
夏目さんが選考会でベストを尽くせなかったこと
ベストを出せなかったのは選考会のあなたの気迫に動揺したから
あの時のあなたの歌には荒削りだけど
人の心揺さぶる何かがあった
審査員はあなたの可能性に賭けてみようと考えた
だからといってお客様に未熟なものを見せるわけにはいかない
あなたに足りない技術をこれから死ぬ気で磨きなさい
誉:
あの作詞家どっから連れて来たの?
こっちは素人の思い出作りに付き合ってる暇はないんだよ
地方小唄なんだからもっとわかりやすい言葉で作ってくれよ
木枯:
実は
帝国レコードに誘ってもらって移籍することになった
君はいずれコロンブスを背負う作曲家になるよ
ユウイチは木枯から高梨一太郎を紹介される
この人との出会いがユウイチの人生を変えることになる
タカナシ:私の詩に曲をつけてもらえませんか?
♪
船頭可愛いや を見せる
ヴィオレッタの練習で何度もダメ出しされる音
タマキ:
息を吸うタイミングがそもそも違う
私がパリで椿姫をやった時のレコード参考にして
日本では発売してないの
本番の舞台を見るのが一番勉強になるんだけど
出来れば海外で
ユウイチの話になり
音:タマキ先生は流行歌なんて聴かないですよね?
タマキ:そんなことないわ 子供の頃は長唄を歌っていたし
誉に曲を見せると作詞が高梨ということで即採用
誉:
今、
芸者に歌わせるの流行ってるじゃない
これも芸者で行こう
これが最後のチャンスだから
もし売れなかったら君もういらないから
契約金も返済してね 一括で
ムラノはおでん屋のオヤジさんが故郷に帰りたいからと屋台を譲られた
ユウイチの曲を芸者が歌うと聞いて
伝説のマンリョウか?!と驚く佐藤ら
レコーディング当日にも二人が来るが
マンリョウではなく藤丸
芸者でもなく下駄屋の娘
誉:芸者さんはお金が高くてさ どうせ顔見えないんだし
歌い始めるととても上手で驚く
が、やっぱり売れなかった
音:いい曲なのにどうして売れないんだろう
タマキ:
とってもいい
この曲私が歌ってもいいかしら?
西洋音楽をベースにしながら、流行歌としての親しみやすさも兼ね備えている
これが評価を受けないなんて、日本の音楽業界は遅れていると感じました
私がオペラの世界で広く認めてもらえるようになったのも
プッチーニが私を見つけてくれたから
私はいい音楽を広めたい
あなたの音楽も大勢の人に届けたい
誉とユウイチは社長に頼み込む
誉:世間はともかく小山田先生がねえ…
ユウイチ:
小山田先生は青レーベルの中心人物だからって
会社の上の人が伺いを立てたらしい
タマキは小山田を訪ねる
小山田:
青レーベルは西洋音楽
赤レーベルは流行歌 それがルールだ
身の丈があるがあるだろう
タマキ:
私、その目を見たことがあります
ドイツにいた頃、先生と同じ目をした芸術家たちをたくさん見ました
彼らは皆、自分の立場を脅かす新しい才能に敏感です
タマキが歌謡曲を歌うと
発売前から大きな話題となった
レコーディング
コウさん、歌が上手い!
タマキ版のレコードは発売されるやいなや大ヒット
相乗効果で藤丸盤も売れ行きを伸ばして町中に流れるようになった
音の記事もトップに載る
音は妊娠をユウイチに告げる
音:
子育てしながら通学はできないから退学しなきゃいけないね
でも記念公演だけは出る
お母さんになることも歌手になる夢も両方叶える
クロサキらにも妊娠を伝えると
当然辞めるでしょ的雰囲気になるが
公演は出ると宣言して微妙な空気になる
夏目:
少しは周りのことも考えて
みんな戸惑ってる
あなたに気を使って練習ができないって
姉:
退学するんでしょ?
早朝から練習しているとタマキが指導してくれる
音:
先生だけです普通に接してくれるのは
みんな変に気を使って、お腹の子供に障るって
タマキ:
プロってたとえ子供が死にそうになっていても舞台に立つ人間のことを言うの
あなた当然その覚悟があるのよね?
(女性が子供を産むって言うだけで
キャリアや人生にまで制限がかかるっておかしいよなあ
音:
ユウイチさんにとって私って何?
赤ちゃんのお母さんでしかないの?
ユウイチさん代わりに産んでよ!
音はつわりがひどく、その後2週間練習ができなかった
おでん屋で佐藤らに相談していると
女性:
ユウイチさんは子供しか眼中にないんじゃないの?
赤ちゃんの母親である前に
奥さんだって一人の人間ですよ
父親になることで浮かれてばかりいないで
もっと奥さんの心の内を想像して
寄り添ってあげなさいよ!
家に帰ると音がいない
学校で一人で練習しているが声が全然出ない
ユウイチ:
作曲家として声楽家の君に伝えたいことを言う
君は舞台に出るべきじゃない
息が続かないのは致命的だ
聞く人を不安にさせる
お客さんにも失礼だ
平手打ちを食らう
音:
分かってる
子供ができたのは嬉しい
でもなんで今?って思ってしまう自分が嫌で
この子に会いたい 歌も諦めたくない!
ユウイチ:
その夢、僕に預けてくれないか?
君がもう一度夢に向き合える日が来るまで
夢を大事に育てるから
君の夢は僕の夢でもある
その代わり君にもいつか僕の夢を叶えてほしい
僕の作った曲で君が大きな舞台で歌う
音は何一つ諦める必要はないから
翌日、音は椿姫を降板し、退学届を提出した
タマキ:
謝る必要はない
ほとんどの人が茨の道ではなく平穏な幸せを選ぶ
あなたもその道を選んだだけのこと
音:
歌手になる夢を諦めたつもりはありません
一番大事なことを忘れていた
夢も子供も夫婦二人で育てていきます
タマキは女性としての幸せを諦めた人なのかな?
半年後
留学した夏目から手紙が届く
手紙:
昨日は
ラフマニノフ先生による特別授業がありました
早く音楽の世界に復帰してくれることを願っています
あなたに負けたままでは納得いきませんから
もう出産!? ドラマは早いなあ
女の子で花と名付ける
●
家族のうた
ユウイチは子煩悩すぎて、子どもも引いてるw
♪船頭可愛いや のヒットで悠々自適の暮らしができるようになっていた
一発当てると本当に変わるんだね、音楽の世界って
藤堂から手紙:
福島にある小学校が新しい校歌を作ることになった
それを作曲していただきたい
音とともに故郷の校歌を作る
藤堂から校歌完成披露会に参加して欲しいと手紙がくる
母マサからも故郷に帰ってくることを楽しみにしていると手紙がくる
花を連れて福島に帰る
藤堂は銀行で一緒に働いていた菊池昌子と結婚していた
来月には子供が生まれる
実家に帰ると、マサは孫に喜ぶ
店は半年前に閉めた
コウジは役場の農林推進係で働いている
夜はみんなで凱旋祝い
蓄音機で♪船頭可愛いや を聴く
銀行も人手に渡り、行員は新しい職場で頑張っている
みんなが帰った後、
父はなにかの発作を起こす
コウジ:
よくヘラヘラと帰って来れたな
オヤジも明日、診察だろ?
マサ:
あなたは正しかった
何の掛け値なしにユウイチを信じてくれて
音さんのおかげでうまくやれてる
父は
胃潰瘍だという言うマサ
父:陸運からの命令で
満州に行くことになった
藤堂:
僕は僕なりにお国のためになることをしてきたつもりです
でもそれは父さんのやり方とは違ったんです
父:お前も親になれば戦うことの意味がわかる日が来る
ショウコ:
この子も強い子になりますよ
お国のために戦ってきたおじい様の強い血を受け継いでますからね
コウジ:
父さん、もう長くないんだ
胃がんで手の施しようがない
父さんの前でそんな顔するなよ
俺たちだって必死に隠してきたんだ
もしバレたらただじゃおかないからな
(この頃はみんな
訪問診療で、手で触って診断してたんだから凄いよな
コウジは農家の夫婦に
「桑畑を果樹園にしてくださいませんか?」と頭を下げる
農家:
ここいらは養蚕業で成り立ってるんだ
役所の人間もお蚕さまってありがたがってたくせに
今更商売を変えるだと
コウジ:
廃業に追い込まれた同業者は増えています
りんごを育てて欲しい
この地域のほうが青森より3週間ほど早く花が咲きます
(こうして時代とともに消える生業もあって現在がある
私の祖父母も昔、蚕とリンゴをやっていたな
ユウイチが母にお金を渡していると、コウジが怒る
コウジ:
兄さんの手助けはいらない!
おれだってやれることは全部やってきた
金を工面して福島で一番いい先生に診てもらってそれでも駄目だった
兄さんはとっくに家族じゃないんだよ
父:
俺はもうだめだ
みんな必死にごまかしてもわかる
お前に承諾してもらいたいことがある
コウジは蚕の主人に思いを明かす
コウジ:
見返すことができるなら何でもよかった
おやじや兄貴 世の中に
音楽の才能がある兄と違って俺には何もなかった
だから親父から店を任された時は嬉しかった
でも結局店を閉めることになって
蚕の主人:
どんな家族でも割を食うやつはいる
俺も虫なんか大嫌いなのに蚕と30年だぞ
コウジ:
役場に入って、うちみたいに潰れた店や農家がいると知りました
福島を出てった人も少なくない
だから残された俺たちにできることをと思って
蚕の主人:やってみるか まだ隠居するには早いしよ
父:
お前には散々迷惑かけて悪かったな
店を継いでくれた時は腹の底から嬉しかった
コウジ:
2人が音楽の話をするのがずっと嫌だった
全然話題に入れないし
父:
音楽があったからあいつと話ができたんだ
コウジとは何がなくても言いたいことを言い合ってきた
おれが死んだら喪主はお前だ
キタイチを継いだやつがこの家の主だ
家長だ
家も土地も全部お前が引き継げ
母さんのこと頼んだぞ
お前らのおかげで良い人生だった
その夜、三郎は安らかに息を引き取った
ユウイチらが帰る日
コウジ:おれりんごやるんだ 美味いのができたら送るよ
陶芸にハマっている茂兵衛:
本当はこれがやりたかった
好きなことをやって飯が食えるやつは一握りだ
せいぜい気張ってかみさんと子供に苦労かけるな