1973年初版 1986年 第12刷 村松千代/訳 山中冬児/装幀・口絵 小野沢亘/挿絵
※「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します
一気読み
ジャン・バルジャンが出てきて、あれ?と思ったが
『あゝ無情』を少年少女向けに訳したものなのか?
時代背景や著者のツラい体験から描かれた物語はとても生々しく重い
同じ貧しさを描いたオルコットの物語のほうが救いや明るさがあって好きだなぁ
とくにテルメ夫婦の悪さは徹底的
その娘もついに不幸に終わって救いがない
涙ものというより、前時代的で
道徳を説くのに、こんな苦しみを描く必要性もなくなっている気がする
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【内容抜粋メモ】
登場人物
コゼット
母 ファンティーヌ
ワーテルローの下士官
テナルデイエ 主人
妻
娘 エポーヌとアゼルマ
ジャン・バルジャン
●ワーテルローの下士官
1816年 コゼットは母に連れられて、パリからモントルイユまで来た
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母ファンティーヌは、15歳で故郷のモントルイユからパリに出て
結婚し、コゼットを産むと、夫は家族を捨てて出て行った
戦争の激しいパリでは生活が苦しくて、故郷に帰ってきたが仕事のあてもない
“ワーテルローの下士官”という宿のおかみさんが同情して
仕事を見つけて、貯金ができる間、2人の娘と一緒に育ててあげると約束
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その日から屋根裏の部屋に入れられ、宿屋の夫婦にいじめられる日々が続く
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看板の絵にはワーテルローの戦いで上官を助けた主人テナルデイエの姿が描かれているが
実はポンメルシー大佐の指輪などを盗んで逃げた
そうとは知らぬ大佐はテナルデイエを命の恩人だと感謝する
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●ファンティーヌ
ファンティーヌは工場の女工となり、なけなしの給料から
コゼットの育児費用として月7フランを送り続ける
テナルデイエはコゼットが病気になったとウソをついて12フラン送れと言ってくる
ファンティーヌは美しい髪を10フランで売って送る
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今度ははしかにかかったから40フラン送れというテナルデイエ
歯医者に前歯を2本売って送るファンティーヌ
この頃の入れ歯は本物の歯を使っていた(気持ち悪っ!
●ジャン・バルジャン
1815年 デイーニュという町に46、7の男が刑務所から出て
宿屋と食事を求めて歩くが、みなから断られる
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ジャンが25歳の時、死んだ兄の妻と7人の子どもを引き取ったが
貧しく、食べるものがなく、パンを盗んだのがきっかけ
5年の刑期の4年目に脱獄をくわだてて3年延ばされ
その後、3度も脱獄しようして、結局19年経った
司教館に入り、ミリエル司教に身の上を話すも
関係なく宿と食事を提供する司教
ミリエル司教:
神さまは罪を悔い改めた者を特別に大事になさるのだ
私は神の子の兄弟を信じている
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女中が銀食器をしまうのを見て、司教が寝ている間に盗んで逃げる
司教:
あの食器はわしらだけのものではない
長い間、わしたちが使わせてもらったのだから、今度は貧しい人が使う番だ
憲兵につかまったジャン
司教は食器はジャンにあげたものだと言う
ジャンは泣いて詫びて、立派な人間になると誓う
●マドレーヌ市長
モントルイユの警察隊の建物が火事になり
炎の中から子どもを救い出した男は
その後、町に工場を建て、大金を成し、市長となる
馬車ひきのフォーシュルバンじいさんが
クルマの下敷きになっているのを助けた市長の怪力を見て
警官ジャベルは、市長がジャンと見破る
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マドレーヌの工場に勤めていたファンティーヌが言いがかりで逮捕されそうなのを救い
身の上を話すと同情して、借金を全部返し、病院に入院させる
ジャベルはジャンを訴えようとするが、ほかに自白したものが出て
誤解したことを詫びる
ジャンは裁判所に行って身を明かし、コゼットを迎えに行く間だけ取り調べを延ばしてもらう
ファンティーヌは悲しみのうちに死に、ジャンは再び逮捕され、一生刑となる
軍艦のマストから臨時雇いの水夫が落ちそうになったのをジャンが助け
そのまま海に落ちる
●新しいパパ
それから1年後
ジャンは海で死んだと見せかけて、忘れた頃に司教を訪ねると亡くなった後
ジャンはコゼットを迎えに行き、自分の子どもになってほしいと頼む
母が亡くなったことを告げ、テナルデイエに150フラン払ってコゼットを引き取る
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2人はパリの場末の町でひっそり暮らす
公園に散歩に出た時、隣りに住む留守番のおばさんが部屋に入り
ジャンのジャケットに千フラン札がたくさん縫い込まれているのを見つけ
噂したため、街中に広まる
ジャンは、市長の時に貯めた大金をモントルイユの森に埋めて、夜に時々掘り出していた
ジャベルが噂を聞いて駆けつけ、2人は逃げる
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●修道院
2人が逃げ込んだ修道院で庭師として働いているのは
以前、命を救ったフォーシュルバンじいさん
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ジャンを市長と思いこみ、恩をかえすため、弟として庭師に雇ってもらうよう頼む
尼さんが亡くなり、その棺に入って身を隠すジャン
のちに庭師として働く
コゼットは修道院の寄宿舎に入り、時々、ジャンと話す幸せな日々が続く
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●弁護士マリウス
6年後
弁護士マリウスの隣りの部屋に貧しい4人家族が住んでいる
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16、7歳になったエポーヌが金を借りに来る
テナルデイエは、アゼルマにガラスを割らせてケガをさせ
ジャンとコゼットが看病に訪ねてきて
全額まきあげようと計画する様を見て同情するマリウス
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マリウスの祖父はポンメルシー
戦争から帰って12年目に死んだが、その前に自分の代わりに恩人に恩返しをしてくれと頼んだ
テナルデイエのような悪人が恩人とは思えないマリウス
ジャンはコゼットを尼さんにするのが可哀想で
フォーシュルバンが死ぬと、院長に頼んで5000フランで出してもらい
フォーシュルバンと名乗ってパリに住んでいた
貧しい家を助けて、テナルデイエ一家と知りながらも訪問していた
コゼットは、いつも公園で演説をしているマリウスに惹かれる
マリウスも美しいコゼットを愛している
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コゼット:共和党と王党が戦争になったらどうしましょう
マリウス:
僕はお国のために闘うつもりです でも死にません
死んだらコゼットさんに会えなくなるもの
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2人は婚約するが、ジャンはコゼットを失う悲しみに苦しむ
ジャン:70近い老人が若い者の幸せを妬んではいけない
●革命
政府軍が砦を乗っ取ろうとして、革命軍と衝突
マリウスはコゼットに別れを告げて戦争に行き
ジャンはコゼットのためにマリウスを命がけで守ると誓う
ジャベルがスパイとして紛れ込んでいるのが知れ
ジャンは始末するといって、縄を切って助ける
ジャベル:わしはよくも、神さまのようなあなたを・・・
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瀕死のマリウスを担いで下水道を行くと、カギのかかった鉄格子にぶつかる
刑務所から逃げ出したテナルデイエが金と引き換えにカギを開け
マリウスの服のきれはしをポケットにしのばせる
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ジャベルはジャンがマリウスを家に届けるのを許す
祖父ジルノルマンはずっとマリウスの父の悪口ばかり言っていたが
孫を届けるとすぐ医者を呼ぶ
●ジャベルの自殺
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ジャベルは橋から身を投げる
手帳に遺書がのこされていた
わしはこれまで法律を何より大切だと思っていたが
人間の魂がもっと大切だと初めて知った
警官を辞めた私は、何の役にも立たない
私は、神のようなジャンに無実の罪を着せ、16年も苦しめてきた
だがジャンは私の命を救い、逃がしてくれた
私は死んで深い罪を神とジャンにお詫びします
マリウスはコゼットの父がジャンと知る
ジャンはコゼットの財産60万フランをそっくり渡す
マリウスとコゼットは結婚
ジャンは指にケガをしたとウソをつき、役場に出す届けにはジルノルマンが名前を書いた
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コゼットのいない部屋で身も心も凍るような寂しさに襲われるジャン
マリウスにコゼットは実の娘ではないことを話す
ジャン:もうわしをパパと呼んではいけない
マリウスはジャンを恥じて、60万のお金に手をつけないと知り
ジャンはコゼットに会いに行くのを止め、家に引きこもり弱っていく
●死のほほえみ
ジルノルマン家にテナルと名乗るテナルデイエがゆすりに来る
マリウスの服のきれはしを見せ、彼の命を救ったのがジャンと知る
テナルデイエは大佐から盗みをしたことも話して逃げる
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誤解していたことを詫びにコゼットとジャンを訪ねると瀕死状態
ジャン:
いつまでも愛しあうのだ
この世の幸せは、愛しあうことよりほかにないのだから
ジャンはほほ笑んだまま死ぬ
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■解説
ビクトル・ユーゴー
1802年 フランス生まれ
父は、ナポレオンが皇帝だった頃に活躍した将軍
ワーテルローの戦いに敗れ、王位を追われて位を失い、一家は貧しくなる
ロマン主義文学の流行
人間の自由を求めて、感情、想像のおもむくまま表現する文学
『ノートルダムのせむし男』を発表
政治運動で国を追われて、ゲルヌゼー島に流され、19年を過ごす!
この間に書いたのが『ああ無情』など
書きあげるまでに30年あまり要した
10巻にもなる大長編で有名になり
ナポレオン3世はユーゴーに詫びた
1885年 83歳で死去
※「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します
一気読み
ジャン・バルジャンが出てきて、あれ?と思ったが
『あゝ無情』を少年少女向けに訳したものなのか?
時代背景や著者のツラい体験から描かれた物語はとても生々しく重い
同じ貧しさを描いたオルコットの物語のほうが救いや明るさがあって好きだなぁ
とくにテルメ夫婦の悪さは徹底的
その娘もついに不幸に終わって救いがない
涙ものというより、前時代的で
道徳を説くのに、こんな苦しみを描く必要性もなくなっている気がする
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【内容抜粋メモ】
登場人物
コゼット
母 ファンティーヌ
ワーテルローの下士官
テナルデイエ 主人
妻
娘 エポーヌとアゼルマ
ジャン・バルジャン
●ワーテルローの下士官
1816年 コゼットは母に連れられて、パリからモントルイユまで来た
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母ファンティーヌは、15歳で故郷のモントルイユからパリに出て
結婚し、コゼットを産むと、夫は家族を捨てて出て行った
戦争の激しいパリでは生活が苦しくて、故郷に帰ってきたが仕事のあてもない
“ワーテルローの下士官”という宿のおかみさんが同情して
仕事を見つけて、貯金ができる間、2人の娘と一緒に育ててあげると約束
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その日から屋根裏の部屋に入れられ、宿屋の夫婦にいじめられる日々が続く
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看板の絵にはワーテルローの戦いで上官を助けた主人テナルデイエの姿が描かれているが
実はポンメルシー大佐の指輪などを盗んで逃げた
そうとは知らぬ大佐はテナルデイエを命の恩人だと感謝する
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●ファンティーヌ
ファンティーヌは工場の女工となり、なけなしの給料から
コゼットの育児費用として月7フランを送り続ける
テナルデイエはコゼットが病気になったとウソをついて12フラン送れと言ってくる
ファンティーヌは美しい髪を10フランで売って送る
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今度ははしかにかかったから40フラン送れというテナルデイエ
歯医者に前歯を2本売って送るファンティーヌ
この頃の入れ歯は本物の歯を使っていた(気持ち悪っ!
●ジャン・バルジャン
1815年 デイーニュという町に46、7の男が刑務所から出て
宿屋と食事を求めて歩くが、みなから断られる
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ジャンが25歳の時、死んだ兄の妻と7人の子どもを引き取ったが
貧しく、食べるものがなく、パンを盗んだのがきっかけ
5年の刑期の4年目に脱獄をくわだてて3年延ばされ
その後、3度も脱獄しようして、結局19年経った
司教館に入り、ミリエル司教に身の上を話すも
関係なく宿と食事を提供する司教
ミリエル司教:
神さまは罪を悔い改めた者を特別に大事になさるのだ
私は神の子の兄弟を信じている
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女中が銀食器をしまうのを見て、司教が寝ている間に盗んで逃げる
司教:
あの食器はわしらだけのものではない
長い間、わしたちが使わせてもらったのだから、今度は貧しい人が使う番だ
憲兵につかまったジャン
司教は食器はジャンにあげたものだと言う
ジャンは泣いて詫びて、立派な人間になると誓う
●マドレーヌ市長
モントルイユの警察隊の建物が火事になり
炎の中から子どもを救い出した男は
その後、町に工場を建て、大金を成し、市長となる
馬車ひきのフォーシュルバンじいさんが
クルマの下敷きになっているのを助けた市長の怪力を見て
警官ジャベルは、市長がジャンと見破る
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マドレーヌの工場に勤めていたファンティーヌが言いがかりで逮捕されそうなのを救い
身の上を話すと同情して、借金を全部返し、病院に入院させる
ジャベルはジャンを訴えようとするが、ほかに自白したものが出て
誤解したことを詫びる
ジャンは裁判所に行って身を明かし、コゼットを迎えに行く間だけ取り調べを延ばしてもらう
ファンティーヌは悲しみのうちに死に、ジャンは再び逮捕され、一生刑となる
軍艦のマストから臨時雇いの水夫が落ちそうになったのをジャンが助け
そのまま海に落ちる
●新しいパパ
それから1年後
ジャンは海で死んだと見せかけて、忘れた頃に司教を訪ねると亡くなった後
ジャンはコゼットを迎えに行き、自分の子どもになってほしいと頼む
母が亡くなったことを告げ、テナルデイエに150フラン払ってコゼットを引き取る
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2人はパリの場末の町でひっそり暮らす
公園に散歩に出た時、隣りに住む留守番のおばさんが部屋に入り
ジャンのジャケットに千フラン札がたくさん縫い込まれているのを見つけ
噂したため、街中に広まる
ジャンは、市長の時に貯めた大金をモントルイユの森に埋めて、夜に時々掘り出していた
ジャベルが噂を聞いて駆けつけ、2人は逃げる
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●修道院
2人が逃げ込んだ修道院で庭師として働いているのは
以前、命を救ったフォーシュルバンじいさん
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ジャンを市長と思いこみ、恩をかえすため、弟として庭師に雇ってもらうよう頼む
尼さんが亡くなり、その棺に入って身を隠すジャン
のちに庭師として働く
コゼットは修道院の寄宿舎に入り、時々、ジャンと話す幸せな日々が続く
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●弁護士マリウス
6年後
弁護士マリウスの隣りの部屋に貧しい4人家族が住んでいる
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16、7歳になったエポーヌが金を借りに来る
テナルデイエは、アゼルマにガラスを割らせてケガをさせ
ジャンとコゼットが看病に訪ねてきて
全額まきあげようと計画する様を見て同情するマリウス
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マリウスの祖父はポンメルシー
戦争から帰って12年目に死んだが、その前に自分の代わりに恩人に恩返しをしてくれと頼んだ
テナルデイエのような悪人が恩人とは思えないマリウス
ジャンはコゼットを尼さんにするのが可哀想で
フォーシュルバンが死ぬと、院長に頼んで5000フランで出してもらい
フォーシュルバンと名乗ってパリに住んでいた
貧しい家を助けて、テナルデイエ一家と知りながらも訪問していた
コゼットは、いつも公園で演説をしているマリウスに惹かれる
マリウスも美しいコゼットを愛している
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コゼット:共和党と王党が戦争になったらどうしましょう
マリウス:
僕はお国のために闘うつもりです でも死にません
死んだらコゼットさんに会えなくなるもの
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2人は婚約するが、ジャンはコゼットを失う悲しみに苦しむ
ジャン:70近い老人が若い者の幸せを妬んではいけない
●革命
政府軍が砦を乗っ取ろうとして、革命軍と衝突
マリウスはコゼットに別れを告げて戦争に行き
ジャンはコゼットのためにマリウスを命がけで守ると誓う
ジャベルがスパイとして紛れ込んでいるのが知れ
ジャンは始末するといって、縄を切って助ける
ジャベル:わしはよくも、神さまのようなあなたを・・・
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瀕死のマリウスを担いで下水道を行くと、カギのかかった鉄格子にぶつかる
刑務所から逃げ出したテナルデイエが金と引き換えにカギを開け
マリウスの服のきれはしをポケットにしのばせる
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ジャベルはジャンがマリウスを家に届けるのを許す
祖父ジルノルマンはずっとマリウスの父の悪口ばかり言っていたが
孫を届けるとすぐ医者を呼ぶ
●ジャベルの自殺
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ジャベルは橋から身を投げる
手帳に遺書がのこされていた
わしはこれまで法律を何より大切だと思っていたが
人間の魂がもっと大切だと初めて知った
警官を辞めた私は、何の役にも立たない
私は、神のようなジャンに無実の罪を着せ、16年も苦しめてきた
だがジャンは私の命を救い、逃がしてくれた
私は死んで深い罪を神とジャンにお詫びします
マリウスはコゼットの父がジャンと知る
ジャンはコゼットの財産60万フランをそっくり渡す
マリウスとコゼットは結婚
ジャンは指にケガをしたとウソをつき、役場に出す届けにはジルノルマンが名前を書いた
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コゼットのいない部屋で身も心も凍るような寂しさに襲われるジャン
マリウスにコゼットは実の娘ではないことを話す
ジャン:もうわしをパパと呼んではいけない
マリウスはジャンを恥じて、60万のお金に手をつけないと知り
ジャンはコゼットに会いに行くのを止め、家に引きこもり弱っていく
●死のほほえみ
ジルノルマン家にテナルと名乗るテナルデイエがゆすりに来る
マリウスの服のきれはしを見せ、彼の命を救ったのがジャンと知る
テナルデイエは大佐から盗みをしたことも話して逃げる
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誤解していたことを詫びにコゼットとジャンを訪ねると瀕死状態
ジャン:
いつまでも愛しあうのだ
この世の幸せは、愛しあうことよりほかにないのだから
ジャンはほほ笑んだまま死ぬ
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■解説
ビクトル・ユーゴー
1802年 フランス生まれ
父は、ナポレオンが皇帝だった頃に活躍した将軍
ワーテルローの戦いに敗れ、王位を追われて位を失い、一家は貧しくなる
ロマン主義文学の流行
人間の自由を求めて、感情、想像のおもむくまま表現する文学
『ノートルダムのせむし男』を発表
政治運動で国を追われて、ゲルヌゼー島に流され、19年を過ごす!
この間に書いたのが『ああ無情』など
書きあげるまでに30年あまり要した
10巻にもなる大長編で有名になり
ナポレオン3世はユーゴーに詫びた
1885年 83歳で死去