メランコリア

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心の中のベストフィルム~『ホテル・ニュー・ハンプシャー』(1984)

2006-10-01 00:00:28 | 映画
『ホテル・ニュー・ハンプシャー』(1984/米)

原作:ジョン・アービング
監督: トニー・リチャードソン
出演: ジョディ・フォスター, ロブ・ロウ, ボー・ブリッジス, ナスターシャ・キンスキー ほか

ストーリー
父と母が出逢ったキッカケのホテルを真似た家族経営のホテル・ニュー・ハンプシャー。
発展家の長女フラニー、彼女を想って苦しむ長男ジョン、成長の止まってしまった次女リリー、
ゲイの次男フランク、イタズラっ子の末男エッグ。
集団レイプ、いじめ、テロ、家族の死など様々な問題が次々降りかかっても、
フシギとシリアスに考え込まずに、家族みんなでひたすら前へと進みつづける。

第3弾に取り上げたい今作もジョディの出演作。とにかく彼女の作品選びのセンスがイイ。
ちょっと太り気味だったけど、思春期から大人の女性になる過程のはすっぱで
ミステリアスな色気のある彼女の魅力が堪能できる。
若くて甘いロブ・ロウほか、情緒不安定さ故に熊の着ぐるみを脱げない女の子に
N.キンスキーとキャスティングも豪華。

今作が好きな最大の理由は、この名セリフ。

「KEEP PASSING THE OPEN WINDOWS」(開いた窓は通り過ぎろ。)

つまり、どんな困難、どんな辛いことに思えても、目の前の窓から飛び降りたりせずに
生き続けて前進することこそ大事なんだということ。
テーマは重いはずなのに、ドタバタコメディ調な撮り方も含め、
観終わったあとにすがすがしい余韻が残る。

「Life is a fairy-tale.」(人生はおとぎ話のようなものだ。)

ジョン・アービング作にはほかにも『ガープの世界』 、『サイモン・バーチ』、
『サイダーハウス・ルール』など、いずれも素晴らしい映画になっている。


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