メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

バームロール

2008-05-20 20:33:25 | 日記
こんな台風の日に働きに行くなんざ正気の沙汰じゃないと思うな
会社に着く頃にはジーンズがびしょ濡れ(カッパ着てたのに
ケイトは短パンにビーサンで来て、会社ではブーツに履き替えてた。
やっぱり全然適いません。。

毎日荷物移動でぐったり!本来ならバイヤーさんがやるべきところだけど、
これ以上ゴミ溜めみたいな棚で商品がなくなるたびに疑われてたんじゃ割りが合わないから
派遣仲間で整理したら、だいぶスッキリした/祝
そのご褒美代わり?に、撮影後商品の化粧水やらシャンプーやらをいろいろゲットv
汗だくで運んだ甲斐があったってものです。

先週のバンバンラジオでブルボンのお菓子特集をして、バームロールの話を聞いた翌日に
ランチ帰りのドラッグストアの店頭にブルボンコーナーがあって、目に入ったから、
つい買ってしまった。噂通りもっさりした甘さw

部長のブログでは美味しそうな鶏唐の話が書かれてたせいで、ここのところはなんだか
急にカラっと揚げたやつが食べたくて仕方ない。影響されすぎ。

追。
昨日久しぶりの友だちからメールがあって、嬉しくて返事をかえしたら、
2度目の返事があて先不明で返ってきた。なぜ。
むぅーーーーん。。これもやっぱりB型マジックだろうか???

会社のコいわく、アジカンの7月ライブチケ(2日目)が1枚余ってるらしい。
ご興味のある方はご連絡を。

ラスカルのテーマソングを貼り忘れてたから、いまさら貼ってみました→here!
うん、やっぱ名曲だ。


★黄金の'60-'70年コーナー第7弾

I've been loving you/Otis Redding
今までも何度か書いたオーティスです。
前回書いたアレサの♪Respect とオーティスver.を聴き比べるのも一興。
彼の真髄はライブ。モンタレージャズフェスでの名演中の名演。


(Sittin' On) The Dock of the Bay
26歳で他界する(飛行機事故)ちょい前に録音されたというこの曲が大好き。
若者とは思えない円熟しきった声と悟りにも似た詩の世界。
カンペキな境地まで行くと、神様に愛されすぎて早く逝ってしまうんだな。

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やんちゃぼうず

2008-05-18 22:21:35 | マンガ&アニメ
あらいぐまラスカル(9~13巻)
最終巻までの5本を明日までに返すために一気に見た。
流行風邪によって町の人たちがたくさん亡くなったり、台風によって農場が流されたことで
父の10年間かけた事業が失敗し、農場1つを残すだけで家まで手放さなくなり、
その間もスターリングはひとりで自炊したり、叔父の家で家畜の世話を手伝ったりする。
稀に見る吹雪で立ち往生したクルマから降りて歩いた父がゆき倒れるシーンにはハラハラした。
とうとう父は農場へ、少年は姉夫婦の住むミルウォーキーへ引き取られ学業に専念するため、
1年間親友として遊び、慰めてくれたラスカルを遠い森へと還すことを決心する。

当時、少年は12歳。父は56歳。これほどの苦難の連続を乗り越える強さが凄い。
これもイニシエーション(通過儀礼)の物語のひとつだってことが分かる。
バイトして貯めたお金で材料を買って、自分でカヌーを作った理由も、
ゆくゆくは野生に戻すラスカルをより人里離れた森へ放つため。
重要な材料のひとつのキャンバスって絵を描くものと名前が同じだけどまさか同じじゃないよね?
ニスとワックスか何かを塗っただけで人を乗せられるくらい水に浮くなんて信じられない。

ちょっと調べたら、原作『はるかなるわがラスカル』を出版したのは57歳になってだから随分遅い回想録。
にしては、細かいところまで覚えているものだな/驚 日記でもつけていたのだろうか?
原作もいつか読んでみたい。

ロックリバーへ(opening)

おいでラスカル(ending)


余談。
スターリングはその後編集者になり、小説もいろいろ書いて、『かくもわが心に親しく』(So Dear to My Heart)はディズニー映画化もされている。
兄もいるんだって知ってビックリ。兄のことも戦争の影も一切出てこないのがフシギ。
ラスカルってアライグマの意味だと思っていたけど、「やんちゃぼうず」て意味らしいw
しかも、ラスカルの声は999鉄郎でも有名な野沢雅子とのこと(効果音だと思ってたら声優なんだ!/驚
参考サイト

DVDにはラスカルのあとにスタートする『ペリーヌ物語』の予告も入ってた。
歌は覚えてるけど、絵を見てもストーリーはまったく思い出せない。
いつまでも余韻を残す物語りと忘れてしまうものとの違いって何だろうな。


『20世紀少年』(6~10巻)
5冊ずつの約束が週末だからと優しいケイトが15巻まで貸してくれたんだけど、まだ途中。
バーチャル映像で洗脳されかけた女子高生も仲間に加わって、「ともだち」が誰なのかまだまだ油断ならない中、理科室で再会する約束が書かれたメモのことが描かれていて、マンガ本からヒラっと
そのまったく同じ字で書かれたメモの紙が出てきた時はさすがにドキっとした/驚×300
最初、ケイトの字?なんて思ったけど印刷みたいだからw、マンガといっしょに入って売ってるんだとしたら粋なことするなあ!

photo;
実家の庭の花シリーズ。チューリップの時期はもう終わりだろうか?


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『ダーウィン展』@国立科学博物館

2008-05-17 23:55:55 | アート&イベント
『ダーウィン展』@国立科学博物館



いつもいろんな人でごった返してる上野にひさびさ来て、館内は子供連れの客が主だったけど
展示物が見えないほどではなくてゆっくりと見れた。
でも、動物がいっぱい見れるかも♪ってゆうイメージとちょっと違って、
あくまでダーウィンさんの生い立ちと、『種の起源』が世に出るまでの経緯がメインテーマだから
文字がこまかく書かれたパネルや手紙などの資料のほうが多くて、ちょい寝不足気味の頭になかなか入ってこない
子供たちもパネルなんかには興味がないから、手で触ったり、見て楽しめる展示物のほうが人気。

祖父のダーウィンがそもそも研究家だったり、陶器のウエッジウッドで有名な家系に生まれたダーウィンは、
小さい頃から身の周りにあるありとあらゆる自然を観察、収集して、学校の勉強にはまったく無関心。
青年期にはビーグル号で5年間の世界一周船の旅をして、結婚もして、晩年は郊外の自宅で研究を重ねて
『種の起源』を出版するんだけど、ヒトは神が創ったというそれまでの宗教的な考えを真っ向から否定する
理論は世間を騒がせると分かっていただけにかなり発表を悩んでたってゆうのも興味深かった。

船室のようなコーナーもあったし、書斎を復元してあったり、ガラパゴス島の様子がジオラマになってたり。
一番驚いたのは、巨大なゾウガメさんが動いてたから精巧にできたコンピューター制御かと思ったらホンモノ!!!
首をのばして草を一生懸命食べてる姿がなんとも・・・プリティ~

美術館・博物館の楽しみのひとつでもあるショップのほうも、展示会に関する動物や恐竜やらに関する
いろんなグッズが揃ってて楽しい中で、さり気なく置いてあったガチャポンを見たら、なんとっ!
カメのガチャガチャ発見!!!カメ好きにはたまりません
早速100円入れてトライ。ガラパゴスゾウガメが一番の狙い目らしいけど、わたしが出したのはなんとも可愛いミドリガメさんv
なぜか甲羅と本体?が別パーツになっててはめ込むと、とってもリアル!
思わず階段の手すりに置いて、本気で写真撮影を始めたら、通りすがりの子どもたちが一体何をしてるんだと好奇のまなざしで覗き込まれましたw

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『地球館』&『日本館』

2008-05-17 23:54:55 | アート&イベント
特別展をサックリと見終わってしまって外に出たら、無料で見れる常設展『地球館』と『日本館』まであって、まずその建物自体に見惚れてしまった
ステンドグラスの天窓、天井から吊り下げられたシックなシャンデリア、大理石?と気持ちのいい木でできた休憩ベンチなどなど。
明治のドレスアップした貴族とかが似合いそうな異空間。
展示物もかなり充実してて、こっちのほうがダーウィン展よりずっとリアルな生物標本に溢れてたしw
剥製を見るたび複雑で悲しい気持ちになるけど・・・特に秋田犬のハチ公とか、上野動物園で活躍したパンダのファンファンとか。
ジオラマ好きにはたまらない超リアルな蝋人形で再現した縄文時代やらの暮らしぶりの展示にはほんとビックリ/驚×3000
ほかにも暦や時計、顕微鏡、天体観測などに関する展示物とかもほんと豪華で堪能。
1400円でここまで1日楽しめるとは思ってなかったな。また来たい!360度スクリーンの映像ってやつを見逃したし。


美術館・博物館内のレストランはあまり美味しいものがないってイメージがあるけど、
ここもその期待を裏切らない感じ
階段に漂ってる香りがすでに給食風だし、唯一のランチメニューがよく見ても何か分からない???
(結局ホタテのソテーみたいなやつだと判明したんだけど
恐竜の足みたいなハンバーグのセットを頼んだら、あんまし足っぽくなかったし、味がレトルトそっくり/苦笑

帰りに買い物に寄ろうと思ってたんだけど、歩き回って疲れたために休憩とスイーツチャージのために
イタ飯屋さんに入って4種類のチーズをのせた美味しいピザとサラダ、デザートに頼んだクレーム・ブリュレがほろ苦いカリカリ部分と甘~いカラメル部分が美味しい~!!!
で、その後、仕事環境の話からまたディープな話に発展して、話し込んだために気づけば20時半!
丸井の中でちょこっと服やら見て回ったけど、結局、無印でお菓子を買っただけでしたw
21時で閉店なのに気づかず30分も過ぎた頃に店を出たのに、親切なスタッフさんが出口まで案内してくれた
外は小雨が降ってて、そんな予定もなかったから傘を持ってなかったけど、家に帰る頃にはほとんどやんでた。

追。
サイトを見たら、国立科学博物館て改装工事をしてて、2007年4月17日リニューアルオープンしたんだね。
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2008-05-15 21:30:01 | 日記
『20世紀少年』(1~5巻/全22巻)
とうとうケイトから借りて読み始めた。そして、もう止まりません。
'70年代の少年時代がノスタルジーたっぷりに描かれ、世紀をまたいで起こる惨劇の様子と、
その後の世界である近未来の3つの次元がサクサク場面転換して飽きさせない。
主人公がロックファンだってことで、タイトルはもちろん、わたしも大好きなT-REX からとってるものだし、ジャニスの『チープトリック』のジャケとかもさりげに出てきたりしてそれだけで上がる

story
少年時代に空き地で作った草の秘密基地でケンヂたち数人らは、未来に細菌兵器で世界を乗っ取ろうとする悪と闘うヒーローを夢見て話を作る。
大人になって、バンドも諦めてコンビニ店員のケンヂは、周囲に起こる謎の事件にあるマークが絡んでいることに気づく。
それは自分らが少年の頃作ったヒーローの結束をあらわすマークだったことを思い出し、
あの時のストーリーとそっくりな全身から血を流して死ぬ細菌兵器で人々を恐怖におとしいれる「ともだち」と呼ばれる中心人物と信奉者で成り立つ団体の存在をつきとめるべく当時の友人を集めて動き出した。


『女教師は二度抱かれた』
大人の特別先行DMが来ていたv
なんてタイトルなんだか。いろんな想像がふくらみますw
今回は秋山菜津子がいないのが残念だけど、阿部ちゃんはもちろん、星野くん、バイトくん、良々、
そして部長みずからも出るとなったら、これはもう行かないわけにはいきません。


スカパラ@ZEPP TOKYO
6月12日(木)18:30開場 19:30開演
A700番台が2枚余ってしまいました。。
どなたか行きたい方いらっしゃいませんでしょうか?


photo;
昨日、映画館に入る前に食べた中華屋さんの「野菜たっぷりタンメン」。
あっさり塩味で美味しかったv


Only A Pawn In Their Game/Bob Dylan
But it ain't him to blame
He's only a pawn in their game.

The Times They Are A-Changin'

ディランについてはまた追々書こう。


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『アイム・ノット・ゼア』

2008-05-14 23:55:55 | 映画
『アイム・ノット・ゼア』~I'm not there(2007)アメリカ
監督:トッド・ヘインズ
主演:クリスチャン・ベイル、ケイト・ブランシェット、マーカス・カール・フランクリン、リチャード・ギア、ヒース・レジャー、ベン・ウィショー ほか

演じてる5人の俳優の顔だけじゃなく、映画内での名前もみんな違うとなると、
ある程度ディランのたどった道のりを知らなかったらまったくのラビリンスになってしまうだろう。
わたしもそんなに知ってるほうじゃないから、これで2時間半は長すぎるっ
しかも俳優が歌うディランの歌には興味がないし。
わざわざ別名を使ってまで、それらしき人たちがディランらしき人物について語る伝記調の撮り方をするような回りくどいことをするなら、ふつうに本人の伝記映画にしたらよかったんじゃないかなぁ。。なんて思いつつも
まあ、ケイトが見れたからいいかなとw 実際、女性である彼女が一番似ていたし。

ジョーン・バエズと思わしき女性を演じたのはジュリアン・ムーア。
先週見たイーディが出てくるシーンもチラっとあったし。ココって女の子は誰だろう???
ビートルズにいたっては、単にクスリで飛んで、ファンの女の子たちに追われてる1シーンのみw

シャルロット・ゲンズブールも好きな女優で、奥さん役。
ディランが離婚したり、山奥に住んだり、宗教に傾倒したりしてたなんてことまでは知らなかったな。
時代の寵児もふつうの男でそれ以上でもそれ以下でもない。
ただ歌っていたかっただけなのに、マスコミや大衆によってどんどんイメージが変えられるうちに
自分でも自分を見失ってしまう過程がとくに念入りに描かれていた。


追。
先週にひきつづき渋谷シネマライズで中央あたりに座ったんだけど、
映画の途中で後ろのほうからキョーレツな足のかほりが漂ってきてストーリーに身が入らない!
F氏の情報だと靴も靴下も脱いでたらしいけど、いくらなんだって寛ぎすぎでしょーよ
とにかく人も殺せるくらいなかほりで、どんなに疲れてるんだサラリーマンよ。
普通は無臭に近い汗がそんだけかほるって、どっか内臓が壊れてるか、相当なストレス環境にいるってことだから、どうか生活を今一度見直されてはいかがでしょうか?
F氏と2人してハンカチで顔を覆って観てました。ふぅ~。。

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ジャコウネズミ

2008-05-12 22:53:27 | 日記
あらいぐまラスカル(5~9巻)
オスカーがラスカルにご褒美として畑のとうもろこしをあげたために、
ラスカルは夜な夜な小屋を飛び出して、近所の畑を荒らすようになって問題に。
「今度見つけたら鉄砲で撃ち殺して帽子にしてやる!」といわれて、悩んだ末に
散歩の時は首輪をしてつなぎ、夜はオリに入れることにしたスターリング。
よく夢にうなされるシーンが出てくるんだよね。少年の心理状態がよく分かる。

本来は自由に動き回れる野生の動物であり、親友でもあるラスカルをオリに入れなければならない決断は辛い。
「動物園にいるような弱々しい動物じゃないんだ」
少年はあくまで動物を友人として対等に接している(それもごく自然に
この物語りは自然、動物と、ヒトとの共存の難しさや大切さがテーマなんじゃないかなって思えてきた。
それまでは馬車が走っていた道を轟音とともにクルマが走るようになって、
互いに譲らずどちらが早いか競争するシーンもあって、変わりゆく町の姿と
都市化によって壊されてゆく自然、同じく変わってゆく人々の心の持ち様も描かれている。

森の外れにある丸太小屋でカールという青年に出会い、彼の支配人を勤めるホテルでは
彼の口笛や合図ひとつで動物がたくさん集まってくるなんて夢のようだ。
追。ジャコウネズミの毛皮の帽子なんて誰が欲しがるんだろう???


今朝のめざましで『20世紀少年』の実写映画化の話を紹介してたのを見て、
無性に読みたくなったから、ケイトにせがんで貸してもらう約束をした(わーいv
全部で30巻くらいある長編だそうだから、会社まで持ってきてくれるのに苦労なんだけど/謝
ちょっとだけ調べたら、主人公のモデルはエノケン(遠藤賢司)さんらしい。

それにしてもなんて寒いんだろう!
相変わらず胸のムカムカがとれなくて食欲もないから、帰りにコンビニに寄って
サンドイッチを買ったら、レジのパートの話好きなオバサンから「寒いですねえ!」と
声をかけられた。コンビニ店員さんから世間話をされるのは初めてだったから、
一瞬頭がついてゆかずに見合ってしまったんだけどw


★黄金の'60-'70年コーナー第6弾
(You Make Me Feel Like) A NATURAL WOMAN/Aretha Franklin
前回のキャロル・キングの書いた曲をスタンダードにした一人がアレサ・フランクリン。
まさに全盛期のこの映像をなにかの特番で見たんだっけ。
初めて見たのは『ブルース・ブラザース』で元気よく♪Think を歌う姿かも。

Respect
煽りまくるホーン隊とコーラス隊、ステージを終えたアレサが1、2歩進んでから
後ろのカーテンに去ってゆくエンディングがとにかくカッコイイ!


Definitive Soul: Aretha Franklin
Wholy Holyの熱唱は鳥肌ものの感動。1曲1曲すべてが珠玉の名曲ばかりの1枚。

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『ロバと女王』

2008-05-11 22:34:54 | 映画
『ロバと女王』(1970)~Peau D Ane フランス
原作:シャルル・ペロー 監督:ジャック・ドゥミ 音楽:ミシェル・ルグラン
出演カトリーヌ・ドヌーヴ、ジャン・マレー、ジャック・ペラン ほか

ファンタジーと音楽が合体したメルヘン・ミュージカル(こんなジャンルがあるのか?
同じ童話でも一筋縄じゃいかないのがフランス映画。原作は読んだことがないけれど、
女王が亡くなる前の遺言が「わたしより美しい女性と再婚して、世継ぎを」っていわれて、
探し回った挙句、王様は、王女つまり自分の娘と結婚することに決めたって、
いくら童話でも冗談キツイよ。これも『本当は怖い世界の童話』のひとつですかい?

妖精の助言で空色のドレス、月色のドレス、太陽色のドレス、と難問をつきつけても
ちゃんと用意してくれる父に「これほど愛してくださるのだから期待に応えたくなってくるわ」
って、イヤイヤそうじゃなくて
最後の条件に「宝を産むロバの皮」を望むのもなんだか急にグロテスク。
しかも、その皮をかぶって下女に扮し、村の外れの森に住み、ひっそり暮らすのかと思いきや、
他国の王子さまがやって来たらモーレツアタック。ケーキを焼いて、中に指輪を忍ばせる周到さ。
そして、その指輪にピッタリ合う細い指の持ち主と結婚するという御触れに国中の女性が集まる。
童話のプリンセスものって、話がワンパターンだよね。

特筆すべきは王女の国のと王子の国のに統一された豪華な衣装とその他もろもろのセット(馬まで塗ってしまうのはどうかと
そのドレスに負けないカンペキな美貌のドヌーヴもまたスゴイ。
が、相手役の王子さまがなんとも地味な感じの俳優なのが残念。
目をギラつかせて娘に真顔で愛を語る父役のジャン・マレーがコワイが、その王様が
座っていた巨大にゃんこの椅子?がとってもラブリー



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『屋根の上のバイオリン弾き』

2008-05-11 19:17:03 | 映画
『屋根の上のバイオリン弾き』~Fiddler on the Roof(1971)アメリカ、MGM
監督:ノーマン・ジュイソン
出演:トポル、ノーマ・クレイン、ロザリンド・ハリス、ミシェル・マーシュ、ニーバ・スモール、エレイン・エドワーズ、キャンディス・ボンスタイン、モリー・ピコン ほか

国内でも随分前からロングラン公演を続けてるこの有名なタイトルだけれども今回初見。
ミュージカルらしいミュージカル映画。題通りバイオリン奏者の話かと思ってたら全然違ったw

trailer

story
舞台は1905年、ロシアのアナテフカというユダヤ人の住む村。
馬車で牛乳を運ぶテビエには5人の可愛い娘がいて、上の3人はお年頃。物語りみたいな結婚を夢見ている。
しかし、「伝統=Tradition」により、村の仲人役のお婆さん(=Matchmaker)が長女に持ってきた縁談は、テビエより年をとってる白ヒゲで太った肉屋の主人。数年前に奥さんを亡くしている。
裕福で人のいい彼ならきっと長女は飢えずに幸せになるだろうと縁組を決めるが、
長女は仕立て屋と結婚したいという。理由は愛し合ってるから。

こんなシンプルで当たり前の理由が、昔は通らなかったんだよね。
女子は家の繁栄のために父親が決めた相手と結婚させられて、子供を産む道具みたいに扱われていた時代。
それでもテビエははたと考え、「娘のこの笑顔のためなら・・・」と伝統を破る決意をする。
続く次女は革命を夢見る学生運動家と、三女は異宗教の相手と次々結婚。
「前例がない!」と怒りつつも、結局は娘の真の幸せのために祝福して送り出す父親の姿がイイ。
片田舎では結婚式が祭りであり、一大イベント!
♪Tradition の迫力あるはじまりから、♪もしもお金持ちだったら~と踊り歌う曲も楽しい。

しかしその後、ユダヤ民族を追い出す政府の命令で、村人はわずか3日の間に荷物をまとめて
長年暮らしてきた故郷を離れざるを得なくなるとゆうなんとも悲しく寂しい終わり方。
考え方の違いで、愛し合うことも、一緒に暮らすことも出来ず、住む家まで追われるなんて
シンプルに考えてみたらバカバカしいことなのに、昔も今も同じ問題は変わらない。

頼りがいがあって、人情深く、村人から好かれるテビエ役のトポル(名前もフシギ)の存在感がすごい。
25年も夫婦をやってて、「(いまさら聞くけど)愛してるかい?」てやりとりにじぃーんとくる。


陽は昇り、陽は沈む

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『同じ月を見ている』

2008-05-10 14:42:02 | マンガ&アニメ
『同じ月を見ている』全7巻 土田世紀/著
ケイトが貸してくれたマンガで土田世紀シリーズはこれが最後なのかな。
最後を飾るにふさわしい傑作だった。かなり泣けました。
帰りの電車でタイトルを見ただけで、もう気に入っちゃったし。
1巻目を読んでてすでに泣きそうに。

story
幼い頃に母を亡くし、飲んだくれの父と底辺の暮らしをしていたドンちゃん(水代元)。
東京から軽井沢に越してきたテッちゃんと友だちになり、山奥の別荘で静養しているエミと共にかけがえのない日々を過ごす。
テッちゃんの焚き火で起きた山火事によりエミの父親が亡くなり、ドンちゃんは罪をかぶって少年院へ。
エミへの強い想いと、真実が言えない苦しみでもがく鉄矢。
「二十歳まで絵を描いて欲しい」というエミとの約束を果たしに、ドンちゃんは院を脱走する。

人の心が読めるドンちゃんというキャラクターがとんでもなく魅力的。
自分を勘定に入れずに、関わり合うすべてのものを変えてゆく無欲な心。
ヤクザの金子はアニキ分を失って、関西勢力と手を組むため組長の命を狙うようオジキに脅されるが、
水代との出会いでカタギへの道を選ぶ決心をする人間ドラマもイイ。

「たった一人で 誰よりも苦しんで 誰よりも傷ついて
 受け入れて  許して 手放して
 その時と、その場所が永遠なんだよ」

土田世紀のマンガは途中で盛り上がるシーンが何度もくるから、つい「このままいったら、最後はどうオチをつけるつもりなんだろう?」って心配になってしまうけれども、今回のラストは、、、よかったなぁ。
思わず最初からもう一度全部読み返してしまったら、そこかしこに思い当たる伏線もチラホラ。
なるほど、ドンちゃんの尋常じゃないピュアさと自己犠牲精神にもこれで納得。


映画化もされてた。
『同じ月を見ている』(2005)
監督:深作健太 出演:窪塚洋介、黒木メイサ、エディソン・チャン ほか
・・・あれ?松尾部長も出てる???


友だちは今日ビッグサイトでやってる『日本ホビーショー』を見に行ってるとのメールが来た。
サイトを見てみたら、なかなか愉しそう!画材コーナーなんて特に。


こないだのバンバンラジオでは、福島さんがプロデュースして、イノトモさんがなんとっ!くるりの岸田くんとコラボった曲を流してた。
つじあやの系の癒し声。くるりファンも必聴です。
遠くまで/イノトモ


連休明けに、あの総務の人の風邪が治ってたらいいなって思ってたら
会社中にもっと風邪が蔓延してた
むぅーーーーん。。ひきたくないけど、自分だけひかずに済む気がしない。。

今日は、空気が冷たくて澄んでる気持ちのいい雨の日




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