花好き・旅好き80代北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり、今は外国行きは見合わせている。

患者の声と国のがん対策

2007年12月18日 | 医療・健康・食生活・衣生活
 先日のがん情報センター主催の講演会で、途中の休憩時間に配られていた質問用紙に質問を書くよう促された。
 私は、一昨年知った「HER2蛋白質が陽性の乳癌患者に対して、アメリカでは初期治療から新薬・HERセプチンを使って効果を上げているのに、日本ではまだ再発後しか使用が認められないのは何故なのか」と書いて会場の責任者に渡した。

 するとその人(多分、札幌のがんセンターの情報室の方だと思うが)は、「個々の薬の認可状況は質問に出せないが、もうじき日本でも、その薬は初期治療から使えるようになるという情報がある。」と教えてくれた。そして「患者からの要望が強いので、国も見過ごせなくなったのだと思う。」とも話してくれた。

 実は私のがん細胞は、「女性ホルモンには反応しないが、HER2蛋白質が陽性のがん細胞で、再発・転移しやすい悪性度の高いがんだ」と、手術後に医者から告げられていたのだ。ものすごく高価な薬らしいが、もしも認可されれば私の治療の選択肢が一つ増える訳なので、良かったと思った。
 
 講演会終了後、妹、従姉妹と3人で会食をした際、私からは早速この事を報告した。もし、この薬が私に合えば、あるいは再発を抑えられるかも知れないのだと。二人とも「良かったね。」と喜んでくれた。
 やはり患者は、切実な声を国に対して上げていかなければならないと実感した身近な出来事だった。
コメント
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