ロシアの短期留学生が先月、我が家にホームスティする前に、大学側が通学のための自転車を2台届けに来たのだが、その時、担当者に案内されて自転車を運転して来たのが、4月に入学したばかりだという中国人男子留学生2人だった。
彼らは大学近くのアパートで共同生活をしているとのこと。日本の一般家庭に入ったことがないというので、我が家に上がってもらってお茶を出し、少し話をしたのだった。
私から、中国では野菜を沢山食べるのに、この食料品や野菜の価格高騰で、自炊も大変だろうと聞いたりした。彼らは、明るくまじめそうな学生で好感が持てた。
今日午後、ロシアの学生が帰国した後も預かったままの自転車をこれから取りに行くという連絡が来たので、私は急いで庭からトマト、インゲン豆、サラダ菜、小松菜を沢山採って待っていた。
所が今回、担当者が連れてきた学生は、女学生2人だった。
聞くと、彼女達も4月に中国からやって来て、アパートで共同生活をしているというのだ。
私は、「今日も前の2人が来るとばかり思って野菜を用意したのだけれど、これはあなた達にあげるから。」と言って渡した。
すると、「今年入学した私達はとても仲が良いので、みんなで一緒に食べますから。」という返事が返ってきた。
家に入ってスイカを食べて貰いながら30分程話し合った中で、彼女達のアパートには畑にできるような空き地があるので、大家さんの許可が出れば何か植えたいのだけれど、という話が出た。
日本で勉強するために、今しているアルバイトだけでなく、野菜栽培までしようという彼女らの意欲に私は痛く感心させられた。
それで、ついまた担当者に、「お手伝いしますよ。」などと言ってしまったのだ。
先程、大学の担当者に電話をかけた。
先ず、大家さんに借りられるかどうかを早く聞いて欲しいこと、来年春に種を蒔くなら、秋の内に1度スコップで耕して、石など拾っておく方が良いと思うこと、栽培するには、種の他に道具類、石灰や肥料が必要だということも学生達に伝えて欲しいと頼んだ。
また新しい仕事が一つ増えそうだが、私が若い留学生達の手助けに少しでもなるなら良いと思っている。
それにしてもあの担当者は、私の思考パターンを予想して別の留学生を連れてきたのかも知れないと思ったりした。