4週間、ロシアの男子大学生2人(共に17歳)をホームステイさせたが、今日の夕刻の航空機で帰国するので、最後にレストランに連れて行ってランチを食べさせた。
なかなか起きて来なく、朝食が9時半と遅くなったのでまだ食欲が湧かないらしく、彼らが頼んだものはミートスパゲテイだった。
「飲み物やデザートのアイスクリームは要らないの。」と聞くと、「要らない。」と言う。
それでも全部食べた後、集合場所のJR駅に送り届けた。
集まった留学生の荷物を見たら、随分増えていた。
何を買ったのか数人に聞くと、洋服、傘、色々な雑貨が多く、中には2個入りのメロンの箱を携えていた女学生もいた。(検疫は大丈夫なのかな)
ところで、朝食後、最後に使った部屋を片付けて、掃除機をかけ、フローリング部分とテーブルの上は雑巾で拭くようにと言って絞った雑巾を手渡した。
送って来てから見たら、部屋の隅にごみや綿埃が結構あり、何処に掃除機をかけたのかと思った。
また、1ヶ月間、部屋の片づけがなっていなく、折角用意したテーブルや籐椅子は次々と物置場になって行った。あまりの酷さに見かねて2度、「部屋のテーブルは、勉強したりレポートを書いたりするためだから、片付けようよ。」と言ってみたが変わらなかった。
昨夜、「ロシアの学校では、掃除は誰がするの?」と聞いたら、「親がお金を出して掃除の人を雇ってしてもらいます。」という返事が帰って来た。
私は日本の学校の掃除当番に教育的な意義があることを、改めて知らされた。
来た日に、「敷布団は毎朝押入れに片付けるように。」と言い渡した事は守られたが、夜、用事で部屋に行った時に、シーツをせずに敷布団をマット代わりにしていた事が分かったので、すぐに、「布団は洗濯できないから、必ずシーツをして下さい。」と注意したこともあった。
彼らのシーツを洗濯した時、お菓子のくずが幾つか紛れ込んでいた事もあった。
また彼らが出かける前に気づいた事だが、真っ白い壁紙の一部が紺色に染まっていたのである。
「これは自転車で雨に濡れて帰って来た日に、濡れたジーンズを籐椅子の背に掛け、その状態で椅子を壁に押し付けておいたから、ジーンズの色が落ちて壁を染めてしまったのでしょう。」と言ったが、黙っているだけで、「すみません。」の一言もなかった。
仕方が無いので、先程、洗剤を溶かした液を染み込ませた雑巾で丁寧に何度も拭いて見た。
色はかなり薄くなったが、完全とはいかない。壁紙を張り替えるとなると大ごとなので我慢しようと思う。
また何日も雨が降ったので、私の紺色の折りたたみ傘を貸した。それが1本、玄関に無いので、昨夜「何処にあるの。」と聞くと、「壊れたので捨てた。」という。
そして、「代わりの傘を傘立てに置いて来たから。」という。見たら私には使えないような紳士用の65cmの大きな傘があった。聞いたら値段は500円だったらしい。ガッカリした。(壊れた時に言ってくれたら、修理に出すこともできたのに‥)
でもまあ、基本的には悪い学生ではなかったので、少々のトラブルには目をつぶろうと思う。