花好き・旅好き80代北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり、今は外国行きは見合わせている。

ある男性の言葉から

2010年01月26日 | 日記
先日、定年になった同業者の会の新年会に出席した。
女性の出席者は、男性の出席者の僅か1%に過ぎなかった。
私たちの世代は、女性が定年まで働き続ける事がどんなに大変だったかを物語っているといつも思う。
男性中心社会だったこれまでの日本の社会は、専業主婦に支えられた男性が、企業戦士として働くことで国の経済の高度成長を実現させて来た社会だったと言える。

たまたま同じテーブルに座った隣席の男性と、初めて少し会話した。
その方は、「長年、転勤を繰り返して家内に多大な負担をかけて来たので、定年後は家内のために生きると決めている。」と私に言ったのだ。
私が男性からそんな言葉を聞くのは初めてだったし、同世代の年配の男性の言葉だったので、内心驚き感動した。
そして「素晴らしいですね。頑張ってください!」と私は応えた。
出席した男性の大半は、夫婦の年齢差、平均寿命の男女差からして、死ぬまで妻にめんどうを見て貰おうと考えている人が多いと思われるが、隣席の男性は私を1筋の光を見た気持ちにさせた。

低成長の時代に入って久しいが、現在は男性1人だけの働きで家庭生活を維持できる程豊かな社会ではなくなり、夫婦共働きの家庭が一般的になりつつある。
しかし、例え働いている女性でも、家事、育児、家計の経営など、そのほとんどを1人で担っている事が多いだろう。
そんな2重の負担をずっと背負い続けて来た女性にとって、もう少しその荷を軽くする時代が早く来て欲しいのである。
このままなら結婚に前向きになれない女性達が、今後さらに増えていくだろうという危機感を抱くのは私だけだろうか。

  
コメント (4)
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