花好き・旅好き80代北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり、今は外国行きは見合わせている。

「スリランカ」旅行(10)

2013年04月08日 | 海外旅行「南アジアⅡ」スリランカ・ネパール

≪キャンディアン・ダンス鑑賞と仏歯寺≫

午後は、3時間かけて「ダンブッラ」の南100kmの地「キャンディ」に向かった。
「キャンディ」は標高300mの盆地で、シンハラ王朝がインドのタミール族に追われて最後に辿り着いた土地である。周囲の山が天然の要塞になり、300余年に渡ってここでシンハラ王朝の仏教文化は発展したという。
見晴らしの良い丘の上から見ると、最後の王が12年かけて造成したという「キャンディ湖」の傍に、レンガ色の屋根の「仏歯寺」が見えた。その向かいに「王女の沐浴場」もあった。狭いが美しい町だった。

 

丘を下りて「キャンディアン・ダンス」が行われる会場に行き、太鼓のリズムだけで踊るダンスを1時間鑑賞した。最後に披露された「火渡り」は、畳半枚ほどの広さに炭火が敷き詰められている上を裸足の男性が渡って行くというものだった。私は見ていて気分が悪くなった。
会場は蒸し暑く、各国からの観光客で一杯だった。今まで日本人ツアーにあまり会ったことが無かったが、ここではもう二つのグループもいた。
私は2階席に行ったが、両隣はデンマークとフランスからの観光客だった。彼らは2~3人で来て、現地ガイドを雇っている様子だった。
持参した扇子を使っていたら、隣のフランス女性からあり難がられた。


 

ダンスが終わってから直ぐ近くにある「仏歯寺」に行った。
キャンディにある仏歯は、ガイドブックに寄ると紀元前543年にインドで仏陀を火葬した時に手に入れた歯を、4世紀にインドの王子が頭髪に隠してセイロンに持ち込み、「アヌラダープラ」に奉納したもの。
その後、シンハラ王朝の権威を現す物として大切に守られて来た。仏歯がキャンディに運ばれたのは1590年だという。

その日は丁度3月の「満月の日」だったため、寺は手にジャスミンの花や寄進する僧服、托鉢の容器などを持って参拝する人達でごった返していた。
毎日3回行われる金品の寄進時間には、僧達が打楽器を打ち鳴らす大きい音と、前になかなか進めない程の大勢の人達の熱気で溢れる。
私達は1人1000Rs札(日本円で800円)を握り締め、30分以上かかって二階奥の仏歯が入れてあるという金ぴかの仏塔前まで入り、そこのボールにお布施を入れた。



一階に下りて釈迦の生涯を画いた沢山の絵が飾られている部屋に入った。そこには世界中の仏教寺院から寄進された仏像が並べられていた。日本の東本願寺が寄進した仏像(左側の背が高い仏像である)もあった。
廊下の天井を見ると、独特な木造建築様式の建物だった。



コメント
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