花好き・旅好き80代北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり、今は外国行きは見合わせている。

「ポーランド旅行」(5)

2013年10月30日 | 海外旅行「東ヨーロッパⅠ」ポーランド・コソボ,マケドニア,アルバニア

≪世界遺産・ヴィエリチカの岩塩鉱山≫

4日目の午後は、カルヴァリアを後にして「世界遺産・ヴィエリチカの岩塩鉱山」を訪れた。
かってこの地は海の底だったが、やがてこの地が隆起したことにより、海底に溜まった岩塩が地上近くに持ち上がったという。
ここは紀元前5,000年から岩塩を採掘した所だという。本格的には1250年頃より1950年代まで700年間も採掘作業が続き、冷蔵庫が無かった時代に食品などを保存するのに欠かせないものとして世界中に輸出されて来た。


坑道は9層にも及んでいて、最深部は地下327m、坑道の延長距離は300kmにも及ぶらしい。
私達が歩いた坑道の長さは、公開されている2.5kmで、最深部は、地下135mだった。気温は年中14度だという。

先ず、労働者達が利用したエレベータに乗り込んだ。定員は7人の狭い木の箱で、鉄製の扉が付いていた。

  

地下に下りると、太い丸太が坑道が崩れないように壁と天井を支えていた。その丸太は長い年月に渡って岩塩が沁み込み、金属の様に硬くなっていた。
坑道には20~30m程の間隔で木製の扉が幾つも付いていて、ガイドが見学者全員がいる事を確認しながら次々と扉を開けて進んだ。坑道が通気口の役割をしているため、強い気流が一気に流れない様にするためらしかった。
所々に沁み出した岩塩が結晶になって張り付いていた。

  

  

採掘当時の様子は、人形や馬の模型で分かり易く展示されていた。採掘した重い岩塩を運ぶトロッコを動かしたり、地上に箱を上下させて運び出すのには、太いロープを人力や馬力で円柱に巻き付けて行っていたのだ。

  

途中には、巨大な採掘後の空間を利用して礼拝堂が造られていて、色々なレリーフや工夫の像、シャンデリア、マリア像など、全てが結晶した岩塩を彫って造られていた。
岩塩はその中に含まれる鉱物によって色が異なるが、その結晶もケース内に展示されていた。

  

  

見学後に店で土産に岩塩を買った。精製塩より結晶が大きく、舐めると鉱物が多いために塩辛さが弱く、美味しかった。

コメント (3)
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