≪カルバリア・ゼブジドフスカという所≫
「クラフク」の午後の観光は、世界遺産「アウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所」だったが、その記事は後日に回して、今回は、4日目の午前中に訪れた「カルバリア・ゼブジドフスカ」について書くことにする。
朝から雨が降る中、「クラフク」のホテルを出、南西に向かって38km走った。
駐車場でバスを降り、傘を差して、まだ誰の姿も無い坂を少し上ると、丘の上に見上げる様な大きな教会があった。
そこはカトリック信者の「サンクチュアリー」(聖地)だった。17世紀初めに地元の領主が丘をキリスト教の聖地「ゴルゴダの丘」に見立てて礼拝堂を造ったのだ。礼拝堂は28も造られ、巡礼路は6kmもある。
金曜日のミサには、国内外から大勢の信者達が集まり、また、巡礼や研修をしたり、祭礼をしたりする場所だという。広い敷地に大きいレストランや宿舎も立っていた。
教会の内部に入ったが、中央祭壇に聖母マリアの絵が飾られていた。
回廊には信者数万人がぎっしりと広場に集まっている写真や、以前にバチカンでローマ法王になった「ヨハネ・パウロ二世」が訪れた時の写真などが飾ってあった。
前庭にも高さ数mはあるだろうと思われる「ヨハネ・パウロ二世」の銅像が立っていた。
調べてみると「ヨハネ・パウロ二世」は、ポーランド出身の第264代ローマ教皇(在位:1978年10月16日 - 2005年4月2日。本名はカロル・ユゼフ・ヴォイティワ(Karol J�・zef Wojty�・a)だった人だ。
ハドリアヌス6世(オランダ出身、在位:1522年 - 1523年)以来、455年ぶりの非イタリア人教皇であり、また史上最初のスラヴ系教皇だった。
神学と哲学の2つの博士号を持っていて、平和主義、キリスト教と科学(ガリレオの地動説など)との融合を図ったことで知られている。私自身はキリスト教にあまり関心がないが、「ヨハネ・パウロ二世」の人柄は知っていた。
ここは信者にとっては生きている内に一度は訪れたい場所なのだろうと思った。