花好き・旅好き80代北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり、今は外国行きは見合わせている。

南アフリカの旅 (5) 動物達との出会い

2008年06月18日 | 海外旅行「南アフリカ」ジンバブエ・ボツワナ・ザンビア・南アフリカ

 今回の旅のもう一つのハイライトは、自然の中で生息する動物達との出会いだった。
 3泊したビクトリア・フォールズ町のホテルは、隣国ボツワナに車で1時間程の場所にある。
 朝7;30小型専用バスで出発すると8;30には国境に着いた。
 ジンバブエの小さな管理事務所でパスポートに出国の印を貰って出国してから、バスで少し行くとボツワナの管理事務所があった。そこの小さな事務所でも私達は一列に並んで、入国を許可して貰うのだ。国境は針金でできた簡単な扉だった。

 しばらく行くと、程なくボツワナでナンバー2の「チョベ・ナショナルパーク」に着いた。私達は入り口に待機していた屋根しかない2台の大型ラウンドクルーザー(客は9人乗れる) に分乗した。大声を出したり、決して車から降りない様にという注意を受けて出発した。

 すると直ぐに数頭のいぼ猪に出会った。その後間もなくしてインパラの群れがいた。
 さらに車は土埃を上げながらガタガタ道路を進んで行き、ザンベジ川の川岸に出た。
 そこでは数種類の水鳥が戯れていた。真っ青な空から舞い降りる大型の鳥もいた。
 いよいよ道無き道の様な所を車は水辺に沿ってゆっくりと進んで行きながら、鳥や動物に出会うと車を止めてくれるのだ。遠くの物は双眼鏡で見た。
 
 運転手が「いた!」と小声で叫んだ。何がいたのかと思ったらライオンだという。言われた方向に目を凝らすと、茂ったブッシュの向こうに大きい雌ライオンの姿が1頭、確認できた。ほとんど動かない。暑いので木陰で涼んでいるようだった。  運転手は車を近くへ寄せようと、タイヤを砂に取られながら何度もハンドルを切ってブッシュを掻き分けるようにしながら3m位の距離に近づけた。私は恐怖心と好奇心の混ざった複雑な気持ちになりながら目を凝らし、シャッターを切った。ライオンは姿勢をほとんど変えることなく、リラックスして悠々と寝そべっていた。
 車がバックしてブッシュを出た時は、緊張が緩みホットした。他でもう一頭見たが、雄には出会えなかった。

 しばらく走ると、今度はバッファローの群れが道を横切っていた。車はしばらく止まって彼らを通した。
 すると遠くにアフリカ象の群れを発見した。運転手は来た道を戻り、脇道に入って象の群れに近づいてくれた。
実際に見る象はかなり大きかった。二十頭位の群れの様だが、中に親子らしい象もいた。この公園は6万頭の象がいることで有名なのだそうだ。

 また前の道に戻って進むと、途中で木の上に豹を発見。10m位離れていたのではっきりとは見えなかった。
 間もなくすぐ近くに数十頭のインパラの大群がいた。小さな子供は可愛らしかったし、華奢な体躯は素敵に見えた。
 また川辺に戻ると、大型鳥アフリカハゲコウ他数種類の鳥に出会った。水を飲んだ数頭のバッファローが陸に上がって来たところにも遭遇した。
 
 この広大な命が輝く国立公園でも、生きるための弱肉強食の摂理が厳然としてあるのだろうと考えると、私は大自然の中で生きるものの厳しさと命の厳粛さを思わされた。

    

  

 午後は、大型のボートに乗ってのサファリだった。
 午後の日差しは強かったが、ゆっくりと川べりを進むボートは心地よく、水を飲みに来た象、インパラの群れ、大型鳥アフリカン・フィシュイーグル、鰐、群れで水中にもぐっている河馬、サバンナモンキーなどを見つけては歓声を上げた。
私は日本から遥か遠い国に居ることを忘れ、雄大な自然とその中で生きる動物達の姿を見た感動に浸った。

    









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1 コメント

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Unknown (ソナタさん)
2008-06-19 10:27:19
Pioneさん、お早うございます。私も今月2日の夜、BSTVでイギリスが製作した「The wataridori」を見た時、時間を忘れて興奮しました。数千kmの渡りの途中で人間に撃ち落とされてしまうものや湖沼の汚染で力尽きて死んでしまうものが多数いることもきちんと映していて、鳥も同じ地球に生きる仲間なのだと心から思いました。
お母様がお元気な内は、遠くへ出かけるのは無理でしょうね。でも何時か、行きたい所へ行ける日がきっと来ると思いますから、お互い、健康には注意しましょう。
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