1989年に世界遺産に登録された世界三大瀑布の一つ、ビクトリア・フォールズの観光は、先ずヘリコプターに搭乗して上空から下の景観を見る事から始まった。
ヘリコプターは1機だけなので、1度に4人ずつ順番に、乗り降りを含めて15分間の飛行をするのだ。
乗る前に体重を測られるが、他人には計測面が見えないようになっているので皆、安心した。
グループの中で私だけ最後に一人となり、個人で来ていた白人の男女と3人で乗った。
座席の横に透明なプラスチックの窓が付いているが、カメラ撮影のために20cm四方程、スライドさせて開けることができる様になっていた。私はカメラを落とさないように首に紐を掛けた。機体がジンバブエ側からザンビア側へと雄大な滝の上空を国境を無視して大きく旋回するのに合わせて必死で何度もシャッターを切った。乗る前の不安な気持ちはすっかりどこかへ飛んでしまっていた。(写真中央はビクトリア・フォールズ橋、その左側がジンバブエ、右側がザンビア)
晴天の下に上空から見えたビクトリア・フォールズは、雨季に大量に降った雨が、乾季に入った5月からザンベジ川に集まり、落差最大110m、幅1700mの滝壺に数百メートルもの高さの水しぶきを上げながらなだれ落ちていた。湧き上がる白煙の様な水煙には虹もできていた。想像していた通りの荘厳な素晴らしさだった。
しかしカメラは、広大な大自然のほんの一部分を切り取る事しかできないし、まして歓喜の声もヘリコプターの轟音も写せない。目と体で感じる今の感動こそが本物なのだと強く思った。アッという間の短い感動体験だった。
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私はただ元気な内に、自分の意志のままに生きたいと思っているだけなのですが、傍から見るとハラハラされるようです。
一度きりの人生だから、できれば色々な体験を精一杯して、人生を豊かにしたいですね。