花好き・旅好き80代北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり、今は外国行きは見合わせている。

韓国の旅(2)

2009年11月06日 | 海外旅行「韓国」

3日目の朝は、ホテルから約1時間バスに乗って、全州(チョンジュ)にある「内蔵山(ネジャンサン)国立公園」に向った。
駐車場でバスを降り、先ず紅葉のトンネルになっている素敵な遊歩道を5~6分歩いて園内に入ると、「内蔵寺」の色鮮やかな山門があった。①②

 ① ②

ここは全体の広さが全羅北道と全羅南道にまたがる大きい公園になっていて、少し歩いたところから無料でこのシーズンだけという紅葉見物専用のバスとトロッコ風の連結バスが走っていた。
乗場は順番を待つ人で溢れていた。③
私たちのほとんどは、途中まで行くその連結トロッコバスに往復乗り、通路の両側を埋める途切れる事がない紅葉の絶景をバスの上から堪能した。
バスの終点は広場になっていたが、そこの紅葉も実に素晴らしかった。④

 ③ ④

(昨日、私は韓国女性の服の色について書いたが、③の写真を見て欲しい。
私達日本人の場合は、歴史的に見れば、平安貴族や上級武家の女性たちはあでやかな色使いを好んだ、というか、権力を持っている男の目を引く形や色使いだった。
しかし、普通の庶民や農民は、長い間、一生を通して絹などを身に着けることもなく、木綿や麻のごく少ない仕事着で暮らした。
明治時代以降、庶民もハレの日は絹織物を着るようになったが、色や柄、袖の長さ、帯の結び方などに年齢や婚姻をしているかどうかによるしきたりが厳しくあった。
結婚した女性は、目立たない地味な色の和服を着るのが一般的で、この習慣は第2次大戦後一般に普及した洋服にも影響したと思われる。
一方、日本人の色彩感覚は、四季折々に変化する自然に影響されていて、英語ならグリーンと一言で表す色も、日本語なら草色、もえぎ色、深緑色、鶯色、オリーブ色など微妙に違う緑色が多数存在するのである。
だから私たちは、一般的に周囲の自然からかけ離れた色の服装は敬遠して来たのではないだろうか。どんなにあでやかな色や柄のハレの日の和服も、そこに描かれているのは花鳥風月なのである。
戦後、年を取るほど肌の色艶が衰えるため、できるだけ綺麗な色を身に付ける方が良いという欧米の色彩感覚が入って来た。しかし今回、私たちと同じ黄色人種である韓国人の熟年女性を見ていて、赤はともかく、やはりピンク色はかえって違和感を増し、似合わないと感じたのは私だけだっただろうか。
結論として私は、時と場所と目的に適えばどんな服でも許される現代、自分に似合う色柄や形、組み合わせを探すことが一番大事だと思っている。
少しくどくなってしまった)

バスを降りてさらに奥に進む通路を行くと、「白羊寺(ペギャンサ)」の山門に着いた。
そこをくぐってからまた紅葉の山道をしばらく歩くと、一番奥に「白羊寺」があった。
ガイドブックによると、ここは新緑が美しい場所なのだそうだ。
寺の広場から見えた遠くの山の景色は、中国雲南省で見た玉龍雪山の姿を思い出させてくれた。⑤⑥

 ⑥

こんな訳で、今回の韓国で私は、日本では見ることのできない程の一生分の紅葉を鑑賞できたのである。


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1 コメント

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Unknown (Pione)
2009-11-06 13:00:11
鮮やかな紅葉ですね。韓国は近いですし一度は行ってみたいと思っています。田舎の家から岡山空港まで15分。朝10時ごろ農作業をしている真上を爆音を響かせながらKorean Airがソウルまで飛んでいます。帰りは午後8時ごろ戻ってきます。空港の駐車場は無料だし、岡山からはとても便利がよく、たくさん利用しているようです。
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