《タメルザ渓谷の山岳オアシスを訪ねる》
塩湖を後にした私達は「トズール」の町でランチを食べた後、6人ずつ4WDに分乗して西側の隣国「アルジェリア」との国境近くにある三箇所の山岳オアシスに向かった。
ガイドブックによるとオアシスに向かう一般の交通手段はなく、個人で高額だが4WDをチャーターするしかないと書かれているので、今回の旅行の観光コースに組み込まれている事が嬉しかった。
それぞれが違う光景のオアシスだが、約30年前に起きた大洪水によって住居の大半は離れた場所に移り、今は数軒の土産店と素晴らしい景観だけが残っていた。
不毛の山岳大地の所々に湧き水が出たり、川が流れて地面を潤し、そこだけがなつめやしや野菜、果樹(イチジク、ザクロ、オレンジ、レモン)が育つ光景を見せていた。それがオアシスなのだ。
最初の入り口にある渓谷が「シェビカ」渓谷だ。4WDを降りて暫く渓谷を下って行くと、滝や小川が流れる絵の様に美しい谷が開けていた。
次に4DWが向かった「ミデス」渓谷は、上から見下ろすと深い渓谷が見て取れた。
まるでアメリカのグランドキャニオンさながらに地層がはっきりと刻まれていて、幅が狭く深く、水が流れて大地を侵食してできたのだと分かる。
地層を見ると、太古の昔、この地方は海の底にあって海底の土砂が堆積した後の地殻変動で隆起してできた事がわかる。
また、この山は、隣国アルジェリアからモロッコまで続く「アトラス山脈」の東の端に当たる山なのだ。
(そう聞くと数年前モロッコで、バスから降りて20分ほどアトラス山脈越えをした思い出が懐かしく蘇った)
映画「イングリッシュ・ペイシェント」で、主人公が夢の中で砂漠を彷徨うシーンが撮影された所としても有名だそうだ。
最後に訪れたのは「タメルザ」渓谷だった。
大きく開けていて滝がある美しい渓谷だが、川はアルジェリアの山から流れて来る水なので、そこが晴れていても急に大水が来たりする危険な場所だそうだ。
高台に土産屋が2~3あって、色々な色の砂をびんに詰めながら画く砂絵を売っていた。
この日は午前中は「塩湖」を見、午後はなかなか行けない「山岳オアシス」を巡る行程に満足した一日だった。
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驚きと地球の歴史を感じたオアシス巡りでした。
砂絵は、天然の砂の色だけではないみたいに思えました。