2017年5月号特集「音を編む~坂本龍一 音楽のつくり方」と題し、ニューヨークの自宅での日常の音作りに密着
日常生活で音を採取している教授の話
以前からあちこちの街や北極、地下・・・音を採取して 家の中や庭で聴こえている音も採取するようになった。
高校時代に電車通学していて、やることがなくて音を聴いていた。
咳、雑誌や新聞を捲る音、衣擦れの音、走る音も何種類もあって、面白くなったという教授らしい話でこれは自分の体験とも重なる。
教授の食事も写真付き
自分で珈琲を挽いてお湯で蒸らして飲む (坂本美雨ちゃんは この記事に対して「珈琲を淹れられるということにびっくりした…」)
コロンビア「エル・ファドン」を愛飲
去年の秋からバッハを弾いて訓練。弾き方が変わり、指が以前より自由に動くようになった。
故 現代音楽家 室井誠 氏との対談でYMOの全然ずれない音楽をやっていたことで
そのうちズレることをしたくなるんじゃないかな
って言われてから。自分は今ズレる音楽を作りたいだろうか と自問してきた
とのこと
今回のアルバムはasync(非同期)というタイトル
雅楽や能の音楽を知ったことのもきっかけになったようだが、ズレたものを作るのは困難だった。
病気して音を探す旅へ
パリや夏の京都に「音の狩猟」に出かけたり
フランスのバシュ兄弟が作った音響彫刻が修復されて設置してある大学に行って叩かせてもらった(教授が18歳、大阪万博で見たのを覚えていた)。
11月公開のドキュメンタリー映画の要素も予告
ベルナルド・ベルトリッチ監督『シェルタリング・スカイ』 原作者ポール・ボウルズ自身による朗読の声。
10言語に翻訳して、友人知人のアーティストなどによる朗読でサウンドコラージュ(イタリア語はベルトリッチ)
重要なテーマはやはり
タルコフスキーの映画
地図のない作品作りの指針となったとのこと
アフリカのサバナに行ってふと空を見上げたときに流れて行く雲
雲の音が聞こえる気がした → 流れて行く雲を音楽にしたい
村上龍「音楽と日常」を寄稿
これがまた良い。これは自分が友人と話したりしてるのと感覚が似ている。
過去のアルバムの簡単な解説
ざっと見て、他にも沢山アルバムはあるけど
それぞれのアルバムのジャケは部屋に全てあるけど
教授の音楽とともに生きて来たことを再確認。
教授の特集しか興味ないですが(笑)
読み応えあります。買って不満はありません