存在する音楽

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音で描く賢治の宇宙~冨田勲×初音ミク 異次元コラボ~

2013-02-03 23:02:45 | TV番組
日本を代表する作曲家の一人、冨田勲さん(80歳)。
イーハトーヴ交響曲」を作曲。

テーマは、冨田さんが長年描きたいと思い続けてきた、作家・宮沢賢治の世界です。
賢治の4次元的・宇宙的な世界観を、どうやって音楽で表すか。悩んだ末、冨田さんが思いついたのは、なんとインターネットの動画サイトで大人気のバーチャル・シンガー“初音ミク”の起用。
こうしてオーケストラと初音ミク、200人の合唱が奏でる、前代未聞の壮大な交響曲が生まれることに。

その5か月に及ぶ制作過程に密着。
宮沢賢治の世界に初音ミク。
パソコンの中で表現される実在しないボディの初音ミクに、賢治の「風の叉三郎」の役をさせる。
今回は指揮者に合わせて初音ミクの歌や動きのテンポを変えたり、
これは前代未聞のことで、スタッフも無理かもしれないと思う中で、新しいシステムを構築していく。

そして、交響曲誕生の裏に秘められた、賢治の「雨ニモマケズ」をめぐる10年越しの約束。
元東北大学学長 
西澤潤一さん(86歳)氏に宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の詩に曲を書いて欲しいと依頼を受けていた。
気にはなりつつも一年が過ぎまた一年。
ところが、東日本大震災が起きて、今だなと思ったとのこと。

みずからも少年時代に大地震に被災したという冨田さんが交響曲に託した、
東北の被災者への思いは人生の集大成だ、という「イーハトーヴ交響曲」に込められた冨田さんの思い。
作曲は軽井沢の別荘にこもって楽譜を書き、パソコンを弄り作っていた。

東北の旅でどうしても訪ねたかった、岩手山。
賢治の理想郷・イーハトーヴの象徴。学生の時に列車の窓から見ていた冨田さん。
「最初は何がなんだかわからなかった。
地元の人が「ああ鷲だ鷲だ」って。鷲が今にも飛び立とうとしている」
岩手山の山頂付近に現れる鷲の模様を見て、地元の人々は春が来たと知る。

いやーなかなか凄い番組でした。

2013年2月3日(日) 夜10時(5.1chサラウンド)
【再放送】2013年2月10日(日)午前0時50分
※土曜日深夜

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