2020,9,30発売
松武秀樹(LOGIC SYSTEM)のアルバムは1ST~3RDまで
YMOの時期にテクノの一角を担う存在として聴いてきたが、去年発売された音源を聴いている。
中でもボーナス・トラックで
2014年1月にNHK Eテレで放送された『schola 坂本龍一 音楽の学校』でのスタジオ・ライブ音源。 坂本龍一がEMS Synth AKS、松武はMoog IIIcという、2台のシンセのみで繰り広げられた即興演奏が待望の初CD化。
ということで、これがメインで聴きたいと思った。
アマゾンに公式レビュー的に書いてあるのを一部コピペ
Moog IIIc、EMS VCS 3、Prophet-5、ROLAND TR-808 といった松武の代名詞とも言えるアナログ・シンセやリズマシンと Sequential Pro 3、ソフト・シンセ「Omnisphere 2」などの最新テクノロジーを駆使しながら、シーケンスと音色に新たな息吹を吹き込み、今の時代にそれぞれをアップデートさせた温故知新の産物『TECHNASMA』
01. Overture
MIDI オルゴール「CANADEON PW40」の妖艶な音色とストリングス系のシンセパッド
時を刻みながらずれていく秒針などが交差
心地よい音色とリズム
02. Crisis
5人のマリンバ奏者が奏でているかのような瑞々しくも躍動的なリフとポリリズムによる催眠的ループ、そして高らかに鳴り響くブラスシンセを始まりの合図として刻まれる祝祭的ビートがどこまでも心地良い、ミニマル・ミュージックの極致
祝祭的とは上手く表現してるかもしれない
心高鳴るものに、どこか神秘的な感じも宿っている
迫ってくる感じは、過去のLOGIC SYSTEMでも感じかな。
03. Time Seeds
走馬灯のように反復する 2 コードのミニマル・シーケンスと記憶を刺激する深いリバーブのピアノによって種の起源へと時空間を遡りまた戻って行くような浮遊感が全編を覆う。
イントロの感じは面白いけれど、ちょっと喜太郎っぽい感じもした。
アンビエントな感じ
04. Mondrian’s Square
オランダの画家ピエト・モンドリアンの作品「ブロードウェイ・ブギウギ」にインスパイアされて山口美央子が作曲した「Mondrian's Square」は幾何学的でキャッチ―なサウンドとゲームの世界が交じり合ったようなユーモラスさが特徴的であり、アナログ・シンセの電圧制御術を施した渾身の「口笛」が彩りを添えている。
確かに口笛っぽいエレクトロニカな音色
ファミコンの「女神転生」っぽい音色も
05. Closing // Glassworks(Philip Glass)
Philip Glass「Closing」のカバーは、ひずんだドラムに覆いかぶさるシンセ・ベース、中毒性の高いピアノ・メロなどが合わさって緊張感を保ちながらラストのオーケストラ・ヒットまで疾走していく。
ピアノとリズムのズレ、シンセの音色の変化
ヴォコーダーのヴォイス
裏で細かく鳴っている電子音
どこか不安で緊張した感じ
06. Golden Ratio
違う星から地球へ降り立ったかのような荘厳な雰囲気で幕を開け、鳥の疑似音声やジャングルから聞こえるパーカッションが鳴り響き、民族音楽のようなリズムで展開していく
リズムが民族音楽っぽく
何もなく不意に聴くと、アフリカのどっかの曲のように思うかもしれない。
ハープっぽい音色が美しい
07. Aqua Aura
金属的な音色と空間シンセによって水晶窟にいるかのような雰囲気を醸成しながら、ピアノの音と共に幻想的できらめく水中をゆっくりと進んでいくアンビエントな「Aqua Aura」
ピアノとシンセ
幻想的な感じはしないなあ
08. 妖踊
ダンサブルという意味において、1st アルバム『Logic』収録の「Domino Dance」の系譜に位置づけられた「妖踊」は、日本のお祭りを想起させる曲調と高揚するリズム、ディストーション・ギターのようなエフェクトなどによって妖しいトリップへと誘われる。
Domino Danceは何故か香港っぽい要素を感じた。
日本のお祭りというよりも、アメリカのポップスで出てきそうなフレーズやymoっぽさも感じる。
09. Contact
宇宙と地球を舞台にした、姿の見えない存在からの「Contact」では、疑似音声と交信音、生命の鼓動を鳴らすキック、神々しく差し込む一筋の光など、松武の真骨頂である効果音が印象的に配置されている。
通信してるノイズのように聞こえる
最後は哀愁を感じる
10. Revive
幾重にも重ねられたストリングスと中盤の転調による盛り上がりが印象的な「Revive」。松武の原点にあるシーケンスに改めて向き合い、再生への願いを込めた哀愁漂う1 曲。
ヴォイス
ピアノとシンセ
リズム
Bonus Track for CD
11. Silence Is Betrayal(Ryuichi Sakamoto, Hideki Matsutake)
TV番組も見ていましたが、ステレオで聴くのはまた良い感じ。
即興だし、アナログシンセだし、教授と松武秀樹だし
言うことはありません。
アナログシンセで遊びたくなる音源