役員退任

生活研究グループに所属しているオバサンは地区の副会長という役職に在る。
特段の役割がある訳ではないが、農繁期等に関係なく各種行事があるたびに参加しなければならないのが辛い。
それでも図々しく欠席することも何度かあった。
でもそれでは他の役員に迷惑をかけることになるので二年の任期が切れるこの三月で辞任することを申し出た。

A　 さん :「辞めないで続けて欲しい」
オバサン:「これ以上続けていたら旦那に離婚されそうなの」
A　　さん:「あら、あんたは家娘(婿取り)だから離婚される心配なんか無いんじゃないの?」
オバサン:「…・・・」
その時に同じ家娘の立場にあるBさんが助け舟を出した。
「家娘でも安心できないんだよね。旦那が家を出て行く例だってあるんだから…」

そんなやりとりがあって、何とか無事に役員を辞することを了承して貰ったという。

Bさんのフォローは有り難かったが、オバサンには次のように切り返して欲しかった。

「いや、ウチの旦那は自分から出て行くようなヤワじゃないので、私を追い出し別の女を連れい来る可能性がある。」と。

そのように言えば誰も引き止める人は居なかったに違いない。



役員としての最後の行事となった小学校への「手作りアオバタ豆腐」の贈呈。
今朝の「岩手日日新聞」に掲載された。