♭ 妻は夫をいたわりつ 夫は妻を慕いつつ
は、昔よく耳にした浪曲の出だし。
よくよく考えてみたら「妻と夫が逆ではないか」と思われ、ネットで確認したら
浪曲の物語に「それなりの事情」があったようだ。
午後三時。
34℃超の炎天下での農作業は過酷を極める。
やや夏バテ気味の妻は、冷房完備のトラクターで、大根や蕪の播種に備えた耕起作業を行った。
夫は、汗で全身ずぶ濡れ状態で、虻の襲撃にも耐えながら「豆畑の草刈り」に精を出した。
これぞ「夫の鑑」と、自らの配慮を自画自賛したら、「夫が妻をいたわりつ 妻は夫を慕いつつ」
の下のフレーズは、我が家には馴染まないと、にべもなかった。
それでも、夕食時の「酒の肴」には、一品の「追加」があった。