今朝の新聞は「決勝戦は吉田投手の疲れ、野手の守備の不安等からワンサイドゲームになる可能性が高い」と
解説していた。
昨年夏の「悔しい逆転負け」をバネに春夏連覇を目指して一年間努力を積み重ねてきた「野球のエリート集団」
大阪桐蔭は、横綱相撲で決勝戦まで勝ち進んで来た。
一方、三年生9名全員がレギュラーの金足農業は、選手交代無しで、綱渡り的勝利を続け決勝戦に進んだ。
力の差は明瞭だが、東北の野球ファンとしては吉田投手の「快刀乱麻による番狂わせ」を期待するしかない。
しかし、吉田投手は持ち前のコントロールもままならず、片鱗を見せたのは初回のピンチに三、四番を三振に
仕留めた時だけだった。
連投の疲れがピークに達していたようだ。
それでも、農業高校が「夏の甲子園」の決勝戦まで駒を進めたことは「歴史的快挙」と称賛したい。
試合終了後、大阪桐蔭の中川主将は号泣したという。
昨年の夏、仙台育英に逆転サヨナラ負けの原因となった「ベース踏み損ねた」一塁手だ。
その選手を新チームの主将に選んだ大阪桐蔭に「強さ」を感じていたが、西谷監督は優勝後のインタビューで、
「今のチームは中川と根尾が作ったチーム」と讃えていた。