霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

「農業が人間生存の原点」をもう一度

2022-03-26 21:07:40 | 社会
 昨日の当ブログのアクセス解析で10年以上前の記事「農業が人間生存の
原点」へのアクセス数が多いのに驚き改めて読み直してみたら、極めてタイム
リーな内容であることが分かった。

 ロシアのウクラナイ侵攻で日本の食料自給の脆弱性が改めて浮き彫りにな
っているが、更に、今年から農業への補助金制度が大胆に変更されたことや
米価安で離農を決断する農家が急増することが予想されている。

   佐賀県在住の著名な農民作家山下惣一さんの一文は、そんな危機的状況の
日本に必要なのは「食糧であって核ではない」ことを再確認させてくれてい
るかのようだ。

「農業が人間生存の原点」[全国農業新聞(2011.1.14) 本音のホンネ欄より] 

 久し振りに東京の農業の一端を見せていただいた。帰って女房に話すと
「えーっ、東京にまだ百姓がおると?」と目を丸くした。おりますとも。
がんばっていますよ。
 昨年12月に開催された「食と農のセミナー」の会場となった武蔵野市は
人口13万人、世帯数7万戸。農家82戸、うち専業農家20戸、農地34haだ。
住宅地の中に点々と畑がある。
 「文字通り絶滅危惧種ですよ」。駅前で果樹園を営む竹内昭博さん(55)は、
そう言って笑った。「だけどトキやメダカほどは同情されませんね」
 農業を続けることが極めて困難な状況下で、それでも農業に生きる人たち
には、それなりの理由、根性、信念、哲学、思想がなくてはとても踏ん張れな
い。
 フツーの人はとっくに農業から去り、残っているのはツワモノばかりだ。
私が大きな影響を受けた世田谷区用賀の飯田勝五郎さんも、そんなひとり
だった。故人になられたが、土地バブルの初期の頃、雑誌の取材で高級住宅地
の中の古い茅葺きの家を訪ね、いきなり「どうしてこんなところで農業をやっ
ているんですか」と問うた。
  相手はしばし沈黙し「いけませんか?」と顔を上げ、「こんなところで農業
をやっているのではない。こんなところになってしまったんだ」
 その時、飯田さんに言われた言葉が今も私の胸に深く刻み込まれている。

 「あなたはまだ若い。日本の歴史を考えてごらんなさい。私が生きた時代だ
けでも大震災があり不況があり戦争と敗戦の混乱があり、天変地異や気象災害
は必ず来る。
 どんな状況下でも耕す土地があればなんとか生きていけるが、それを失った
らどうしますか。また満州にでも行きますか」

  東京の農家ばかりではなく、いま全国の農山村で踏ん張っている人たちに
も、これは共通する思いだろう。目先の損策勘定だけでやっているわけでは
ないのだ。月夜もあれば闇夜もあるぞ。農業が人間生存の原点であることを
忘れてはなるまい。東京の農業は日本の農業の縮図であり、がんばる農家は
私たちの道しるべだと思う。


 午後になると「強い雨になる」との予報だったので、産直巡りは午後に
回し、早朝から後ろの畑の圃場整備に着手した。
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時代錯誤

2022-03-25 19:00:54 | 社会
 ロシアのウクライナ侵攻は、過去のかいらい国家「満州国」(現在の中国
東北部)建国や日中戦争など、旧日本軍の中国での手法に重なるという見解
がある。
 また、アメリカが広島と長崎に原爆を投下したのはソ連軍が日本に進軍する
のを阻止するのが目的だったことは歴史が証明する事実である。
 
 べラルーシのルカシェンコ大統領は先日のインタビューの冒頭で「アメリカ
が日本に核爆弾を投下したのは、戦争を終結させるためではなく、核兵器を
保有していることを世界に示すためだった」と主張していた。
 多分プーチンも同様の受け止め方をし、「核の使用」をチラつかせアメリカ
やNATOのみならが世界を威嚇し、内心では、「既に核を使用したアメリカに
とやかく言われる筋合いは無い」と思っているのかもしない。

しかし、それは時代錯誤以外の何ものでもない。


 先日のお彼岸の墓参の際にマンサクの花も添えた。
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圃場整備の打合せ

2022-03-24 17:44:47 | 経営
   昨年の春、依頼していた業者が病気になり工事が中断してしまっていた後山
の圃場整備を、新たに業者に依頼していたところ「来週から工事に入る」と
連絡が入り、再度現場で打合せを行った。
 しかし、竹藪等で覆われている土手が多いため圃場の全体像が把握出来ない
ため、細部は工事を進めながら調整することになった。

 今回の依頼先は重機も作業員も自前の中規模会社なので、天候に恵まれれ
予定通り5月中には竣工するものと思われる。


 農道の畑地化作業は最終盤になって分厚い砂利道が現れれ砕くのに苦労し
たが、何とか最後まで掘り進むことが出来た。 
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農道を畑に その二

2022-03-22 21:03:31 | 経営
 砂利混じりの農道をバックホーで掘り進むのは牛歩よりも遅い。
 農道の長さを歩測してみたら約140Mもあり、今日で終わらせるのは無理
だった。


 今朝は-5℃と季節外れの厳しい冷え込みとなったが日中は暖かかった。
 しかし、午後の3時過ぎになったら無風にも関わらず我慢出来ない寒さに
なり、毛糸の帽子を被り、防寒着を二重に着て凌いだ。

 そして、この重装備なら早朝の寒さの中でも作業が可能かもしれないと
思えるほど寒さが気にならなくなった。
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農道を畑に その一

2022-03-22 20:52:00 | 経営
 数年前、東の山を伐採して畑に変えたが中心部には今も農道が走っている。
  高森の田畑にも通じる道として役割を十分果たしているが、草刈り稼働が半端
ではなかった。
   日当たりや風通しが良く水はけもいいので今年から畑に転用する予定でいた
が、昔に敷いていた砂利が「耕起の障害」になることが心配された。

 しかし、試掘してみたら土とブレンドすれば無視出来そうな量だったので、
バックホーで深堀りした後にトラクタで耕起することにした。

 (夕方のためか赤みの多い写真となった)

 道の両側では既に小麦が芽を出しているので、一体的に一枚の畑として活用
するのは晩秋の小麦の播種からとなるが、その間は大豆か枝豆を育てるつも
でいる。
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