オイラにとって志賀直哉とはあまり感興の湧かない作家である、それだけであるのだが、つまり好きでも嫌いでもない。うまいとも思わないし、下手とも思わない。
新潮文庫注によれば、志賀直哉に言及したところがある。津軽にむりやり挿入したと言う感じであるが、ねちねちと太宰治がからみついている。
こういう注はあってもいいね。本当かどうかは別にして。「ある作家」だけでは何のことか分からない。
他の作家で自分を批判したか自分と徒党を組まない作家を嫉妬深く執念深く攻撃するのは作家一般の弊風のようではある。
新潮文庫の注には根拠があるのかね。そのころ文壇で太宰と志賀がもめたとか。そういうことも紹介してくれるといいがね。
読んで見るとわかるが、この辺の文章は相当えげつないよ。
追加補足、このブログののどこかで東京の中学に行かないのは地方豪氏の家庭としてなにか党別な事情があったのか、と書いた。 「思い出」という太宰の短編がある。それによると、身体が弱くて東京の学校は無理だと親が決めたとある。兄たちは皆東京で中学から教育を受けているらしい。