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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



天皇杯サッカー
決勝:ガンバ大阪 1対0 柏レイソル
2009/1/1 NHK総合

準決勝に続き、延長後半で唯一の得点をあげたガンバ大阪が、柏レイソルを破って、天皇杯を獲得した。

最大の勝因は、ケガ人が多く、チーム状態が万全ではなかったにもかかわらず、ボールをキープし、じっくりと攻撃を組み立てるという自分たちの求めるサッカーを貫き通したことだろう。チーム全体で試合の流れを的確にとらえ、まさにチーム一丸となったサッカーを展開していた。延長を含む120分の間、攻守において、ほとんどイージーミスをしなかった集中力もさすがだった。

また、そのチームを構成する個々の選手の対応力もG大阪の方が上だった。G大阪は、ケガや体調不良で、いつ交代が必要になるかわからないために、戦術的な交代を仕掛けることができない状態にあった。そんななか、後半途中、選手交代をせずに、遠藤と橋本のポジションチェンジだけで、攻撃面を活性化させた。柏レイソルが、後半、フランサと李忠成を交代出場させて攻撃モードを高めたのとは対照的だった。

そして、唯一の交代出場となった播戸が決勝ゴールを決めた。ベンチワークもズバリ当たったわけだ。

苦しい戦いではあったが、G大阪の素晴らしさが十分に発揮された決勝戦だった。

Jリーグだけでなく、パシフィック選手権、アジアチャンピオンズリーグ、クラブワールドカップ、そしてこの天皇杯と、苦しみながらも、さまざまな大会、試合を戦ってきたことで成熟した選手とチームの姿があった。



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