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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



<パリ・オリンピック雑感 2024/7/29-2>
総合馬術競技・団体で日本チームが銅メダルを獲得した。馬術競技としては1932年ロサンゼルス大会での障害飛越競技・西竹一の金メダル以来、92年ぶりのメダルだ。総合馬術は、馬場馬術、クロスカントリー、障害飛越の3種目を同じ人馬で、3日間で行い、その団体戦は3人馬の合計減点の少なさを競う。日本チームは、2日目のクロスカントリーを終えて暫定3位。しかし、3日目の朝に行われたホースインスペクション(馬体検査)の結果、1組をリザーブと交換することになりペナルティを受け、暫定5位に。英国、フランスとの優勝争いから、ベルギー、スイスとの3位争いをすることになった。
 その3日目の障害飛越競技をライブ配信で観た。見事だったのは、日本の3人馬がいずれもひとつの障害も落とすことなく完走し、3日目の減点を、制限時間オーバーによるわずか0.4点に抑えたこと。急遽、リザーブから出場することになった田中利幸が素晴らしい先陣を切り、2番目に走行した戸本一真(東京大会個人4位)は、クリアラウンドに加え走行タイムも最も早かったのではないか。障害競技にも力を入れている成果が、ここ一番で発揮された。ノーミスで終えれば銅メダルが確定するプレッシャーのかかった3番目に出場したエースの大岩義明は、東京大会の雪辱を晴らす好走を披露した。
この3月まで日本馬術連盟の仕事をしていた者として、あらためて関係者の努力に敬意を表すともに、悲願だったメダルの獲得を喜びたいと思う。


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<パリ・オリンピック雑感 2024/7/29>
サッカー男子日本五輪代表がマリに勝利した以上に劇的な展開で、なでしこジャパンがブラジルに勝った。熊谷のキャプテンシーと途中交代で入った谷川のゴールへの執念が、1点を追う後半の追加時間での逆転を生んだ。同点となるPKを蹴ったのが熊谷キャプテン。前半に得たPKを田中が止められていたので、誰が蹴るのかと思っていたところ、熊谷がボールをもってスポットに立った。そして、冷静に決めた。熊谷のメンタルの強さにしびれた。逆転ゴールは谷川だった。前線でのプレスのこぼれ球をダイレクトで、やや前に出ていたGKを越えるミドルシュートを決めた。19歳の冷静さに驚いた。
この2つの得点シーンを観て、なでしこジャパンが優勝した2011年女子W杯ドイツ大会を思い出した。PK決着となった米国との決勝戦で、優勝を決めた最後のPKを決めたのが熊谷だった。それに先立つ準決勝スウェーデン戦で、勝利を決定づけた日本の3点目は、相手GKの頭上を越す川澄のミドルシュートだった。
試合運びにおいて不安な面が多いが、ブラジルに勝ったことでベスト8進出が見えてきた。次のナイジェリア戦も総力を結集して勝利をもぎとって欲しい。


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