居場所がない!
2009/12/18 アブダビ
コンビニがない。マクドナルド、ケンタッキーFC、ピザハット、そしてスターバックスはあっても、コンビニ風の店はない。また、人が多い通りにもレストランらしき店がほとんどない。喫茶店もない。こちらの人々は、街角にたまり、公園の芝生に座って話し込んでいる。異邦人の居場所が限られていると言えるだろう。そういえば、アブダビ・モールやマリーナ・モールといった外国人も多く見かける場所に行っても、ほとんど日本人とは出会わなかった。これほど日本人を見ない街も珍しい。
街は完全なクルマ社会。駐車しているクルマと走っているクルマであふれかえっている。街角はすべて駐車スペースになっている。何重にも重なるなか、一番、内側のクルマはどうやって出て行くのだろうか。
そして人通りを感じる場所はない。人が多く集まっている場所はあっても、大勢が行き来しているメインストリートはどこにあるのだろうか。白い民族服にサンダルが普段の服装である。生活のなかで歩き回ることは、あまり考えられていないのだろう。
日が暮れてから、ある2つの場所に人々がたまっていた。祈りのためにモスクに集まるのはわかる。もうひとつの場所は、銀行やATMである。単に、お金を引き出しているのではなさそうだ。投資のために外貨を買い込んでいるのか。
バスに乗って市内巡りをしながら、そして、その後、一人で街中を歩いていて、日本はもちろんのこと、これまで行った海外の都市との違いをおおいに感じた。これまで訪れた海外の街のなかで、最も日本での自分の生活とかけ離れた街だった。
冒頭にも書いたが、異邦人がこの街に溶け込む余地はなさしうだ。ヨーロッパ人のリゾート地として人気が高いドバイやアブダビを楽しむためには、高い金を払って、高級ホテルに泊まり、そのホテルのサービスを満喫するに限るようだ。
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