行く末遠ければ

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地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

【J特】2013 カターレ富山 選手インプレッション その2

2013-02-27 23:57:11 | カターレ富山
昨日開幕したACLで、ブリーラムユナイテッドの一員として凱旋した平野がスタメンフル出場。
録画放送で観たのですが、国際試合での堂々たる戦いっぷりに、カターレサポーターとしては頼もしいやらくすぐったいやら。
もちろん彼にとっての母国開催という意味合いもあったでしょうが、だからといってお情けでスタメンだったわけでもなんでもない。ちゃんとブリーラムというチームにとって必要な選手であるからこその出場だったということが、そのプレーからにじみ出ていました。
昨季Jリーグ2位・仙台の名だたる選手たちを相手にもひるむことなく果敢に攻め立て、ヘッドでゴールを脅かす場面も。
移籍が決まって以降、遠い異国の地で息災にやっているだろうか?と気になっていましたが、どうやら杞憂であったようです。
まだ、平野の挑戦は始まったばかり。がんばれ!

カターレ選手たちも、元チームメイトの活躍に大いに刺激を受けたことでしょう。
平野も頑張っている、ならば負けずに頑張らねば!
タイでもJリーグが放送されているそうだし、こちらの情報も随時伝わっていくことでしょう。ならばこそ、今年のカターレは心配ご無用だぜ!ということを示して安心させてあげないと、というとこですかね。

それでは、選手インプレッションの第2回を。
#7 朝日 大輔
けが人が続出してしまった昨シーズンにあって、最大の誤算が朝日の長期離脱であったことは間違いないところかと。
前年は全試合出場、まさに必要不可欠な存在であっただけに、シーズンの半分以上を棒に振ってしまったのは痛すぎました。
とはいえ、出場するようになってからはその存在感をいかんなく発揮。2ゴールにとどまりはしたものの、そのどちらも、大事な試合で簡単ではない状況を打破して決めたファインゴールでした。
今年にかける意気込みには、並ならぬものがあるはず。ミスターカターレの躍動が、チームを勝利へと導くことでしょう。

#8 大西 容平
昨季はチーム最多出場。なかなかベストメンバーが組めない苦しい状況を支え続けた功労者です。
シーズン終盤は本職ではないボランチで起用されましたが、見事に適応。タイジローとのコンビは、チームの巻き返しの原動力ともなりました。そのあたりのサッカーセンスというものは、流石というか。
とはいえ、今季は中盤のポジション争いも激しくなることが予想され、いかに大西といえどもレギュラーの座は盤石とは言いきれないでしょう。
しかし、だからと言って簡単に明け渡すつもりなどないはず。
安間サッカーの体現者として、今年も活躍を期待します。

#9 黒部 光昭
今年で35歳を迎えるベテランながら、その抜きんでた存在感に陰りはありません。FWとしての強さ、うまさ、安定感というものは、彼ならでは。
負傷して流血しながらも、最後までピッチに立ってチームを引っ張り、連続勝ちなしを阻止した愛媛戦。その傷も癒えない中で迎えた強豪・千葉戦では、2得点を挙げる活躍で見事に撃破。
また、ベテランらしい老獪さを発揮したのがアウェイ京都戦。ペナルティエリア付近で倒されてFKを得た際、遅延行為にあたらないレベルで間を作り、相手の気を削ぎました。そこからのセットプレーで見事に決勝点を挙げて勝利したというのだから、黒部の隠れたファインプレーだったでしょう。
3年連続でチーム最多得点を挙げているものの、昨季の5点では満足していないはず。今季こそ、納得のいくかたちで4年連続最多ゴールを目指してほしいところです。

#10 苔口 卓也
昨季はけがの影響もあり思うように得点を伸ばせず、4点どまり。しかしながら、それぞれの得点シーンは内容の濃いものでした。
ホーム初勝利を挙げた岐阜戦での決勝ゴール、15戦連続勝ちなしをストップさせた愛媛戦の決勝ゴール、「先制しながら追いつかれた試合は勝てない」というジンクスを打ち破った鳥取戦の決勝ゴール。数字以上に、鮮烈な印象を残しました。
まだ、いけるはず。その力に磨きがかかれば、この程度ではおさまらないはず。
今季もまた、ファン・サポーターを沸かせる熱いゴールを願わずにはいられません。

#11 ソ ヨンドク
昨季ブレイクを果たし、チームMVPに選ばれたこともまったく異議なし。オフには引き抜きも懸念され、新体制発表直前まで契約が更新されずやきもきさせられましたが、チーム残ってくれてほっと一安心。
代名詞とも言うべきヨンドクミドルは、相手チームの脅威に。パス回しが主体のチームにアクセントをつけるドリブル、高いテクニックで積極果敢に仕掛ける姿は、スタジアムを大いに沸かせました。
今季は、「富山にソ・ヨンドクあり」と、他チームも警戒してくることでしょう。それをかいくぐって更なる輝きを放てるかが問われます。
ヨングン、ヘジュンという後輩を導く立場も求められる今季。さらなる成長を遂げ、スケールアップを果たしてほしいです。

#13 キム ヨングン (アルビレックス新潟より期限付き移籍加入)
U23韓国代表にも選ばれた逸材が、出場機会を求めて期限付き移籍。即戦力との大きな期待を受けて加入しました。
移籍の決断に当たっては、1学年上にあたるヨンドクの存在がやはり大きかったことでしょう。プロたるもの、試合で活躍してナンボ。控えでくすぶるよりも実戦を通じて成長する道を選び、そこで確かな実績を積み上げたヨンドクの姿に、自分の活きる道を見出したということでしょう。
カターレが昨シーズン得点力不足に悩まされたのは、中盤が活かせなかったからという部分が大きいです。その弱点を克服するためのカギを握るのが、ヨングンの活躍。
先駆者・ヨンドクに追いつき追い越す勢いで、チームに活力をもたらしてほしいと思います。

#14 山瀬 幸宏
昨季は大きな期待を寄せられながら加入したものの、開幕を前に故障。夏ごろに出場を果たしたものの、ほどなくしてまた離脱。持てる力を発揮できずに終わってしまいました。
ファン・サポーターは、まだ本当の山瀬幸宏を見ていません。もう一度、今年を新たなスタートとしてケガなく無事にその実力を発揮、チームの力となってほしいところです。
今季は京都に兄・功治が移籍加入。当然、負けられないという思いもあることでしょう。その思いを力に変え、カターレに山瀬幸宏あり、と印象付けるシーズンとしてほしいです。

#15 平出 涼
FC東京からのレンタルを延長し、今年もカターレの一員としてプレーすることに。
移籍後すぐに存在感を発揮して定位置をつかんだ前年から一転、昨季はケガの影響もあり、思うように活躍できずくやしいシーズンとなってしまいました。
調子のよくない試合ではそれがパスミスとしてプレーに出てしまったりと、メンタル面でも課題が残りました。今季は、そのあたりをいかに克服できるか、というところではないかと。
もともと力がないわけではないのだから、なにか、これというきっかけがあれば。
スローガンでいうところのブレイクスルーが待たれます。