行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

信じて貫いた意思が勝利を呼び込む!ホームでしっかりと勝ち点3 SC相模原戦

2017-06-04 21:45:33 | カターレ富山
2-0で勝利!
ここぞ!という試合で敗れた前節のダメージを引きずることなく、上位撃破の自信を連勝に繋げんとする相模原を迎え撃つ―――一筋縄ではいかない困難なミッションであったと思います。
しかし、そんな困難を跳ね除けてやってくれました。
これまで通算1勝2分け2敗と分の悪い相手であった相模原に、2得点零封勝ち。ホームでしっかり勝ってファン・サポーターの期待に答え、暫定2位に浮上することに成功したのでした。

出場メンバーを固定せずに1試合ごとに選考していく、というのが浮氣監督の方針ですが、リーグ戦11試合目の今節もその方針を継続。これまで1度も前の試合と同じということがありませんでしたが、今節もまた前節とは違ったメンバーがスタメンに名を連ねることに。
開幕戦以来久々のスタメンとなった北井、第7節以来の椎名、それに苔口、衛藤という攻撃陣で挑むことに。
一方で守備陣は変更が無かったけれども。だからこそ、セットプレーのワンチャンスをものにされて敗れた前節の悔しさを繰り返すまいと、それぞれが反省を胸にしっかりと試合に臨んでいたかと。
ここ数日の暑さは影を潜め、曇り空の下、時折雨がパラついたりするなかでの試合。
前半開始から、ボールを持ちつ持たれつの展開。
試合前から分かっていたことではありますが、やはり、というか。相模原のFWジョン ガブリエルが身長193㎝であるのに対し、カターレのCBとして対峙する平出が176㎝。文字通り頭一つ以上違う体格差。普通に競り合ったのでは勝ち目がないだけに、いかに良いかたちでボールを収めさせないかが問われました。
実際に試合全体を通じてみてもCKもFKも相模原のほうが多かったこともあり。そのなかでしっかりと守り切る集中力が求められました。
攻撃では13分に苔口のシュートがバーにはじかれ。その直後、上げられたクロスに果敢に頭で合わせた椎名のシュートはバーの上、という惜しい場面が。
チャンスは作るものの、なかなか決めるまでには至らず。
そのうちに前半も時間が進むにつれて、だんだんと相模原がペースをつかむように。防戦を強いられ、なかなかに苦しい時間帯も。
そんななかで、キャプテン窪田が痛んでピッチを離れる場面が。一旦は復帰したものの、西室と交代。前半のうちに1枚目の交代カードを切るというプラン外の事態に見舞われてしまうことに。
それでもなんとか頑張り、0-0で折り返し。チャンスはありながらものに出来なかった無念さと、攻撃にさらされながらもしのぎ切った安堵が半々、といった状況でハーフタイムを迎えることとなりました。

前回ホームゲームであったYS横浜戦がそうであったように。勝負をかけることとなった後半、いかに得点への気概を結果に結び付けられるかが問われることとなりました。
自分たちが不甲斐なかったせいで苦戦することとなったYS横浜戦よりは全然マシであったことを思えば、だからこその勝利を呼び込む得点が求められたのですが。
そんななか、65分でした。
前節でも持ち味の積極的な仕掛けが光っていた北井ですが、この日もしっかりとその力を発揮。そんな揺さぶりが効いていたからこそでしょう、相手DF裏への絶妙なスルーパス。
それに反応した苔口が、オフサイドラインを見極めながらスピードに乗って駆け。一気にゴールライン際まで詰め寄ると、少し引いてから、パスではなく果敢にシュート!積極性が見事に奏功し、先制ゴール!
あるいは、これまでであれば、より無難な選択としてのパスをしていたような場面であったかもしれません。
しかし、そうではなく。チャンスを見極め、それを得るために自ら仕掛けていった。
当然のことですが、得点しなければ勝てない。
そこで、ストライカーとしての役割をしっかりと果たし、意志を貫いてみせた。チームに勇気をもたらす、ナイスゴールでした。

先制点を挙げて勝利への条件づけが出来たものの、それだけでは勝ったことにはならず。
前節、引き分けかと思われた試合終了間際に決勝ゴールを挙げて勝利した相模原が相手であることを思えば。
いかにリードしたからと言って、安心するわけにはいきませんでした。
そんななか、光っていたのが平出の守備。
身長では不利であったものの、それを補ってあまりある、相手への寄せ、ボールのカットなど機を見極めたディフェンス。
負傷の影響で柳下が代役となった試合もありましたが・・・正直に言えば、柳下では代わりにならないな、と。それほどまでの、安定感と信頼性。
途中交代となった窪田に代わってキャプテンマークを巻いて奮闘する姿は、さすがの一言でした。
そんな彼が、貴重な追加点を挙げることに。
変化をつけたショートコーナーから、山形がファーサイドへと流したボールを脇本が落とすと、それを抜け目なく詰めていた平出が蹴りこんでゴール!元日本代表・川口 能活から2点目を奪う今季初ゴールが決まり、突き放すことに成功したのでした。

リードを奪っても、誰一人として気を抜くことはなく。しっかりと気持ちの入ったプレーぶり。
途中出場となったイッキも例外でなく、スムーズに試合に入ると、タメを作って攻撃にリズムをつけてみたり。
そして、88分には石坂が初出場。ルーキーであった昨年は1度も出場機会がありませんでしたが、2年目の今季、地元富山でプロデビューを果たしたのでした。
出場時間的には少なかったものの、それでもチーム屈指であるという走力の片りんは見せていました。まずは初出場というハードルを、越えた。出場したからこそ見えたものというものも、やはりあることでしょう。今後の活躍に期待です。
そして、タイムアップ。
「ダメ押し点も取るくらいでないと」という監督のコメントもありましたが、それでも。
先制したからといって受け身になることなく、しっかりと追加点も挙げて。そして無失点で勝利。
前節の敗戦を引きずることなく、勝利への意志を貫いて得た、価値ある勝ち点3。
重さを知るからこそ頑張り、そして得られた勝利は、やはり格別でした。

この勝利を、連勝へ連なる1歩としていくために。
負けて怯まず、勝って驕らず。
優勝へ向けて、邁進していかねばなりません。
コメント
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