行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

奮戦及ばず力尽く。ジャイアントキリングならず、敗退  ヴィッセル神戸戦

2017-06-22 20:35:56 | カターレ富山
1-3で敗戦。
先制点を奪われながらも追いつくなど、格上のJ1クラブ相手に敢然と立ち向かったカターレ。
しかしながら、試合終盤に連続失点を喫して万事休す。大物食いはならず敗退、カターレにとっての今年度の天皇杯が終わりました。

これまでの開催に比べたら、そもそもが異例の日程である今年度の天皇杯。6月の平日に2回戦32試合が一斉に、となれば、試合中継を望むべくもなく。
現地応援に行けないとあっては、中継が無い以上、各種サイトからの情報やツイッターの速報などに頼る以外に無かったわけで。
J3リーグ戦は中継が無いのがデフォルトであったところ、今シーズンからはDAZNのおかげでそれも解消していただけに。なにか、余計に状況がわからないもどかしさというものを感じてしまった次第です。

その、ツイッターの速報で。
「前半3分失点し、現在0-1です。」
「は!?」と、あっけにとられるほか無く。
いやいやいや。格上相手には、いかに0-0でしのぎながらチャンスをうかがっていくか、という展開がセオリーでしょうが。
思い出したのが、2013年のホームでのガンバ大阪戦。史上最多の13639人を集めた注目のカードでしたが、開始わずか1分で先制ゴールを許してしまい。試合の入りが大事云々の話ではない状態になってしまったのでした。
いきなり出端をくじかれて・・・これでは、自分たちのサッカーがどれだけ通用するかトライ、どころの話ではないのでは?
すると。
「前半7分 #椎名伸志 選手のゴールで現在1-1です!」
「はぁぁぁぁ!?」
直後に、それかよ!と。
驚きの展開に更なる驚きを上塗りされて、動揺がとんでもないことになりましたが。
それでも。
椎名のカターレでの初ゴール。タイミング的な驚きこそありましたが、ゴールそのものは意外ではありませんでした。
鳥取戦でのレッドカードを誘発した仕掛けしかり。最近はリーグ戦3試合連続でフル出場、攻守関わりなくアグレッシブに挑んでいる姿がとても印象的であった彼だけに。そんな積極性を打ち出したプレーぶりは、報われてしかるべき。それが、格上の神戸を相手にしっかりと結果として残せたということは、本人にとってはもちろんのこと、チームにとっても大きなプラスとなったことでしょう。

その後、1-1のままスコアが動かない状況が続き。
攻勢を強める神戸に、永井を中心に必死の守りで阻止だとか、後半開始からこちらのペースで勝ち越しのチャンスもあったりしたのだとか。
そんななか、55分、神戸は交代で小川 慶治朗が登場。小川と言えば、2013年のリーグ戦の時にも対戦した、神戸の中核選手。次の1点を獲りに行くため、試合の雰囲気を引き締めるにはうってつけの交代策だったのでは。
さらに、81分にはDF藤谷 壮を投入。ネルシーニョ監督によれば、週末のリーグ戦も見据えて、コンディション的に延長になったとしても大丈夫であろうタイミングを見計らっての交代であったとか。
伊達にルヴァンカップでグループステージ首位通過をしていない、ということでしょうか。リーグ戦の合間となる試合での機を見た選手起用の巧みさはこれまでも証明済みであったところ、この試合でも発揮されることに。
交代直後、その藤谷からのクロスに合わせた渡邊 千真にこの日2点目のゴールを決められ。さらにその直後、伊野波 雅彦にダメ押しとなる3点目を喫し、万事休す。
そのまま1-3で敗れることに。

リーグ戦での課題であるところの「次の1点」が奪えなかったこと。それが故に敗れた、と言ってもいいかもしれません。
もちろん、難敵相手にいきなりリードされるというショッキングな展開に屈せずに追いついてみせたことなど、評価すべき点は充分に。
けれども、やはり・・・課題克服なくては、この先のリーグ戦も厳しい状況となることは想像に難くありません。
しかし。
敗れながらも、得たものも少なくなかったはず。
勝利にまでは至らなかったにせよ、自分たちの目指すべきサッカーをしての結果。スタイルを捨ててガチガチに守りを固めてカウンターだけを狙う、ということもできなくはなかったでしょうが、そうはしなかった。
やれること、やれないこと。通用したところとしなかったところ。それらは、実際に対戦してみたからこそ、得られた経験。
それらを、きちんと精査し。すぐに次の試合が来るリーグ戦に繋げなければ。

他会場では7部相当のいわきFCがJ1の札幌を破ったりとか。同じJ3でも、長野、沼津が上位カテゴリから勝利、3回戦にコマを進めています。
正直言えば、勝ちたかった。
勝って、カターレ富山というチームにハクをつけたかった。
それが今回もまた叶わなかったというのは、無念です。
けれども、終わったことを後悔するよりは、得られたものを糧としながら前に進んでいかねばならないのであって。
天皇杯でのジャイアントキリングは、来年に持ち越し。
そのために、今できること。
来年は、天皇杯に富山県代表としてではなく、J2クラブとして無条件出場を果たすために。
リーグ戦に専念することとなったからには。
優勝へ向け、より一層の精進をつづけていかねばなりません。
コメント
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