0-0のドロー。
良いところと良くないところとがあって、評価が難しいドロー決着ーーー開幕戦であった前節・YS横浜戦の評価がそのような感じでした。
それを踏まえた上で、シーズン初勝利を期して連続アウェイ戦として臨んだ今節・讃岐戦でしたが・・・残念ながら、勝利ならず。
評価のほうも、また同じ。
前半はカターレのペースで試合が進み、ショウセイのバー直撃シュートをはじめ惜しいシーンもありながら。
後半は一転、讃岐にペースを握られ防戦にまわり。田川のファインセーブなどでなんとか切り抜けた、と。
勝てるチャンスがありながら、それをモノに出来ずに無得点に終わってしまった。
負けるピンチもありながら、それをしのいで無失点に終わらせた。
カターレの伝統的に「魔の第2戦」とも言うべき試合で、勝てなかったながらも負けなかったのは、良いとまで言えるか?としつつ、悪いとまでは言えないのでは?と。
いずれにせよ。
初勝利は次節・ホーム開幕戦となる奈良戦に持ち越されることとなったのでした。
勝てなかった前節からのテコ入れか、対讃岐を見据えての戦術か、それとも7戦もある3月の連戦を見据えた登用かは、定かではないにせよ。
河井に代わって坪川が、松岡に代わって吉平がスタメンに起用され、ほぼ同じメンバー編成ながらも変化をつけたものとなりました。
対する讃岐のスタメンには、ボランチに川西、FWに大野が。元カターレ選手として小田切監督のサッカーを良く知る2人。やはり、意識せざるを得なかったかと。
前半はカターレのペースと言えた試合展開。
2トップのショウセイと松本にボールを集めることは相手も想定していたことでしょうけれど。それだけではなく、末木やヨシキといった選手らが果敢にシュートを狙っていき、讃岐ゴールに襲い掛かることに。
17分にはショウセイのシュートが決まった・・・かに思われましたが、直前のトラップあたりでハンドの判定、ノーゴールとなってしまい。
そのショウセイ、31分には決定的なシーン。ペナルティエリア内でトラップから振り向きざまにシュート、それがバーを直撃してしまい、ゴールならず。
トラップからの素早いシュートモーションへの移行、コースの判断など、FWとしての非凡さを見せたシュートだっただけに、決まっていれば!との無念さが。
前半の優勢さは、カターレの持ち味であるところの球際の強さ、切り替えの早さといった部分がしっかりと出ていたが故。
その一方で、讃岐のFWたる大野はしっかりとケアし、決定的な仕事をさせず。先代・大野に代わって次代背番号9のショウセイが、カターレのFWを引っ張っていく!という決意を見せたような展開・・・とは、さすがに贔屓目が過ぎるでしょうか。
ただ。
0-0のまま迎えた後半。ハーフタイムの指示で戦術変更をしてきた讃岐に対し、前半に見せていた優位性が保てなくなってしまったカターレ。
中盤でボールが繋がらず、なかなか前線の2人へと有効なパスを出せずにいると、徐々に押し込まれる展開に。
前節のYS横浜戦でもそうでしたが・・・必ずしもうまくいくばかりではなく、相手のペースの時間帯もあるなかで。そこを打開して自分たちのペースに引き戻すだけの力強さというものが、なかなか出し切れなかった印象です。
マテウスや松岡という途中出場選手が流れを変えるきっかけとなれば良かったのですが、なかなかうまくいかず。交代策で言えば、後半開始時に投入されて流れを引き寄せたMF岩本 和希、前回対戦でもFKからの決勝ゴールを挙げたMF江口 直生がこの試合でもプレースキックを任されチャンスを作るなど、有効性では讃岐のほうが奏功していたと言えたかと。
カターレの側もやられっぱなしではなく、前半は1本も無かったCKが3回あったりと、チャンスそのものが無かったわけでこそありませんでしたが・・・。
なかなか、ゴールにつながるにおいというものが不足していた感は否めません。
さらには、試合開始時には晴れていた天候も、四国は香川県にもかかわらず時折雪も舞い散る、しかもカターレにとって風下側、という不利にも見舞われ。
さまざまな意味で、きつい状況に置かれてしまうこととなったのでした。
そんな劣勢にあっても。
奮闘が光ったのが、GKの田川。気迫のセーブでゴールを守り続けました。
途中、接触プレーで相手選手の頭と激突、治療で試合が止まるという、後にアディショナルタイム8分につながるような心配なシーンもありましたが。
それでも、その影響を感じさせないほど、構成をかける讃岐に敢然と立ち向かい。カターレのゴールを守り通したのでした。
決めるべきところで決めきれないと、手痛いしっぺ返しをくらうことになるーーー昨シーズン19勝5分け14敗という戦績だったカターレですが、その引き分け、負けのなかの少なくない試合が、それに該当しました。
讃岐との前回対戦で、江口のFKに沈み0-1で敗れた試合などは、まさにその典型であったかと。
その意味では。
正直って、今節はそのパターンでした。負けてもおかしくなかった展開。
しかし、それでも。
最後の最後まで、讃岐にゴールを許さなかったカターレ。
0-0のスコアレスドロー。両チームにとって今季初勝利を狙った試合でしたが、双方ともに開幕2試合連続引き分けという結果に終わったのでした。
他会場では、開幕2試合で7ゴールという驚きの沼津が連勝スタートといったトピックがあったなか。
2戦連続ドローのカターレは、11位に後退。
この時期の順位にさほど意味はないと、頭ではわかっています。まだまだ始まったばかりだし、取り返しのつかない事態でもなんでもないと。
ただ。
2試合で、わずかに勝ち点2。勝ち点4ぶんをロスし、負けていないとは言いながらも、その価値は1勝1敗以下です。
この時期に一喜一憂すべきではない、それはそうなのでしょうが。
しかし、それでも。
勝ち点が同じでありながら、得失点差で昇格を逃した昨季。
その悔しさを忘れない、そのことは言うまでもないはず。
ならば、勝ち点の価値というものを、ゆめゆめ軽んずることはあってはなりません。
アウェイ2連戦で、勝ち点2。負けなかったことを良しとするには、今後が大事。
次なるホーム開幕戦でしっかり勝って、連続負けなしを継続していくことが、なにより肝要。
覆水盆に返らず。得られなかった勝ち点は、取り戻せないけれど。
これから積み上げていくための気概までも、不足させるわけにはいきません。
今度こそ、シーズン初勝利を手にするために。
精進を続けねば。
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