自動昇格圏入りを目指し、勝ち点差3を追う3位カターレと、僅差にひしめく降格圏からの脱出を期して勝ち点3を積み上げたい17位宮崎。
置かれている状況こそ違え、今節に必勝を誓って気合を入れている姿勢そのものは、双方ともに変わらず。
双方変わらないのは、7試合連続負けなしの状況もまた然り。
どちらもドローでの継続は望んでいない。それは明白。一方、勝って8試合連続負けなしと出来るのは、どちらか1クラブのみ。
もちろん、それはカターレでなくては。
今シーズン、無敗のホーム戦と比較して戦績が振るわないアウェイ戦ではありますが。
楽な試合など無い、今節もきっと厳しい展開ともなりましょうが、それでも。
それでも、勝つ。
必勝を期し、勝ち点3を持ち帰らねばなりません。
昨シーズンから大幅に選手の入れ替えを敢行し、装いも新たに今シーズンに臨んだ宮崎。
ただ、初勝利に8試合を要するなど開幕から大きく出遅れてしまい、下位に低迷。6連敗や9戦勝ちなしなど、厳しいシーズンを送ることに。
ただ、それが夏場に一転。
若いチームの成熟度が上がってきたということもあるでしょうが、それに夏補強で加わることになった元カターレの松本 雄真や武 颯らがチームにフィット。必ずしも効果が出るとは限らないシーズン途中の補強ですが、それが当たるかたちでチームに勢いをもたらすと。
夏中断以降、ここまで5連勝を含む7戦連続負けなしを継続中。
本当に同じチームか?と疑いたくなるほどの、依然とは真逆のV字回復っぷりを見せて、J3他クラブを戦々恐々とさせているのが現状で。
残留争いは、自動降格枠・最下位の岩手がちょっと差が開いている一方で、入れ替え戦対象の19位・奈良から15位・讃岐までの差が5しかない。その渦中の宮崎としては、この好調を継続して、なんとしても抜け出していきたいところでしょう。
長く苦しんだシーズン序盤を思えば、もしもこのところの巻き返しが無かったらともうと、空恐ろしいところ。逆に言えば、巻き返しがあったことで、残留争いで他クラブと勝負になっていると。
この勢いを止めてしまうことは、再びの順位降下につながりかねないという危機感は、相当にあることかと。
今節の相手が上位の富山とて、もはやどこだろうが関係ない、勝つのみ!というところかと。
上位直接対決となった前節今治戦でドロー。自力で順位を逆転するチャンスを逃してしまったかたちとなりました。可能性の上では、今治が勝ち続けると追い越せない。カターレが残り全勝したとして、最少でも1試合は今治がとりこぼさない限り。
ただ、それでも。
最終戦までもつれた去年のことを思えば。
現時点で悲観するのは時期尚早と言えましょう。
今治云々ではなく、自分たちがいかに勝ちきり、勝ち点3を積み重ねていくか。そのことにフォーカスしていくべきで。
今節の相手が17位と残留争いの宮崎、その宮崎とはここまで5勝1分け1敗という好戦績であり、相性も良い。昨シーズンの同カードでは、クラブ新記録となった6得点を挙げて大勝してさえいます。
ただ、それでも。
過去は過去。大事なのは、今節の勝利に目を向けること。
まず、下位だからと油断して良いわけではないことは、先の危うく負けかけた讃岐戦を例に出すまでもなく、明らか。楽な相手などありません。
3位のカターレでさえも今シーズン達成していない、5連勝という成功体験をしている宮崎。さらに、ホームゲームでは目下4連勝中。当然、今節も勝利を挙げて5連勝とすべく待ち構えています。そんな相手に対し、今シーズンはアウェイでなかなか結果が出せない、などと言っている場合ではありません。
前節は、両チームともにドローという結果。
アウェイで金沢と対戦した宮崎は、好調を支える武のゴールで先制に成功するも。90+3分という土壇場で同点ゴールを決められてしまい、勝ちきれず悔しい結果となりました。
一方のカターレも、ドローもOKという今治の守備を崩せず、スコアレスドロー。勝って順位を逆転するチャンスを逸することに。
お互いに、前節の無念を今節の勝利で晴らす!という気合を入れて臨む試合。
そして、勝ち点3がマストという姿勢そのものには、順位もなにも関係ない。
要は、どちらがその思いをより勝利につなげられるか。それに尽きます。
カターレ側からすれば、今節は前回対戦のリベンジマッチという見方も。
スコアの上では1-1のドローという結果ながら。
シーズン序盤の、それこそなかなか勝てない時期であった宮崎に対して劣勢を強いられ。
ロングボールを多用しつつガシガシ攻勢をかけてくる宮崎。それに対して受けに回ってしまい、対応が後手後手となってしまっていたカターレ。
宮崎のシュート精度に助けられて1失点ですんだものの・・・複数失点でガッツリと負けていてもおかしくなかった、今季ワーストレベルの試合であったかと。
実際、去年のような「自分たちの対応のまずさで迂闊な失点をしてしまう」という悪癖が露呈してしまっていたとしたら、そうなっていても不思議はなかったでしょう。
それでも。
なんとか耐え凌ぎ、敗戦やむなしであった展開から勝ち点1を得た。そのことが次の試合で苦手の今治からの勝利につながり。さらにはその後のルヴァンカップでの躍進、そして順位の上昇へと繋がっていったのでした。
今節は、その前回とは逆に。
今治戦の引き分けから気を引き締めて臨み、宮崎戦の勝利につなげねばならない試合。その先の上昇、つまりは自動昇格圏入りへと、なんとしても結び付けていかねば。
前節の勝たねばならない試合での無得点という結果には、攻撃陣のメンバーそれぞれ、忸怩たる思いでいることでしょうけれど。
覆水盆に返らず。結果を覆すことはできない。
けれど、その悔しさをバネに、今節の勝利へと繋げることはできる。そして、そうしなければならないとなれば。
期待したいのは、マテウス。
昨シーズンの同カードでハットトリックを達成した宮崎の地で、再びゴールラッシュでチームに勝利をもたらしてほしいです。
あのときも、もしも負けてしまえば最終戦を待つまでもなく昇格失敗が決定してしまうというプレッシャーがかかる試合でしたが。それを跳ねのけての快勝。
PKの場面では、どちらが蹴るかで吉平と揉めたような一幕もありましたが。言いかえれば、それだけ勝利に真剣に向き合っていたということでもあります。
かつてのチームメイト・武が攻撃陣を引っ張る宮崎ですが。その彼にして、「やっぱりすごいな」と感嘆せしめるような、そんな活躍をみせつけてほしい。そう願います。
残り7戦のうち、同日同時刻開始の最終戦を除く6試合中5試合で、今治のほうがカターレに先んじて試合をおこないます。つまり、今治が勝てば、どうしても勝たねばならないというプレッシャーに晒され。負けたら負けたで、ならば勝たねばと力が入ってしまうリスクも、という。
しかも、その残り試合では今節の宮崎を含め、鳥取、岐阜、大宮と、共通する相手との試合が。今治との直接対決は終わったものの、それでもどちらが上かが如実に表れるような、そんなカードが続くことにもなります。
勝ち点でも、試合時間でも、後追いのカタチとなるカターレですが。
しかし、だからこそ。
ここで問われるのが、チームとしての芯の強さ。
昨シーズン、同勝ち点ながら得失点差に泣いて昇格を逃した苦い経験。それをなんとしても乗り越えねば!という今シーズンにあって。
ここまで、当面のライバルである今治に対しては得失点差で遅れはとっていない・・・むしろ上回ってさえいます。
そして、もうひとつ。去年の経験からクリアせねばならない、最終盤のプレッシャー。
昨シーズンの終盤戦では、ライバルの鹿児島がコケた、ならば勝て!という状況で躓き、上回れなかったという失敗が。
その経験をバネとしなければならない今シーズン。
後追い上等。超えねばならない試練を、今度こそクリアしていくまで!
ただひたすら、勝利を追い求めて。
宮崎にも勝たねばならない理由がありましょうが、それはそれ。
「そんなもん知らん」とばかりに、あるいは非情なまでに勝ちに徹すること。
昇格へ続く道に立ちふさがるならば、蹴散らして進むまで!
昇格にふさわしいクラブとして、勝ってプライドを示せ!
勝利あるのみ!必ずや、アウェイ宮崎の地から勝ち点3を持ち帰れ!!
勝たれ!!!富山!!!!!
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