0-2で敗戦。
前回大会覇者であるFC東京がJFLの横河武蔵野に敗れるなど、各地で波乱が相次いだ天皇杯2回戦。
しかし。
J2の10位・ファジアーノ岡山と最下位・カターレ富山との試合は、その差通りの“順当な”結果となりました。
リーグ戦において長きにわたった勝ちなしから脱却し、さぁ、これからという試合ではなかったのか。
勝ち上がった3回戦では、ホームである富山県総合運動公園陸上競技場において、Jリーグ屈指のビッグクラブである名古屋グランパスとの対戦。昨年の天皇杯では、前回覇者にしてナビスコカップ王者の鹿島と対戦し、敗れはしたものの、大きな収穫を得ました。その再現を成し遂げるためにも、勝たねばならなかったのではなかったか。
結果は・・・0-2というスコア以上に敗北感を植え付けられた、惨敗でした。
舘野のプロデビューをはじめ、先の愛媛戦からメンバーを入れ替えて臨んだ今節。
リーグ戦とは関係のない天皇杯だから手を抜いた、ということではなく、戦略的判断という要素が色濃い起用であったかと。累積警告で次節出場停止の平出に代わって久々スタメンのヨシケン、前節の時点で大事をとって途中交代したヨンドクはメンバー外、流血から5針縫ったという黒部は言わずもがな。西川、敬介らが起用されました。
メンバーが替わっていても、やるべきことは同じ。いや、同じものとしてやり通さねばならないのがカターレ富山というチーム。
ここまで、けが人続出の影響で固定スタメンは組んできませんでした。だからこそ、出場するメンバーは、おのおのがしっかりと勝利への自覚を持って試合に臨まねばならなかった・・・のですが。
天候は午前中の晴れから試合時刻には曇り、時折雨もぱらつくコンディションのなかで執り行われました。
このところナイトゲームが続いていたなかにあって、久々の13時開始試合。気温30.8度、湿度62%という蒸し暑さへの対処が求められる試合に。
戦略としては、前半は我慢して0-0で押さえ、後半勝負というプランだった模様。
そのとおり、両者無得点のままに折り返しましたが・・・やはり、どう贔屓目に見ても岡山のほうが上でした。足下の技術、パスの精度、動き出しのタイミングその他諸々、テクニックの面で上回っているのが明らかでした。
いつものように前からガツガツと行ってしまうとバテてしまうこと必至という状況下にあったのであれば、押し込まれても要所を締めていればOKということではありましたが・・・。
それでも、前半シュート0は、いくらなんでも。
愛媛戦も似たような展開から後半のワンチャンスをものにして勝利したとはいえ、相手を脅かすようなかたちを全然作れず、とは・・・。
失点は、54分。
同じカンスタでの開幕戦でそうであったように、また、チアゴにPKをとられ、そのまま決められてしまうという。
そろそろ先制しておきたい、という絶妙なタイミングで、逆に失点してしまうことに。せっかく先制しながらPKによって勝利を逃した、開幕戦の苦い記憶が頭をかすめました。
確かに、同じような失点のしかたに凹む気持ちもあったかもしれませんが・・・逆に言えば、勝てなかった開幕戦の借りを返すチャンスでもあったはずです。あのときに勝ちきれなかった自分たちに打ち勝つ、というような。時間もまだ、充分にあったのだから。
しかし。
相も変わらず、攻撃がなっていない。まったく、迫力というものを感じませんでした。
まるで、3点も4点もとられたかのよう。たかが1点、すぐ追いつき、逆転すれば勝てる!という意気込みが求められたというのに・・・それが、感じられませんでした。
そうこうしているうちに、76分。
直接FKを頭で合わせられ、獲られてはいけなかった追加点を許してしまいました。
ただでさえ薄かった反撃ムードが、さらにしぼんでしまうことに。
結局、最後の最後まで良いところを見せられず。
波乱とかそういった要素の全くないままに、順当に敗れました。
最下位チームらしいというか・・・いままでさんざん見せられてきたダメな試合を、この天皇杯でも、また見せられてしまいました。
なにが悪かったのか?
ただひとこと、「攻撃が全然なっていなかったから」かと。いわゆる得点のにおいというやつが、まったくしませんでした。
一方的に攻められ続け、防戦に回るしかなかった、というわけではありません。うまくやればチャンス、そしてゴールに結びついたであろう場面も、1度や2度ではありませんでした。
ですが、結果は無得点。
とにかく、要領が悪すぎました。
なんで、自分からアクションを起こさないのかと。なんで、他人まかせのプレーばかりするのかと。
具体的には、「そこでシュートに行けよ!」って場面でシュートせずにパスを選択、結果相手に奪取され、攻撃終了とか。
サッカーは、言うまでもなくチームプレーが最重要。おのおのが好き勝手にやっていたのでは、チームとして成り立ちません。ですがそれは、自分の責任というものを薄めるためのものではないのであって。
ときとして、自分の判断で遠目から狙ってみるとか・・・そういったアクセントがあれば、守る方にしても選択肢が絞りづらいはず。にもかかわらず、単調な攻撃の繰り返し。
また、ボール奪取からの速攻が全く決まらないとか。次のプレーを予測して考える前に動き出す、ということが出来ていればそうはならないはずなのに。
そのあたりも、自ら考えてプレーする力が弱い、ということなのでしょう。
パスにしても、出すとき、受け取るときになって、つまりは自分にお鉢が回ってきたときになって、やっと行動を決定しているというような。
ボールを持っていないときにもフリーランニングで相手ディフェンスラインに揺さぶりをかけていれば、いざというときにオフサイドにはまらずに抜け出せるかもしれないのに。
そのあたりが、他人任せになってしまっているので、自ら動けない。なので、相手とすれば対処もしやすい。そこで攻撃終了、また守備に追われることに。
なんというか・・・どうして、体育の授業でしかサッカーをやったことのないようなド素人が、こんな出過ぎたことを言っているのかと。
実際どうなのかは、プレーしている選手にしかわからないところもあるでしょうし、それこそ素人が及びもつかないところもあるでしょう。
ですが、素人意見ということは知りつつも、それがあながち間違いではないようにも思います。
そして、なによりガッカリしたのが・・・いつも通りのダメ試合では、それこそいつものことですが・・・。覇気が、感じられませんでした。
1点先制された。その時点で、たとえリードされても、2点獲れば勝てる!と、どれだけの選手が思っていた?
もちろん、心では思っていたはずです。しかし、その気持ちがプレーに表れていたかというと・・・。
テクニックでは、明らかに岡山のほうが上でした。実力には、やはり差がありました。
ならば、せめて気合いだけは負けずに、気迫で上回らなければならなかったというのに・・・。
得るものがほとんどないままに、終わってしまった天皇杯。
失ったものは、いろいろあります。愛媛戦で勝ったことによって久々に得た勝利の味だとか、3回戦でホームを明け渡すことになってしまった、地元クラブとしてのプライドであるとか。
今月末、岡山とは再び対戦します。
正直、今のままでは勝てる気がしません。
また、この悔しさをくりかえすのか?しかも、今度はホームで。相手にしてみれば、名古屋戦を前にした現地でのTM扱いってところ?
冗談じゃありません。そんなのは、願い下げ。
天皇杯で敗退した今、やるべきことはただひとつに絞られました。
絶対に、残留。
ダメな意味でのいつも通りに敗れた今回の悔しさがあるのなら。
その悔しさを引きずることなく、忘れることなく。
ただひたすら、勝利へ邁進せねばなりません。
前回大会覇者であるFC東京がJFLの横河武蔵野に敗れるなど、各地で波乱が相次いだ天皇杯2回戦。
しかし。
J2の10位・ファジアーノ岡山と最下位・カターレ富山との試合は、その差通りの“順当な”結果となりました。
リーグ戦において長きにわたった勝ちなしから脱却し、さぁ、これからという試合ではなかったのか。
勝ち上がった3回戦では、ホームである富山県総合運動公園陸上競技場において、Jリーグ屈指のビッグクラブである名古屋グランパスとの対戦。昨年の天皇杯では、前回覇者にしてナビスコカップ王者の鹿島と対戦し、敗れはしたものの、大きな収穫を得ました。その再現を成し遂げるためにも、勝たねばならなかったのではなかったか。
結果は・・・0-2というスコア以上に敗北感を植え付けられた、惨敗でした。
舘野のプロデビューをはじめ、先の愛媛戦からメンバーを入れ替えて臨んだ今節。
リーグ戦とは関係のない天皇杯だから手を抜いた、ということではなく、戦略的判断という要素が色濃い起用であったかと。累積警告で次節出場停止の平出に代わって久々スタメンのヨシケン、前節の時点で大事をとって途中交代したヨンドクはメンバー外、流血から5針縫ったという黒部は言わずもがな。西川、敬介らが起用されました。
メンバーが替わっていても、やるべきことは同じ。いや、同じものとしてやり通さねばならないのがカターレ富山というチーム。
ここまで、けが人続出の影響で固定スタメンは組んできませんでした。だからこそ、出場するメンバーは、おのおのがしっかりと勝利への自覚を持って試合に臨まねばならなかった・・・のですが。
天候は午前中の晴れから試合時刻には曇り、時折雨もぱらつくコンディションのなかで執り行われました。
このところナイトゲームが続いていたなかにあって、久々の13時開始試合。気温30.8度、湿度62%という蒸し暑さへの対処が求められる試合に。
戦略としては、前半は我慢して0-0で押さえ、後半勝負というプランだった模様。
そのとおり、両者無得点のままに折り返しましたが・・・やはり、どう贔屓目に見ても岡山のほうが上でした。足下の技術、パスの精度、動き出しのタイミングその他諸々、テクニックの面で上回っているのが明らかでした。
いつものように前からガツガツと行ってしまうとバテてしまうこと必至という状況下にあったのであれば、押し込まれても要所を締めていればOKということではありましたが・・・。
それでも、前半シュート0は、いくらなんでも。
愛媛戦も似たような展開から後半のワンチャンスをものにして勝利したとはいえ、相手を脅かすようなかたちを全然作れず、とは・・・。
失点は、54分。
同じカンスタでの開幕戦でそうであったように、また、チアゴにPKをとられ、そのまま決められてしまうという。
そろそろ先制しておきたい、という絶妙なタイミングで、逆に失点してしまうことに。せっかく先制しながらPKによって勝利を逃した、開幕戦の苦い記憶が頭をかすめました。
確かに、同じような失点のしかたに凹む気持ちもあったかもしれませんが・・・逆に言えば、勝てなかった開幕戦の借りを返すチャンスでもあったはずです。あのときに勝ちきれなかった自分たちに打ち勝つ、というような。時間もまだ、充分にあったのだから。
しかし。
相も変わらず、攻撃がなっていない。まったく、迫力というものを感じませんでした。
まるで、3点も4点もとられたかのよう。たかが1点、すぐ追いつき、逆転すれば勝てる!という意気込みが求められたというのに・・・それが、感じられませんでした。
そうこうしているうちに、76分。
直接FKを頭で合わせられ、獲られてはいけなかった追加点を許してしまいました。
ただでさえ薄かった反撃ムードが、さらにしぼんでしまうことに。
結局、最後の最後まで良いところを見せられず。
波乱とかそういった要素の全くないままに、順当に敗れました。
最下位チームらしいというか・・・いままでさんざん見せられてきたダメな試合を、この天皇杯でも、また見せられてしまいました。
なにが悪かったのか?
ただひとこと、「攻撃が全然なっていなかったから」かと。いわゆる得点のにおいというやつが、まったくしませんでした。
一方的に攻められ続け、防戦に回るしかなかった、というわけではありません。うまくやればチャンス、そしてゴールに結びついたであろう場面も、1度や2度ではありませんでした。
ですが、結果は無得点。
とにかく、要領が悪すぎました。
なんで、自分からアクションを起こさないのかと。なんで、他人まかせのプレーばかりするのかと。
具体的には、「そこでシュートに行けよ!」って場面でシュートせずにパスを選択、結果相手に奪取され、攻撃終了とか。
サッカーは、言うまでもなくチームプレーが最重要。おのおのが好き勝手にやっていたのでは、チームとして成り立ちません。ですがそれは、自分の責任というものを薄めるためのものではないのであって。
ときとして、自分の判断で遠目から狙ってみるとか・・・そういったアクセントがあれば、守る方にしても選択肢が絞りづらいはず。にもかかわらず、単調な攻撃の繰り返し。
また、ボール奪取からの速攻が全く決まらないとか。次のプレーを予測して考える前に動き出す、ということが出来ていればそうはならないはずなのに。
そのあたりも、自ら考えてプレーする力が弱い、ということなのでしょう。
パスにしても、出すとき、受け取るときになって、つまりは自分にお鉢が回ってきたときになって、やっと行動を決定しているというような。
ボールを持っていないときにもフリーランニングで相手ディフェンスラインに揺さぶりをかけていれば、いざというときにオフサイドにはまらずに抜け出せるかもしれないのに。
そのあたりが、他人任せになってしまっているので、自ら動けない。なので、相手とすれば対処もしやすい。そこで攻撃終了、また守備に追われることに。
なんというか・・・どうして、体育の授業でしかサッカーをやったことのないようなド素人が、こんな出過ぎたことを言っているのかと。
実際どうなのかは、プレーしている選手にしかわからないところもあるでしょうし、それこそ素人が及びもつかないところもあるでしょう。
ですが、素人意見ということは知りつつも、それがあながち間違いではないようにも思います。
そして、なによりガッカリしたのが・・・いつも通りのダメ試合では、それこそいつものことですが・・・。覇気が、感じられませんでした。
1点先制された。その時点で、たとえリードされても、2点獲れば勝てる!と、どれだけの選手が思っていた?
もちろん、心では思っていたはずです。しかし、その気持ちがプレーに表れていたかというと・・・。
テクニックでは、明らかに岡山のほうが上でした。実力には、やはり差がありました。
ならば、せめて気合いだけは負けずに、気迫で上回らなければならなかったというのに・・・。
得るものがほとんどないままに、終わってしまった天皇杯。
失ったものは、いろいろあります。愛媛戦で勝ったことによって久々に得た勝利の味だとか、3回戦でホームを明け渡すことになってしまった、地元クラブとしてのプライドであるとか。
今月末、岡山とは再び対戦します。
正直、今のままでは勝てる気がしません。
また、この悔しさをくりかえすのか?しかも、今度はホームで。相手にしてみれば、名古屋戦を前にした現地でのTM扱いってところ?
冗談じゃありません。そんなのは、願い下げ。
天皇杯で敗退した今、やるべきことはただひとつに絞られました。
絶対に、残留。
ダメな意味でのいつも通りに敗れた今回の悔しさがあるのなら。
その悔しさを引きずることなく、忘れることなく。
ただひたすら、勝利へ邁進せねばなりません。
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