行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

勝ちきれなかったものの、手応えを感じさせるドロー  コンサドーレ札幌戦

2009-11-10 07:09:20 | カターレ富山
1-1で引き分け、連敗こそ止まったものの、また勝つことが出来ず。
しかしながら、この2週間で再確認した連携が有効に機能。ここ最近の試合にはなかった、持ち味である組織的プレーが、存分に発揮できていました。
せっかく先制しながら、守りきれずに勝てなかったことは残念。ですが、久々に見た「良いときのカターレ」の姿は、見ていてワクワクしました。
復調への手応えを感じさせたこの試合を、次につなげていってもらいたいところです。
雄二と濵野という、守りの要が復帰したこの試合。久々の先発となったミョンヒも併せて、その守備に期待がかけられました。
18得点のキリノをはじめとする札幌攻撃陣に仕事をさせないことが肝心だったのですが、その点も、ブランクを感じさせない精力的な動きを見せていました。
組織的プレーの連動性という意味においても、長山、野嶋のボランチコンビの良いポジション取りからのパス、時に入れ替わりながらの敬介&川崎のサイドからの攻め上がり、前線で起点となるトミー、裏へ抜け出すヒデ―――それぞれが己の役割をしっかりこなそうとしている気迫が伝わってきました。セカンドボールへの対応、パスのつながりなど、最近の試合では見られなかった良さ。チームのストロングポイントを見直すという課題について、この2週間のインターバルが、しっかりと機能していたのだな、と。

37分、CKからのこぼれ球を敬介がヘッド、「ライン割ってたんじゃないの?」という惜しい場面も、得点につながらず。そのあと、ゴール前に詰めたハファエルに決められた・・・かと思いきやオフサイド、という危ない場面もありつつ、0-0で前半終了。
試合が動いたのは、後半開始早々の53分。バックパスから蹴り出した相手キーパーのボールを前線に走り込んでいたヒデが奪い、そのまま蹴り込んだボールは無人のゴールへ。思わぬかたちで先制点を挙げました。ラッキーだった部分もあったとはいえ、それもしっかりとボールを追っていたから、ゴールへの意識が高かったからにほかなりません。
2試合連続となるヒデのゴールにより、札幌の攻めにも力が入ってくる、という状況でしたが、カターレは落ち着いていました。むしろ、「ここからだ!」というように、相手を上回るほどの精度でボールをコントロールできていたように思います。

しかし、その後、追加点は奪えず。逆に、途中交代で入った石井謙伍に決められてしまい、同点に。
ブランク明けとは思えない好守を見せていた雄二でしたが、飛び出すタイミングが、ほんの一瞬遅れてしまったように思いました。その一瞬だけ早ければ、あるいは止められていたかと。もちろん、ひとりの責任ではなく、クロスを上げさせてしまったことにも原因はあるのでしょうが・・・それでも、くやしい失点でした。
課題ということで言えば、セットプレーがものにできなかったことも痛かった。濵野、ミョンヒといったヘッドが強い選手が前線に上がり、6本あったCKに対応しようとしましたが、いずれも活かせず。ここで決められていたなら、もっと優位に立てたはず、と思うと、なんとも残念です。

とはいえ。
後手後手にまわって肝心なところでミスも、というような最近の試合にはない、良いときのカターレが見られた試合でした。
勝てなかったことは残念。しかし、手応えはありました。次につながると思える試合内容には、単なる引き分け以上の価値があったように思います。

第48節  コンサドーレ札幌戦

2009-11-07 23:19:35 | カターレ富山
2週間ぶりとなる試合は、札幌に乗り込んでのアウェー戦。
怪我人続出、チームも勝てず3連敗、さらに選手にインフルエンザ感染・・・。ネガティブ要素満載だった状態から、立ち直ることができているのか?
選手たちも、漠然と過ごしていたわけではないでしょう。もちろん、連敗阻止、6試合ぶりの勝利を目指し、この2週間を送っていたはずです。
ならば。
求めることは、ただひとつ。その成果を、勝利という結果で示せ!と。
ここまで2分けの札幌に、勝ち越しを決める勝利を!
過密日程も甚だしい今季J2にあって、初となる2週間のインターバル。
チームワースト記録タイの3連敗、しかも長山、西野、景山、洋平といった選手にインフルエンザ発症という、およそ最悪な状態で入った休み。逆に言えば、10日で4試合とかいう時期もあったことを思えば、ラッキーだったと言えなくもなかったかと。ただ、それを判断するのは今節の結果から、ということになるのですが。

苦しいチーム事情に加え、もし敗れてしまえば、チームワーストとなる4連敗という、まさに瀬戸際。
しかし、だからこそ、ここで底力を示してほしいです。カターレには、乗り越えられるだけの力があると、信じているから。
去年、開幕ダッシュに失敗したとき、「ここで負ければ終わり」くらいの気持ちで臨んだ流経大戦での勝利。5連勝から一転、イヤな負け方の2連敗をした状態から、当時首位だった栃木との決戦を制したこと。Honda戦で敗れて5位に転落しながらも、そこで踏ん張って、ついには昇格を果たした終盤戦。
今季で言うなら、第2クールで勝利をおさめたセレッソ戦でしょうか。5戦連続無得点という厳しい状態で、相手は首位のセレッソ。どう考えてもキツイ状況でしたが、見事に勝利しました。そりゃ、開始1分で相手GK退場&PKで得点という普通でない事態があったとはいえ、競り勝てたのは、なんとしても勝つという気概がプレーに表れていたから。

このインターバルで、怪我に加えて病気でもダウン。弱り目に祟り目、泣きっ面に蜂とでも言いましょうか。
しかし、だからこそ。ポジティブに捉えるなら、苦境であるからこそ、見えてくるものもあったのではないかと。それを、冷静にとらえることのできる時間もあったのではないかと。
先述のセレッソ戦の直前、松下・石黒の両選手の退団が発表されていたことが思い出されます。あのときも、選手たち自身、苦しい中にあって「自分たちにできることは、やらなければならないことはなにか?」ということを見つめ直したのではないかと思います。
「怪我人が多くても、選手は28人おり、誰かがいなければならないというものではない。全員の力、チームの力だと思う」
監督の言葉。ここで言う全員の力、チームの力とはなにか?
不調を誰かのせいにしていたならば、その選手を切り捨て、どこかから補充するという切った張ったをしていたはず。それを、今季まったくしてこなかった監督。もちろん、怠慢でなく、ぶれない信念を通してのこと。
つまりは、こうして逆境に陥ったときに、それを乗り越えることが出来るだけの力を、全員が発揮できるかが問われているということではないかと。特定の誰かでなく、チーム全員が立ち向かうということ。
そう。
今節、いまいちど、その逆境に屈せず、はね返す力を発揮するときです。死中に活あり―――勝利という結果へと結実させるときです。

今季も残り1ヶ月を切りましたが、当然ながら、このまま終わるわけにはいきません。
もういちど、輝け!そして、勝利を!
勝たれ!富山!!!