行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

今度は、守り切った!前節の反省を勝利に繋げ、勝ち点3を奪取 ガイナーレ鳥取戦

2017-06-19 19:55:30 | カターレ富山
1-0で勝利!
前半のうちに先制点を奪って優位に試合を進めることに成功、という前節と同じシチュエーションだったなかで。もちろん、勝利目前でとり逃してしまったあの悔しさを繰り返すわけにはいかず。普通に逆転負けなどはもってのほか。
追加点を挙げて突き放し、さらに優位に立って試合を決定づけるという理想的な展開には、残念ながら持ち込めなかったものの。
それでも。追いすがる鳥取に対し、最後の最後まで得点を許さず。
前節は1止まりであったところの勝ち点を、しっかりと3とする勝利を挙げることができたのでした。

前回、前々回のアウェイ戦は米子のYAJINスタジアムであった鳥取戦。とりぎんバードスタジアムでの試合は2015年の第2節以来。
そのときは鳥取にとってのホーム開幕戦であったことを差し引いても・・・元J2クラブ同士の対戦で、今回の観客数2054人というのは、いささか寂しく感じられました。とはいえ・・・ゴール裏の減少傾向など、ほかのどのクラブサポーターが言ったとしても「お前らが言うな!」状態であり。それが、カターレファン・サポーターの現状であるのも確かで、なんともはや。
気温29度と高めではあったものの、曇りのち晴れ、風の影響もほとんどない良コンディションのなかでの試合となりました。
珍しく、というか。今季リーグ戦13試合目ですが、初めて前節と全く同じスタメンで臨むこととなりました。言い換えれば、前節勝てなかった悔しさを今節の勝利へとぶつけたいメンバーでもあったというところかと。

試合は一進一退の展開。むしろ、全体的な印象では鳥取のほうが良かったくらい。
球際の攻防、チャンスを作り出そうとする動きなどなど、連敗するようなクラブのそれとは思えないほどであったかと。良し悪しでいえば、悪いときのカターレなんかは、とてもそこまでのレベルでは出来ていないよ?というくらいの。
それだけに、より一層気を引き締めて臨まねばならない試合であったわけですが。
そんななかで、先制点が生まれたのが31分。
ピッチ中央で相手のパスをカット、ハーフウェイラインあたりで苔口につなぐと、そこから中央をドリブル突破。追いすがる選手をかわし、DF、GKの動きをしっかり把握しながら蹴りこんだシュートはゴールへ。「冷静に決められた」という、持ち味を存分に発揮したファインゴールでした。
隙あらば奪取してやるぞ!という守備面での意識の高さ、そして決めるべき選手がしっかり決めるという理想的なかたちが結実したのは、勝利にかける意気込みの強さの表れであったのでしょう。
ただ、そこから一気呵成に、とは、なかなかいかず。
ゴール前を横切り、あわやというところでサイドネットなど、ピンチもあり。一筋縄ではいかない、なかなかに難しい試合。

後半、印象的だったシーンは71分。
カウンターのチャンスで中央から一気に突破を仕掛けた椎名をDF稲森 克尚が倒し、それが得点機会阻止とされてレッド、一発退場となりました。
このとき、脳裏をよぎったのは前節、同じような時間帯に山形がファウルで相手を止めた場面のこと。あのときはうまく止めて速攻を許さず、となりましたが・・・一歩間違えればこのようにレッドをくらって次節出場停止となっていた可能性もあったかと思うと、今さらながらにヒヤリと。
もちろん鳥取側は抗議もしましたが、ここで重要だったのは、「得点機会阻止のレッド」であったということ。これがもし、(実際には該当しないのに)反スポーツ的行為やラフプレーとして必要以上に重くとられた、乱暴な行為に当たるとされていたなら話は違っていたのでしょうが。
そこは、「さすが椎名」といったところ。
ボールを競り合ったときに体勢を崩すも、素晴らしいバランス感覚でもって持ち堪え。そのまま立て直してスピードに乗っていこう、というタイミングで倒された格好。
それまでも、前線から果敢にボールに絡んでいき、「油断なんてしてたら、かっさらうぜ!」というプレッシャーを与え続けていました。このところスタメン出場が続いていますが、そうやって相手にとっては嫌なしつこさでもって挑んでいく姿勢というものは、すっかり彼の代名詞となっている感があります。
そういう部分が、あるいは鳥取にとってはデータ不足だったのかもしれません。
カターレのエースとしてスピード感あふれるプレーぶりの苔口を警戒するのはもちろんだったのでしょうが。一方で、劣らない速さとスタミナでもってピッチを駆ける椎名は、対戦してみてその厄介さに気づく、そして後手に回ってしまい、思わずファウル、というところだったのやもしれません。

どうしても追いつき逆転したい鳥取は、FW 畑中 槙人を投入。身長205㎝という長身を活かしたパワープレイを仕掛けてきました。
体格では劣るカターレディフェンス陣。しかし、そこで慌てることはありませんでした。
先の、相模原戦でもそうでした。長身選手をそろえてセットプレーからの得点を狙ってきていましたが、そこをしっかりと阻止。零封に抑えた経験が、この試合でも活きた格好。
カターレの側もスンヒョンを投入。こちらにだって高さで勝負するコマは揃っているんだぜ!という対決姿勢を見せることに。
数的優位に立っていたカターレですが、なかなかそのギャップを突いた攻めというものができず。追加点で突き放すことができたなら試合を決定づけられたのですが・・・。
一方の鳥取は、不利にあってもひるまず。点差はわずかに1。予断を許さない状況が続くことに。
前節と全く同じであったスタメンをはじめ、控えも一部を除いてほとんど同じメンバーであったこの試合。
勝利を目前にしながら逃してしまった苦い経験が頭をかすめたりもしたのではないでしょうか。
どうしても勝つしかない、引き分けでもアウトという試合。
そんななかで、アディショナルタイムに鳥取CKというピンチが。まるで図ったかのように。
GKまでもが攻撃参加というラストプレー。緊張が走りました。
しかし、耐えた。
今度は、守り切った!
試合終了、今季8度目となる零封でもって、勝利を収めたのでした。

前節と同じく、前半に先制することに成功。
そのあとに違いを見せねばならないのが、宿題ともいえた今節であったのですが。
1点差であったが故に追いつかれて勝てなかった、ということを思うとき、同じ状況から追加点を挙げて突き放せなかった、という部分に関しては克服できず、まだまだ物足りなさはぬぐえません。
しかしながら。
攻撃にさらされても、誰一人として臆すことはなかった。みんながみんな、勝つために力を出し切った。
そして、悪夢を再現させることなく、ついには勝利をもぎ取った。
満点ではないかもしれませんが、それでも。
しっかりと合格点が与えられる勝利であったかと。

1位と2位の直接対決(3戦連続)で、秋田が沼津に勝利して不敗継続。実質8という勝ち点差5は、変わらず。
しかし。
勝ったことで、栃木と同勝ち点差ながら得失点差でもって2位に浮上したカターレ。その意義というものは、やはり大きいです。
勝つことが、勝ち点3を積み重ねるということが、いかに大事か。
わかりきっていることかもしれませんが、それだけに。
あたりまえだからこそ、しっかりと勝つ意味を胸に刻みつけねばなりません。
勝利への意志が、勝ち点3に繋がる―――そんなサイクルを、より強固なものとしていかねば。

第13節 ガイナーレ鳥取戦

2017-06-17 20:42:17 | カターレ富山
首位撃破を成し遂げるためにアウェイ秋田戦に乗り込んだものの、あとほんのわずかのところでとり逃してしまったカターレ。勝たねばならない試合を落としてしまったことは痛手ですが、それでも。
その悔しさも、勝利に値する戦いが出来ていたからこそ。
前節の得られなかった勝ち点は取り戻せないけれども、得られた経験は、無駄ではないし、無駄になどしてはなりません。
上位に食い込んでいくために必要なのは、勝ち点3のみ。
強い意識を胸に、連続アウェイ戦としてガイナーレ鳥取と対戦します。

鳥取は、ここ最近は4連敗を喫するなど、苦しい状況が続き。前節は連敗ストップには成功したもののドロー。なかなか結果が出せず苦しむなか、それでもなんとかホームゲームとなる今節から巻き返さんと気合いを入れていることでしょう。
結果だけ見れば振るわない鳥取ですが、それでも。勝てないなかにあっても、無得点の試合がないのが不気味です。
今季カターレは、逆転勝ちがありません。もし、なんらかのかたちで先制を許してしまった場合、気持ちだけ急いて結果無得点で敗れてしまった、ということにもなりかねません。もちろん、そうさせるわけには断じていかないのですが。
奇しくも、前節は前半のうちに先制しながら追いつかれてドローになってしまったチーム同士の対戦。課題の修正を勝利を結び着けるプレーを、徹底せねば。勝つことができるのはどちらか一方だけなのだから。

期待したいのは、平出。
守備陣のリーダーとして、前節の勝利を逃した苦い経験に、人一倍責任と悔しさを感じているはず。それだけに、今節にかける意気込みも相当なものでしょう。
鳥取に〝富山からは点が獲れない〟と打ちのめすような。そんな隙のないプレーでもって、無失点に押さえ込んでほしいです。
攻撃的ポジションの選手に関しては、正直誰を起用するのかわからないところがありますが、それでも。
前節、久々のスタメン起用に見事に応え、ゴールを挙げたイッキのように。
各々がみんな精一杯の勝利につながるプレーを徹底したならば。きっと、勝てると信じます。

今節の試合後、わずか中2日で天皇杯2回戦・神戸戦を連続アウェイ戦として戦うこととなるカターレですが。
まずは、目先の鳥取戦に全身全霊で臨むこと。
J3優勝を本気で狙うにふさわしいチームであることをリーグ戦の結果でもってしかと示すことこそが、格上たる神戸への礼儀でしょうし。

勝つことの難しさを突き付けられたからこそ。
それでも、勝利に対する揺るがぬ意志を、今こそ示すとき!
2年ぶりのとりぎんバードスタジアムでの試合。前回は敗れてしまっただけに、尚更。勝たねばならない理由しかないでしょう。
だから、勝て!
勝って、上位戦線にしっかりと食らいつけ!
必要なのは、勝ち点3!

勝たれ‼富山!!!!!

無念のドロー決着。無敗阻止叶わず、勝ち点2を失う  ブラウブリッツ秋田戦

2017-06-12 20:21:41 | カターレ富山
1-1のドロー。
「こういうことが起こり得るのがサッカー」
理屈ではわかっているつもりですが、それでも・・・心情的には、やはり、やるせないものがあります。
無敗の首位・秋田に勝ち点差を詰めて追いすがっていくには勝利が必須―――その意味をチーム全員が理解し、プレーで体現できていた試合。
5試合連続無失点という難敵に敢然と挑み、ゴールをこじ開けてみせた。そして、度重なるピンチもしのぎ切って勝利を得たかに思われました。
が・・・試合終了間際、無情の同点ゴールによって、勝ち点2ぶんが零れ落ちてしまうことに。
敗戦が最悪の結果であるなら、少なくとも差が広がらなかったことは良しとすべきなのかもしれませんが・・・それでも。
やはり、勝ちたかった。

前節の勝利からの連勝を目指しての試合となった今節ですが、例によって例のごとく、前節とは違った編成で臨むことに。
前節にスタメン復帰となった椎名・北井はそのままながら、衛藤に代えてイッキが第6節以来となるスタメン。左SBに國吉に代わって西室が入りました。
この起用が、見事にあたることに。
前半は主に左サイドを使う展開が続いていましたが、膠着状態からも攻めの意識をしっかり持って、果敢にオーバーラップを仕掛けていた西室。
それが実ったのが前半38分。
右サイドの山形からピッチを大きく横切るサイドチェンジ、それにしっかりと反応した西室が敵陣深くからクロス。それを受けた北井がノールックで自身の後ろ、中央にそらすと、信じて走りこんできていたイッキにつながり、そのままシュート!鮮やかなゴールで今季2得点目を挙げたのでした。
5試合連続無失点中であった秋田からのゴール。あるいはスコアレスドローも覚悟しなければならない試合であったなか、無敗の首位撃破に向けて、チームに勇気をもたらす先制点となったのでした。

もちろん、それで黙っている秋田ではなく。やはり、これまで積み重ねてきた無敗の実績は伊達ではないということか。
「先制点を奪っても0-0のつもりで」とはよく言われますが、実際のところ、まさに0-0かのような拮抗した状況が続くことに。
前山 恭平、久富 賢といった秋田の攻撃の要に脅かされる場面もしばしば。やはり、質というか、プレーにブレが無い。それはとりもなおさず、これまでの実績が力になっているということにほかならないということなのでしょう。
追加点を奪いたかったカターレですが、どうにもこうにも遠く。
抜け出した窪田のシュートがキーパー正面、代のシュートがバー直撃など、惜しい場面がありながらも、どうしても追加点を奪えず。
それでも、なんとかせねば。
交代枠として、石坂、馬渡、そして移籍後初出場となったスンヒョンを投入。試合を締めにかかった・・・のですが。

アディショナルタイム、一瞬のスキを突かれ、カウンターから途中出場の遊馬 将也に決められてしまい、追いつかれてしまうことに。
そのままタイムアップ。勝たねばならなかった試合でしたが・・・どうにもこうにもやりきれないかたちでドローとなってしまったのでした。

その試合終了からさかのぼり―――試合終盤、77分のこと。
カウンターから抜け出される、というところで山形が意図的にファウル、今季初のイエローカードという場面がありました。
わざとファウルして速攻からの失点を食い止める、というのはバスケではよく見られるシチュエーション。ですが、あまりにあからさまにしては一発レッドの可能性もなきにしもあらずで、そうなってしまえば次節出場停止で大ダメージ。個人5ファウルまでのバスケと違い、実質1回しか出来ない奥の手。それでも、やる必要があった。失点の重みがバスケの比ではないだけに。
とはいえ、言うは易く行うは難し、というところをしっかりやり遂げた山形は・・・さすが、百戦錬磨のベテラン、というべきか。
ただ。
後になって思えば、このときにカウンター耐性の低下が露呈、それが結果的に取り返しのつかない失点につながったかと思うと・・・勝負のあや、というものなのでしょうが、なんとも皮肉なものです。
皮肉、と言えば。
カウンターをくらって失点してしまったわけですが、そのシーンをもう少し巻き戻すと。
相手陣内へと攻め込んだ石坂の攻撃が阻止され、それがカウンターに繋がってしまった格好。
そこで、石坂がもう少し冷静にうまく立ち回っていたならば・・・。シュートが無理ならキープ、相手に当ててCK狙いとか。
プロデビュー2戦目の選手に多くを求めすぎるのも酷なのかもしれませんが。いや、だからこそというべきか。
出来たこと、出来なかったことを見直し、この苦いドローを成長の糧としていかねば。

とても無念な結果となってしまいましたが、それでも。
勝つことは叶わなかったものの、だからと言ってこの試合が無価値かというなら、決してそんなわけはないのであって。
87分、平出が危うくPKという、ペナルティーエリアギリギリのところでファウルという場面がありました。
もちろん、直接FKで決められてしまう可能性が多々あった大ピンチ。
正直、やられてしまうならここだ、と思っていました。
重要な場面でミス、テンションが下がってしまったところに追い打ちをかけるかのように決められてしまい、さらにガックリ―――これまでも、何度もあったシチュエーションであっただけに。
けれど、そうはさせなかった。
相手のミスキック?はたしてそうでしょうか?
カターレの選手全員が「決めさせない!」との意思を持っていたが故である―――そう、信じます。

結果からすると、勝ち試合を落としてしまった、首位との差を縮めるチャンスを逃してしまった残念な試合だけれど。
けれども、悲観する試合ではない。それは、確か。
悲観する試合とは、上記のようなシチュエーションで、まんまとやられてガックリ、というそんな試合。
去年の同カードでは、0-1で敗れました。そして、それを引きずって連敗しました。
しかし。
今年は、同じではない。
勝利こそ叶わなかったけれど、負けていないし。悔しくはあっても、悲観すべき内容で勝てなかったのではないし。
ならば、結果を引きずって勝てなくなる必要などないし、あってたまるか!ってなもので。
次に秋田と対戦するのは、シーズンも終盤の第30節。そのときまでには、今節とは逆にカターレが首位となってホームで返り討ちに出来るように。
去年は、あの秋田戦で負けてしまったのが復帰失敗への分水嶺でした。
今年は、今節を「あの悔しい引き分け試合があったからこそ、それをバネに頑張れた」と振り返ることができるように。
闘いは、まだ続きます。

第12節 ブラウブリッツ秋田戦

2017-06-10 20:33:58 | カターレ富山
去年であれば連敗、もしくは引き分け止まりであったシチュエーションで、見事に2得点零封勝利で勝ち切ってみせた前節。
それでも。前節の勝利が本当に活きるかどうかは、今節の連勝なるかにかかっていると言えます。
勝ち点差5、しかも1試合少ない首位・秋田との直接対決。いまだ無敗、しかもここ5試合連続で無失点という難敵をアウェイで打倒さねばならない試合。
まさに、正念場。
全32試合を戦うこととなる今季J3リーグですが、その中でも1、2を争う、現段階では最重要試合と言い切っていいでしょう。ここで勝てるか勝てないかで、今シーズンこの先の行く末が決まってしまう、と言っても過言ではないかと。
もちろん、勝つ。負けは論外として、引き分けもノーサンキュー。勝利以外、勝ち点3以外の結果は要りません。

前節も首位と2位という対決に挑み、アウェイで栃木を下して無敗を継続した秋田。
試合が0-0のままで終盤まで進んだものの、そこはこれまでの積み重ねが自信と力となって備わっている強み、といったところだったのでしょうか。決して楽ではなかった試合展開のなか、しぶとくゴールを挙げて、それを決勝点として1-0で勝利しています。
好調のチームが故にここぞ!という試合でも力が発揮できて、その結果がまた好調を続ける意欲となっていく―――そんな好循環のサイクルを続けている秋田。
正直、羨ましい限りです。
ダメなところ、負のサイクルは継続できるくせに、好循環はさっぱりとつながらない―――これまで何度も見てきた、カターレの悪癖。
それでも。
いままで出来なかったというのなら。
ただ漠然と待っていたって、好調など舞い込んで来はしません。どこかで、実際にやり遂げないと。
それをやるのは、いつ?
今しかないでしょうよ。

思い出されるのが、昨年の同カード。そのときも、無敗の首位秋田に2位のカターレが挑むという、今回と同じシチュエーションでした。
違うのは、そのときは2位のカターレも無敗で、勝てば首位に躍り出ることが出来たという点。
当然のごとく、必勝を期してアウェイ戦に臨んだわけですが・・・PKを献上してしまい、その1点がのしかかるかたちで敗れるという、どうにもこうにも悔しい敗戦となってしまったのでした。
その敗戦を引きずってということか、続く栃木戦も敗れて連敗。序盤戦で足踏みをしてもたついていた栃木がその勝利で自信を取り戻し、J3記録となった10連勝と勢いにのっていった一方で。躓いてしまったカターレは、その後、水をあけられて昇格争いにかかわっていくことが出来ずじまい。J2復帰失敗に繋がってしまいました。
たらればの話をしても詮無いことですが・・・振り返ってみれば、去年のあの秋田戦がシーズンの分水嶺であったかと。もし、あのときに勝利していたら。その勝利がさらなる飛躍の呼び水となり、躍進へと繋げる原動力となっていたら・・・。今となっては、どうしようもないことではありますが。
ひるがえって、今節。
去年の顛末を思うとき。やらねばならないことは、これ以上ないほどに明白です。
去年と同じ結果を繰り返すことなど、あってはならない。断じて。
理由は要りません。
もちろん、勝つ。
どうしても、なにがあっても勝たねばならない試合。それが、今節です。

期待したいのは、苔口。2試合連続となるゴールでチームを勝利に導いてほしいのはもちろんとして。
昨年の試合では、スタメン出場しながらシュート0本に終わってFWとしての役目を果たせず。57分という早い段階で交代、その後、PKからの失点で敗れてしまい。
あの試合を繰り返してはならない、今度こそ勝たねばならない―――そんな思いは、チームでも一際強いのではないでしょうか。
もちろん、5試合連続零封という秋田を相手に得点することは、簡単なことではありません。同じく堅守を誇っていた長野を打ち崩せずに敗れてしまった前々節のこともあります。今回も決定力に欠けて無得点で勝てず、という結果も、残念ながら少なくない可能性としてあるでしょう。
しかし、だからこそ。
きっと、我慢比べになってしまったならカターレのほうが不利でしょう。前節がそうであったように、秋田は我慢比べのなかでも「やれる!」という気持ちは失わず、なんとかしてゴールをこじ開けてくることでしょうから。
それを、完全に受けに回ってしまったのでは勝利以前の問題。ただでさえ勝たないと差が縮められないというのに、直接対決でそのチャンスを逃すなど、あってはならないことなのだから。
そんな相手だからこそ、逆に1点と言わずに2点、3点とガッツリと得点してやる気になって臨まねばならないのであって。
今季ワーストの0-3で完敗してしまった沼津戦を思い出すと良いでしょう。
あのときやられてしまったことを、今度はカターレが秋田に対してやる。
無失点試合が続いてきたからこその「こんなはずでは」というダメージを与えるようなゴールを。
苔口の前節の先制点は、チャンスを活かしてしっかりと決めてやるんだ!というストライカーとしてのプライドが出た、ナイスゴールでした。それを、今節も。
無論、相手も要警戒選手としてマークしてくるでしょうが、だからこそ決めてやる!という反骨精神を、勝利に導くゴールにつなげてほしいです。
そして、守備では永井の奮起に期待。
昨年のPKは、自らのプレーが招いてしまったもの。それを止められずに結果として敗れてしまった、その悔しさ。きっと、1年経った今でもしっかりと覚えていることかと。
その無念を晴らすには、図らずも同じようなシチュエーションとなった今節の試合で勝つ以外に無い。そのことを、誰よりも心に秘めているのではないかと思います。
だからこそ、勝たねばならない。
必勝の気概を、無失点でもって証明し、リベンジを果たさねば。

1試合消化が少ない秋田との勝ち点差5は、実際には8換算で考えるべき案件。それを詰める最大のチャンスである直接対決で勝つ意味の大きさは、多くを語る必要なし。
万が一負けてしまったなら甚大なダメージとなって優勝が遠のくのはもちろんとして。
2位以下がほぼ横並びという中にあっては、引き分けすらもダメ。
実際、土曜の試合が終わった段階では、いつものように4得点を挙げて勝った沼津に暫定2位の座を明け渡しています。
つまり。
最高で勝利、最低でも勝利。
もちろん、簡単に勝てるわけはありません。ですが、理屈抜きに勝たねばならない試合というのがあって。それが、他でもない今節であることは火を見るよりも明らか。
だったら、勝て!!
勝たねばならない理由しかない!!
勝って秋田に初黒星を、そして、カターレに躍進のきっかけとなる連勝を!!!
今季最大の挑戦を、天王山の決戦を制し、勝利を!!!!

勝たれ!!!富山!!!!!

信じて貫いた意思が勝利を呼び込む!ホームでしっかりと勝ち点3 SC相模原戦

2017-06-04 21:45:33 | カターレ富山
2-0で勝利!
ここぞ!という試合で敗れた前節のダメージを引きずることなく、上位撃破の自信を連勝に繋げんとする相模原を迎え撃つ―――一筋縄ではいかない困難なミッションであったと思います。
しかし、そんな困難を跳ね除けてやってくれました。
これまで通算1勝2分け2敗と分の悪い相手であった相模原に、2得点零封勝ち。ホームでしっかり勝ってファン・サポーターの期待に答え、暫定2位に浮上することに成功したのでした。

出場メンバーを固定せずに1試合ごとに選考していく、というのが浮氣監督の方針ですが、リーグ戦11試合目の今節もその方針を継続。これまで1度も前の試合と同じということがありませんでしたが、今節もまた前節とは違ったメンバーがスタメンに名を連ねることに。
開幕戦以来久々のスタメンとなった北井、第7節以来の椎名、それに苔口、衛藤という攻撃陣で挑むことに。
一方で守備陣は変更が無かったけれども。だからこそ、セットプレーのワンチャンスをものにされて敗れた前節の悔しさを繰り返すまいと、それぞれが反省を胸にしっかりと試合に臨んでいたかと。
ここ数日の暑さは影を潜め、曇り空の下、時折雨がパラついたりするなかでの試合。
前半開始から、ボールを持ちつ持たれつの展開。
試合前から分かっていたことではありますが、やはり、というか。相模原のFWジョン ガブリエルが身長193㎝であるのに対し、カターレのCBとして対峙する平出が176㎝。文字通り頭一つ以上違う体格差。普通に競り合ったのでは勝ち目がないだけに、いかに良いかたちでボールを収めさせないかが問われました。
実際に試合全体を通じてみてもCKもFKも相模原のほうが多かったこともあり。そのなかでしっかりと守り切る集中力が求められました。
攻撃では13分に苔口のシュートがバーにはじかれ。その直後、上げられたクロスに果敢に頭で合わせた椎名のシュートはバーの上、という惜しい場面が。
チャンスは作るものの、なかなか決めるまでには至らず。
そのうちに前半も時間が進むにつれて、だんだんと相模原がペースをつかむように。防戦を強いられ、なかなかに苦しい時間帯も。
そんななかで、キャプテン窪田が痛んでピッチを離れる場面が。一旦は復帰したものの、西室と交代。前半のうちに1枚目の交代カードを切るというプラン外の事態に見舞われてしまうことに。
それでもなんとか頑張り、0-0で折り返し。チャンスはありながらものに出来なかった無念さと、攻撃にさらされながらもしのぎ切った安堵が半々、といった状況でハーフタイムを迎えることとなりました。

前回ホームゲームであったYS横浜戦がそうであったように。勝負をかけることとなった後半、いかに得点への気概を結果に結び付けられるかが問われることとなりました。
自分たちが不甲斐なかったせいで苦戦することとなったYS横浜戦よりは全然マシであったことを思えば、だからこその勝利を呼び込む得点が求められたのですが。
そんななか、65分でした。
前節でも持ち味の積極的な仕掛けが光っていた北井ですが、この日もしっかりとその力を発揮。そんな揺さぶりが効いていたからこそでしょう、相手DF裏への絶妙なスルーパス。
それに反応した苔口が、オフサイドラインを見極めながらスピードに乗って駆け。一気にゴールライン際まで詰め寄ると、少し引いてから、パスではなく果敢にシュート!積極性が見事に奏功し、先制ゴール!
あるいは、これまでであれば、より無難な選択としてのパスをしていたような場面であったかもしれません。
しかし、そうではなく。チャンスを見極め、それを得るために自ら仕掛けていった。
当然のことですが、得点しなければ勝てない。
そこで、ストライカーとしての役割をしっかりと果たし、意志を貫いてみせた。チームに勇気をもたらす、ナイスゴールでした。

先制点を挙げて勝利への条件づけが出来たものの、それだけでは勝ったことにはならず。
前節、引き分けかと思われた試合終了間際に決勝ゴールを挙げて勝利した相模原が相手であることを思えば。
いかにリードしたからと言って、安心するわけにはいきませんでした。
そんななか、光っていたのが平出の守備。
身長では不利であったものの、それを補ってあまりある、相手への寄せ、ボールのカットなど機を見極めたディフェンス。
負傷の影響で柳下が代役となった試合もありましたが・・・正直に言えば、柳下では代わりにならないな、と。それほどまでの、安定感と信頼性。
途中交代となった窪田に代わってキャプテンマークを巻いて奮闘する姿は、さすがの一言でした。
そんな彼が、貴重な追加点を挙げることに。
変化をつけたショートコーナーから、山形がファーサイドへと流したボールを脇本が落とすと、それを抜け目なく詰めていた平出が蹴りこんでゴール!元日本代表・川口 能活から2点目を奪う今季初ゴールが決まり、突き放すことに成功したのでした。

リードを奪っても、誰一人として気を抜くことはなく。しっかりと気持ちの入ったプレーぶり。
途中出場となったイッキも例外でなく、スムーズに試合に入ると、タメを作って攻撃にリズムをつけてみたり。
そして、88分には石坂が初出場。ルーキーであった昨年は1度も出場機会がありませんでしたが、2年目の今季、地元富山でプロデビューを果たしたのでした。
出場時間的には少なかったものの、それでもチーム屈指であるという走力の片りんは見せていました。まずは初出場というハードルを、越えた。出場したからこそ見えたものというものも、やはりあることでしょう。今後の活躍に期待です。
そして、タイムアップ。
「ダメ押し点も取るくらいでないと」という監督のコメントもありましたが、それでも。
先制したからといって受け身になることなく、しっかりと追加点も挙げて。そして無失点で勝利。
前節の敗戦を引きずることなく、勝利への意志を貫いて得た、価値ある勝ち点3。
重さを知るからこそ頑張り、そして得られた勝利は、やはり格別でした。

この勝利を、連勝へ連なる1歩としていくために。
負けて怯まず、勝って驕らず。
優勝へ向けて、邁進していかねばなりません。