1-0で勝利!
前半のうちに先制点を奪って優位に試合を進めることに成功、という前節と同じシチュエーションだったなかで。もちろん、勝利目前でとり逃してしまったあの悔しさを繰り返すわけにはいかず。普通に逆転負けなどはもってのほか。
追加点を挙げて突き放し、さらに優位に立って試合を決定づけるという理想的な展開には、残念ながら持ち込めなかったものの。
それでも。追いすがる鳥取に対し、最後の最後まで得点を許さず。
前節は1止まりであったところの勝ち点を、しっかりと3とする勝利を挙げることができたのでした。
前回、前々回のアウェイ戦は米子のYAJINスタジアムであった鳥取戦。とりぎんバードスタジアムでの試合は2015年の第2節以来。
そのときは鳥取にとってのホーム開幕戦であったことを差し引いても・・・元J2クラブ同士の対戦で、今回の観客数2054人というのは、いささか寂しく感じられました。とはいえ・・・ゴール裏の減少傾向など、ほかのどのクラブサポーターが言ったとしても「お前らが言うな!」状態であり。それが、カターレファン・サポーターの現状であるのも確かで、なんともはや。
気温29度と高めではあったものの、曇りのち晴れ、風の影響もほとんどない良コンディションのなかでの試合となりました。
珍しく、というか。今季リーグ戦13試合目ですが、初めて前節と全く同じスタメンで臨むこととなりました。言い換えれば、前節勝てなかった悔しさを今節の勝利へとぶつけたいメンバーでもあったというところかと。
試合は一進一退の展開。むしろ、全体的な印象では鳥取のほうが良かったくらい。
球際の攻防、チャンスを作り出そうとする動きなどなど、連敗するようなクラブのそれとは思えないほどであったかと。良し悪しでいえば、悪いときのカターレなんかは、とてもそこまでのレベルでは出来ていないよ?というくらいの。
それだけに、より一層気を引き締めて臨まねばならない試合であったわけですが。
そんななかで、先制点が生まれたのが31分。
ピッチ中央で相手のパスをカット、ハーフウェイラインあたりで苔口につなぐと、そこから中央をドリブル突破。追いすがる選手をかわし、DF、GKの動きをしっかり把握しながら蹴りこんだシュートはゴールへ。「冷静に決められた」という、持ち味を存分に発揮したファインゴールでした。
隙あらば奪取してやるぞ!という守備面での意識の高さ、そして決めるべき選手がしっかり決めるという理想的なかたちが結実したのは、勝利にかける意気込みの強さの表れであったのでしょう。
ただ、そこから一気呵成に、とは、なかなかいかず。
ゴール前を横切り、あわやというところでサイドネットなど、ピンチもあり。一筋縄ではいかない、なかなかに難しい試合。
後半、印象的だったシーンは71分。
カウンターのチャンスで中央から一気に突破を仕掛けた椎名をDF稲森 克尚が倒し、それが得点機会阻止とされてレッド、一発退場となりました。
このとき、脳裏をよぎったのは前節、同じような時間帯に山形がファウルで相手を止めた場面のこと。あのときはうまく止めて速攻を許さず、となりましたが・・・一歩間違えればこのようにレッドをくらって次節出場停止となっていた可能性もあったかと思うと、今さらながらにヒヤリと。
もちろん鳥取側は抗議もしましたが、ここで重要だったのは、「得点機会阻止のレッド」であったということ。これがもし、(実際には該当しないのに)反スポーツ的行為やラフプレーとして必要以上に重くとられた、乱暴な行為に当たるとされていたなら話は違っていたのでしょうが。
そこは、「さすが椎名」といったところ。
ボールを競り合ったときに体勢を崩すも、素晴らしいバランス感覚でもって持ち堪え。そのまま立て直してスピードに乗っていこう、というタイミングで倒された格好。
それまでも、前線から果敢にボールに絡んでいき、「油断なんてしてたら、かっさらうぜ!」というプレッシャーを与え続けていました。このところスタメン出場が続いていますが、そうやって相手にとっては嫌なしつこさでもって挑んでいく姿勢というものは、すっかり彼の代名詞となっている感があります。
そういう部分が、あるいは鳥取にとってはデータ不足だったのかもしれません。
カターレのエースとしてスピード感あふれるプレーぶりの苔口を警戒するのはもちろんだったのでしょうが。一方で、劣らない速さとスタミナでもってピッチを駆ける椎名は、対戦してみてその厄介さに気づく、そして後手に回ってしまい、思わずファウル、というところだったのやもしれません。
どうしても追いつき逆転したい鳥取は、FW 畑中 槙人を投入。身長205㎝という長身を活かしたパワープレイを仕掛けてきました。
体格では劣るカターレディフェンス陣。しかし、そこで慌てることはありませんでした。
先の、相模原戦でもそうでした。長身選手をそろえてセットプレーからの得点を狙ってきていましたが、そこをしっかりと阻止。零封に抑えた経験が、この試合でも活きた格好。
カターレの側もスンヒョンを投入。こちらにだって高さで勝負するコマは揃っているんだぜ!という対決姿勢を見せることに。
数的優位に立っていたカターレですが、なかなかそのギャップを突いた攻めというものができず。追加点で突き放すことができたなら試合を決定づけられたのですが・・・。
一方の鳥取は、不利にあってもひるまず。点差はわずかに1。予断を許さない状況が続くことに。
前節と全く同じであったスタメンをはじめ、控えも一部を除いてほとんど同じメンバーであったこの試合。
勝利を目前にしながら逃してしまった苦い経験が頭をかすめたりもしたのではないでしょうか。
どうしても勝つしかない、引き分けでもアウトという試合。
そんななかで、アディショナルタイムに鳥取CKというピンチが。まるで図ったかのように。
GKまでもが攻撃参加というラストプレー。緊張が走りました。
しかし、耐えた。
今度は、守り切った!
試合終了、今季8度目となる零封でもって、勝利を収めたのでした。
前節と同じく、前半に先制することに成功。
そのあとに違いを見せねばならないのが、宿題ともいえた今節であったのですが。
1点差であったが故に追いつかれて勝てなかった、ということを思うとき、同じ状況から追加点を挙げて突き放せなかった、という部分に関しては克服できず、まだまだ物足りなさはぬぐえません。
しかしながら。
攻撃にさらされても、誰一人として臆すことはなかった。みんながみんな、勝つために力を出し切った。
そして、悪夢を再現させることなく、ついには勝利をもぎ取った。
満点ではないかもしれませんが、それでも。
しっかりと合格点が与えられる勝利であったかと。
1位と2位の直接対決(3戦連続)で、秋田が沼津に勝利して不敗継続。実質8という勝ち点差5は、変わらず。
しかし。
勝ったことで、栃木と同勝ち点差ながら得失点差でもって2位に浮上したカターレ。その意義というものは、やはり大きいです。
勝つことが、勝ち点3を積み重ねるということが、いかに大事か。
わかりきっていることかもしれませんが、それだけに。
あたりまえだからこそ、しっかりと勝つ意味を胸に刻みつけねばなりません。
勝利への意志が、勝ち点3に繋がる―――そんなサイクルを、より強固なものとしていかねば。
前半のうちに先制点を奪って優位に試合を進めることに成功、という前節と同じシチュエーションだったなかで。もちろん、勝利目前でとり逃してしまったあの悔しさを繰り返すわけにはいかず。普通に逆転負けなどはもってのほか。
追加点を挙げて突き放し、さらに優位に立って試合を決定づけるという理想的な展開には、残念ながら持ち込めなかったものの。
それでも。追いすがる鳥取に対し、最後の最後まで得点を許さず。
前節は1止まりであったところの勝ち点を、しっかりと3とする勝利を挙げることができたのでした。
前回、前々回のアウェイ戦は米子のYAJINスタジアムであった鳥取戦。とりぎんバードスタジアムでの試合は2015年の第2節以来。
そのときは鳥取にとってのホーム開幕戦であったことを差し引いても・・・元J2クラブ同士の対戦で、今回の観客数2054人というのは、いささか寂しく感じられました。とはいえ・・・ゴール裏の減少傾向など、ほかのどのクラブサポーターが言ったとしても「お前らが言うな!」状態であり。それが、カターレファン・サポーターの現状であるのも確かで、なんともはや。
気温29度と高めではあったものの、曇りのち晴れ、風の影響もほとんどない良コンディションのなかでの試合となりました。
珍しく、というか。今季リーグ戦13試合目ですが、初めて前節と全く同じスタメンで臨むこととなりました。言い換えれば、前節勝てなかった悔しさを今節の勝利へとぶつけたいメンバーでもあったというところかと。
試合は一進一退の展開。むしろ、全体的な印象では鳥取のほうが良かったくらい。
球際の攻防、チャンスを作り出そうとする動きなどなど、連敗するようなクラブのそれとは思えないほどであったかと。良し悪しでいえば、悪いときのカターレなんかは、とてもそこまでのレベルでは出来ていないよ?というくらいの。
それだけに、より一層気を引き締めて臨まねばならない試合であったわけですが。
そんななかで、先制点が生まれたのが31分。
ピッチ中央で相手のパスをカット、ハーフウェイラインあたりで苔口につなぐと、そこから中央をドリブル突破。追いすがる選手をかわし、DF、GKの動きをしっかり把握しながら蹴りこんだシュートはゴールへ。「冷静に決められた」という、持ち味を存分に発揮したファインゴールでした。
隙あらば奪取してやるぞ!という守備面での意識の高さ、そして決めるべき選手がしっかり決めるという理想的なかたちが結実したのは、勝利にかける意気込みの強さの表れであったのでしょう。
ただ、そこから一気呵成に、とは、なかなかいかず。
ゴール前を横切り、あわやというところでサイドネットなど、ピンチもあり。一筋縄ではいかない、なかなかに難しい試合。
後半、印象的だったシーンは71分。
カウンターのチャンスで中央から一気に突破を仕掛けた椎名をDF稲森 克尚が倒し、それが得点機会阻止とされてレッド、一発退場となりました。
このとき、脳裏をよぎったのは前節、同じような時間帯に山形がファウルで相手を止めた場面のこと。あのときはうまく止めて速攻を許さず、となりましたが・・・一歩間違えればこのようにレッドをくらって次節出場停止となっていた可能性もあったかと思うと、今さらながらにヒヤリと。
もちろん鳥取側は抗議もしましたが、ここで重要だったのは、「得点機会阻止のレッド」であったということ。これがもし、(実際には該当しないのに)反スポーツ的行為やラフプレーとして必要以上に重くとられた、乱暴な行為に当たるとされていたなら話は違っていたのでしょうが。
そこは、「さすが椎名」といったところ。
ボールを競り合ったときに体勢を崩すも、素晴らしいバランス感覚でもって持ち堪え。そのまま立て直してスピードに乗っていこう、というタイミングで倒された格好。
それまでも、前線から果敢にボールに絡んでいき、「油断なんてしてたら、かっさらうぜ!」というプレッシャーを与え続けていました。このところスタメン出場が続いていますが、そうやって相手にとっては嫌なしつこさでもって挑んでいく姿勢というものは、すっかり彼の代名詞となっている感があります。
そういう部分が、あるいは鳥取にとってはデータ不足だったのかもしれません。
カターレのエースとしてスピード感あふれるプレーぶりの苔口を警戒するのはもちろんだったのでしょうが。一方で、劣らない速さとスタミナでもってピッチを駆ける椎名は、対戦してみてその厄介さに気づく、そして後手に回ってしまい、思わずファウル、というところだったのやもしれません。
どうしても追いつき逆転したい鳥取は、FW 畑中 槙人を投入。身長205㎝という長身を活かしたパワープレイを仕掛けてきました。
体格では劣るカターレディフェンス陣。しかし、そこで慌てることはありませんでした。
先の、相模原戦でもそうでした。長身選手をそろえてセットプレーからの得点を狙ってきていましたが、そこをしっかりと阻止。零封に抑えた経験が、この試合でも活きた格好。
カターレの側もスンヒョンを投入。こちらにだって高さで勝負するコマは揃っているんだぜ!という対決姿勢を見せることに。
数的優位に立っていたカターレですが、なかなかそのギャップを突いた攻めというものができず。追加点で突き放すことができたなら試合を決定づけられたのですが・・・。
一方の鳥取は、不利にあってもひるまず。点差はわずかに1。予断を許さない状況が続くことに。
前節と全く同じであったスタメンをはじめ、控えも一部を除いてほとんど同じメンバーであったこの試合。
勝利を目前にしながら逃してしまった苦い経験が頭をかすめたりもしたのではないでしょうか。
どうしても勝つしかない、引き分けでもアウトという試合。
そんななかで、アディショナルタイムに鳥取CKというピンチが。まるで図ったかのように。
GKまでもが攻撃参加というラストプレー。緊張が走りました。
しかし、耐えた。
今度は、守り切った!
試合終了、今季8度目となる零封でもって、勝利を収めたのでした。
前節と同じく、前半に先制することに成功。
そのあとに違いを見せねばならないのが、宿題ともいえた今節であったのですが。
1点差であったが故に追いつかれて勝てなかった、ということを思うとき、同じ状況から追加点を挙げて突き放せなかった、という部分に関しては克服できず、まだまだ物足りなさはぬぐえません。
しかしながら。
攻撃にさらされても、誰一人として臆すことはなかった。みんながみんな、勝つために力を出し切った。
そして、悪夢を再現させることなく、ついには勝利をもぎ取った。
満点ではないかもしれませんが、それでも。
しっかりと合格点が与えられる勝利であったかと。
1位と2位の直接対決(3戦連続)で、秋田が沼津に勝利して不敗継続。実質8という勝ち点差5は、変わらず。
しかし。
勝ったことで、栃木と同勝ち点差ながら得失点差でもって2位に浮上したカターレ。その意義というものは、やはり大きいです。
勝つことが、勝ち点3を積み重ねるということが、いかに大事か。
わかりきっていることかもしれませんが、それだけに。
あたりまえだからこそ、しっかりと勝つ意味を胸に刻みつけねばなりません。
勝利への意志が、勝ち点3に繋がる―――そんなサイクルを、より強固なものとしていかねば。