行く末遠ければ

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地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

富山県サッカー選手権大会決勝戦 富山新庄クラブ戦

2018-05-12 22:43:08 | カターレ富山
J2クラブとして無条件に天皇杯に出場できていた時代も、今は昔。富山県代表としての出場枠を獲得すべく、スーパーシードとして、富山新庄クラブとの決勝戦に臨みます。
4年連続4回目の同カードとなりますが、2015年の対戦ではPK戦の末に敗退、プロ失格の烙印を押されました。折からの成績不振にとどめを刺されるかたちで、当時の岸野監督が解任されるに至ったことも相まって、クラブ史に残る決して消えない傷となってしまったのでした。
それから月日は流れましたが、改善どころか、J3最下位という史上最悪の状況で臨むこととなってしまった今年。事態を重く見たクラブは、この県選手権決勝の結果を待たず、それを前にして大鉈を振るうことに。

鹿児島戦の救いのない敗戦から3日後の水曜日、浮氣監督の契約解除―――平たく言えば、クビが発表されました。
好調であった昨シーズン前半から一転、後半戦は坂道を転げ落ちるように低迷。メンバーの大幅入れ替えを経たなかにあっても、経験値の継続という要素を重視しての監督続投。そこからの巻き返しを期した今シーズンでしたが・・・。
まったく目論見は外れてしまい、巻き返しどころか低迷がさらに加速、ついには最下位にまで落ち込んでしまうことに。さすがに、正直言って、ここまでひどい状況を強いられてしまうとまでは予想できませんでしたが。
しかし、現実は非情。
10試合で2勝8敗、リーグ最下位という事実は、いつもの敗戦コメントのように「うつむくことなくやっていく」では、信じて監督を任せ続けるには、もはやかばい切れない状況にまで至ってしまったのでした。
1月のキックオフパーティーの席で、本人に「正直言って、続投はどうなのかと思っていました」と、忌憚のない意見をぶつけました。そのうえで、「だからこそ、優勝で(見返してほしい)」と、付け加えて。その言葉に、「頑張ります!」と、しっかりと頷いてくれたのが思い出されます。
しかし。ついに、その約束は果たされることなく。前監督であった三浦監督率いる鹿児島に引導を渡されたかたち、というのも、皮肉というかなんというか。
志半ばで、無念ではありますが・・・それでも、そうでもしなければ現状打破は望めないほどに追い詰められてしまっている状況であることも、やはり現実なのであって。

代わって、かつてヴィッセル神戸で監督を務めた経験のある安達 亮 氏が新監督に就任することになりました。
若い選手が多い今のカターレにあって、育成に定評があること、2013年、J2に降格した神戸(カターレとも対戦した経験あり)を、1年で再びJ1へと導いたという実績もあり。
なにより、確かなサッカー観をもとに情熱をもって指導できるというポイントを見極めての起用となった、ということのようで。
安達新監督が合流したのが10日、わずか4日後に、この県選手権決勝。
リーグ戦の試合ではない、相手は北信越リーグ1部クラブという、普段とは違うかたちでの試合となりますが、それでも。
練習試合ではない、れっきとした公式戦。プロの意地を見せて、なにがなんでも勝たねばならない試合。
『前科』があるだけに。負けてしまえばどんな屈辱が待っているかを知っているが故に。
監督交代から間もないから、などという言い訳など、通用するはずもありません。
鹿児島戦もそうですが、これまでも、勝たねばならない試合を落とし続けてきたカターレでありますが、だからこそ。
背水の陣で臨む、絶対に勝たねばならないこの試合。
言い訳は、なにひとつ許されません。
勝利という結果を出すこと、それ以上でもそれ以下でもないのが、この試合です。

期待したいのは、永井。
もちろん、彼一人の責任ではないとはいえ・・・2015年の新庄クラブに敗れた試合でGKを務めていたのが彼でした。
当時加入1年目。カターレデビューが、なぜかGKではなくフィールドプレーヤーとしてだった、というよくわからないものとなった一方で。本職のGKとして、初スタメンで起用されたのが、この年の県選手権決勝・新庄クラブ戦でした。
もちろん、彼一人の責任ではないとはいえ・・・その実質デビュー戦で、PKの末に敗れました。
PKである以上、もちろんキッカー側が絶対的に有利とはいえ、それでも。「自分がしっかりと止められていたなら、負けなかったかもしれないのに」という自責の念は、やはりあったのではないかと。
プロ失格の烙印を押され。そして、チーム史に傷をつける、天皇杯不参加。そんな過去ですが、やはり、全く意識するなというほうが難しいでしょう。
しかし、だからこそ。
格下とされる相手だからといって、絶対に勝てるという保証などありはしない。そのことを、誰よりも知っているからこそ。
折しも、ここまでリーグ戦フル出場のなか、最多失点で、はからずも「ワーストGK」となってしまっている、屈辱の現状。
変わらなければ、変われない。
新監督のもと、これまでの常識が通用しないことも往々にしてあるタイミング。ならば、いつにも増して気合を入れねばならないことは確か。
リーグ戦の前に、まずは、この決勝戦。無失点でしのぎ切る、1点たりとも相手に得点を許さない、そんな断固たる決意のもと、ゴールを守りぬいてほしいです。

安達監督は10日に選手たちへのあいさつで「J3最下位のチームでダメなら選手生命の危機だと思って練習してもらいたい」と奮起を促したとのこと。
変わらなければ、変われない。
なんのために、クラブは監督交代に踏み切ったのか。その意味を、正しく、正面からしっかりと受け止めねばなりません。
J3なら最下位でも降格はない、とか、そんなはなしではないのであって。ただそんなふうに思っていたとしたら、いかに低迷しようが、わざわざ監督交代などしなくていいはずで。
いかに優勝が遠のいたとはいっても。だからと言って、現状のまま、最下位のまま甘んじて良いわけでは、決してない。
もちろん、監督を新しい人に変えさえすれば、今までのマイナス面がチャラになって、すべてが好転するかと言えば、そんなことはないでしょう。
しかし、それでも。
安易な継続路線ではなく、リスクを覚悟で大鉈を振るった、その決断。
カターレ富山に関わる全ての人が、心せねばなりません。
そんな中で迎える、初の公式戦にして、絶対に勝たねばならない試合。
勝って当然という、逆に言えば負けた時のリスクが大き過ぎる試合。
いや、だからこそ。新体制でやっていかねばならないこの状況だからこそ。変化を恐れることなく。むしろ、変わるために代わっていかねばならないのだから。

富山県最強サッカークラブの誇りにかけて。名実ともにそうあらねばならない、その重みに誓って。
万が一、という可能性を、なくせ!
合流間もない新監督に、「最下位低迷で仕方ない」なんてことはあり得ないということを、実力でもって示せ!
カターレのプライドが問われるこの試合、勝ち切れ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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必『敗』の方程式。セオリー通りの『敗戦』 鹿児島ユナイテッドFC戦

2018-05-07 19:40:12 | カターレ富山
0-2で敗戦。

開幕から10試合、『絶不調』の最中にあるカターレ。今節で8『敗』目となり、前節の時点では暫定同勝ち点であったところ、ひとつ抜け『落ちて』単独『最下位』に位置することに。
その『不調』の最たる要因は、なんと言ってもリーグ最多の『失点』に他ならない。10試合平均2『失点』は、当然のようにリーグ『ワースト』。
ここまで『無失点』の試合はわずかに1試合。先制点を『奪われた』試合では必ず『敗れる』徹底ぶりが結果に表れている。
一方で、『得点』に目を向けると、3点という試合が2試合ぶんあるものの、それは例外と言えるもので。
とりわけ、ここ4『連敗』に目を向けたなら、オウンゴールか?というゴールがわずかにひとつあったものの、ほぼ『無得点』と、まったくぶれない。
ここぞという場面で効果大の『失点』をし、反撃を『抑え込まれる』。結果、逆転『できない』という『悪循環』。
着実に『敗戦』を積み上げていくカターレの今後、その見通しは『暗い』。

・・・この、『』の中身が、すべて真逆の意味が当てはまっていたならば、どんなに良いだろうかと。
本当に、冗談みたいなというか、どうかしているというか。
非現実的、として逃避したくもなりますが・・・。
それでも、どんなに認めたくなくても、これが現実。

GW連戦の最終戦。疲労の影響もあったのでしょうが、鹿児島は、先の秋田戦で味わったほどの脅威は感じませんでした。まだ、対抗できるレベルであったと思います。
連敗阻止を期して臨んだカターレ。
ゴールネットを揺らしたもののオフサイド判定など、チャンスも作り出してはいました。けれど、それが得点に結びつくことはなく。
そんななか。課題であったはずのセットプレーからやられてしまうかたちで、先制点を奪われることに。
わかっているはずなのに。先制点を奪われた試合はこれまで全敗という、ダメすぎるジンクス・・・というより、事実。
失点直後、円陣を組んで気合を入れなおす場面もありましたが、それを同点、逆転につなげることは、とうとうできませんでした。
後半は攻勢に転じたものの、それもボールを持たされている感もあり。
ここ最近の傾向どおり、サイドからエドが奮闘する場面も多く見られたものの、それがゴールにつながることはなく。
いや、その場面もそうですが、どうにもこうにも連動性が全く感じられない。
これまで指摘してきたとおり、パスを出すにも受けるにも、いちいち相手の行動を窺うだけのロスをしているというか。次の予測をもとに信じてパスを送り出す、あるいは信じて送り出されるはずのスペースに走りこむ、ということが、全然感じられない。
それに加えて、この試合を見ていて思ったのが・・・パスを出したら、「なにか仕事をやり終えた」みたいに一息ついてしまっているということ。
なぜ、出したらすぐに動き出して、受け手のフォローに回れないのかと。相手守備をかく乱する動きができないのかと。
それは、得点力の低さにしっかりつながっている要素でもあり。
後方からのロングボールが相手GKへのパスか?ということになっていることにしろ、せっかく相手陣深くで折り返しのクロスを入れても誰にもつながらなかったりすることにしろ。
連動、予測というものが、本当に、悲しいほどになっちゃいない。それを、改めて実感させられました。
そうやって、攻撃してもそれが効果的なものにはならない状況が続き。時間だけが過ぎていく中、反撃の機運というものは・・・どうにもこうにも。
そんななか、試合終了間際。
前がかりになっていたところにカウンターをくらい、試合を決定づける失点。
沼津戦などでもそうでしたが、負け試合のセオリーとでも言うべきでしょうか。とどめとなる失点をくらって、ダメージを確かなものとする敗戦につなげてしまったのでした。

前監督である三浦監督率いる鹿児島との対戦、元チームメイトである平出、萱沼との対峙、さらには富山テレビでの地上波放送。
いつにも増して気合を入れて臨まねばならない試合でした。
それでなくとも3連敗中だったわけで。最下位脱出に向けて、是が非でも勝利がほしい、そんな試合であったはず。
にもかかわらず。
いつも通り。
まるで成長していないと断じざるを得ないような、そんな敗戦。
いったい、いつまで繰り返し続ければ気が済むのかと。もう、落ちるところもないのに。
ファン・サポーターの期待を、いつまで裏切り続けるのかと。

ただ、一言。

「俺らが応援したいのは、こんな無様なカターレじゃない。」
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第10節 鹿児島ユナイテッドFC戦

2018-05-05 21:35:43 | カターレ富山
大量失点の惨敗も、1発に泣いた惜敗も。変わらないのは、ひとつの勝ち点も奪えないままに連敗が継続しているという事実だけ。
もちろん、このままでいいわけがない。前節より中2日、GW連戦の最後に、ホームで鹿児島ユナイテッドFCを迎え撃ちます。
ただでさえ体力的に負担の大きいスケジュールであるなか、精神的な疲労もいかばかりか。しかし、試合は待ってはくれません。
現状打破には、勝利しかない。そのことを、厳しい状況にあるなかでも、決して忘れてはなりません。

どの対戦相手も等しく勝利を目指さねばならない一方で、とりわけ力が入る試合というものもあります。今節の鹿児島戦が、まさにそうでしょう。
カターレの前監督である三浦監督が率いているという因縁は去年同様ながら、今年はさらに、カターレから移籍していった平出、萱沼との対戦となるというのだから。
実に7シーズンにも渡って主力として活躍していた平出。大学時代に特別指定選手として加入、カターレでプロデビューを果たした萱沼。両名ともに、ファン・サポーターにとっては思い入れの深い選手であるだけに。今節の県総での対戦に、特別な感慨をもって訪れる人も多いかと。
と、ここまではこちら側・カターレ側の事情で。
選手の大幅入れ替えにより、たった2年前の三浦監督時代を知る選手は、わずかに6人。6人とも主力クラスとはいえ、敵将からしてみれば、全く別のチームと言っていいかと。
冷静にひとつの対戦相手として見たとき・・・最下位に沈む、勝って当然の雑魚クラブに過ぎないやもしれません。
あるいは。「富山では出来なかった。けれど、鹿児島では出来る」という、自らのスタイルを見せつけて勝つ、そんな場やもしれません。
実際のところ、前回対戦である昨年8月のアウェイ戦では、まさにそうした相手のスタイルにしてやられる形で敗れているのだし。
思い起こせば。
昨季後半から今現在に至るまでの坂道を転げ落ちるようなカターレの凋落ぶりは、その鹿児島戦からかもしれません。
きっかけそのものは、その前の試合であったホームFC東京U23戦で、勝利を目前にしながら試合終了間際に逆転負けを喫した試合かもしれません。
しかし、次の試合ですぐに立ち直れていたならば。鹿児島戦で歯車が狂わなければ、こうはなっていなかったのではないのか?
すべては結果論でしかありませんが。
だったら、やらねばならないことは明確です。その狂わされてしまった歯車を、今節の勝利によって修正する。ただそれだけのことです。
もちろん、簡単なことではありません。
J3参入3年目ながら、いまやリーグでも一目置かれているクラブ。仮に今シーズンにJ2昇格を成し遂げたとして、そう驚かれることもないでしょう。
没落の一途をたどって、ついには最下位にまで落ちぶれたクラブと比較したとき・・・もしもtotoの対象試合であったなら、その予想比率は一方的なものとなっていただろうことは間違いありません。
けれども。むしろ、だからこそ倒さねばならない相手。一目置かれているからこそ、それを撃破して単なる1勝以上の価値を付加するべきで。
それに・・・もはや、有力クラブ云々ではありません。
なぜなら、最下位だから。他クラブは、すべてが上位クラブでしかないのだから。
悲観しても、なにも状況は変わりません。
変える方法は、ただひとつ。勝つこと、それ以外にないのです。

期待したいのは、永井。
2016年に三浦監督によって正GKとして抜擢されて以来、カターレのゴールマウスを守り続けています。当時は31であった背番号も、昨年の21を経て、今シーズンは1に変わりました。
現在、リーグワースト失点。嫌な言い方をするなら、リーグ最低GKという汚名を着ている状態ですが。
しかし、だからといって今節もまた相手に得点を献上、ということが決まっているわけではないし、そうあってはならない。
むしろ、攻撃力では上回っている鹿児島の自信を揺るがすような。他のクラブが得点できて、なぜウチはできないんだ?というような。成長の証を、無失点で示してほしいです。
2年前に期待をもって起用していたその力は、本質的にはなにも変わらない―――三浦監督に、そう印象付けるような、そんな守備でもってゴールを守り切ってほしいです。
そして、得点を奪って勝つには、攻撃陣の奮起が不可欠。
前節、絶好のチャンスをものにできず、ひいてはそれが敗因に繋がってしまった無念を味わった苔口。その悔しさを、思い入れをもって臨む今節にぶつけてほしいです。
相手守備陣を率いるのは、勝手知ったる盟友であった平出。あるいは、他のどのチームの選手よりも苔口の良いところも悪いところも知っている、と言っても過言ではないかと。
しかし、それはお互い様ということで。
だったらなおのこと、よく知る相手だからこそ打ち破ってゴールを決めてみせる、そんな強さが求められます。
平出、萱沼の両名は、それぞれ自らの決断として鹿児島の一員となる道を選んだわけではありますが。
「やっぱり、富山を出る決断は間違っていなかった」などと思わせるようでは、いけない。そんな不甲斐ない試合をして敗れることは、あってはなりません。
むしろ逆に、「富山に残る選択をしていたら、今頃どうしていたのだろうな?」という未練めいた感情を呼び起こしてしまうくらいに、敢然と打倒鹿児島をうち果たさねばならないのであって。
そのために、攻守双方の要の奮起は不可欠。
富山の守備に永井あり。富山の攻撃に苔口あり。そんな活躍でもって、思い入れをもってこの一戦を応援するカターレファン・サポーターに応えてほしい。そう、切に願うのです。

今節は、実に4年ぶりとなる地上波生中継が。
最下位という現状もあり、「わざわざ観に行って負けるより、テレビなら負けてりゃチャンネルを変えるだけだし、それで充分」なんて人も、やはりいるのでしょう。GW連休の最終日でもあるし、どうせ負けるなら行かないほうがマシ、と。
前回ホームゲームの惨敗もあり、業腹ながら、そう思われてもしかたない状況にはあります。
けれど、それでも応援に駆け付けるファン・サポーターは、いるわけで。
前回は、応援ボイコットなんてこともありました。けれども、それはなにも、カターレがどうでもいい、見捨ててもいいからということでは、決してなく。
むしろ、逆。ガッカリするのは、期待するが故。
ここで、勝つことで・・・現地で応援するファン・サポーターに勝利でもって応えるのはもちろんとして。どうせ負けるテレビで充分、などと高をくくっていた人に、「現地で見れなくて損したな」なんて言えるような、そんな勝利を。

最下位は、勝てなくて仕方ない理由では、決してない。
負けて当然という免罪符では、決してない。
ならば、勝て!!!
勝って、現状打破の気概を、勝ち点3で示せ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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止まらない連敗。内容良化も結果につながらず 福島ユナイテッドFC戦

2018-05-04 19:30:23 | カターレ富山
0-1で敗戦。
なんというか・・・「勝てないチームが負けるときとは、こういうもの」とでも言われているような試合でした。
大敗してしまった前節の反省を踏まえ、気を引き締めて臨んだ試合。4失点もしてしまった心の弱さは封じ込め、攻撃においても相手を上回るチャンスを作り出し、果敢に攻め込みました。
それでも。
決定的なチャンスを活かしきることが出来ず、無得点。一方で、引き分けかと思われた試合最終盤、ワンチャンスをものにされる形で痛恨の失点、それが響いての敗戦。
4失点の惨敗も、ドロー寸前の惜敗も、敗戦という結果は同じ。勝ち点は、ひとつも得られないままに連敗。
自分たちの弱さが招いた敗戦は、ある意味自業自得と言えなくもありません。しかし、そこから懸命に立ち直ろうとする努力を、まるであざ笑うかのような。
あまりに無情。あまりに無慈悲な結果と言わざるを得ません。
結果、単独最下位に。
内容の良化も、勝利につなげられなければ、悲しい現実が突きつけられるのみです。

雨こそ試合前にあがっていたものの、どんよりとした鉛色の空のもと、スリッピーな足元を気にしながらの試合となった今節。
連戦の影響もあってか、はたまたテコ入れか。スタメンのトピックとして、ルーカスの初出場・初スタメンが挙げられたかと。これまでベンチ入りは数度あったけれど出場なし、満を持してのJ初出場・カターレデビューとなったのでした。
そのルーカス、練習試合などではボランチにはいっていたりもしましたが、3バックの真ん中に入ることに。真ん中から左に移った今瀬、右に谷奥という、180センチオーバーの3バックが形成されることになりました。
椎名と差波の青森山田コンビがボランチ、両サイドにエドと才藤。新井と陽次の2シャドーに、最前線に苔口という編成。
デビュー戦となったルーカスですが、各選手間のコミュニケーションにも問題はなかったようで。
持ち味をしっかりと発揮するアグレッシブなディフェンスは、十分に及第点に達していた、という印象です。福島の期待のルーキーFWである武、これまでもやられてきたところのカターレキラー・樋口といった攻撃ポジション選手の対応にあたりましたが、しっかりと粘りのディフェンス。決定的な仕事をさせませんでした。
攻撃面では、前節に引き続きエドが奮闘。同サイドの新井との若いコンビでしっかりと攻めの姿勢を見せました。
相手陣内に攻め入っては、今瀬と才藤がそれぞれのサイドからロングスローを敢行して攻めのバリエーションを見せたり。
CKのチャンスでは、椎名と差波がショートコーナーを交えたセットプレーで揺さぶりをかけたり。
そして、最前線では苔口が、熟練の技を披露。相手GK堀田が当たっていた状況で決めることができなかったものの、それでも可能性あるシュートを枠内へと蹴りこんでいました。
前節、ファン・サポーターを大いに失望させてしまった選手たちでしたが。
その反省をしっかりと活かそう、今度こそ勝つんだ!という気持ちが、しっかりと見て取れました。そんな戦いぶりは、応援ボイコットなどとは無縁であった、と言えました。

ただ・・・連勝を目指す福島には、カターレにはない勝利からくる自信というものがあって。相対的には劣勢にあっても、崩れることはありませんでした。
MFニウドがらみで、ルーカスと苔口がイエローをくらってしまうことに。一方で、同等の顔に腕をぶつけられるプレーをされたにもかかわらず、ニウドにはノーファウルであったり。なんの忖度だかマリーシアだか。納得いかない部分もありましたが、それでもこちらから崩れてやるわけにはいかない。我慢のしどころでした。
しかし。
勝敗を分けたのは、そんなファウルの判定からでした。
試合最終盤の89分。
スコアレスドローも見え始めたなかにあって、ピッチ中央、ペナルティーエリアわずかに外でFKを与えてしまうことに。
壁に相手3人が立膝、コースを見えにくくさせると、その隙を突くかたちで永井の読みとは逆に直接FKを叩き込まれ。
3分あったアディショナルタイムにも追いつくことは叶わず。そのまま敗れてしまったのでした。

よく、「神様は乗り越えられる試練しか与えない」なんて言ったりしますが。
頑張れなかった試合で敗れるのは、因果応報として受け入れるにしても・・・頑張った試合にも、引き分けすら許されず、努力をあざ笑うかのように負け。
神様がシナリオを書いているとしたならば。その底意地の悪さというか、悪意のようなものが見て取れます。
ちょうど4年前の5月。わずか1勝であったカターレと、未勝利最下位であった讃岐との“裏天王山”対決。
そのときも、せっかく先制しながら逆転負け、初勝利献上という最悪のシナリオ。最終的にそれが尾を引くかたちで、最下位からのJ2陥落という取り返しのつかない事態にまで陥ってしまったのでした。
あれから時は流れたというのに・・・今度は、落ちこぼれた先のJ3で、さらに最下位。
「神様は乗り越えられる試練しか与えない」?なんて詭弁かと。
これが試練というなら、先にあるものは、いったい何だというのでしょうか。
最悪の先に、更なる最悪があっただけ、というのが現状ですが。その先になにがあると?
底意地の悪い神様が、リーグの嘆きや悲しみといったものをカターレに押し付けて、いたぶって、嘲笑って愉しんでいる・・・あながち、被害妄想でもないのではないかと。
なぜなら、神様うんぬんは妄想にしても、受け止め方がどうあろうが、「最下位」というのは厳然たる事実としてあるわけで。

シーズンも1/3近くを消化し、未だ、光は見えぬまま。
乗り越えられる試練しか与えないはずの神様に抗う術は、いったいなんでしょうか?
おそらくは。
ここでネガティブ思想に負けて嘆き悲しんでばかりいては、そんな底意地の悪い神様を悦ばせるだけ。
応援を、やめないこと。それに尽きるのではないかと。
それじゃあ、先日の応援ボイコットは?やめたんじゃないの?なんて聞かれても。
全くの逆だ。
本当に愛想が尽きた、関心を失って冷めてしまったとしたら、これだけ心が痛むわけがない。
このままでは終われない。
最下位に甘んじていいわけがない。
戦い続けるしかないのでしょう。
意地の悪い神様が、根負けして見苦しい捨て台詞のひとつも吐いて去っていくのを、ファイティングポーズを保ったままに、戦い続ける。
もちろん、簡単なことではありません。だって、最下位なんて現実は、そうそう受け入れたくなどないのだから。
けれども。
目をそらしてみても変わらない事実であるなら。
後悔は、あとからすればいい。悔しさに、無念にさらされても、そこで立ち止まって思考停止するようなことだけは、するなと。
心が痛いのは、カターレ愛が枯れていない証拠―――その信念を胸に、戦い続けていかねばならない。そういうことなのでしょう。
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第9節 福島ユナイテッドFC戦

2018-05-02 23:52:15 | カターレ富山
今季ワーストと言える惨敗であった前節より中3日。GW連戦の2戦目として、アウェイで福島ユナイテッドと対戦します。
これまでの自分たちの至らなさ、甘さが嫌というほど突きつけられた敗戦から、どう這い上がるのか。
2週ぶんの準備期間があったにも関わらず、なんの上積みも示すことが出来ずに敗れた前節。対して、その敗戦から僅か3日で巻き返しを図らねばならない今節。リーグ戦を戦う難しさを突き付けられているかたちです。
いや、だからこそ。
むしろ、余裕がないからこそ、雑念を入れずに挽回に集中するチャンスと捉えるべき。
地に落ちたファン・サポーターの期待に応える力を取り戻すには、勝つ以外に方法はないのだから。

就任2年目の田坂監督のもと、着実に力をつけている感のある福島。ここまで4勝2分け2敗で5位につけています。
カターレがそれぞれ4失点も喫して敗れている琉球、秋田に勝利していると言えば、その力も推して知るべし、というところ。
同じ就任2年目の浮氣監督のもとで落下の一途、という厳しい現実を突き付けられているカターレのことを思えば、なんともやるせないです。
前節は2-0で藤枝に快勝した福島。続くホーム戦での連勝を目指す今節となります。連戦とはいえ、モチベーションも高いことでしょう。さらに言えば、本来は中2日で臨まねばならない次節に試合がないぶん、思い切って力を出し切れるという利もあります。
状況だけで言えば、福島の連勝は堅いであろうシチュエーション。それを、いかに打破するのか。
惨敗を喫したショックを引きずっている状況ではないことは、確かです。

前節、キックオフ前の陣地変更の時点ですでに、相手にしてやられる下地ができていた・・・とは、考えすぎでしょうか。
いや、風上の優位を存分に活かそうとしてきた秋田に対し、対処しきれずあえなく失点、という事態に陥ってしまったことは、事実であって。
一方で、今節。
せっかくのGW連休のなかでの試合にもかかわらず、あいにくの雨となる予報。
しかし、ものは考えようでしょうか。
ホーム連戦で連勝に意気軒高な福島ですが、それでも、悪天候のなかでの試合ということになれば、さすがにやりにくさはあるでしょう。
対して、もともとがアウェイ戦、しかも自分たちで良化の方向へと向いていかねばどうにもならないカターレ。ならば、がむしゃらにやりきるだけ。
ピッチ条件におけるプレーしにくさを味方につける意気込みで臨まねば。

期待したいのは、エド。
相手の攻めにいいようにやられてしまっていた前節にあって、それでも!と反攻を試み続けていた姿が印象的でした。残念ながら、その頑張りがゴールに結びつくことはありませんでしたが、それでも。
今節ここで、初ゴールなりアシストなりを決めて、しっかりと結果を残せたならば。今までの取り組みが無駄などでは決してなかった証明が出来たならば。
もちろん、連戦の影響も少なからずあるかと。けれど、そんなことも言ってはいられない。
ただどうしようもなく負けているんじゃない、勝つための歯車がかみ合えば十分にそれは可能だ、ということを示すような。
そう、結果が欲しい。
足りない実績を埋める自信を手にするだけの、結果が。

昨季10月の福島戦以来、アウェイで勝てていない・・・いや、全敗中のカターレ。
福島県内ではなく神奈川県は平塚での開催であったことを思えば、福島にとってもアウェイ戦であった対戦。相手にとっては、前回対戦は、ある意味参考程度のものかと。それよりもホームで勝つ!という今節にかける意気込みが何倍も重要、と。
それに対抗し、再びの福島戦勝利でもって、アウェイ戦連敗を止めねばならないカターレ。
もちろん、容易なことではないことは明らか。
けれど、それでもやらねばならない。
何度も言ってきたことですが、それでも何度だって言います。
「勝つことでしか自信は身につかない」
実質最下位・リーグワースト失点。地に落ちた評価。厳しい現実。
けれど、それを甘受するわけにはいきません。抗い続けねばなりません。
そのために、勝たねばならない。
勝たねば、変わらない。

ショック療法という言葉を、勝利でもって実践しろ!!
むしろ、前節の惨敗が霞むほどのインパクトある勝利を!
連敗継続などありえない。苦しい時にこそ勝つ、その重要性を胸に刻め!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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