気ままな趣味の散歩道

趣味にまつわる話題を、デジカメ画像などを活用し郷土の写真、菜園と園芸、郵趣、版画と年賀状などを紹介してまいります。

絵手紙とぐんま絹遺産⑤

2015-01-11 08:59:39 | 版画と年賀状
 昨年、世界文化遺産に登録された「富岡製糸場」を訪れたことから、群馬県の絹遺産に係る絵手紙やパンフレットから得た国登録関係の施設を併用でご紹介しています。

 群馬県は、静岡県が県域を西・中・東部と伊豆地区の4地区に大別しているように、県央、西毛など4地区に大別しています。 
 前回、県央地区の資産をご紹介しましたので、今回は西毛地区と利根・吾妻地区の絹資産を合わせてご紹介します。

 最初は、絵手紙でご紹介します。富岡製糸場のある同じ西毛地区で、同時に世界遺産に指定された「荒船風穴」(養蚕関係)です。
 荒船風穴は、明治の末ごろに作られた岩の隙間から吹き出す冷風を利用した蚕種(蚕のタマゴ)の貯蔵施設で、取引先が全国の40道府県に及んだといわれています。
 3基の風穴があり、貯蔵能力は国内最大級。今でも石積みの間から冷風が吹き出しているといいます。
           
           (荒船風穴の石積み済を描いた絵手紙です)

 次は、国の重要文化財になっている「碓氷峠鉄道施設」です。
 碓氷峠鉄道施設は、明治26年 横川―軽井沢間に碓氷線が開通しました。急勾配をアプト式の登坂機構で克服し、当時の重要な輸出品であった生糸や繭等を運んでいました。
 煉瓦造りのアーチ橋やトンネル、旧丸山変電所が残っているとのことです。
             
             (碓氷線のアーチ橋を描いた絵手紙です)

 絵手紙はここまでですが、同地区には国の重文などの施設がありますのでパンフからの抜粋でご紹介します。

 西毛地区には、既に絵手紙等でご紹介しました「富岡製糸場」、「高山社跡」と上記でご紹介しました「荒船風穴」のほか、国重要文化財の「旧黒澤家住宅」(養蚕)があります。
     

 旧黒澤家住宅は、幕府の天領だった上山郷(上野村)大総代を務めた旧家。建物は切妻造りで19世紀中ごろの建築。1階には13室あり、2階は仕切りの無い広い板の間で、養蚕のために使われたといわれています。

 次に、利根・吾妻地区ある重文等が2ケ所。
 最初は国の重要文化財の「富沢家住宅」(養蚕)です。
     

 富沢家は地元の村の名主を代々務めた旧家で、建物は18世紀末の建築。2階に専用の蚕室を持つ国内最古級の養蚕農家です。大きな家で屋根に特徴があり、2階に光りと風を取り入れるための茅葺の正面を切り上げた構造になっています。

 もう一つは、国重要有形民族文化財となっている「雲越家住宅」です。
     

 雲越家住宅は、降雪地帯に適した重厚な造りで、明治20年建築。雲越家は、稲作、畑作のほか養蚕も行い、養蚕用具が739点残されています。現在は雲越家資料館として公開されています。

 

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