教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

講師2百人採用、全小中で無料補習へ 東京・大田区

2009年02月23日 15時28分44秒 | 受験・学校

『 東京都大田区教育委員会は新年度から、放課後や土曜日に全小中学校で希望者を対象にした補習を無償で実施することを決めた。正規の教員とは別に、教員免許をもつ約200人を「学習指導講師」として採用して指導にあてる考えだ。  公立校が学習塾と連携して補習を実施する事例は各地で出始めているが、正規の教員と別に「自前」で大規模に指導者をそろえて展開する例は珍しい。学力向上を求める保護者の要請に応えつつ、教員の過重負担を避けるねらいがあるという。  大田区教委によると、補習の対象は小学3~6年生(60校)と中学生の全学年(28校)で、小学生は算数、中学生は数学と英語について実施する。  算数・数学では、教科書に準拠した共通の小テストをまず正規の授業で年間20~30回実施。一定レベルに達しなかった児童・生徒のうち希望者に、補習専用に作ったドリルを使って無料で指導する。英語については、希望者に英検4、5級の受検テキストを無料で配り、補習で指導する。  放課後補習は、各校で週4~12時間程度になる見通し。土曜補習は年6回、全校で共通日を設定し、午前中に2時間実施したいとしている。』アサヒコム

本来補習は、その小中学校の担当教科の先生が教えるのが義務教育としての常識です。塾の先生を招いて公立学校の校舎を使い補習をするのは本末転倒です。義務教育の崩壊です。公教育の目的を逸脱しています。各教科の教育免許状を持っ先生が、教えるのは常識で各教科の教員免許状の無い先生が学校で生徒を教えること自体おかしいことです。昔の塾の無い時代は、各教科の担当の先生が補習授業を実施し学校の始業前や放課後教えていました。公教育を担当する公立学校の先生と私教育を担当する塾の先生とでは立場が違います。公立学校の先生は、塾の先生とは違い各教科の教員免許状を持ち、各都道府県の教員採用試験に合格し長年教育現場で生徒を教えておられるでは有りませんか。公立学校の先生は、教育の専門家、プロの筈です。公立学校の先生が、塾の先生より資質や教授力が劣り、授業方法が良くないとは思いません。何のために、長年教育現場に立たれ、長年経験を積み生徒を教えて来られたのでしょうか。私は公立学校の先生が、公立高校や私立高校の入試情報や試問題に精通しておられないとは思いません。大田区教育委員会の教員免許状を持つ20人を『学習指導講師』として採用することは、教員免許制度から言って間違いでは有りませんが。本来はその学校の各教科担当の先生が,放課後補習を担当されるのが筋だと思います。その為に教育委員会が、予算を組めば良いのです。塾の先生を招いて放課後講師として、生徒に教えて貰いますと各教科の学習進度で、実際に教えている先生との間齟齬が生じます。何の為に各教科の先生が、公立学校におられるのでしょうか。授業研究や自分独自の教授法で頑張っておられる公立学校の先生も必ずおられると思います。人間形成も義務教育の目的で有り、大事なことですが。保護者の期待に応える為にも公立学校でも生徒の基礎学力保障も大切です。このまま行けば、学校の行事や校外活動や正規の授業クラブ活動は、その公立学校の先生で、放課後の補習や夜間の特別授業は塾の先生と言うことが定着します。義務教育の意味が今、公立校で問われています。生徒の学力向上と入学試験で合格者を増やせと言う「錦の御旗」のもと日本の公教育、義務教育制度と教員免許制度の崩壊を憂います。公立小学校から高校までの全国の先生方の御奮起と御活躍をお願いしたいと思います。授業の上手な教授力のある名物先生は、日本全国どこにでもおられると思いますが。

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