教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

聖トマス大、来年度から学生募集停止 兵庫

2009年06月08日 15時09分16秒 | 受験・学校
 『入学者の大幅な定員割れが続いていた聖トマス大学(兵庫県尼崎市)を運営する学校法人英知学院(同)は、来年度からの学生募集停止を決めた。現在の1年生が卒業する2013年3月末まで運営するが、統合・譲渡先が見つからなければ閉校する可能性もあるという。文部科学省によると、他大学との統合などを除いて4年制大学の閉校は過去1例しかなく、募集停止は近畿で初めて。  聖トマス大学は6日午後1時から保護者説明会を開き、小田武彦学長らが募集停止について説明した。 1963年に英知大学として開学し、07年度に現名称に変更した。近畿で唯一の男女共学のカトリック系大学。人間文化共生学部のみで、英語や宗教文化の教育で知られる。大学院には宗教文化、英語学英米文学の両専攻がある。現在は大学と大学院で計約600人が学ぶ。 大学によると、募集定員250人に対し、入学者は08年度が78人、09年度が110人。08年度に幼稚園と小学校の教員免許を取得できる人間発達科学科を新設したが受験生離れは止まらず、09年度の入学者のうち日本人は65人で、海外からの留学生が4割を超えた。; 大学関係者によると、累積赤字は今年3月時点で約20億円。「時代のニーズを考えて学科の改組も進めたが、思った以上に受験生が集まらなかった」と話す。  日本私立学校振興・共済事業団によると、入学金や授業料などは私大の総収入の4分の3を占める。大幅な定員割れは経営の圧迫要因だ。 背景には「大学全入時代」の到来がある。少子化が進み、えり好みしなければ誰でも大学に入れる状況になりつつあり、08年度は大学の定員総数約57万人に対し、志願者総数は約67万人だった。 08年度入試で入学者が定員を下回った私大は過去最多の266大学(47.1%)で、定員の半数に満たない私大も過去最多の29大学(5.1%)だった。有力な大手私大に人気が集まる一方、それ以外の私大は苦戦。河合塾の調査によると、09年度の私大一般入試志願者の49.5%が「早慶」や「関関同立」などの有力21私大に集中していた。  文科省によると、戦後の混乱期や他大学と統合したケースなどを除けば、4年制で廃止されたのは04年1月の立志舘大学(広島県坂町)のみ。募集停止の例は東和大(福岡市、07年度から)、三重中京大(三重県松阪市、10年度から)があるという。』 アサヒコム  

私立大学の定員割れ昨年春の入試で、定員割れを起こした4年制の私立大学は47・1%に上り、266校の半数以上の私立大学が定員割れとなり過去最悪になりました。本年度も、昨年を上回る定員割れを起こしているのでしょうか。本年度の日本私立学校振興・共済事業団の調査結果を待たないと分かりません。大学の学生の募集停止は、地方の私立大学から始まると言われていましたが。少子化による18才人口の減少による「大学全入時代」の到来による私立大学間二極化とこの世界同時不況により、就職に有利な学部を持つ有名総合大学に受験者が集まったと言えます。聖トマス大学は、校名変更前の大学名は英知大学と言いました。1963昭和38年開学の歴史のある大学で、カトリック系の学校法人で経営基盤もしっかりしていると考えてられいたと思いま。関西地区の大学でも今後定員割れによる学生の募集停止や他の私立大学との合併や閉校になる私立大学は、出てくるのではと思います。今年から来年に掛けては世界的恐慌の影響を受け、有名私立大学以外の大学経営は難しくなり、受験料収入や受験者数の減少は進むと思います。大手予備校側では、私立大学の生き残れる大学と生き残れない大学との線引きが出来ていると思いますが。関西地区の学生募集停止の大学第一号になってしまい残念に思いますが。今後関西地区の大学でも定員割れから、学生募集停止になる大学は続くのではと予想されます。小・中規模の大学の経営破綻は、地方の地域に始まり都市圏の大学でもこれから増えるのではないでしょうか。このような状況は、第一次、第二次べビープームが過ぎれば訪れること大学関係者も予想出来たことだと思います。『日本私立学校振興・共済事業団団が、2008年1月にまとめた私大の経営状況調査では、521の大学法人のうち64法人が「経営困難状態」と判定され、9法人は「いつ、つぶれてもおかしくない状態」というショッキングな結果が出た。』JCASTニュースより引用。少子化による18人口減少期も考え、女子短期大学を4年制女子大学昇格させたり、以前から有った女子大学を男女共学制にしたり、全入時代到来が叫ばれる中新設大学も随分出来ましたが、戦前から有り、伝統を誇る有名大学のように学生を集めるのはなかなか難しいと思います。大学と木の年輪は、値打ちが有りますね。大学の伝統と歴史、大学としての実績は、今日や明日には、高い社会的評価を受けることが出来ない難しさが有ると思います。関・関・同・立も新しいキャンパスに新しい学部を作り、時代のニーズや受験生の期待に応えようと既存学部の改組や新設学部の増設で、学生を集めようと積極的な大学経営に乗り出しています。少子化による18才人口減少期を乗り越え、学生を確保し生き残ろうとしています。自分の大学には、無い学部を持つ大学との合併も今後増えると思います。関・関・同・立を追う、甲・龍・産・近も大学の既存学部改組や新設学部の増設で、後に続いています。私立の大規模大学、総合大学も学生を確保するのに必死です。日本の大学にも冬の時代が到来、生き残りを掛けた大学間の競争による「大学淘汰」の時代に入ったとも言えます。関西の有名私立大学と東京の有名私立大学との間で、受験生獲得の為の全国的な競争も激しくなると思います。地方の私立大学は、東京、関西の有名大学の出張入試と言われていますが、地方試験場の拡大などで苦戦を強いられ、受験者数確保が難しくなって来ると思います。今後私立大学の定員割れによる経営破綻や大学倒産時代は、足音を立てて近づいて来ていると思います。

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